IIDX 10th style


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お江戸テクノ1st Samuraisampling masters MEGA★★★★★★★★175...1P & 2P
 10th解禁前に★8ANOTHERをHARDでAAA出すことで出現するこの曲は、どう見ても「ラスト サムライ」に引っ掛けたタイトル。三味線と声ネタで「和」らしさを出しているが、和なのにテクノ というギャップを感じるところに面白さがあるのかもしれない(「桜」のパロディような気分にも なったり?)。テクノといってもテンポが速くてドラムが激しいのでハードコア風にも聞こえる。
 今までのEXTRA曲の中ではbpmは遅い方だが、ラストにbpm200に上がることに注意。全体として 階段と交互連打が多いのが特徴だが、序盤は7keyの連打+α部分、中盤はスクラッチが増える ところ、終盤は>字型の繰り返しと加速に注意すべきと、全体を通して難所が多い。ラストも白鍵 全押し+Sの変則的な連打となっていて、間に入るオブジェに気をとられて失敗することが多い。 ANOTHERになるとスクラッチ地帯がものすごいことになっていてそこで2%に落ちる人が多い だろうが、その後からでも十分にクリアできるので諦めないように。もちろんラストも危険な部分が 多いわけだが……135→246→1357Sの16分は、123456を同時押しで誤魔化すとか?

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PIANO AMBIENT5.8.8.dj nagureo ★★★★☆☆☆☆951P & 2P
 往年のIIDXファンならタイトルを見てお分かりのように、5.1.1.の続編的楽曲。 作曲者はもちろんdj nagureoだ(19,Novemberのように別の人という場合もあるが)。 むしろ序盤の長いトリルを聞いてリミックス?と思う人もいるだろうが、5.1.1.は 長い音符でメロディが作られているのに対して、本曲は8分のアルペジオが前面に出ているという 違いがある。どちらも哀愁的な旋律なので5.1.1.好きならこちらも好きになれるだろう。 ただサントラで聞いてもゲームのように音が途切れ途切れに聞こえ、打ち込みとすぐわかってしまう ところが少し残念な部分だ。
 NORMALの時点で5.1.1.にあったピアノトリルの交互連打がいきなりあり、しかもスクラッチが 絡んでくるのでどこが★4だ、と思われるかもしれないが、その後は8分しか出てこなくなり、 この難度の変わりようも5.1.1.とそっくりだ。ANOTHERはさすがに5.1.1.までひどくはなく、 これも序盤を抜ければ変則ドラムに気をつければ繋ぐことは容易。ただラスト2小節で 16分が絡んだ混フレ配置になるので気を抜かないように。

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GAME MUSICA-JAX(3-WAY MIX)Mr.T ★★★★★★★☆62...1P & 2P
 コナミのシューティングゲームと言えば「グラディウス」や「ツインビー」などが有名だが、 「A-JAX」というタイトルも出ていることをご存知だろうか?私はシューティングゲームは ほとんどしない方なので知らなかったのだが、Mr.Tの選曲基準に「知名度」も含まれているよう なので、ゲーマーの中では有名な方なのだろうか。でもコナミスタッフの中でも知らない人が 多いみたいだし……REMIXとしては同作曲者の「GRADIUS -FULL SPEED-」と同様の、FM音源中心の メドレー曲になっている。こちらの方がドラムが激しく音圧があるように感じられる。またbpmと してはだんだん遅くなっているにもかかわらず終盤の方が切迫したような曲調になっている。
 bpm 62なのは初めのスクラッチ2つだけなので、HS3にすると痛い目にあう。かといってbpm224に 合わせると今度は終盤のbpm150前後が遅くてオブジェが見切れないという状況にも陥る。ただ後半が できればクリアできることを考えれば、HSは後半に合わせた方がいいだろう。譜面も後半に16分の 階段や連続2連打など難しい配置が偏っている。ANOTHERは密度が増えることはもちろん、 ラスト7小節くらいの不規則なドラムでリズムを崩される危険も。

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PSYCHEDELIC TRANCEALIEN TEMPLEPINK PONG ★★★★★★★☆1451P & 2P
 ALIEN WORLDに続くアリエン……もといエイリアンシリーズの続編。ムービーの影響が濃いかも しれないが、古代の遺跡を探検してるイメージが伝わってくる。1つのパートでは数小節同じ 繰り返しが続くが、それぞれのパートは同じメロディを使っていても場面がどんどん変化していて ドラマティックな感じがする(少なくとも著者は、初めて聞いたときに鳥肌が立った)。 前作で違和感があったスネアドラムが今回は効果的にアクセントをつけている。
 ムービーは前作と引き続きトランと悪者トラン、そして原住民として三つ目トランが出演。 インディ・ジョーンズのような展開を見せるが、最後に悪者トランが逃げ出して唐突に終わるのが ちょっと尻切れトンボな感じがする。
 4打ちと縦連打が目立つ譜面だが、縦連打自体はそれほどの難易度でもない。ただ効果音として 配置されているスクラッチが16分ズレになっているのでリズムが崩れるおそれがある。 それでも★7の中では簡単な方?同作曲者で似た配置のPOWER DREAMよりはかなり簡単に思える。 ANOTHERになると中盤で同じ音が縦連打になっていたり終盤前で密度が濃くなっているが、 ラストはNORMALと同配置なので良心的だったり。

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DREAM TECHNOASTRAL VOYAGEEeL ★★★★★★☆☆1361P & 2P
 The end of my spirituallyに続き、TOMOSUKE&EeLペアの楽曲。DREAM TECHNOとあるように 全体的にそれぞれの音がぼやっとしたような(だからって"VOYAGE"ってわけじゃないが)聞こえ方 をする。特にボーカルが一番その不思議な雰囲気にあっている声ではないだろうか。 EeLの声はもちろん、男声が重なっているところ(TOMOSUKE氏の声だろうか?)のハーモニーで、 男声か女声かもぼかしているといえよう。曲の終わりで同じフレーズのを繰り返しフェードアウト しているのは、夢の終わりを表現しているのだろうか。
 音が音だけに、何を叩いているのかいまいち判りにくい譜面。繰り返しが多いが、 16分や微妙なズレが多いので叩きづらい配置も多い。中盤の2鍵を中心とした交互もどきの 配置や終盤の右側に小さな階段が繰り返し現れるところでは、特にパート最後の4連スクラッチが 絡んでくるのは★7としてもおかしくはないと思う(この曲はDPでばかりやってたのでSPも★7 かと思い込んでた)のだが、ラストでやや回復できるのでこの難易度なのだろうか。ANOTHER7は バスドラ中心に増えていて、特に終盤の右階段+4連スクラッチに加えて8分連打→16分と なりさらに難度を増している。ラスト8小節の回復がありがたいものとなるだろう。
 DOUBLE譜面は終盤の小階段が片側ずつそのまま降ってくるので、階段が苦手な人は ★7でも難しい方と感じるのではないだろうか。ANOTHER14は途中の時点でかなりひどいことに なっているのだが……

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ITALO POPBABY LOVENoria ★★★★★★★☆1601P & 2P
 TAKAとNoriaのコンビとしては、NAOKIとよりも多いような気がしてくる(笑)前作の"Silvia Drive"が高速になってオシャレ感はそのまま。ドラムロールがバラバラ鳴っているのもそのまま、 でも軽快さは失われていない。スクラッチ音はややゲーム性を重視?歌詞は今回は日本語メインで、 タイトルから恋の歌と思いきや、少年視点で大人に憧れ「ない」という内容。でも子供の心を 持ち続けたいというのは、むしろ大人が思うことだと思うのだが?
 メロディを叩く部分では8分メインの配置だが、ドラムロールが16分で不規則にばらけている。 ただ叩きやすい配置ではある。連続スクラッチの小節は2箇所ありフルコンボを阻むが、 クリアを目指すなら2回目も適当に回しておけばその後でかなり回復できる(Love Me Doみたいな 配置が得意であれば)と思われる。ANOTHERはドラムロールに4分スクラッチが加わるので 鍵盤が交互配置でもとたんに叩きづらくなる。ラストも同様の配置があるが、手前にある 連続8分スクラッチ+鍵盤もかなりの難所だ。

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2STEP POP TRANCEBack Into The LightSota Fujimori★★★★★★★☆1441P & 2P
 DDRで曲を提供していたSystem SFがIIDXに参入。家庭用DDRMAX2のエンディング曲・ Feelings Won't Fadeという曲のリミックスである。ジャンル名が長いが、 曲の前半はドラムパートが確かにバスドラが2STEP調になっていて(後半は4打ちになるが)、 メロディラインが高音を中心としたEPICでPOPである特徴を表している。 そのメロディも聞き所だが、ボーカルも上手いので忘れないように(なぜかこの曲は 歌モノというのを忘れてしまうのだが……ACではシンセ音の方が目立って聞こえるから?)。 サントラ版ではラストが少し伸びてフェードアウトすることなく曲が終わっている
 メロディがはっきりしている部分はともかく、音に細かい変化のある部分は何を叩いているか 分かりづらい譜面。全体として16分の不規則な配置で目押しで叩くようになることが多いだろう。 ANOTHERは簡単にするために抜いていたオブジェが間に埋まってくる感じで、より細かい リズム刻みが必要となる。特に中盤の3連階段の繰り返しや、後半のメロディラインが 隣接鍵盤との交互配置+4打ちと、片手でメロディを裁かねばならない配置となり難しい。 14KEYSは終盤のメロディが真中を中心にして左右に片側ずつ降ってくるので片手で 叩かねばならない。ANOTHER14となるとメロディの有無にかかわらず4打ちが片側に置かれるなど 難易度を無視したようないやらしい配置だ。

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ROCOCO TEKBoundarySPARKER ★★★★★★★★1601P & 2P
 BRIGHTNESS DARKNESSの続編的楽曲。やはりダークなクラシック調となっていて、 メインパートは和音のシンセ音が徐々に上がったり下がったりする。中盤ではバスドラが 不規則になって変拍子のようなリズムを作る(1セット=14拍)。ラストも3/4拍子×8 (見た目は4/4拍子×6)と拍子が変わってアルペジオが繰り返され、前作と同様男の人の 低い声が響き渡る。特に笑い声が怪しい……
 同時押しオンパレードの譜面。3つ同時押し自体はともかく、小節線にあるスクラッチは 直前の鍵盤が16分の場合は遅れないように急いで回さないといけない。中盤の変則リズムは シンセ音の同時押しと1鍵バスドラのリズムがずれているので良く見極めて崩れないように。 でもクリアに直接関わるのはラストの6小節アルペジオ地帯だったりする……それまでは 簡単で★8では易しい方だ。ANOTHER7も途中のバスドラが増えるくらいでラストは増えていない。 14KEYSもラストの階段が勝負なのだが、ANOTHER14は14KEYSと配置が違うだけの同NOTES数で、 むしろANOTHERの方が同時押しが押しやすかったりする。解禁前に1st Samuraiを出すのに 一番選曲された新曲であろう。

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EUROBEATCARRY ON NIGHT(English version)platoniX (EURO style) ★★★★★★★☆1581P & 2P
 冒頭の部分からLUV TO MEみたいなちょっと昔のEUROを思い浮かべる。サントラ版はその冒頭の 低音が利きすぎてか音割れしているように聞こえるのは故意なのだろうか?platoniXはNAOKIが プロデュースしたグループで、この曲にはNAOKIがアレンジも手がけているので、platoniX=NAOKIと 思われても不思議ではない。platoniXのコンポーザがEURO初作曲らしく、NAOKI EUROと比べると 音的に迫力が足りないように聞こえるが、その分ボーカルがはっきりとした澄んだ声で歌って いるので「聞こえ栄え」する。歌モノEUROとして聴くのはいかがだろうか。
 メインフレーズで曲の始めと終わりに出てくるシンセ階段よりも、中盤の階段地帯の方が 休符が少なくかなりの高難度。なのでメインフレーズはほぼ繋げる気持ちが必要(終盤はスネアが 増えてやや叩きにくくなるが)。他にも終盤にはわざわざ隣接鍵盤で16分交互を配置している。 とっさには叩き辛いので出てくる位置を覚えたい。ANOTHERは例によってバスドラが増えた形だが、 難所は大体NORMALと同じだ。

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PSYCHEDELIC TRANCEChangesTaQ ★★★★★★★★155none
 CS6thに同名の曲が存在するが、曲調から全くの別物。PSYCHEDELIC TRANCEは独特の「うねり音」 が徐々に「変化していく」という意味でのChangesならわかるが、この曲ではそれほどうねりの 変化は目立っていない。むしろ"symbolic"に似ている感じで、(素人の耳では)TECHNOの方がしっくり くるように思える。ただ「ongaq:stromatolite」に収録されているLong VersionではTRANCEさと Changesさが存分に出ているかもしれない(私はまだ聞いたことがないので確かめてほしい)。
 10th新曲で唯一ANOTHER7がない曲(ちなみに家庭用からの移植曲を除けば、8thでの新曲は 全てにANOTHER7がある)。序盤はQQQに見られるようなハットの8分連打地帯で、間に16分が 入ってきてリズムを崩そうとする。中盤の静かになるあたりから16分乱打地帯にかけては 曲調も含めsymbolicにそっくり。終盤は鍵盤自体は複雑な配置ではないが、スクラッチの 16分ズレによってややこしくされている。symbolicに似ていると言ったが、ラストは 変なドラムロールなどもなく唐突に終わる感じで、ラス殺しがない分には★8の中でも 簡単と言えるのでは。
 14KEYSはDP十段曲だが、それまでのTaQ十段曲であるDXY!やera(nostalmix)ほどではなく、 abstractやsymbolicよりはやや難しいといったところ。単曲クリアで一番の難所は 終盤のスクラッチズレ地帯の7小節。スクラッチのズレだけでなく反対側の「<」型の 16分3連配置もかなり取りづらい。特に左側の指遣いに迷うところだ。

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J-REVIVAL CHOO CHOO TRAIN(dnb mix)SLAKE feat. MIKA ★★★★★★★☆1701P & 2P
 原曲はZOO、2003年にEXILEがカバー(といってもリーダーは元ZOOのメンバー)した人気曲なので、 耳にした人も多いだろう。このリミックスではメロディラインはそのままに、ドラムとベースを 変更、そしてテンポアップと、最小限の変更でdrum'n'bassにしている。ただそのリズムが 「汽車が走っている」音にも聞こえて、タイトルと合致していて面白い。ベース音があまりに 低すぎて音程が合ってないようにも聞こえるが、ベースを強調したいがためにそうなったのだろう。 またボーカルも大人っぽい女声ボーカルになっているが、これはどこかテンポの速さについて いけてないのか遅れ気味に聞こえる(わざとそうしてるのかもしれないが)。
 ドラムパートは同じリズム・配置の繰り返しで、それ自体は難しくない。それよりもサビなどの ブラス音が縦連打を含んだ連続16分で、テンポの速さに遅れてBADが出やすい。サビ終わりの 3つ同時押し連打は外さないように注意しよう。中盤にも16分の階段が登場するが、ここまでで 大きく減るようではクリアは無理。最大の難所は2度目のサビ前、8分の2つ同時押し連打+ 16分ブラスという、繰り返しだが見た目以上に難解な配置。右側の16分で左の8分連打のリズムが 狂わされること必至だ。1曲目で選択できる★7というのは他のJ-REVIVAL曲と合わせるだけと 思われ、決して簡単な★7でないということを注意してほしい。ただANOTHERは叩くドラムが 増えて縦連打が難度も現れるが、最難関は全く同じなのでNORMALがクリアできるならこちらも すぐできておかしくはないだろう。

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ELECTRONICACOSMIC RAISEToshiji Katoh ★★★★★★☆☆1291P only
 ELECTRONICAとついたジャンルの曲はEXPERIMENTAL(実験的)な曲が多い気がする。この曲も今までの IIDXになかったような不思議な曲。ポップンのパーカッシヴのように効果音だけで構成されるのかと 思わせるイントロだが、メロディらしいものはある。しかしpatsennerみたいにBGMのテンポが 変わったり音程が狂ったりと落ち着かない。それでいて女声のゆっくりとした歌声を重ねたり (なんとなくその声でnouvo nudeの人を思い出すのは私だけ?)高音でかわいらしいメロディ(こっちは FF7を思い出す)が加わったりと「おとなしい曲」でいようとしている。でも終盤にはリズム隊が 変則的に鳴り出して(実際はキックやハットは同じパターンの繰り返しだが)、やっぱり変な曲で 終わる。レビュー書いてる本人もよくわからない曲だ(ぉ
 序盤〜中盤はリズムが変則的で目押しで叩くことになる。16分が多いがテンポは速くないので それほどの難度でもない。難所は終盤12小節で、1key以外は変則的な鍵盤配置の上、 連続スクラッチも多く、何を叩いてるのかわからないまま終わってしまうだろう (他の曲でもそう思ってるかもしれないが)。ANOTHER7は前半に4つ同時押しとか頻繁に出てくるが、 そこで躓いているとラスト12小節はできそうもない。KAMIKAZE(A)に匹敵するような オブジェの滝が降ってきて、スクラッチが絡んでくることもさることながら、微妙なズレで 見た目をややこしくさせられる。
 サントラではLong Versionが収録されているが……サントラに「一部の曲にはノイズのように〜」 と書かれてあるのは、この曲が収録されているせいであろう(笑)。

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EUROBEATDaisukeY&Co. ★★★★★★★☆1571P & 2P
 Y&Co.オリジナルでいえばMonkey Dance、RemixだとI'm In Love Againと構成が似たEUROBEAT。 今回もシンセフレーズとボーカルの両方が押し出されているいるが、シンセフレーズが3度も登場 するのと、Bメロと同じだが間奏がある分サビが引き立っていることによるものだろう。それでも、 「それだけ」の曲なら普通のEUROBEATで終わっており、さほど人気は出なかったかもしれない。
 ダイスケ。タイトルがダイスケ。歌詞にダイスケ。ムービーにもダイスケ。Your Bodyで登場した 本名ダイスケことDai氏が初めから終わりまでダンスを披露するといったムービーである。歌詞に してもサビの終わりに、わざわざ前後のBGMを無音にしてまで「♪ダイスケ〜」を目立たせている。 一瞬にしてネタ曲に変貌してしまったが、曲自体は完成度が高いので選曲率は高い(現在5位)。
 クリアに大きく関わるのは3度、しかもラストにも現われる16分階段のシンセフレーズ、というと S.O.S.(3rd)に似た譜面であるが、こちらの方がややbpmは遅め。それでも「12345」といった隣接 階段が何度も現れ、休符も少ないので★7でも上位クラス(xenonに近い?)、ANOTHERはバスドラが 増え、さらにフレーズの終わりにタムロールが隙間を埋める。曲ラストの埋まり方が一番ひどく、 クリアを阻んでいる。高難度譜面がそろっていという点でも、中〜上級者によく選曲されている といえるであろう。
 ちなみにゲームでは2回目のサビが1回目より短かったのが、サントラ版では1回目と同じ構成で 曲自体が長くなっているが、ゲーム版の変化のままでもよかった気がする。

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ETHNO HARDCOREDebtty Daddysampling masters AYA★★★★★★★★1551P only
 読み方は「デッティ・ダディ」、意味はほぼ直訳で「借金父ちゃん(公式サイトより)」だが、 "debt"という単語はあっても"debtty"は語呂合わせのための造語のような……?同じHARDCOREが ジャンルに付いているのでone or eightの続編と捉えていいだろうか(曲名としてもどこか 関連性があるし?)。メロディよりも声ネタが印象的というのも共通点である。メロディはETHNO (エスニック)ということでインド風の曲調はあまり馴染みがないかもしれないが、GOA TRANCE、 あるいはS.O.S.や踊る!福神漬などのINDIE EUROとビーマニシリーズではそれほど珍しい系統でも ないと言えよう。
 やはり声ネタがスクラッチに割り当てられている。鍵盤・スクラッチとも16分での連打は 見られないので、one or eightよりも簡単だろう。気をつけるのはラストの16分連打+スクラッチ 4連で、片手で鍵盤を取ると考えると2P側が若干不利かもしれない。ただ同時押しで ごまかせるので、★8ではクリアがしやすい方だろう。ANOTHER7は序盤から3〜4つ同時押し+S などオブジェの密度が一気に増えているが、その辺でほとんど減らないとしても、ラスト1小節の 約40個もの塊だけで落とされる、全体難且つラスト殺しの譜面。まずはラストを100% 近くで突入できるまで腕を上げてから挑戦しよう。

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PIANO BALLADEdesolationMr.T ★★★★☆☆☆☆721P only
 Be in my paradiseを思い出させるようなピアノの調べとゆったりしたテンポ、こちらはボーカル 無しのINSTRUMENTALである。結婚式で流れているような美しい曲なのだが、どこか物悲しい 感じがする、そこからdesolation「荒廃・廃墟」という曲名が付いたのだろう。イントロは 少しだけairflowに似てる気がする(bpmを半分にした感じ)。ラストはなんか中途半端なところで フェードアウトしているので、綺麗に終わらせているものを聞いてみたいものだ。
 5.8.8.と共に10th 7KEYS最易曲だが、bpm72という遅さは逆にHSに慣れた中級者〜の方が 難しく感じるかもしれない。当然のように16分が連続で続いたり、縦連打が多く見られるが、 bpm144で考えれば8分間隔なので余裕は十分ある。ただし32分の3連スクラッチでコンボが 切れたり、終盤には24分の階段があったりとしっかり難所は存在する。ANOTHER7ラストの 連続スクラッチのせいでフルコンを逃すことも……(経験談・泣)

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HYPER J-POP FOURDoLLTЁЯRA ★★★★★★☆☆1701P & 2P
 NAOKIとjunのユニット「TЁЯRA」で主にポップンで「HYPER J-POP」のジャンルで曲を提供 しているが、その4作目はIIDXでの新曲。だからジャンル名にも「FOUR」が付いている。 他の同ジャンル曲に比べてテンポが速く(むしろHYPER J-ROCK「Brave!」寄り?)、 ピアノやシンセ音よりもベースやドラムの方が目立って聞こえる。もっともボーカル曲なので その歌声と歌詞に注目が行くものだが。内容からして、永遠の体を捨てて想いを伝えたい 「人形」の立場から歌ったものであろう。他のHYPER J-POPよりも物悲しさが切に伝わってくる。
 ……と曲だけ聴けばそういう感想で終わるのだが、ムービー担当のGOLI氏が張り切ったため ネタ曲として扱われてしまったようである。GOLIキャラほぼ総出演の巨大ロボットアニメの オープニング曲で、LOVE ♥ SHINEと違いリアル画で描かれている。アニメーションとしては ほとんどがスライドさせているものだが、その枚数と書き込み度はLOVE ♥ SHINEを越えて いる。1曲目に選べるだけあって、稼動すぐに全国ランキング1位の座を取ってしまった。
 16分の連続階段があったり、empathyみたいな間奏の変則ドラムパートがあったり一部で★6を 越えた配置が見られる。それでも8分メインの譜面なので他の部分で回復はできるだろう。 ただしラストは12分で1→7→1の折り返し階段があり、階段が苦手であればここだけで 落としてしまう人が多いだろう。DOUBLEになると片手で6連続階段を弾かねばならないので さらに難しい。ANOTHERは8分地帯で3つ同時押し+スクラッチなどが増えるが、NORMALでの 難所はさほど変化がなくラストも同じなので、全体として難易度は平均されていて レベル相応でのクリアは簡単な方ではないだろうか。

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J-POPDon't forget中山 結衣 ★★★★★☆☆☆1601P & 2P
 初め曲調を聞いてムービーを見たときは、ギタドラの移植曲かと思ったが、"Really Love" 作曲の阿部 靖広氏の新曲である。ボーカルの中山結衣は17歳・高校2年生。元々は もっと大人っぽい女声ボーカルとしていたが、アップテンポで元気がでる曲調・歌詞からみて 初々しいボーカルの採用は成功と言っていいだろう。ただ、歌唱力はあるのだが歌詞の内容は、 曲を聞いてもあまり覚えていないことが多い気がする。BGMの方が前に出ているのか、 この辺が公式で書かれているように「表現力」がやや幼いということであろうか。
 サントラでは今回もロングバージョン「〜青空の下で〜」が収録されている。冒頭は一体 何の曲かと思ってしまうスローテンポでの入りだが、それ以外は特に変更もなく (変なラップもなく・笑)、ゲームから入った人には馴染みやすいだろう。
 譜面は8分中心で、パート終わりに16分ドラムが入るという配置。曲調・bpm的にも Secret Taleに似てるが、終盤に8分交互+αの配置や16分ドラムが増えることなど、 ★5にしてはクリアはやや難しい方ではないだろうか。ANOTHERはキック・スネアの各ドラムを 全部叩くように配置される。8分交互+αに16分で入ってくるのは結構やらしい。
 ムービーだが、スケッチブックの枠がずっと固定されていて、中の写生風な絵が動く (これがギタドラっぽい)。最近のF-FLY氏のムービー(タイポ中心か、愉快アニメ系)では 珍しい画風ではないだろうか。わざと女の子をバランス悪く描いているみたいだが、 それほどでもないと思う(Bメロあたりで上を向いてるのは確かに変だが)。

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J-REVIVALどんなときも。Mr.T と Brother Hiro★★★★★★☆☆1601P only
 槇原敬之のミリオンヒット曲としてよく知られているであろうが、元は映画の主題歌という のはあまり知られていないのでは?(私は初めて知った、TVドラマかと思ってた)原曲と同じ ピアノで入るあたりは懐かしさが蘇ってくるが、アップテンポで要所要所に細かいシンセ音が 入っているEURO REMIX。ラストの繰り返しが冗長な気がするものの、キャッチーなフレーズを ふんだんに活用しているのはさすがMr.T。でもそれ以上に、そのMr.Tの弟らしいBrother Hiroの 歌声が槇原敬之本人にかなり似てて、「どんなときも。」自体のイメージを壊さないままに しているのはポイントが高い。
 2連スクラッチ音は綺麗に取れるとかっこいい。4打ちバスドラ+裏打ちシンセを中心とした 配置で、シンセ階段部分ではそれのみを叩くのがNORMAL。終盤は同様の配置が繰り返されるので 1つできれば回復地帯となる。階段の間の2連打に注意しよう。ANOTHERはバスドラ+裏打ちが 残ったまま16分シンセを叩くことになる。終盤もバスドラ+シンセの配置の繰り返し。 なんだか惰性で叩くような譜面ばかりである。

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HOUSEDrop on the floorgood-cool ★★★★★★★☆1301P & 2P
 クラブ系HOUSEだから仕方ないのかもしれないが、前作「Your Body」のインストバージョンと 捉える人も多いだろう。ブラスの使い方や、間奏終わりに同時連打音が入っているあたりが特に 似ている。はっきりした歌詞はないものの、声ネタをたどれば普通の歌モノのように聞こえてくる。 それでいうところのサビ?後にはこの曲のテーマらしい「ラテン」を象徴した、ボンゴ系のパーカッ ションが。同じく間奏のハモンド・ソロ(オルガン音)は久保田修が演奏しているとのこと。
 冒頭・ラストの、good-cool曲でよく見られる「連続スクラッチ+8・16分混じりの鍵盤」は リズムを取りづらくBadが出やすい。特に2回目はクリアに直接かかわるので、目押し集中が必要。 間奏終わりの13→57交互から黒鍵全同時連打もミスってはいけないポイントだが、うまくはまれば 回復に使えるだろう(もっとも、そこができるならそれまでに100%になっているだろうが)。 ANOTHERでの大きな違いは、13→57交互が15→37となっていて、非対称2重トリルという珍しい配置。 見た目よりもかなり叩きづらいので、ゲージの減少を覚悟しよう。といっても白鍵全押し×8と あんみつすれば抜けられるのではあるが。
 ムービーはやはりDai……常に踊っている場面を使っているのではなく、静止画を 散りばめたり回転させたりと加工して使っている方が多い。ラテン色を強める意味もあるのか、 全体として真っ赤。

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ELECTROSHOCKEXEMr.T ★★★★★★★★1581P only
 10thロケテの段階で「D.J.SETUPの曲でEXEっていうのがあるぞ」って噂があったのだが、 その噂が元になって(作曲者が違うけど)作られたのかもしれない。公式曲紹介でもわざわざ「曲名は GOLIが付けてくれました」などと言っているあたりも狙ってる気がしてならない。それはさておき ELECTROSHOCK第3弾はシリーズ通しての「電子音での哀愁系」に加え、メロディラインがピアノ音 だけあってZERO-ONEやxenonと違い、曲に繊細さが感じられる。後半のメロディに少し変化がある分、 全体として展開の変化も実際より多いように聞こえ、飽きがこない。個人的な意見としては、 シリーズものとしては外れがなくどれも良い曲なのは希少なことだと思う。
 メロディラインを弾く配置の譜面は、難しくならないことが多い。7KEYSは★8とあるが、 シリーズ中ではもっとも簡単に感じられる。それでも変則ドラムロールがあったりラストも4連 スクラッチが絡んでたりと油断はならないが。ANOTHERもNOTE1100以上ありメロディの鍵盤に細かい 音の打鍵が加わってたりでややこしい配置ではあるのだが、今度はラスとが大して変化が無かっ たりで、難曲というイメージが出てこない。まあこういう哀愁系の曲はそんなに難易度を上げない のがいいとは思うけれど(どの曲の譜面に言ってるとかではないが)。

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BREAK BEATSFeedbackAudio Highs ★★★★★★★☆1401P & 2P
 BREAK BEATSとは正確にはジャンル名でないと聞いたことがあるが、IIDXでこのジャンルの 新曲は10thで初めて登場。といってもこの曲はどことなく家庭用曲の「PRAT FALL」に雰囲気が 似てるところからDIGI-ROCKの方が合ってるんじゃないかと思うのだが。繰り返しとはいえギターや ドラムパートは生演奏みたいな音質だし、「BREAK BEATS」らしい音の連続はメインパートの影で 目立っていない。曲自体は渋い展開の中スクラッチが違和感なく収まっている。あと男声のサンプル ボイスが使われているが、左右に声が振られるのがヘッドホンで聞いているとよくわかる。
 目立つのが連続スクラッチ。序盤から鍵盤+スクラッチの取りづらい配置がやってくるが、 7KEYSだとラストは鍵盤が少なくなっていて良心的。全体として繰り返しが多いが、リズムが複雑で 目押しに頼ることになるだろう。123や321と左に偏った配置の上、その前後は連続での2つ同時 押しや16分より細かいズレ配置があり、クリアするには出来なければならないパートだ。ANOTHERは 連続スクラッチの部分の鍵盤・スクラッチともが増えているのが難度UPの大きな要因だが、32分の 階段などがあるのも特徴。DPは後半の階段配置で悩まされる人が多いだろう。

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DRUM'N'BASSFEEL ITRAM ★★★★★★★★1801P & 2P
 もはやおなじみとなったRAMの隠し曲DRUM'N'BASS。曲調の暗さはSNOW寄りだが、4・8・16分の バスドラ連打が度々現れるのはALL RIGHTに似たものがある。ドラム・メロディともに繰り返しが 多いのもいつもだが、たまに12分のリズムが入っててbpmが落ちたような感覚になるのが斬新だ。 ただメロディがファミコンのアクションゲームでありそうなフレーズなのと、ベースがメロディと ほとんど重なっていて聞き取りにくいのがマイナスイメージだ。
 13→57の16分交互は、bpmは早いがいざとなれば同時押しでごまかせるしそれほど難しくない。 問題は1→3の16分交互にスクラッチが入ってくる部分で、7KEYSだとスクラッチのあるときに 1鍵が抜かれている。このせいでまず同時押しでごまかしが難しくなるのと、1P側と2P側で 難度に大きな差が現れていると考える。断然2P側不利だろう(と、2P側の私は思うのだが)。 ANOTHERになると抜けていた1鍵も埋まるので、今度は13同時がしやすくなる。今度はやや 2P側の方が有利に見えるのだが。

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NATURAL SOUNDFreezing atmosphereTwin AmadeuS★★★★★★☆☆1351P & 2P
 アコースティックギターでのイントロ、バイオリンが主旋律などストリングス中心の 構成でミドルテンポの自然をイメージさせるような楽曲、というと前作のATOMIC AGEを 思い出させるが、作曲者は別人のようだ。4打ちで・スネアによりリズム取りなので、 力強さというものはこちらの方がある。ラストはややおとなしくしめやかに締めくくる。
 ゲームバージョンではインストゥルメンタルだが、サントラのlong versionでは女性の 英語による語りが入っている。物語性が加わって壮大感が出ているが、語りを意訳すると 「雪女」の御伽噺が元になっているようで、少し怖いイメージがある。作者がコメントしている イメージで言うと、Game Ver.は北欧、Long Ver.はアラスカといったところだろう。
 ATOMIC AGEと比較されるのは曲調だけでなく、後半のズレの多い階段譜面という点で共通点が あるというところにもある。7KEYSはある程度音が抜かれていて難易度は抑えられているが、 ANOTHERになると24連続交互連打にスクラッチが絡んでくる部分が強烈。RISLIMの連打と違って 隣接鍵盤というのも叩きづらいが、そのあとでやや回復できる余裕がある。交互連打でどうしても ミスする人は、まずスクラッチを捨てて鍵盤を集中するところから試してみてはいかがだろうか。 まああんみつもできるが……

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GOA TRANCEGHOST REVIVALL.E.D. ★★★★★★★★1481P & 2P
 家庭用メインで曲を提供してきたL.E.D.氏だが、久しぶりにACでの曲提供となった。 イントロはブレイクビーツになっていてどのような曲なのか予想も付かないが、そこからは お得意のGOA TRANCE。メインパートで怪しいフレーズ(タイトルの通り幽霊でも出てきそうな)が 切れ目無く延々と流れるのはTHE BIG VOYAGERやHYPER BOUNDARY GATEなどと同じだが、 フレーズ終わりのバスドラの変化に注目して欲しい。
 16分乱打配置が延々と続くならよくある譜面だが、この曲には32分階段が何度も登場する。 7KEYSの場合は同色階段になっているので取り易くはなっている。あとはHYPER BOUNDARY GATEが できれば(その曲よりもbpmも若干遅いので)クリアは狙えるだろう。解禁後のANOTHERは L.E.D.曲ではあまりなかった、乱打部分にバスドラの追加。そのせいで32分階段が76543など 隣接階段になっていて弾きづらさも増している。ラストもややこしいがスクラッチがない分 凶悪というほどでもない。14KEYSは分割譜面、ANOTHER14はメインパート終わりに乱打が片方に 寄ってるかあるいは両方乱打だったりと極悪だ。

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GAME MUSICGRADIUS -FULL SPEED-Mr.T ★★★★★★☆☆160...1P & 2P
 コナミといえばグラディウス。IIDXでは3曲目、Mr.Tでは2曲目となる今回は、ほとんどを ファミコンの音源を用いて原曲を生かしたメドレー形式となっている。だから「GAME MUSIC」 というbmsみたいなジャンル名になっている。初代グラディウスをやったことがある人には 懐かしさもあり、初めて聞いた人にも耳に残りやすいメロディなのでノリやすいだろう。 グラディウスをほとんどPLAYしたことない著者にとっては、"GRADIUSIC CYBER"がどこのアレンジ なのかさっぱりわからないくらいなのだが。
 funと比較対照されるテンポチェンジ。度合いはこちらの方がマシなのだが220まで上がるのは HS2だとかなり速い。ただNORMAL譜面では早い部分のオブジェ密度はあまりないので、個人的には funよりは簡単に感じる。しかしANOTHERは……これもfun並の密度があるが、冒頭の難しさほど 後半は難しいというわけではない。HS2でbpm220地帯を見切れるか否かでクリア難度は大きく 変わるだろう。
 ムービーはBurning Heat!に続きゲーム画面中心の構成。ボス戦でのあっけないやられ方に 注目(笑)
 (040715追記) ファミコンの音源と書いたが、冒頭のクレジット音を 考えるとAC版の耳コピですね。そもそもファミコン版であれほどの音圧のドラム音は 鳴らせないし。ちなみに用いられているFM音源はファミコンにはなくて、付いたのは ディスクシステムから。

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TRANCEHI SCHOOL DREAMPINK PONG ★★★★★★★☆1451P & 2P
 DREAMシリーズ第6段は、一瞬School(good-cool feat. すわひでお)の新曲かと間違いそうな タイトル、しかもHIGHではなくHI(深い意味はないだろうが)。高校生時代の夢を振り返って あの頃は輝いてたなぁ、とかなんとか考えてしまうようなタイトルのイメージ、そして今までの DREAMシリーズと比べて曲に厚みがあるというか、メジャーな感じがする。メロディラインが 繰り返しだが縦連打調でないからであろうか。
 メロディラインよりもドラムパートがいやらしい配置。1鍵のバスドラは4打ち中心だが 8分・16分入り混じりで、かつ8分でスネアを叩かされたり。スネアロールもPINK PONG曲では よくある譜面。7KEYSでは終盤は回復地帯となるくらいで難しくないが、ANOTHER7及びDOUBLEは、 ラストが変則ドラム+メロディ+スクラッチで、思いっきり落としにかかっている。1・2鍵は 同時押し(またはあんみつ)を覚えておくなどしてリズムに慣れよう。

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RAVEHIGHRAM ★★★★★★★★1801P & 2P
 今作のRAM RAVEはLOWとHIGHの2本立て。LOWのbpmが遅かったのに比べてHIGHはbpm180と 「いつもの」だが、代わりにこのHIGHは他のに比べてメロディの明るさというものがなく、 メインになっている8分のシンセ音が徐々に変化していき、不思議な雰囲気を持っている。 メインフレーズの最後はいつものように16分の階段的メロディで締めくくられているが。 また曲の終盤はバスドラが4打ちのままな変わりに別のメロディが加わっている。 声ネタとしては連続スクラッチに割り当てられているのがPLAYしていて印象的だ。
 bpmが速い代わりに8分メインの譜面だが、3つ同時押し+スクラッチの連続といったものも 見られるので難度は高い。メインフレーズ終わりの16分階段はもちろん、中盤前にも16分の縦連打を 含むややこしい配置があるので気をつけよう。ANOTHER7は鍵盤の少ない部分に8分メロディが 増えているのと、中盤にスクラッチが加わっているが、終盤などは7KEYSと同じ配置なので クリア難度は変わらないだろう。14KEYSからANOTHER14だとかなりの差はあるのだが、 逆にスクラッチが減っているのは面白い。
 この曲でもアクティ=アリエスは出力アニメに登場。LOWの「下」をそのままひっくり返して 「上」にしているだけだが。

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J-REVIVAL一途な恋(HYPER J-EURO MIX) TЁЯRA★★★★★★☆☆1501P & 2P
 原曲はTM NETWORK、そしてREMIXERはNAOKI。本人も小室哲哉の影響を大いに受けていると 語っており、その敬意を込めてのREVIVAL曲であろう。TЁЯRAということでボーカルはjun、 原曲と違って女声ボーカルなのだが、(著者は原曲を聞いたことがないのでどうなのかは詳しく 知らないが)Bメロで「放り出すような」歌い方をしているのは、原曲の歌い方を真似した ものなのだろうか。それが気になるせいでサビの印象が薄まってしまうような気になるが、 TKっぷりを表したNAOKIのハモリには注目(笑)。
 ギター音など細かい音を叩くことが多いので、16分中心の譜面となっており、リズムも覚え づらい。小トリルや階段も多く見られるので、★6の中では難しい方ではないだろうか(同作曲者の 「DYNAMITE RAVE」等と比べればの話。この曲紹介のコーナーでは、同作曲者または同ジャンルの 曲と比べて難易度比較をすることが多い)。ラストが大きな殺しでないのは救いだが、1+4+ スクラッチ連続でからむ配置は2P側の方がやや不利なので注意しよう。

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TECHNOInnocent WallsTaQ ★★★★★★★★1551P & 2P
 タイトルの由来は、TaQが入院したとき、先に入院していた外国人が「病室の白い壁がむかつく」 という話を聞いたところからだが、病院とは全く関係ない、勢いのある曲調。だんだんとメロディ 変化がない曲を作ってきているTaQ氏だが、本作ではほぼ単音の主メロディ。それでもノれる曲で あるというのは、ドラムのリズムでほとんど曲が出来上がってしまっているからであろう。
 TECHNOといえば4打ちキックが定番だが、この曲に関してはBIG BEATのようなドラムパート。 「ongaq:stromatolite」収録のLong Versionではゲーム版よりbpmが遅く、こちらの方がBIG BEATに 近い(それでも並のBIG BEATよりは速いが)。ゲーム版では、難易度を上げるためだろうかさらに速く なって、おなじみのbpm155になっている。そのためこちらの方がノリやすいと感じる人も多い だろう。ちなみにサントラ版でよく聞くと、中盤の間奏部分に低音ストリングスが入っていて、 少し不気味。
 タイトルの由来は、むしろ譜面の方にあったのではないか。途中までの縦連打もさることながら、 なんといっても終盤の1+7+S連打から1+3+5+7+S連打の1小節。まさに白壁(赤もあるけど)。 ただでさえ連打が厳しいのにスクラッチが加わっているあたり、間違いなく7KEYS最強譜面だろう。 ただそこで30%ほど残せれば、ラストで回復できるのであきらめないように。まずは白壁地帯に 100%で突入できるようになろう。
 ANOTHER7は曲調変化して、全体として縦連打が増える。白壁地帯は7KEYSとほぼ同じ(むしろ 減っている)なので、こちらの方がクリアは簡単という人もいるが、全体的に密度が増えて 100%を保つことが難しく、また白壁後の回復地帯も叩きづらい配置が多くミス無く つなげるのは難しいので、私的にはANOTHERの方が難しいと思う。
 DOUBLE譜面はANOTHERにしても曲調は変化しない。ちなみにロケテ版の14KEYS譜面が製品版の ANOTEHR14になっている。製品版14KEYSは同7KEYSよりNOTES数は少ないが、白壁地帯の 左で連打しながら右で連続スクラッチはやはり辛いぞ。

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J-REVIVALJAMTAKA with Junpei & 三上 ★★★★★★☆☆225...1P & 2P
 「JAMと私」
 高校生の時、教室に「JAM」の歌詞について論じている文章が掲示されているのを見つけ、 初めてその奇抜で有名な「外国で飛行機が〜」のくだりを知った。その文章には歌詞についての 批評がなされていたが、それについて語るのは「原曲について」語ることになるので、 この場では割愛させてもらう。
 原曲はTHE YELLOW MONKEY。IIDXでそのREMIXを聞き、あの部分の歌詞を耳にしたとき、 高校で知ったときのことを思い出し、懐かしくもあり少し嬉しかったが、原曲を聞いたことは それまでなかった。原曲がバンドグループなので、原曲もやはりREMIXと似たような アップテンポのロックだろうと思い込んでいた。しかし実際に原曲を聞いてみると、 全く逆のバラード調。このREVIVALについてあまり好きでない人の方が多いのを耳にするが、 その多くは原曲の雰囲気をぶち壊されたと考えているからである(あるいは歌が上手くないとか)。 サントラ版ではフルコーラスで収録されている。
 10th新曲では最速となるbpm225、この速さも嫌われる要因だろう(特にEXPERTで)。 単曲PLAYならばHS1で見えるようになれば、8分メインの譜面なのである程度は楽に叩ける。 気をつけるのは4分の連続スクラッチを同方向に回してしまって反応せずにPOORとなって しまうことが多いのと、ラストの階段部分でテンポが落ちるので判定が厳しくなる部分。 14KEYSだと片手で階段を弾かないとならないしリズムも取りづらく、そこだけで★8レベルはある。 ちなみにANOTHER14はNOTES1400を越える、10th最難曲の1つ。

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MEDIUM WAVELet's runMitsuto Suzuki ★★★★★☆☆☆1331P & 2P
 NEW WAVEとOLD WAVEの中間でMEDIUM WAVEというが、全体的にレトロな曲調でOLD寄りな気が。 アーケードでは聞き取りにくいかもしれないが、サントラで聞くと歌付きであるということに 初めて気づく人もいるだろう。機械的に加工されていて、未来的なのかレトロな感じなのか 中途半端なのだが、この辺がMEDIUMなのかもしれない。タイトルの"run"は「走る」というよりも 「実行する」といったイメージがあるのは、この声のせいだろうか。曲構成は単純な分、 メロディパートは耳に残りやすい。
 7KEYSは簡単にするためドラムパートがかなり抜かれて変な配置になっているのだが、 1小節だけものすごい密度でドラムを叩かされる箇所があり、そこだけ★5を超えている。 そこからの回復量も少なく、ラストにも小ドラムロールがあって油断できない。ANOTHERは ほとんどのドラムパートを叩くことになって、中盤はわけわからない配置なのだが、7KEYSでの 最難箇所の配置は変化なし。

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TECHNOLIMITEDSLAKE ★★★★★★★☆1501P & 2P
 TaQ TECHNOの硬派さに比べて、SLAKE TECHNOはメロディで攻めていると思う。といっても 繰り返しが多くてフィルタ以外の変化は少ない。そんな「制限された」展開で作曲した、 というのがこのLIMITEDではなかろうか(なんて無理矢理タイトルにこじつけたようなコメントだが)。 Ready To Rockit Bluesなどでサンプルボイスとして男声のものを使っていたが、 この曲では珍しく女声。中盤のメロディアスなパートが終わるまで、曲の半分近くでこの女声 ラップ?が流れている。終盤はプッシュホンのような音の連続。
 (またも一般論だが)SLAKE曲はラストに変な譜面で落としにかかっているものが多い気がする。 パターンは毎回違うが、この譜面では2連打の繰り返しが4小節も続いている。この手の譜面は 他に例が無く(同作曲者だと5鍵盤5th「HIGHER」の中盤にあるが、bpmが遅いので それほどではない)、★8をクリアできる中〜上級者でもこれがクリアできない人は多いでは なかろうか。ラストまでの難易度は★6程度だけに、ひどいラス殺し譜面といえよう。 14KEYSは★6になっているが、分割譜面だけなのでラストは叩きが「制限され」(またか)、 7KEYSより難しく感じるだろう。

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TRANCELove Is Eternitykors k ★★★★★★★★1401P & 2P
 哀愁系の曲というのが定着しつつある(HAPPY系が多いRyu☆と比べても――あんまり比較する のもどうかと思うが)kors k曲だが、この曲には哀愁の中にどこか「温かさ」が感じられる。 というのは中盤の声ネタが使われているのとは別に、シンセ音が歌っているように聞こえるからだ。 実際は歌声を重ねていたりはしていないのだが、シンセの和音とメロディがそう聞こえさせていて 美しい。もちろんメインとなるピアノ乱打の主メロディも聴き所だが、dj TAKAの影響というよりは "xenon"の分散アルペジオの方が近いと思われる。サントラではシンセパッドの細かい変化が 聞こえて曲の厚みが増しているが、ラストのシンバル4連は余計な気がしてならない。
 7KEYSは「革命にRANDOMを入れた」ような、階段じゃない16分乱打譜面。ただ叩いているピアノ音が 聞こえやすい分、演奏感はこちらの方があるだろう。終盤はクラップが増え、階段+スクラッチで 終わっていてやや難しくなるが、極端な変化でもないので許容範囲。許せないのはANOTHERで、 ラストに67でドラムロールが追加されていて、そこだけで落とされる。スクラッチを捨てるか、 67をあんみつするか考えていても階段に惑わされてなかなかゲージを残せない。ANOTHER14終盤の 両側16分というのは、DP革命を超えているのでは?
 ムービーはホタル嬢おなじみのタイポだが、白黒の世界に文字が降っているのが雪みたいで (もっと速いけど)美しい。ただラストで縦の"LOVE"と横の"ETERNITY"が並んでいて"EETERNITY"と 見えてしまうのが惜しい。

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RAVELOWRAM ★★★★★★★☆1601P & 2P
 IIDXでのRAM RAVEはLAB・ACT(今作のHIGHも含め)共にbpm180だったが、この曲はbpm160と、 他より「低い」のでこの曲がついたのかもしれない(もちろんHIGHとの比較もあるけど)。 曲調としてはACTに近く浮遊感があり、歌声(≠「ホゥ!」とかの声ネタ)も入っている。 中盤のおなじみブレイクビーツ地帯はともかく、メインのパートでは鍵盤に配置されていないのも あってバスドラは目立っていない。でも終盤はLABやACTのラストと同じ詰まってくるパターン。
 他のRAM RAVE曲と比べ★数もLOW。7KEYSでは16分で目立つところはドラムロールとパート終わりの 折り返し階段なのだが、終盤にこの両方ともスクラッチが絡んでくるので気を取られると一気に崩れ やすい。鍵盤の左側で16分交互が多いのもいやらしい配置だ。ANOTHERになると細かい音が全部鍵盤に 現れて16分まみれになる。これも特に左側に寄っているので、右手でどれだけカバー出来るかが 重要だ。折り返し階段が上下対称になっているが、こちらの方がやりやすいという人も?
 ムービーは今作で名前がついたアクティが巨大チューブの中をローラーブレードで走り回ると いうもの。最後に「下」の一文字を作るのだが、T○Mだよなぁ(笑)ところで下向きのランドルフ 環(視力検査のC)とか「低」とか、LOWを表す記号・文字がサブリミナル的に出るのだが、 「\_」という記号は何を表してるのだろうか。「L」?

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DANCE POPLucyELE BLOCK ★★★★★★★★1561P only
 スヌーピーでおなじみ「ピーナッツ」ではLinusの姉がLucy。というわけでこの曲もwac氏作曲で あると思われる。DANCE POPというジャンルだとやけに「普通」な曲に聞こえてしまうものだが、 ポップンのスウェディッシュのような曲も作ってることもあり、それほど珍しいものでもない (どっちかというとフラワーポップの方が似てる気がするが)。ボーカルの「ELE BLOCKの上」も 常盤ゆうに似てないこともない……が本人ではないみたい?サントラのLong Versionだが 長くなったパートの変化は、無理矢理繋げたような感じがしてあまり好みではない。
 譜面を見ればさらにwacっぽい階段譜面、とはいえ同じフレーズの繰り返しだし、むしろ細かい 連打の方が難しかったりする。中盤のパートでは8分メインの配置なのでスコアは取りやすい。 クリアの難度でいうとラストの階段+8分の混フレが一番の難所。ANOTHERになるとバスドラも増え スクラッチも加わるのでラス殺し度がかなり増す。逆にLIGHTは階段パートの音自体がすっぱり なくなっていて、この変化もwac曲っぽい。
 ムービーは3Dの輪郭だけ残したようなアニメで、眼鏡の男の子が気になる女の子(彼女がLucy?)を 追いかけまわすというストーカーなストーリー。女の子の憧れが、男の子が眼鏡を外したのと 同じ顔なのは狙ってだろうか?

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ARTCORENarcissus At OasisRyu☆ ★★★★★★★★1701P & 2P
 Narcissusとはナルシストの語源となった青年の名前の意味もあるが、ここでは 「(オアシスに咲く)水仙の花」と言う意味。今までの(過去曲や10thの他の)Ryu☆はHAPPY系 中心で明るい曲調のものばかりだったが、それに比べてのこの曲は異質なものに感じるだろう。 ピアノソロのイントロからいきなりドラムパート。ここでのメインフレーズは1拍ずれている のがポイント。8分→16分→32分→……とバスドラが細かくなっていくのは10thの他の曲にも 見られる手法だ。ブレイク後は転調してシンセ音でのメロディも。最後に鉄琴系の高音が入るのは、 ちょっとだけstarmineと似てる?
 バスドラ連打が1・3のトリルになっていて、しかも右側にも他のオブジェがあるので、 左手が弱い人には苦戦を強いられるだろう。クリアだけの目的なら同時押し(あんみつ)で 誤魔化せばゲージは残る。より問題なのは後半の螺旋系16分連打にメロディラインが付いている 8小節で、ここも左が弱いと難しい上に、今度はあんみつもしづらい配置。螺旋の中心になっている 鍵盤(ウラウラで8連打になっているところ)を、あえて右で取るようにしたほうがゲージが 残るかもしれない。あと気をつけるのは、1357Sの配置が多いという点だ。14KEYSは★7と なっているが、螺旋部分が片手で弾かないとならなくなるので、これも非利き手側が辛いところ。 さらにバスドラ連打はなぜかトリルではなく白鍵階段(1357)になっているところが多く、 ★8で当然と感じるような譜面だ。はっきり言ってこの曲は譜面で損していると言えよう。
 ムービーは白黒中心で男性(眼鏡にくわえ煙草)と女性、そして実写の景色が登場する。 どうもそのシンプルな人物絵と眼鏡の男性のせいで、「Lucyのムービーの大人バージョン」と 考えてしまうのは私だけだろうか。

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HIPHOPNO DOUBT GET LOUDASLETICS ★★★★★★☆☆1001P & 2P
 10thのテーマは「和」。だからなのかは知らないが、この曲は英語のラップにもかかわらず 昭和初期のような古臭さが感じられる。ドラムパートがよくあるリズムとは違ったパターンなどが 特徴に挙げられるが、ここはメロディやラップに注目してほしいところ。前作"SWEETEST SAVAGE"あたりからサビのキャッチーさが出ていて曲の印象が強くなってきている。
 サビでタイトルの「NO DOUBT GET LOUD」がスクラッチに割り当てられていて面白いが、 ANOTHER7よりも7KEYSの方がスクラッチが多いという変な譜面。ANOTHER7の冒頭に鍵盤が多いのを 除けばこちらの方が簡単に思えるが、ラストの白鍵全押し×4にスクラッチが増えていて、片手で キー+スクラッチをとっさに取れないとPOOR連発となってしまう。DOUBLEはスクラッチの多い譜面の 練習として適度な難易度であろう。
 ムービーは前作と同様タイポメイン――曲調に合わせて日の丸が出てきたりと、 赤を主調としている。

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PROGRESSIVE BAROQUENo.13TAKA respect for J.S.B.★★★★★★★★1721P & 2P
 「音楽の父」バッハのインベンション第13番が原曲、V・革命に続きTAKAのクラシック リミックス曲。今までと違ってピアノメインではなくストリングスやあるいはシンセ音中心で メロディが構成されているのと、テンポが速めの派手な展開であるということ(クラシック リミックスではないが「A」の方が近いか?)。特にシンバルを多用している。他で印象的なのは 中盤でピコピコ鳴っているのがなんか曲調に似合わずかわいらしい(笑)。それにしても 新しいジャンル作るの好きだね……またPROGRESSIVEだし。
 7KEYS最多NOTE数を更新するほどの密度。序盤に対称地帯がありbpmの速さもあってやはり 難しいのか、と思うかもしれないが、それ以降は16分の交互乱打が多く、回復できるところもあり 諦めるのは早い。要はbpmの速さに慣れるのと体力勝負である。ANOTHER7は段位認定のバグ?で 解禁前にPLAYできてしまっていたが、こちらもANOTHER7最多NOTE数の1600超。こちらも序盤に 比べれば中〜終盤はやや楽になり、後半の16分乱打+8分連続スクラッチで大きく減らなければ ラストの殺しも強くないので、十段曲の中では単曲クリアしやすい。14KEYSは7KEYSよりNOTESが 少なくて簡単になるが、ANOTHER14は片手16分乱打を強要される激ムズ譜面。

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HAPPYOne More LovelyRisk Junk ★★★★★★★★2001P & 2P
 その名の通り解禁前のOne More Extra(1st Samurai(A)をHARDでAAA)として登場する。 作曲者は別名義だが、dj TAKA作曲のHAPPY、といえば懐かしい5鍵のLOGICAL DASHを思い 浮かべる人もいるだろう。しかしこの曲はどちらかといえばHAPPY HARDCOREに近い高速トラック。 メロディはシンセ音が多く使われているが、メインとなるのはブレイク後(学校のチャイムで おなじみのビッグ・ベンのメロディの後)のエレピのフレーズ。高音のベル音でいい感じに 装飾もされている。代わりにドラムパートはシンプルに4打ちで、フレーズの終わりにタムが あるくらい。ラストはバスドラが32分連打くらいになって16分に戻るのが何か違和感あるかも。
 7KEYSは8分メインなので「速くなったLOVE♥SHINE」といった感じで、速さに慣れれば ★8でもそんなに難しくはないようだ。ただラストが16分の交互なのでズレる可能性が大きく、 またその直前の鍵盤とスクラッチの連続も慌てると大きくゲージを落としかねない。 ANOTHERは16分で鳴ってる細かい音をバスドラと一緒に叩かされることになり、一気に難易度が 上がる。段位認定やEXPERTゲージでは前半の白鍵ばかりの地帯も難所になってくる。 ラストはもうわけのわからないことになっていて、10th最難曲は間違いないだろう。 譜面を見れば、同時押しの連続で切り抜けられなくもなさそうなのだが……
 出力アニメは2nd styleあたりのアメコミ調な画風に戻ったGOLI氏の絵。黒髪でおかっぱの 女性はリリスなのだろうか?

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TRANCEpandoradj TAKA feat.Tomomi ★★★★★★★☆1481P & 2P
 シークレットライブで披露された、久しぶりにColors<radio edit>系統の歌モノTRANCE。 細かいシンセ音の連打とピアノアルペジオはお得意で、繰り返し同じようなパートが使われている。 気になるのはやけに潰れたベース音で、特にパート終わりに半音階になっているのが耳を傾けて いると気持ち悪い気も。歌詞は愛した人との別れを糧に生きていこうとする強い女性のイメージが あるが、"pandora"とは「開けてはいけないと言われた箱を開けてしまった女性」であり、 Long Versionには「大切な箱」という単語も出てくるが、どこか歌詞とイメージが合っていない 感じがする。そのLong Versionなのだが、Game Versionのパートならまだしも、それから加わって いる部分の歌がちょっと……音域が狭いとか長音にビブラートが入ってないとか、ボーカルとしては 未熟な部分が多いが、声自体は曲や歌詞に合っていると思われる。
 TAKA譜面=交互乱打。シンセ音だけでは抜けている部分を、クラップが加わることで連続16分に なっていたりする。冒頭ブレイク後の8小節はANOTHER7より7KEYSの方がオブジェが多かったり、 ピアノが音階に反してミラー配置になっていたりと変な譜面が多く見られるのが特徴。 14KEYSのラストは右側から左側へ抜ける大階段になっていて、片手階段が苦手だとそこだけで ★8は十分にある。
 ムービーはシークレットライブの映像とCGアニメが交互に現れるもので、画質が全然違うので ちょっと不自然な感じがしてならない。"pandora"のロゴがそう読めない(特にaがeに見えるとか)と 批評もあるがあれはあれで良いデザインだと思う。曲調に対してやけに動きの大きい dj TAKAにも注目(笑)

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RBPLATONIC-XXXplatoniX(RB style) ★★★★★★☆☆981P & 2P
 DDR MAX2"Secret Rendez-vous"の日本語歌詞バージョンで、シークレットライブで お目見えした曲。原曲と比べ全体的に音がシャープで、その分ボーカルや伴奏の細かい音が 聞き取りやすい。原曲(game size ver.)にはなかったパートが増えた分サビは1回のみと なっている。またクラップ音が目立っていて、アクセントをつけている。スクラッチ音も 増えているが、これはゲーム性を重視したものだろうか。タイトルは「プラトニック・キス」と 読むのだろうが、ジャンルが「R&B」ではなく「RB」なのは何か意図があるのだろうか。
 "REALLY LOVE"のように遅くて連続スクラッチの多い譜面。中盤からは階段配置が多く、 またラストも階段+スクラッチと取りづらいので、難度としてはWAR GAME(★7)並にあるような 気もする。ANOTHER7はリズムパートが増え、中盤の1鍵連打が目立つ。14KEYSはその遅さもあって ★6は詐称なんじゃないかという声も。ラストは階段を左手だけで弾くことになるのが大きな 原因だろう。ANOTHER14はまた密度が……個人的には紙(タオル)を使えばかなりやりやすくなるので、 配置自体は極端に難しいものではないと思うのだが。

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RAVER2tiger YAMATO ★★★★★★★☆1601P & 2P
 いきなりのR2。昔5鍵5thのR3曲コメントで「R1からR5まで曲が存在する」という話があったが、 本当にその当時から作られたものなのだろうか?それにしてもR4だけ残ったのはやはり 某ゲームとかぶるから?(R1はR壱萬にリミックスされた……らしい)さてR2だが、やはりR3やR5の ようにダークな路線。エンジンをふかしてるようなベース音はずっと同じ音程の連続なのは 手抜きっぽいが。また7/4拍子や終盤の聞き取りづらいピアノ音のメロディやキックが8分連打に なるのはY31に似ている。似ているといえば中盤からの高音ピアノ+ストリングスが5鍵「s.d.z.」 そっくりに聞こえるが……ちなみに今回はムービーには虎大和は出ず、汎用である。
 主メロディだけなら8分か付点8分なので簡単だが、4打ちキックは3拍目が2連打に なっていて、左手がやや忙しい。難所としては16分+8分混じりのベース音連打+α部分だが、 その後は比較的簡単な配置が続くので回復できる。ANOTHERは前半にものすごく難しいパートが あるが、後半の方がやや簡単になるのであきらめないように。ただ8分の縦連打が多いので、 それに加わる16分配置でリズムを崩されないようにすることが大事。

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HAPPY HARDCORErainbow rainbowRyu☆ ★★★★★★★★1771P & 2P
 「二重虹」が由来のタイトル。人気曲"starmine"に続くRyu☆ハピコア(Abyss Remixも一応 ハピコア?オリジナルとしては2曲目ということで)は、序盤はrotterdam technoのような ダークな進行で、ブレイク後突然綺麗なピアノの調べ。そしてお得意のキャッチーな シンセフレーズが繰り返される。声ネタが多いが特に「レインボウ」と言う女性の声が一番印象的、 というか曲の激しさの中浮いている気もするのだが。バスドラの32分や64分連打はハピコアには よくある打ち込みパターンだが、IIDX筐体で聞くとちょっとうるさいかも。
 序盤の2〜3同時押しの交互や白鍵・黒鍵のドラムロールなど特徴的な譜面も見られるが、なんと いっても終盤の対称配置はまさに曲名の「二重虹」な譜面ではないだろうか。ただ単に繰り返し なら慣れてしまうが、中央の4鍵はクラップが置かれるなど難度も十分に上げられている。 ちなみに対称地帯の一部の小節が、バンザイした人に見えたりペンギンに見えたりするのだが(笑) 隠しANOTHERは4鍵クラップがバスドラに変更され4打ちとなり、しかもラストは8分連打と なっていて、対称配置に4が増えただけとわかっていても見切るのが難しい。

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NU JUZZReady To Rockit BluesSLAKE ★★★★★☆☆☆1501P & 2P
 アーケードでは聞き取りづらいが、男性の語るような声が入っている(ブルージーな渋くて かっこいい親父声らしい)。不安定な感じのメロディはJAZZらしいが、4打ちが前面に出ていて TECHNOっぽさも持ち合わせている。曲の最後はリズムだけで大人しくなるが、ラストにスクラッチに 割り当てられている2連音が何か面白い。サントラ盤は単に2回繰り返したような構成で、 しかもラストに2連音がないので少しつまらない。やはりTECHNOトラックな構成なのだろうか。
 7KEYSはややテンポが速い4打ち+α譜面の練習曲。ただJAZZ特有の16分やそれよりも小さいズレが 存在するので、リズムを崩されないように。後半は同色2つ同時押しが目立つが、クリアに大きく かかわるのは16分階段の2小節だ。これも単色での階段となっているので押しやすくはある。 それでもラスト8小節での回復は重宝するだろう。ANOTHER7は4打ちなどが増えているが階段部分は 変わっていない。その前のパートが一番難しいであろうか。ANOTHER14のリズムパート側は なんだかDreamin' Sunに似てて、その練習曲になるだろう。

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TRANCERise'n BeautySota feat.Cyborg Akemi★★★★★★★★1441P & 2P
 Back Into The Lightと同様ボーカルが入ってて明るい曲調だが、変に長いジャンル名には ならず、シンプルにTRANCE。バスドラは4打ちメインとはいえパートの最後で連打していたり、 序盤にスクラッチ系の音が連続、中盤や終盤の繰り返しの2回目にタム連打(ドコドン 鳴ってる)など、リズムパートも凝っているようにうかがえる。中盤からのボーカルは加工して ロボットっぽくなっているということで「feat. "Cyborg" Akemi」ということである。
 序盤はスクラッチっぽい音が入ってくるあたりの8小節が密度が濃く、また何を叩いているか わからないような配置なので目押しに頼るしかない。しかしそこから終盤前まで★8にしては かなりスカスカな譜面になる。勝負は3連続16分の繰り返しから、Back Into The Lightの終盤でも 見られたような「縦連打的なシンセメロディ+クラップ」。各小節4拍目は隣接鍵盤での 16分交互が多発する上、ラスト8小節では白鍵+黒鍵の同時押しが入れ違うような狭苦しい配置。 ANOTHERだと4打ちが増えるので、黒鍵同時と白鍵同時の16分交互となりパターンが変わってきて、 こちらの方が見やすいという人もいるかもしれない。

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PIANO AMBIENTscherzoOsamu Kubota ★★★★★★★☆1301P only
 10th発売当初から「禁じられた遊び」に似てる?と言われていたが、その曲の日本語歌詞にも あるように、アルペジオの繰り返しは川のせせらぎを思い出させる。scherzoがその曲と違うのは、 3連符ではなくあえて久保田氏が好きじゃないと言っている4拍子での16分4連であるということ。 クラシックでの「スケルツォ」は、本来4分の3拍子が主だということも頭に入れておいてほしい。 その2つ目の音がメロディを作っている(トップノート)のだが、前半はリズム音がほとんど無く、 普通に1音目がトップノートのアルペジオに聞こえる。後半にドラムパートが増えると、 2音目のズレがはっきりわかるだろう。それにしても久保田氏は公式曲コメントでprestoの名前を 挙げているが、foreplayで「prestoの再来」とか言っていたのは……?それにprestoと比べると scherzoは派手さに欠ける地味な曲調に感じられる。というか「scherzo(諧謔)」だけに 本気で作曲してないイメージがどうしてもしてしまうのだが。
 譜面も諧謔的であり、右から左への階段が延々と繰り返される。ピアノ音の連続16分といえば 革命やLove Is Eternityなどがあるが、テンポが遅めなのでこのレベル。4連階段は右で2つ・ 左で2つ取るような弾き方になるだろう。7KEYSは全体通して難度が平均化されている。 一方ANOTHER7は中盤に67トリル+階段という難しい配置があるが、後半のアルペジオで十分回復 できるだろう。ラストのスクラッチが6連続になっていて、1鍵の連打と重なって1P側の方が 取りづらいかもしれない。14KEYSは★8とあるが、単なる分割であり同レベルの他の譜面と比べれば かなり簡単に感じられる。

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TECH HOUSESCOREDJ Remo-con ★★★★★★★☆1401P & 2P
 "score"というと楽譜・譜面という意味があるが、この曲の場合は「(ゲームの)得点」の方が 合っていると思われる。ドラムパートは普通で、それ以外はレトロゲームのような音源を 使ってる。序盤はそれこそファミコンみたいにノイズ音がゲーム中の効果音のように 鳴っている。メロディは繰り返しが多くミニマル的な要素があるが、音数が少ない分その変化を 聞き取りやすいので、サントラでじっくり聞いてみると面白い発見がある(かもしれない)。
 前半はなんといっても32分交互が何度も出てくる譜面が特徴的。連打自体はそれほど難しいもの でもない(あんみつもできるし)が、その地帯は連続スクラッチが多いのでそちらにも気をつける ように。後半は4打ちメインの単純な譜面が続くが、1+4+7の同時押しはちょっと取りづらい。 ANOTHERになると後半の7鍵が延々8分連打となって、ちょっとでもずれると全部BADになって しまうので、8分であるということを意識して叩こう。

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HARD HOUSE雪月花Ryu☆ ★★★★★★★★1511P & 2P
 「和」のテーマということでは今作の目玉曲ではないだろうか。冒頭のストリングスや アルペジオの旋律を聞けば、哀愁系の曲調になるのではと思わせておいて、力強いドラムパート。 鼓の連打音(ぽこぽんスクラッチ)など「桜」とイメージがかぶる部分もあり、テンポからすれば こちらの方がまだ落ち着いているはずなのだが、rainbow rainbowでもあったような32分以下の バスドラ連打はHARDCOREさも持ち合わせている。もちろん前半・後半のシンセフレーズの キャッチーさはやはりRyu☆と言ったところ。ただストリングスの切り方が変でジャスト タイミングで叩かないと音が切れて聞こえてしまうので、ここはサントラでじっくり聞こう。
 ★8でも上級クラスの7KEYS譜面。前半のバスドラ+シンセメロディ部分はほぼ繋いだと しても終盤の連続スクラッチは、ラストにあるだけにスクラッチの苦手な人にはInnocent Walls よりも難しいと感じるかもしれない。1P側だとバスドラと同時に取れるのでやや有利に見える。 段位認定八段のバグ?で解禁前にANOTHER7がPLAYできたが、終盤のスクラッチがさらにひどいことに なっていて、段位ならまだしも単曲クリアに絶望感を与える。道中の16分3連スクラッチを 意識して取るようにして、残り2〜3小節を100%で突入できるようにならないとクリアは遠い。 DPはラスト2小節のスクラッチが鍵盤に回っていて14KEYSはやや簡単になるが、中盤が案外 難しかったりする。ANOTHER14はラストも容赦ないぞ。

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BREAK BEATSShakin'31DJ Remo-con ★★★★★★★☆1321P & 2P
 BREAK BEATSはFeedbackで既に紹介したが、それとは違いこの曲はFunkでDiscoなイメージがある 楽しい曲だ。ただ、ギター主体だったりスクラッチ音があったりと共通点も見られるが、 これがBREAK BEATSの特徴というわけではない。繰り返しだがボーカルらしい歌声も加工してることで レトロさを出している(私はなぜか"PLEASE DON'T GOのロボットが歌ってるイメージが湧いて くるのだが……Discoっぽさとスクラッチからか?)。
 7鍵の8分連打+αが音的にも1st Samuraiに似ているが、こちらはテンポが遅いので対応しやすい だろう。連続スクラッチ地帯は鍵盤がほとんどないので16分になってるところに気をつければ問題 ない。中盤から1・2鍵の16分が頻繁に出てくるので、場合によっては2鍵を右手で取るようにした ほうが楽かも。DPはラストから5〜8小節あたりが一番むずかしくなる(特にANOTHER)。

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J-POPSHOOTING STAR小坂りゆ ★★★★★★★☆1401P & 2P
 小坂りゆの曲としては、IIDXではLOVE♥SHINEに続いての2曲目だが、LOVE♥SHINE とは雰囲気が全く違う、失恋の曲となっている。J-POPとあるが、イントロなどシンセ音が目立ち TRANCEっぽい部分もある。Bメロやサビなどではギター音が前に出てPOPSっぽく聞こえるだろう。 ドラムロールが何度か出てくるのだが、間奏からBメロに入るところで小節を越えてドラムロールが 鳴っているのは珍しい構成。Bメロ終わりのバスドラ+ベースとか、サビ後半のタムロール、 シンバルの使われ方など細かいところでリズムパートをうまく使っていると思うのは私だけ だろうか。ちなみにfull versionはBe for Uファーストアルバム収録曲なのだが、同じ収録曲で 10th新曲の「BABY LOVE」と比べて、別のパートがあったりAメロの伴奏にシンセのフィルター音が 増えていたりと、AC版とは違った部分も聞けてお得。
 Bメロ以降ギター音を叩くことになるのだが、音が小さい上に7KEYSではいくつか音が抜かれて いるので、何を叩いているかわかりにくいのは難点だが、16分が少なくなっているという点では まだ簡単であるといえる。ただサビ以降隣接鍵盤の交互押しが多く出てくるので、両手で叩ける ような指位置を考えよう。また微妙にラスト殺しになっているので最後まで気を抜かないように。 ANOTHERは16分隣接交互がかなり増え、THE SAFARIみたいな配置になっているが、まだこちらの方が 譜面は見切りやすく感じる。ラストが7KEYSより叩きやすいような気も。

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TRANCESmell Like ThisY&Co. ★★★★★★★☆1451P & 2P
 序盤は裏打ちのベース音のみTRANCEっぽくて、メインフレーズはギター音みたいなシンセ音で (あえてそうしたらしいが)、あまり他のTRANCEには見られない展開。ブレイク後はいきなり ファミコン音源のような単音が響くのと、そのパート最後の「Ah〜,Yeah」が印象的。 そのあとはTRANCEとしてはよくあるシンセフレーズ。曲自体は1:50あるのだが、 ブレイクパートが長いので後半が短くなり、あっというまに曲が終わるように感じる。
 メロディパートを叩くことが多いのでそんなに特徴ある譜面といったわけではないが、 後半のシンセ交互に入るドラムパートの配置が不自然。ANOTHER7は16分ドラムロールが 隣接配置になっていていやらしいが、後半部分で回復できるだろう。それにしてもバスドラが 1KEYだけでなく空いているところに入るのといいラストがミラー配置になっているといい、 Y&Co.譜面にはこういうのが多いと思った。DP譜面は後半に1357・7531の白鍵階段が毎小節 出てくるのが目立つ。SP譜面と比べると、かなり音階無視した配置だな……

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戦艦テクノSPACE FIGHTAKIRA YAMAOKA ★★★★★★★☆1391P & 2P
 またもYAMAOKAのおふざけ曲。宇宙を舞台に戦艦が「マゴチョーリ部隊」と戦うというものだが、 「あたりますた」とか言ったりズラが燃えたり、飲んだり唄ったりしてまったく緊迫感がない。 「昭和企業戦士荒山課長」とおそらく同じボーカルも、わざと音程を外して唄ってるように 聞こえる。やる気はなさそうなのに「隊長」の声だけやけに力入れているようだし(戦艦なのに 「艦長」じゃないのか、と思うだろうが部隊長ということにすれば間違いではないが)。 レーザー撃ってる効果音をオブジェとして配置しているのは面白いかも。
 7KEYSは「宇宙・火星……」のところで16分2連打のハット音が右に行ったり左に行ったりして 指の位置に困る。サビも2・4鍵固定だが16分2連打があって密度が濃く感じる。ラストは8つ 同時押し×8にスクラッチもあって、わかっていても手が追いつかないといったことが多いだろう。 ANOTHERはサビでKAMIKAZE(A)みたいな同時押しの連続が降ってくる。bpmはこちらの方がやや早いが、 縦連打やスクラッチが無いのが救いか。サビとサビの間のパートも縦連打あり両側4打ちの真ん中に 階段があったり、さらにスクラッチがあったりと回復もままならない難所ばかりだ。

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ムートラシステムロマンスヒロシ&チー子 ★★★★★★★☆1481P only
 ムートラ=ムードトランスの略。イントロの「司会者」やあまり聞いたことないような 男声ボーカルなので(ポップンの「カラオケ」を思い浮かべてしまったり)、また山岡のネタ曲か、 と思ってしまう人もおおいだろう。ただBGMだけ聞けばin my eyesに似た真面目な曲調だし、 歌も真面目な歌詞(色気があるが)で真面目に歌っているし、最近の山岡曲では真面目な方では ないだろうか。出力アニメの「濃さ」でやっぱりネタ曲と認識してしまうのだが。
 よく見ると7KEYSの時点で延々バスドラを叩くようになっている。というのも他の音がシンセ音 くらいで、叩くものが他にないからだ。Aメロ・Bメロは配置的にもシンセのリズムがややこしく 感じられるが、サビになると左でバスドラ・右でシンセとはっきり分かれたような配置になる。 サビにある2箇所のスクラッチ地帯は全てバスドラと同時になっているので、1P側の方が 有利にも見える。ANOTHER7は特にBメロで密度がUP、またスネアドラムの縦連打なども 配置されていて、4つ同時・3つ同時+Sなどといったややこしいものが目立つ。14KEYSは★8と なっているが、7KEYSよりもNOTE数の少ない分割譜面で、下手をすると★6にも思える易しさ。

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NORTHERN EUROPEThink of megood-cool feat. Sana★★★★★☆☆☆1001P & 2P
 ポップンの「Go Easy」という曲で組んで以来のgood-coolとSanaのコンビ。冒頭とラストは 確かにジャンルの「北欧」っぽい音階や音色(バグパイプだろうか)が使われているが、 その他はパーカッションがわずかにそれっぽいくらいで、普通のバラード系の歌に聞こえる。 「炎のギタリスト」の名で知られているgood-cool氏だが、このようなアコースティックギターの ゆったりした曲も作れるとは、新しい面が見られたのではないだろうか。ボーカルのSanaについても 特に言うこともない歌唱力だが、英語の歌詞であるのと汎用ムービーということで曲のイメージが あまり伝わりにくいというのが少々残念。
 冒頭に密度の濃くややこしい配置の譜面が現れるが、それ以降はbpmの遅さもあって忙しくない 配置が続く。サビは同色鍵盤の階段の練習になるだろう。終盤は>字型の16分階段とスクラッチが やや多くなってまた難しくなっている。ANOTHERになるとドラムパートが一気に増えて、 弱Your Body(A)といったような複雑な配置になっているが、冒頭でほぼ全繋ぎできるようならば、 ラストの密集地帯も似たような感じで切り抜けられるとは思う。

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