beatmaniaIIDX 2nd style


"CHILL OUT" .59 / dj TAKA
 曲名の読み方は「テンゴク(天国)」。IIDXがブレイクするきっかけとなったであろう曲の1つ。 序盤と終盤のオルガン音の乱打譜面は、今でこそdj TAKAらしい譜面だが、当時は画期的な譜面で 面白いともてはやされただろう。その前のGRADIUSIC CYBERも乱打といえば乱打だが。ちなみに 選曲画面での曲名アルファベット順の並びでは、記号→数字→アルファベット→日本語と なっており、記号で始まる曲名はこの曲しかないため、常に一番先頭に位置している。
 この曲のAnotherは、2ndでは譜面自体もほとんど変わらないようなものだったが、3rd以降は ピアノ部分などが増えてAnotherらしいものとなった。IIDX REDにてANOTHER14追加、ANOTHER7の 分割譜面である。現在ACでは2nd styleカテゴリではこれが唯一のDP ANOTHER譜面で ある。

"DANCE POP" Bad boy / Vivi
 DANCE POPとあるが、SOUL系のゆっくりしたリズム。歌は恋愛ものだがやや暗めの曲調である。 ★3の割に複雑なリズムの配置が多いのは、bpmを見越してのことか。さらに3つ同時押し+ スクラッチの配置も多いのでとっさに押せないかもしれない。さらに曲の最後は1267Sという 配置で、慌てるとここだけでゲージ80%を割ることもないとはいえない。片手でスクラッチを 回しながら親指・人差し指で鍵盤を2つ取るか、片手で1267を、親人薬子(あるいはその逆) で取るかが考えられるが、クリアだけならSを捨ててもいいと思う(かっこ悪いが……)。
 CS 3rdでは2P(14key)だけにAnotherがあるが、Normalとほとんど変わっていない。どちらにせよ 鍵盤とスクラッチが離れている配置が多いので、bpmが遅いのも利用して時間差で拾おう。 個人的には、鍵盤→Sの順が楽だと思うのだが。CS 7thではANOTHER14が消滅、同譜面は14KEYSに 代わっている。

"HOUSE" Brazilian Rhyme / Satoru Shionoya + Satoshi Tomiie
 ピアノハウスと言えば「I Was The One」か、この「ブラジリアンライム(リズムではない)」 だろう。特にキックドラムとクラップも叩かせることにより音を強調させ、ハウスらしい 聞きごこちが得られるだろう。「パラパ……」の声も叩かせるのも面白い。このパラパか、 作曲者の塩谷氏からか、BADやPOORが出ると出力アニメで塩がまかれるのも特徴的だ。
 SPの難易度は、キック・クラップ・ピアノをほとんど叩かせているためオブジェは多いが、 配置はそんなに難しくはないと思う。終盤はドラム系が1・2に配置されてることと、 ラストの乱打くらいを気をつけるくらいか。この曲で問題なのはやはりDPで、冒頭4小節だけで オブジェが120もあり、ちゃんと演奏させようとしない。中盤はそれに比べると簡単だが、 ラスト8小節でまたどっと降ってくる。まだ冒頭よりは叩けると思うので、そこまでで100%に しておいて臨みたい。

"INDIE EURO/DANCE" 踊る!福神漬(CALCUTTA) / DR.BOMBAY
 元のタイトルは"TAXI,TAXI,TAXI"というらしい。ムービーがプロモーションビデオをそのまま 持ってきたものだろうか、DR.BOMBAYの愉快な世界が楽しめるだろう。インド音楽の音階でユーロ のような階段的メロディが出てくるが、テンポはそんなに早くないので落ち着いて叩こう。
 1回目のサビで2小節ごとに出てくるドラムの連打はコンボか切れやすい所である。Anotherに なると2回目のサビにも連打が出てくるのでクリアできるかにも関わってくるポイントである。

"DISCO" Dancin' Into The Night / good-cool
 今となってはやや古臭く感じるが、DJシミュレーションゲームとしては「らしさ」があり 必要な要素の1つであるDISCOサウンド。good-cool氏はディスコでバイトしていた経験がある らしく、当時を思い出しながらこの曲を作ったのだろう。ブラスとストリングスのメロディが メインだが、ところどころ使われている愉快な効果音も曲を特徴付けている。
 ANOTHERもなく、HYPERで★3という低難度要員。同色鍵盤での8分同時押し連打、または短い トリルが何度も登場する。序盤は7757と縦連打含みの配置が難しい。終盤は小トリルに1個鍵盤が くっついてるのが何気にいやらしく、トリルをどの指で取るかを惑わせる。DPだとその心配はない 分割だが、それはつまり片手でトリルを取る必要があるということである。

"MINIMAL" Digital MinD(A/T Libra mix) / TaQ
 ミニマルは本来何分もの長い曲中で徐々に変化をつけているものだが、IIDXの2分前後でゲーム性 をつけるためには早い展開の変化は仕方なく、あまりミニマルらしくないかもしれない。この曲では ドラムパートの変則的なリズム、伴奏となるシンセ音のフィルターの変化を楽しもう。後半からの サイレンのような音の連続は、その響きからスタッフには「オエオ」と呼ばれていたとか。
 変則的なリズムが多く、縦連打になっているところはBADハマりの注意。特に終盤では スクラッチが連続しており、ラストはそれと縦連打が絡む。縦連打が右側に寄っているので、 2P側が不利か。曲が終わったと見せかけて4オブジェ降ってくるので忘れずに。ANOTHERは 一番の難所・終盤の縦連打にオブジェが追加されている。ちなみにNOTE数は573(コナミ)だっ たり。DPは終盤のスクラッチはほとんど左側で、しかも無理な同時が多い。

"TECHNO" dong-tepo no.1 / dj nagureo
 いろんな意味で波乱に満ちた楽曲ではないだろうか。まずこのタイトルは、某国のミサイルの 名前をもじったものである。そしてシリーズ初となる★7であり、現在の★7と比べても フルコンが難しいことを考えれば、難しい部類に入っているのではないだろうか。曲調はタイトル どおり、どこかアジア系のメロディであり(6thのY31にも似たようなのが……)、ドラムのリズムが 楽しい。その分難易度が跳ね上がっているわけだが……
 4thのロケテストでは幻のAnotherが存在していたらしいが、製品版では無くなっていた。 同作曲者のKAMIKAZEがそれとも言われている。5thでは一度消えた曲だが、6thでnagureo氏の ゲスト出演により復活を果たした。この曲が入っているEXPERTコースは、Originalコースの デフォルトだけであるが。そして10thでまた消えた……

"BIG BEAT" Electro Tuned(the SubS mix) / TaQ
 曲名の由来は、TaQ氏の友人・DJ SubSimonと、彼とのテクノユニット「Electro Tunes」から と思われる。TaQの、そしてIIDXのビッグビートとしてイメージを植えつけた初めての曲で、 ドラムパートはお約束ながらシンセや女性の低い叫び声などがトランス的な印象を与えている。 中盤に譜面的演出として「コナミ」と読める配置が現れるのがこの曲の最大の特徴だが、 そのドラムパートも違和感無く聴ける。
 全ての譜面で、中盤に白鍵で「コナミ」の文字が降ってくる。ナの3鍵と、コの縦連打がミスが 出やすい箇所。その他は細かい連打が目立つ。前半は縦連打に加え毎小節スクラッチがくるのが やや取りづらい。ANOTHERは縦連打地帯に隣接同時押しが増えている。こちらも前半が難しく、 終盤はスクラッチが少ないのがありがたい。DPは前半に無理スクラッチがあるなどかなり難しいが、 後半回復型。「コナミ」は右側のみに来る。

"HARD BAG" Get on Beat / ON
 作曲者はdj TAKA。Don't Stop!のジャンルが"HAPPY HANDBAG"なので間違えやすいが、この曲の ジャンル名は"HAND BAG"ではなく"HARD BAG"である。二人組みのユニット・ONの「Get on!」が 曲中で何度も叫ばれる。イントロでは変わった音がキー音に使われているが、その後はピアノ音など いろいろなパターンの叩きが配置されている。16分連打はほとんどないので★3でも簡単な方では ないだろうか。Anotherは序盤に隣り合った2つ同時押しが階段のようになっていてややこしいが、 ラストは同じなのでクリアには支障ない。後にこの曲はWild Styleなどという凶悪譜面を携えた 曲にアレンジされた。

"HARD HOUSE" Headache / good-cool
 HOUSEだけに4打ちだが、HARDと付いているだけにリズムの方が目立つジャンル。初めは 4打ちを叩かせてくれるものの、その後は8分と付点8分が混ざったリズムの取りにくい音、 そしてDANCE RAVEのようなオケヒが階段状に並んでくる。8分で交互打ちという面白い配置の後は、 5keyの連打におまけがついたやや複雑なコンビネーションが待ち構えていて、この曲一番の難所 である。そこを過ぎればようやくというべきか、ピアノの音が入ってくるが、HARDなだけに 音色もどこか硬い感じがする。good-cool特有の「後半は裏打ちハイハット」もあったりする。

"WARP HOUSE" Hitch Hiker / good-cool
 タイトル通り、旅行しているようなイメージが湧く軽快なHOUSE。スクラッチ音らしいのは ところどころあるが、スクラッチとしての配置は少ないようだ。その分キー配置が16分が多めで やや複雑だが、交互に叩けるようになっているところも多く叩いて気持ちいい。中盤のSに 割り当てられている声(Club MIXの「DA MUZIK」でも同じ声ネタがあるが)は何と言っているの だろうか。終盤は簡単に終わると思いきや最後の小節だけ裏打ちハットなんか増えたりして オブジェ数が多くなっているが、1〜3は左手で全部拾えば問題ない。
 Anotherは目に見えてハットが多くなるので左手は1→2→1→2……が出来れば難しくないが、 終盤手前の4連打に7が増えているのだけ注意しよう。DPは片方に寄ったり白鍵しか降ってこない 地帯があったり結構ややこしかったりもする。

"ITALO HOUSE" I Was The One / good-cool
 good-cool氏は2nd styleで3曲ものジャンルの異なるHOUSEを書き下ろしているが、そのうち 歌モノはこの曲だけである。イタロハウスとはハウスとイタロディスコ(近年の「ユーロビート」 の元となったジャンル)を融合したもの。しかしこの曲はハウスやディスコよりもピアノ色が 強く(それは4つ打ちがキーアサインされていないというのも大きいが)、物悲しいながらも 力強い女性ボーカルが映えている。
 HYPERの難所は序盤の3分の1に集約。16分とスクラッチの混ざる右から左への階段的 配置から、中難度譜面からはおなじみの交互打ちのパターンが8小節も続く。そこが終わると 密度も少なくなりほぼ単音の配置が続く。ANOTHERはHYPERと同じ★3で、譜面もほとんど 一緒……だが、ラストに16分縦連打があり、ラス殺しで詐欺難度なのに注意。DPはスクラッチ 無しでキー音は全てピアノというスタッフこだわりの譜面で、難易度も抑えられDP初心者の 良い練習曲となるだろう。

"SPEED GARAGE" I'm In Love Again / dj TAKA
 意外と忘れがちだが、この曲もdj TAKA作曲。序盤のドラム連打と中盤のピアノ階段には焦るが、 その他はまあまあの難易度。最後の最後に難易度を上げたのはDJ.WことWac氏らしい。 ジャンルの通りHOUSEというよりはちょっとテンポアップに聞こえるのは軽快なドラムと ピアノによるものか。力強いが最後は優しい声で締めくくるボーカルもなかなか。(同じ2nd、同じdj TAKAの".59"に)隠れた名曲だと言えるのではないだろうか。
 その後この曲のリミックスが2曲ほど作られたわけだが、同バージョンの曲よりも先にそれらの 曲は削除されてしまった。ボーカルなどの権利が問題だったのだろうか。

"GOA TRANCE" Indigo Vision(full flavour hide around mix) / TaQ
 いっぱい作ってるようで実はあんまり多くないTaQのTRANCE。シンセ音以外にも、ドラムパートの 不規則さが目立つが、これもこの曲のウリらしい。序盤とラストのパターンは全部つなげるように なっておきたい。メインのフレーズは7keyでは3連音のうち同音の2連が1・3や7・5などに 分散されていて、やや叩きやすくなっている(?)。Anotherでは2連打+1という感じになっていて 見やすいが難しい。ムービーは今ではおなじみトランだが、この曲での登場で名前が決まったらしい。 ちなみに曲が終わった後4keyを押すと「アリガトウゴザイマス」という声が聞こえる。 しかもLight7ではオブジェとして最後に降ってくる。
 シンセ音が終わってしばらくの間の後ドラムパターン。この開始時7keyでは1357だ が、Anotherは134567という6つ同時押し。この配置を覚えていないと手のひらでベチャっと いうことになってしまうので備えておこう。13同時押しの連打もややタイミングを狂わされがちに なるが、光らせると結構気持ちいいので狙っていこう。違うパターンのドラム地帯の後、再びシンセ 地帯。今度はバスドラもついてるが、その分指配置が決まってくるので迷うことはないだろう。 1と3が同時押しでない部分を注意すればよい。
 Anotherはやはりシンセが縦連打になっていて、しかもスクラッチ(シンバル音)までついて くるのでかなりの難易度である。1P側はS+1を左で拾うとして右で連打になるが、2P側は 左で13の後右で3>4という感じで指を入れ替えるのもよい。いずれにせよ最後の7連Sが 最難関だが。

"DRUM'N BASS" Junglist King / Hirofumi Asamoto (ram jam world)
 「スパイ大作戦」のテーマ曲をドラムンミックスした曲。ドラムンという割にはドラムは あまり目立たないが、その分ベースがメインとなってメロディを作っている。リズムは独特だが なじみやすい曲の上、オブジェも多くないのでテンポの割には簡単な曲。ちなみに2nd登場時、 他の曲で高得点を出すとこの曲のLong Versionが選曲できたが、曲の同じ部分は配置がほとんど 同じなので隠し曲の割には簡単である。

"MIAMI BASS" LET THE BEAT HIT EM! BASS MIX / STONE BROS.
 砂浜で流れていそうなクラブサウンド?ジャンル名や「BASS MIX」とあるようにベースがメイン メロディになっていて、キーアサインもそれを叩かせている。階段状の配置が多いが16分は少ないし テンポも遅いので簡単だろう。最後のほうの連続スクラッチは慣れていない人には危険なポイントかも 知れないが。それにしても……出力アニメの「尻」が忘れられん曲だ(爆)

"JAZZ DRUM'N'BASS" lovin' you / MONDAY MICHIRU
 BGMがおとなしい分、マンデー満ちるの歌声が響き渡って心地よい。むしろ悲鳴のような 高すぎる声が気になりすぎるのだが。後半のドラムパートは序盤のそれに比べて半分の テンポになって、さらに歌声が目立つ。難易度としては時々現れる8分階段のフレーズと、 3連符でリズムが崩されそうだがそのくらいである。

"SOUL CLASSIC" Panorama / Hirofumi Asamoto (ram jam world)
 冒頭から執拗に繰り返されるフレーズだが、聞きなれてくると心地よい。その音にあわせて ムービーで女性の絵が出るのも面白い。ムービーと言えばこの曲のは、GYO・GOLI両氏の 共同で作られたもので、この時期には珍しいものではないだろうか。
 歌は英語だけでなく日本語も使われているのもポイント。その声がキーに割り当てられていたりも する。そこで配置は階段になっていたりするのだが、テンポも速くなく、またスクラッチが間に 入ることもないので★の数も低めにつけられているのだろう。ただDoubleはオブジェが倍増、 スクラッチが取りにくいところにあったりするのでかなりの難易度だが、メインフレーズの スクラッチを綺麗に決めると楽しい曲なので私は好きな曲である。

"JUZZ FUNK" PUT YOUR FAITH IN ME(for beatmania II) / dj TAKA feat. UZI-LAY
 原曲はDDR 2nd MIXで、UZI-LAYはNAOKIの別名義。アーティスト名義はどちらかというと 「UZI-LAY Remixed by dj TAKA」である。原曲はソウルフルな女性ボーカルと男性ラップが 特徴的な無印と、ピアノソロフレーズがオシャレな「Jazzy Groove」のアレンジ曲の2つ があり、無印の曲調をベースに少しbpmを上げ、Jazz Grooveのピアノフレーズを加えたのが 「for beatmania II」となっている。
 序盤にトリルが目立つが、メインは階段譜面。後半からスクラッチまで含めた大階段や、 終盤の隣接3連階段の連続などが難しい。後半は階段以外の箇所で回復しづらいのも辛い ところ。DPは階段はもちろんのこと、前半のトリルも片側に寄っているなど片手力を 問われる。ただかなり偏っているので、譜面を覚えれば片側を両手で拾う「引越し」で 対処できる所も多い。

"INDIE EURO/DANCE" S.O.S. / DR.BOMBAY
 歌詞の内容は「家族が虎男に襲われる」という哀しいものなのにこの明るい曲調はなんなのか。 これがDR.BOMBAYのINDIE EUROというものなのか。構成は「踊る!福神漬」と似ているが、 冒頭・ラストのフレーズはこちらの方が難しい。加えてこのフレーズの最後にはなぜか ドラム同時押し連打があるので、このせいでラストでゲージを落とす人が多いだろう。
 サビはバスドラとハイハット、スクラッチだけという構成だが、スクラッチに「S,O,S!」が 割り当てられているのが最大のウリ。1P側より2P側の方が極端に難易度が上がる。サビのラストは スネアロールだが、初めが32分3連になっているのが注意。間のスクラッチは捨てた方が無難かも しれない。14KEYSは難しい。片手で階段を裁くのももちろん、「S,O,S!」部分は鍵盤とスクラッチが 無理な位置にあるのでずらして取るか捨てるものを選ぶか。

"HIPHOP" Second Style(Hip Hop Paradise) / dj TAKA & DAY BREAKERS
 dj TAKAもHIP HOP作ってたのか……と思わせるほど懐かしい曲というか、その名の通り2nd style 初登場曲。当時HIP HOPで最高難易度と豪語するだけあってスクラッチもさることながら、 鍵盤も16分配置をふんだんに使っている。後半で回復できるのか★4だが、初心者にとって ひとつの壁になっただろう。私もよく選曲したものだ……
 ラップがメインだがメロディの方が(HIP HOPにしては)目立つ。しかしさらにインパクトが あるのは鍵盤に割り当てられている意味不明な声「フジヤマ」「オチャヅケ」等(笑)。普通HIP HOPは声ネタ等他の曲で流用されて作られることが多いが、これは初出。しかし後に「IIDX」で 流用されることに……DAY BREAKERSというのはVJ GYO & GOLIのことで、dj TAKAと一緒に実写 ムービーに登場している。

"SOUL" Shine On / Shorai
 SOULというのはその名の通り魂から歌い上げるように力強く歌うのが本来らしいが、この曲は しっとりと歌い上げている。そのボーカルが鍵盤に割り当てられたりするのだが、他の楽器の音も 入っていたりするのでどの鍵盤かは見分けづらい。Doubleをやるとややわかりやすいのだが。
 テンポは遅いがその分同時押しが多く、中盤の8分ハット連打とキック・スネアのドラムパートは やや難か。スクラッチも偏って配置されていたりするので、★5といわれれば相応の難易度かも しれない。DPは片側に1357Sが出てくるなど無理スクラッチ・3つ以上の同時押しが かなり登場し、SPと比べて難易度が大分上がっている。

"SPIRITUAL" SOFT LANDING ON THE BODY / DJ SIMON<
 ブレイクビーツにピアノとけだるいボーカル。SPIRITUAL(精神的な〜という意味。音楽用語的には 黒人霊歌)というジャンルがあながち外れてもいないとは思う感じの曲調だ。譜面的には、序盤の 8分3連符のピアノ階段2つと、終盤の同時押しが増えてスクラッチまで入る部分。最後の1小節で 落ちる可能性もあるので要注意。Doubleは分割しているだけなので、鍵盤の間に入るスクラッチさえ 取れればSingleと大して変わらないと思う。
 ……しかしこの曲を語るにはやはり「SOFT LANDING」の意味を明らかにしなくてはならない。 この曲の中盤の終わりごろ、譜面が音楽的に関係なく倍速(159→318)する。Normal Speedなら それほどでもないが、Hi-Speedをかけているととんでもなく早く感じてしまう。たった3小節 だけなのだが、スクラッチも多いのでミスはいっぱい出るだろう。さらにその後、bpmが1/4、 つまり元のbpmの半分(318→79)になる。今度はNormal Speedの人は遅すぎるだろう。 しかもオブジェ配置は簡単なのにGREAT判定がものすごく後ろにあるので普通に叩いてもGOOD。 ここは曲に合わせて叩くべき。
 この曲のこの仕掛けは2nd時点で珍しかったので、ゲーム性にも面白い試みと評価はなかなかの ものだったと思う。しかしそれに調子づいたのか?その後のSIMON譜面(5鍵REMIXやPOP'N)でも いわゆる「ソフラン化」させてしまったので、一部からは非難を浴びることに……そりゃ Do you love me?(SOFT LANDING MIX)って(^^; でもeraやVoltageなどで有効に使われているので、 やはり使う箇所によると思う。Checking You Outとかtablets(A)とかね……

"JUNGLE" SP-TRIP MACHINE(for beatmania II) / dj TAKA feat. DE-SIRE
 TRIP MACHINEシリーズの2作目、DDR 2nd MIXの「SP-TRIP MACHINE〜JUNGLE MIX〜」を 移植する際にdj TAKAがアレンジしたのがこの曲。無印からSP-〜の変化はジャングルらしい ドラムパートと、ジャズっぽい高音のフレーズの追加がある。さらにfor beatmania IIでは、PUT YOUR FAITH IN MEと同様に少しテンポアップしており、その分ジャングルの 疾走感が強まっている。
 スクラッチは少ないが、冒頭3つ同時押し+スクラッチの配置は不意を突かれると とっさに押せないので身構えておこう。ほぼ全部8分譜面だが中盤に一箇所だけ16分 3連打があり、フルコン狙いの最大の難所となる。前半は隣接同時押しが多く密度が高めだが、 後半は簡単になる。ANOTHERはスクラッチが増えているが、クリア難度はさほど変わり ないだろう。

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