beatmaniaIIDX


"HOUSE" 20,November / dj nagureo
 5鍵1stより、dj nagureoが自分の誕生日を曲名とした氏の代表曲にしてbeatmaniaの代表曲。 後に6th styleに収録し、以降6thカテゴリの曲として扱われているが、IIDXでの初出は1stより。 曲構成はあまり変わらないが、エンディング部分の長さが異なる。DP ANOTHERは6thのものに 近い。表記は無いが、SPはsingle mix、DPはradio editとアレンジが異なっている。
 SP HYPERは終盤の長い縦連打、その後のピアノバッキングを弾けることがクリアの必要条件。 ピアノは同じパターンの繰り返しなので、リズムを覚えてしまおう。ANOTHERはいたるところで 2連打が発生しておりミスを誘う。終盤のピアノ地帯にはドラムロールが2回あり、左手だけで ピアノパートを拾わなければならない。DPはピアノパートは片手でさばくことに。DP ANOTHERは 終盤にドラムロールはなく、最後に回復地帯が長くありクリアはしやすいか。

"TECHNO" 22DUNK / SLAKE
 5鍵5th MIXにも移植された曲。TECHNOらしく同じリズムのくり返しが多いが、16分のリズムが 多いし、判定も厳しめなのでタイミングをよく見て叩こう。後半の交互地帯は面白いが、 その後の黒鍵連打、最後の1小節の変則同時押しはBADが出やすいので一番注意を払わなければ ならない。Anotherはかなりのアレンジが施されて展開が全く違う。1keyなどの連打が多く、 白鍵と黒鍵が隣り合っている配置も多いので難易度は高くなっている。
 10thにて復活を果たしたが、LIGHT7譜面が7KEYSと全く同じというバグが?またLIGHT14は 無理スクラッチが解消されているが14KEYSと比べてNOTES数は1しか減っていない。またHAPPY SKYでANOTHERにも難易度が付けられたが、DPはNORMAL・HYPER・ANOTHERが全て★5という ネタ的状況に。まあNOTE数にほとんど差がないから……

"PIANO AMBIENT" 5.1.1. / dj nagureo
 PIANO AMBIENTというとPrestoを思い浮かべる人も多いだろうが、初代からあったこの曲も 同ジャンル。Prestoとは違い穏やかな曲調である。この「5.1.1.」というタイトルは、 「老人が511号室のドアからゆっくりと歩き出す……」といったイメージの元で作られたと 言われているが、5.1.1.というのは当時のコナミの事業所の住所が本来の元ネタである。
 一時期7KEYSでは唯一の★1つ曲であったが、その割には序盤のピアノトリルで中級者でもBADが 連発することもあり、得点を狙う上では難しかった。それもHi-Speedの導入により簡単になった。 それが7thにてまさかのANOTHER譜面追加。NOTESが800近くまで増え、スクラッチばっかり、16分 乱打、最後の部分が伸びてトリル+αの密集譜面が降ってくる。またHAPPY SKYで、 従来の7KEYS譜面がNORMALに移行、新HYPERとしてANOTHERのオブジェを間引いたような譜面が 追加された。NOTE数はSP・DP共に511。

"SOUL CLASSIC BALLAD" Be in my paradise / JJ COMPANY
 ピアノがしんみりと流れ、それでいて力強いボーカルが響き渡る。IIDXでは最もテンポの 遅い曲ではないだろうか(Voltageの局所的に遅くなるのは除く。beatmaniaとしてはGB版の オリジナルでbpm60というのがあったが)。Hi-Speedのない1stでは、オブジェが少ないとは いえなかなかGREATが出しづらかったと思われる。また3つ・4つ同時押しも出てくるので タイミングをよく見て光らせるよう心がけよう。

"JAPANESE HIPHOP" been so long / m-flo
 今では有名人気ユニットm-floだが、この頃はまだインディーズだった。beatmaniaに参加した アーティストが有名になるというのは、bemaniファンとしても嬉しいものである。曲は一般のHIP HOPのようにラップ1本、コード1本な単純なものではなく、どちらかと言えばR&Bのように 歌の間にラップが入る感じである。メインボーカルのLisaがラップもできるというのはm-floなら ではの特徴であり、ヒットした要因でもある。
 譜面の方については簡単だがHIP HOPなりにスクラッチがやや多い。この曲はなぜかDPのみ Anotherがある。無理スクラッチが多いが、テンポも遅いのでそれほど難しいものではない だろう。

"AMBIENT" Beginning of life / QUADRA
 初出はbeatmania 2nd MIXだが、初代IIDXにも移植されていた。アンビエントというと静かな音 しか使われていないように思えるが、音色が少ないためにドラムパートが結構目立っている。 ただ終盤は高音の短い繰り返しフレーズが前面に出る。序盤から中盤にかけては、シンセパッドの 伸びが空間の広さをイメージさせ、所々に入る声ネタがアクセントを付けている。ちなみにDPに なると声ネタのパターンが変化しているが、これは5鍵からあった変化である。
 低レベル要員ということでNORMALはもちろん、ANOTHERは★3だがAC収録中最少NOTE数のKEEP ON MOVIN'[SN]よりもNOTE数は少ない(BEGINNER譜面を除く)。HYPERは中盤の声ネタが変則的で、 ウラウラの連続や16分連打があったりとミスが出やすい箇所。ANOTHERは中盤の変化はほとんど ないが、終盤の8分フレーズで全音叩かされる。黒鍵が軸になっているが、小節頭の白鍵との 同時押しが隣接配置があるので、初心者は混乱しやすいだろう。

"SOUL CLASSIC" celebrate / JJ COMPANY
 どこかラテン系を漂わせるメロディと打楽器のリズム。「祝う」という曲名だけあって 明るい曲だ。その分演奏の方も忙しく、序盤では同じキー2連打を12連続配置されているなど オブジェの固まりが多い。全体的に要所要所の難易度の差が激しいのが特徴で、それが端的に 表されているのがラスト、1小節に25個、5つ同時押しを含む異様な配置。右手でどこまで 拾うかがポイントで、3〜7、あるいは4〜7キーを担当することになるだろう。スクラッチは 捨てるのが無難か。ちなみにDPもラストは同数のオブジェだが、分かれ方が比較的綺麗なので SPよりは好感が持てる。そこまでが難しいのではあるが。
 substreamからAnotherはあったが、2nd styleのとき譜面が変わった。Normalとの違いは ドラムパートが増え、中盤ラストのアレンジとラストの配置。オブジェ数は同じのまま 4keyが拾いにくい配置になっている。今度は左手で1〜4を担当すべきか。DP Anotherの ラストは……1小節にオブジェ数38(爆)

"DRUM'N BASS" Deep Clear Eyes / QUADRA
 5鍵2nd MIXから収録。2 gorgeous 4 Uのリミックスとされているが、原曲にあまり似つかず、 曲名も変わっている。IIDXでは、リミックスに付けられるジャンルの「〜MIX」も省かれている。 曲調は前半〜中盤にかけてはドラム中心、フレーズの短いピアノ音が響くくらいだが、 終盤にスクラッチ音が入ってからは荘厳な雰囲気に。
 HYPERはほとんど白鍵譜面。同時押しは押しやすいが、リズムがつかみづらく目押しに頼る ことになるだろう。終盤のスクラッチ地帯は鍵盤は2ラインしか降らないので片手で鍵盤を弾ける ように。ANOTHERは曲がアレンジされており、スクラッチ地帯はなくなっている。ただ鍵盤が複雑に なっており、隣接3つ同時押しも登場してとっさに押せなくてミス、ということが多そうだ。

"DRUM'N BASS" diving money / QUADRA
 初代から登場のドラムンベースだが、当時のドラムンといえばこういう感じが一般的、 というのを表していたかもしれない。序盤は2Keyの連打とスクラッチの音との掛け合いで、 しばらくすると突然3・5連打の嵐がやってくる。4小節だけだが16分連打やSも入ってきて いるのでこの曲で一番ゲージを失いやすい場所だ。逆に言えばここ以降は8分より短い間隔はなく、 さらにSが入ってくると4分以上ばかりの間隔になってくる。小節の頭に同時押しが多くなって いるのに注意して後半はフルコンするように。ただしDPは連打部分が拡大されている上、 後半もオブジェが増えて左右で同時押しというのが多くなっているのでSPに比べればかなり 難しくなっている部類ではないだろうか。
 AC GOLDで、GOLD→金→moneyということで、Time is moneyと共にACに復活。CS 3rdのSP ANOTHER譜面は収録されず、無理スクラッチが多かったDP HYPERはANOTHERにシフトされ、 新規にDP HYPER譜面が作られたため、AC GOLD収録曲の中では唯一この曲が、DPのみANOTHERが ある曲となった。…が、まもなく削除されてしまった。

"BALLAD" Do you love me? / reo-nagumo
 5鍵2nd MIXではジャンルに(JAZZ-SOUL)とも書かれており、R&Bに近いやや暗めの曲。 ベース音から始まるのが印象的で、わざとノイズを加えて音質を悪くすることで、70年代の 生演奏をイメージさせたという。ちなみに5鍵ではDOCTOR S(DJ SIMON)によるSOFT LANDING MIXというひどい(nagureo談)リミックスがあるが、それはIIDXには収録されていない。
 後半の35321の階段が繰り返されるのが一番の難所。その後の8分縦連打は拾えれば回復 できるが、BADハマりの危険もある。またスクラッチがウラウラなど変なタイミングに配置されて いたりするので注意。DPは前半に縦連打を含むドラムパート追加、スクラッチパターン変更、 階段部分は片側ずつ、終盤の8分連打は最後までとSPからの変化が大きい。

"DANCE POP" Dr.LOVE / baby weapon feat.Asuka.M
 ウーン、アハーンの声が何度も繰り返されるのが恥ずかしいながらも楽しいこの曲は上野圭市氏 による曲。冒頭などピアノの音色が耳に残りやすい。ムービーはこの曲のために作ったのではなく、 素材用として撮ったものをこの曲に合わせて使ったというもの。ただ人通りの多い横断歩道を バックに3人の女性ダンサー(brown sugarというらしい)が踊っているのは印象強い。
 音色は聞き取りやすいが変則的なリズムが多い。序盤と終盤に出てくる1鍵から右に 上がっていって1+7→スクラッチという配置でミスが出やすい。また何度も出てくる 短いトリルもこの難度に挑戦するレベルであれば難所となる。ANOTHERは中盤の 4つ打ち+裏打ち+スネアの流れからの変則的な縦連打が難しい。ラストのトリルに3鍵が 入り込んでいるのに焦らないように。

"RAVE" e-motion / e.o.s
 初出は5鍵盤beatmania 1stで、当時は隠し曲。2nd MIXでは同じ曲ながら配置の違う譜面が 収録され、ある意味本当の元祖ANOTHER譜面とも言えようか。またこの曲はdj TAKAに2度 リミックスされ、e-motion 2003がIIDX 9thに収録されるなどIIDXにもゆかりの深い曲だ。 曲調はRAVEといってもR5・sense・LABといったいろいろなRAVEのどれにも似つかず、あえて 言うならばJ-テクノ(Quick Masterに似ている気がする)が近いのではないだろうか。
 CS 3rdに収録されている7KEYSは★2程度で8分しか登場しないが、判定が厳しいのでスコアが 取りづらい。連打になっている鍵盤・スクラッチをしっかりとれるようになるための練習には なる。ANOTHERは2nd MIXのような変化ではなく音自体が追加されており、16分の縦連打や連続 スクラッチがあるなどいきなり難化。特にDP ANOTHERは無理スクラッチも含む全体的に スクラッチで左右に振られ、判定も厳しいため繋ぐのも大変になっている。

"HIPHOP" g.m.d. / DJ mazinger featuring Muhammad
 5鍵3rd MIX"s.d.z."の続編のようなタイトルだが、こちらの曲は同じダークだが音階という ものも取り除いたような音の連続で、STREET HIPHOPと言ったところだろうか。序盤はs.d.z.でも 使われた声がキーに割り当てられ、それほど連続に配置されていないので簡単だが、中盤はHIPHOPの リズムを刻むブレイクビーツと、間にスクラッチが入ってくる。終盤はスクラッチがない代わりに同時 押しが増え、白いオブジェばかり降るようになるが、bpmが遅いのでゆっくり見て押せるだろう。
 DPは終盤のスクラッチ音がオブジェに現れ難易度が跳ね上がっている(★6相当)。配置により捨て ねばならないオブジェもあるかもしれないが、本物のDJらしさを味わえるPLAYができるのではない だろうか。5thで追加されたSP Anotherは、DP譜面をSP用にまとめたものだろう。

"BIG BEAT" GAMBOL / SLAKE
 gambol(ギャンボル)とは、子供などが跳ね回ること、ふざけることの意味である。その割には ハードな感じの曲調で、スタッフが出演した刑事モノのドラマみたいなムービーになって いる。BIG BEATの中でもbpmが遅く、譜面の難易度も低い。HAPPY SKYで追加されたNORMALは 普通に★1相当だが、従来からあるHYPERの判定の厳しさは最高である。16分ずれた感じのリズムで オブジェが配置されていて、GREATはなかなかでない。しかも曲の最後は1keyの8分連打で、 1つBADが出るとそのままで続けてゲージが足りなくなる恐れがある。HI-SPEEDのない初代1stでは どんな厳しさだったのだろう。
 家庭用IIDX REDにて、まさかのANOTHER譜面が。譜面はLIGHT7・7KEYSと全く同じだが、 判定が7KEYSよりもさらにシビアになっている。鍵盤はJUST GREAT以下はBADしか出ず、判定が 甘いスクラッチでもたまに黄GREATが出るくらい。出現方法は、EXPERT SLAKEコース のANOTHERを完走すればいいのだが、ラストに控えるGAMBOL(A)はEXPERTゲージだと他の どの曲(蠍火(A)など)よりも難しいと感じるだろう。どうしても完走したい人はEASYだけじゃなく ゲーム難易度自体も下げるとか。

"DIGI-ROCK" GRADIUSIC CYBER / TAKA
 その名の通り、コナミのシューティングゲーム「グラディウス」の曲をアレンジした もの……ではなく、先にグラディウスをイメージした3Dムービーが作られ、そのムービーに合った 曲が一から作られたのがこの曲。つまり曲自体はグラディウスとは無関係である。ムービーに合わせて 効果音が用いられるなどムービー先行の曲ということで、VJ ARMYを先駆けていたとも言える。
 (dj) TAKAの初めての曲だが、さっそく交互に叩けるようなオブジェ配置が用意されて いる。中盤の配置は形から「壷」と言われるらしい。曲の最後はミスりやすい配置なので 落ち着いて叩くように。Anotherはドラムパートにアレンジが加わっている。ラストは交互が長く なっているが、こちらの方がミスしにくいような気もする。

"WORLD GROOVE" into the world / QUADRA
 1stの隠し曲で、5鍵3rd MIXのtribe grooveを踏襲するような(アーティスト名義はnite systemで異なっているが)トライバルな楽曲。変化の少ない穏やかな曲調で、バックでは打楽器が 細かく鳴っているのだが、キー音のほとんどがシンセで占められている上、毎小節繰り返し 同じタイミングで鳴っているためか、演奏上はシンセメインに思えてしまう。
 SPはスクラッチなし。4小節の繰り返しで左側は常に同じリズムで鍵盤を刻む。残りの右側も 8分より細かい配置はなく、2つ同時押しが限度。中盤〜終盤あたりで、8分の縦連打があるのに 注意するくらいだ。DPは左側にスクラッチが増えるのだが、後半は5鍵と同時になっており 無理スクラッチ。鍵盤も増えて若干同時押しが目立つようになっている。

"REGGAE" jam jam reggae / Jam Master '73
 5鍵1stでは一番bpmが遅く、Note数が少なかった曲。レゲエの発祥地で、カリブ海の島国 ジャマイカの穏やかで能天気な雰囲気が曲調に現れている。曲名のjamは音楽用語では即興的に 演奏することだが、歌詞としては食べ物のジャムで考えていたらしい。といってもジャマイカで ジャムが名産というわけではないが。
 テンポが遅く鍵盤の同時押しもないので目押しで十分だが、単発で降ってくるウラウラに 配置されたオブジェは意外と光らせるのが難しい。ANOTHERは16分の階段がかなり増えている。 ただ叩く音がわかりやすいのでリズムはつかみやすくなっているかも。DP ANOTHERは16分階段が 片側に寄っているが、テンポが遅いので落ち着いて指を動かそう。

"SOUL" LOVE SO GROOVY / LOVEMINTS
 5鍵1stより。ソウルというジャンルはボーカルがソウルフルに歌い上げるところから来ている。 この曲は使われているブラス音などが明るめで軽快なリズムなのだが、Aメロがちょっと暗い 感じがする。ちなみにDPは"12 inch version"(IIDXでは表示されない)で、曲の後半の構成が 少し変化しており若干短くなっている。
 冒頭と中盤〜終盤あたりに合わせて2度登場する縦連打を繋ぐのは難しい。ただその他は8分 しか出てこず、2回目の連打の後のドラムパートを除けば同時押しは最初の方に1回しかない。 一番鍵盤の多いドラムパートをしっかり叩けるように。DPは曲の半分くらいがBATTLE譜面で、 縦連打もしっかり両側に。これも最後のドラムパートでしっかり回復しよう。なお、SP・DP共に スクラッチは0。

"EURO BEAT" LUV TO ME(disco mix) / tiger YAMATO
 ビーマニの元祖EURO BEATである"LUV TO ME(THIRD MIX)"のアレンジ。tiger YAMATO名義の 初めての曲でもあるが、正体はdj nagureoであり、自分の曲をリミックスしたことになる。 歌詞は英語版で、エンディングがしっかり練り直されている。この曲は5鍵にも逆輸入されて いるが、ラストのスクラッチ部分がBGMにまわっているためクリアは簡単になっていて、 ラストに連打のある"THIRD MIX"よりも好まれているかもしれない。
 譜面は、SPでは縦連打は冒頭だけとなり、序盤・終盤の階段と、連続スクラッチが中心に なっている。ただDPは後半にもでてくる。ちなみに4thからDP Anotherは譜面が修正され極悪と なっており、家庭用3rdにも収録されている。

"DANCE POP" Melt in my arms / Honey P feat. Asuka.M
 同じDANCE POP、同じボーカルの「Dr.LOVE」とは雰囲気が違う、ABMIENT風だがbpmはそこそこ ある歌モノ。ムービーは女の子二人が公園で遊んでいる内容だが、「ビート」「マニア」 のTシャツが印象強い。
 序盤から中盤にかけて1・2keyがドラムパートというのはよくあるが、後半はわかりやすい ものの白鍵・黒鍵が混ざった同時押しの連打というのが目立つ。SP Anotherはオブジェ数が 増えるだけでなく、同じ音でもNormalと位置が異なっている。10thで復活した 際の14KEYSとANOTHER14は配置が違うだけでNOTES数は同じだ。

"TECHNO" OVERDOSER / MIRAK
 5鍵盤beatmania 1stからの収録。TECHNOとはいえTaQ TECHNOのようなドラム音ガチガチの曲 ではなく、長音のシンセがメインの不思議な雰囲気の曲になっている。4打ちパートもあるが、 スネアのリズムがHOUSEっぽい。ちなみに5鍵1stの曲はSPとDP(当時はDPはなかったので2人 プレイ時)で曲調が変わるものが多く、この曲もSPは"romo mix"、DPは"ambient mix"というサブ タイトルが、CS 3rdでは表示されないが付けられている。bpmもDPの方が2だけ上がっている。
 序盤は8分の単発が長々続き、中盤は4打ち+スネアのパターン。そしてラストは16分の2 連打を含む同時押しという練習要素が詰め込まれた譜面だ。ただ判定が辛いので見た目の単純さ よりはスコアが取れない。CS 3rdの5鍵曲は譜面も5鍵と同じものになっており、ANOTHERも ノート数は同じで配置が違うだけというものが多い。この曲もそうなのだが、ラストの縦連打が 分散されており、ANOTHERの方が簡単になっているように見える。

"AMBIENT TECHNO" patsenner / dj nagureo
 作曲者に「この曲、パッとせんなぁ」と言われたのでその名がついたある意味悲惨な曲。 確かにAMBIENT TECHNOなんてジャンルもあまり見かけないのだが……序盤後のブレイクっぽい 部分で拍に対してずれたように聞こえるBGMのウネウネ音も不思議な感じだ。ただし譜面は独特で、 まず1keyが必ず拍を刻んでいること。曲が進むにつれ同時押しするオブジェも増え、各小節の 終わりの「ウラ・ウラウラ」のリズムが取りにくい。さらに判定も厳しいので、曲調とは裏腹に 最後まで気が抜けない譜面だ。

"HOUSE" perfect free / nite system
 「完全なる自由」の名のとおりか、今聞けばHOUSEらしくない曲だが当時はこれこそHOUSE だったのだろうか。HOUSEに聞こえないのは4打ちがキーに割り当てられてないからだろう。 そうでなくともHOUSEというよりはTECHNOっぽい。同作曲者の「Salamander Beat Crush Mix」を思い出させる。
 譜面の難易度は、同じことの繰り返しが多いのでひとつ覚えてしまえばクリアはできると思う。 しかし判定が特殊で、私がやった限りでは黄色GREATが出にくい代わりにJUST GREATとGOODが 出やすいという極端な判定だった。さらに全体的にオブジェがずれて配置されているので目押しで 狙わなければGOODの嵐となるだろう。ちなみに家庭用3rdに収録されている譜面はSubstreamからの もので、1st登場時のは現行Another並、あるいはそれ以上の難易度だったと思われる。冒頭2小節で 黒鍵だけ28個……

"ALTERNATIVE ROCK" Prince on a star / SPIRITUAL RIDE
 ヘビメタロックなどのゴツいのとは違った、ちょっと神秘的なロック。スクラッチに割り当て られたギター音が序盤や最後に響くのが目立つが、やはり女性ボーカルが聞きどころか。 8分ギターのサビが2回降ってくるときは、さすが7鍵譜面と思わせる同時押し配置(5鍵にも 移植されたが……)。
 曲全体を通して8分が多いので、比較的点を取りやすい曲でもある。ただしAnotherは多少 音が増えて16分が混ざってくるので注意。またDoubleの右は1+S配置がたくさん出てくる のでずらして拾うしかなく、難易度は相当のものである。HAPPY SKYではDPにおいて後半の 間奏部分で、キー音の割り当てミスでギターがうるさく鳴りまくるという笑えるバグが。 後に修正された。

"REGGAE" Queen's Jamaica(astria mix) / Crunky Boy featuring Muhammad
 原曲は5鍵3rd MIXより、同アーティストの同ジャンルのアレンジ曲。原曲はニューヨークで レコーディングされたというが、ニューヨーク市クイーンズ区にはアストリア地区という 多様な人種が暮らす地域があるとか。ただそこのアストリアの綴りはAst"o"riaとoが余計。 原曲はいろんな展開があったのに対し、このastria mixはやや単調で物悲しい。
 前半は左側で裏打ち+αで、2連打がそこそこ出てくる。中盤あたりから左に寄った4連打が 狭苦しい感じで押しづらく、縦3〜4連打から繋がっていることも。終盤は6鍵を軸に裏打ちするが、 連打になったり変則的になったりとリズムをつかみづらい。DPは4連打に同時押しが絡んでる ところが片手で取らなければならないためミスが出やすい。

"RAVE" R3 / tiger YAMATO
 Rシリーズ初めの曲で、がでるまで最短タイトル名だった曲。substreamまでは 選曲画面で曲名が横幅いっぱいに表示されるため、この曲名はものすごく横幅が広がっていた(笑)。 シリーズ中最もダークでハードだが、やはりと言うか序盤のブレイクでピアノ音がある。 これはtiger RAVEの所以なのだろうか。しかしやはり主音はサイバー音で、低音はバスドラ並に響く。 シリーズ中この曲が一番車が走っている感じがする。
 1stの曲には結構多いが、この曲のAnotherもアレンジがかかっている。だがフレーズ中の 音を増やしたくらいで、構成はほとんど変わっていない。余談だがこの曲は5鍵に移植されたが、 オブジェ配置の都合上中盤で4つ打ちバスドラが1個いきなり抜けてたりするのはさすがに 不自然だとは思ったが。

"KONAMIX" Salamander Beat Crush mix / NITE SYSTEM
 5鍵2nd MIXから、シューティングゲーム「沙羅曼蛇」のBGMリミックス曲。後にグラディウス等 コナミゲームのBGMリミックス曲というのは数多く登場したが、KONAMIXというジャンル名は5鍵で のみ使われることとなった(他はこの曲のRemixと、MGS2の曲)。曲調はテクノリミックスで、 中盤からオリジナルらしい。声ネタが多く使われており、シンセベースのフレーズが小気味よい。 「ハッ」というかけ声とシンセオルガンの音色が、後の「Attack the music」のヒントになったの だろうか。
 7KEYSはスクラッチのない(ANOTHERでも1個だけ)鍵盤のみの譜面。曲が進むにしたがって 密度が増えていき、声ネタのズレた配置も目立ってくる。16分より狭い2連打もあるので 所々でミスが出やすい。ANOTHERはノート数同じで配置だけが違い、連打が分散されることも なく7KEYSとほとんど変わってないと考えていいだろう。

"SKA" ska a go go / THE BALD HEADS
 5鍵2nd MIXからの移植で、ポップン15にも収録された(が、現在は削除されている)。 ジャンルを端的に表すと「倍速レゲエ」、IIDX書き下ろし曲としてはSKAは登場していない。 裏打ちとブラスが小気味良いが、時間がない状態で慌てて作った(press mixより)らしく、 最後のドラム乱打はヤケクソ感が漂う。
 なんといってもラストの1・3トリル+αの滝が全ての譜面。2nd MIXでのこの曲が「あんみつ」 の発祥だと言われており、1・3を同時押ししてしまえばGOODで繋げられる。序盤のブラス変則 リズムの繰り返しは、全て同じパターンなのでリズムを覚えてしまおう。ANOTHERはdj TAKAに より(ポップン15曲コメントより)最後の滝が4小節分長くなり、しかも小節ごとにラインが 移動する。

"TRANCE TECHNO" Special energy / DJ FX
 ヒロシワタナベ唯一の、そしてアーケードでは初めてのTRANCE(TRANCEとジャンルに付いた のはTHE EARTH LIGHTよりも先)だろうか。しかしその傾向は弱く、ジャンルどおりTECHNOの 要素の方が強い。しかしピアノ音を使っているあたりは、最近のTRANCEを先取りしているのでは ないだろうか。
 AnotherはNormalと曲調が違ってくるが、難易度は大して変わらないと思われる。DPに 至ってはAnotherの方がNormalよりも、さらに家庭用ではほとんど変わらないLightよりも簡単 だったりする。後に復活した際はLight譜面は簡単になっている。

"JAPANESE HIPHOP" The Rhyme Brokers / m-flo
 当時のm-floはヒップホップで珍しい女性ボーカル(元メンバーのLisa)というのが売りだったが、 この曲は少しLisaの歌が入っているもののメインは男性ラップ。しかもラップ担当のVerbalだけで なく、DJ担当のTakuもラップに参加している。曲調は静かで、ヒップホップらしくスクラッチ音も 使われている。ジャズっぽいブラスの鳴り方も特徴。
 32分くらいの微妙なズレが多い譜面。後半から6鍵の8分縦連打が加わるので、BADハマりに 注意したい。特に他の鍵盤が絡んでくるとリズムを崩されやすい。ANOTHERは序盤に32分連続 スクラッチに驚く。ラストも曲自体が長くなり連続スクラッチとなっているが、テンポが遅いので そう難しくない。DPは後半6鍵軸の譜面が片側に寄っていたりで引越し推奨。

"HIPHOP" The Theme from "Flo-jack" / m-flo
 1st収録時の曲名は「flo jack」。どうやらflo jackが日本語バージョン、substreamから 差し代わりとなったThe Theme from "Flo-jack"が英語バージョンということのようだ。m-flo曲の ラップ部分の日本語歌詞は結構ネタ的な要素もあるのが原因なのだろうか。曲調はゆったり静かで、 歌声やラップを前面に出している邦楽らしい構成。
 ★1だが、ウラウラのリズムに鍵盤が配置されていることが多く、目押しに頼りがちになる。 ただテンポは遅く、鍵盤も単発で降ってくるので初級者向けには丁度いいだろう。2小節ごとに スクラッチがあるため常にターンテーブルに手を伸ばせる状況を。DPは鍵盤が増え左右で同時押しが 登場するほか無理スクラッチがかなり多く、★1と油断はできない。

"JAZZ HOUSE" YOU MAKE ME / MONDAY MICHIRU
 dj nagureoがファンだったというMonday満ちるのボーカル曲で、5鍵4th MIXにも収録 された(CS IIDXには未収録だが、CS 4th MIXには収録されているのでそちらでプレーできる)。 プロデュースしたのは、IIDXでは後にOur Song等の曲提供をした大沢伸一氏。ブラスがジャズ らしさを生み出しており、オシャレな伴奏ながらも力強い4つ打ちと歌声で、元気を出したい 時に聴きたい曲だ。
 序盤は2つ鍵盤+スクラッチの同時押し連続が、配置が変わるのでちょっとやっかい。中盤は 4つ打ち+偶数拍+αのスタンダードな配置もあり、終盤はウラウラのリズムがあったりして 目押しに頼ろう。DPは4つ打ち+偶数拍を叩かせるところが増えており、うまくすれば回復に 使えるが、反対側の鍵盤にリズムを崩されないように。

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