beatmaniaIIDX 3rd style


"FUTURE JAZZ" Artificial Impatience / SYMPHONIC DEFOGGERS
 ジャンル的なところからか、曲名からか、機械的なドラムのリズムが高速で流れるジャズ。 音の短いピアノが主メロディで、半音階で下がるブラス(サックス?)などが後から入ってくる。 前半はジャズにしては8分などはっきりしたリズムで音符が降ってくるので簡単だが、後半に8分と 16分の入り混じった配置のあと、狭い部分での同時押しという極端に難易度の高くなる部分がある。 テンポは早いが交互配置が多いので、リズムよく叩こう。Anotherは中盤に6keyが増えるくらいで 後半はほとんど同じなので、Normalが出来れば簡単だろう。

"BIG BEAT" Beat Machine / CRUNKY BOY Jr.
 3rd当時は、同じヒロシワタナベ曲であるCold Pulse・Garden of Loveをプレイすると3曲目に 出現した。BIG BEATといえばTaQ氏のようなハードでコアなものが思いつくが(同じ3rdのBIG BEATで 「Schlagwerk」があるが、言語は違えど近い意味)、この曲は愉快な感じがする。いろんな効果音が 使われているが、一番目立つのは汽笛の音だろうか。その音にあわせてムービーでも車掌の格好を したマリちゃんが鳴らしているように見せている。この曲のムービーはTHE SAFARI(bpmが遅い方)と 同じという半専用ムービーであり、両曲で違和感なく画面演出がなされているのが面白い。 家庭用3rdを持っている人は是非AUTO PLAYで2曲のムービーを見比べてもらいたい。
 ★5だが隠し曲扱いだったのでやや配置がいやらしく、繋げるのは難しい。特に3→2→1を 16分でという配置が多いので、左手が弱い人はミスもでてくるかもしれない。ラストには 1357同時押しを2回連打というのがあるが、この曲からこういう同時押しが使われる曲が 多くなったのだろう。

"HYPER EURO BEAT" CAN'T STOP FALLIN'IN LOVE / NAOKI
 初出はDDR SOLO 2000。HYPER EURO BEATと名づけられたジャンルの初めての曲となる。これまで のNAOKI曲ではEUROと付いていてもラップ中心であったが、HYPERシリーズでは女性ボーカル曲 であり、最初と最後のシンセパート以外は間奏もなくずっと歌いっぱなしである。シンセの音色が 今後のHYPERシリーズに引き継がれており、これもHYPERシリーズの特徴の一つである。
 何度も登場する移動トリルが難所で、4つ打ちやらスクラッチやらが絡んでくるため片手で ある程度取れないと厳しい。最初と最後のシンセパターンは交互打ちっぽいが、小節終わり あたりが隣接階段になっていて取りづらい。DPは移動トリルが簡単になっているところと 崩れたようになって難しいところができている。ただ一番気をつけるのは、ラストのシンセが 左に寄っていて難しい階段状になっていることだ。

"TECHNO" Cold Pulse / Quadra with DJ FX
 曲名と曲調がしっくり来る曲。冷気が流れているような音が曲中流れる。展開はおとなしいが 時々現れる3連スネアドラムが激しさも作り出している。中盤に出てくる一番メロディらしい フレーズももの悲しい感じがする。作曲者は2人いるような名義だが、どちらもワタナベヒロシ なので、結局1人だったりする。
 この曲のAnotherはNormalとほとんど変わらなくて、Normalが出来れば簡単なのだが、 両方とも最後の1連打とスクラッチの複合でリズムを狂わされ、ゲージを落としてしまうことも。 慣れないうちはSを捨ててもいいかもしれない。

"HAPPY HANDBAG" Don't Stop! / dj TAKA feat. JP Miles
 ハンドバッグというジャンルは、その名の通りハンドバッグを片手に持ちながらでも気軽に 踊れる女性向けのポップなダンス音楽という意味で名づけられている。冒頭のシンセは 跳ねるような音色に聞こえ、HAPPYと付いているだけに楽しくなる曲調だ。ただボーカルは ハッピーというよりはソウルフルな声の質である。
 冒頭のシンセメロディは16分ズレが多く、リズムが覚えづらい。その後は4つ打ち中心の8分 譜面が続くが、1鍵4つ打ちが2・3鍵に分散されるのが変わっている。終盤は1鍵の16分変則 リズム+8分から、16分混じりの同時押し地帯が長く続く。ANOTHERは一部の小節はオブジェが 多く追加されているが、終盤10小節の難所はHYPERと同じ譜面である。

"HOUSE" DREAM / SHIN Murayama feat. mari saito
 手を振るムービーが忘れられない曲(笑)。意外にもHOUSEなのだが、意外と思わせているのは 日本語のポップな歌詞と、4打ちだがその他のメロディに気を取られがちだから。この曲の リズムは16分ではなく8分3連符(24分)がメインとなっていて、その微妙なズレをきれいに 弾こうとすると4打ちは関係なくなってくる。Normalではその不規則なリズムのメロディと 4打ちを同時に弾きこなせるかが鍵だが、テンポは遅めだし判定もきつくないのでそれほど 難しくはないだろう。最後の1・2の連打を確実に両手で叩くこと。
 Anotherは序盤のハイハット連打はともかく、サビ後の怒涛の階段22連打がある。8分3連の 階段が1かたまり、7連続と考えて1つ目を左、2・3つ目を右で拾い、3つ目をやや早めに 叩くと次に繋ぎやすいと思う。出来るだけ滑らせないように心がけよう。そこを抜けても 細かいメロディの階段が続くが、22連打でゲージが減ってしまったときを考えて全部拾うこと。 場合によってはメロディは右手だけに任せるのもいいかもしれない。

"SPEED RAVE" DYNAMITE RAVE / NAOKI
 特徴のあるピコピコ音で始まるこの曲。RAVEらしいサイバー音が響いたかと思えば、ラップ地帯 では暗く抑えた感じに。しかしサビでは再び派手な展開になるという、「溜めて放つ」な感じが 人気の秘訣かもしれない。
 難易度も、★6でも簡単なほうなので、中級者入り(私的には中級者とは★6がクリアできる ようになると思っている。上級者は★7(禁以外)を全部クリア)するためのいい入門曲だろう。 ただ1回目のサビが始まる前と終わった後にスクラッチが多いのは注意。ラストの同時押しも オブジェが多くて焦るが、同じパターンを繰り返しているだけなので覚えておこう。Anotherは クリア自体はNormalと大して変わらないと思う。

"DANCE SPEED" END OF THE CENTURY / NO.9
 ベートーベン交響曲第9番(歓喜の歌)をモチーフとしたNAOKI(名義はその名も"NO.9")の楽曲。 DDRからの移植だが3rd styleでは隠し曲として登場、アレンジの仕方がDANCE EXPRESS Hi-speedに 似ていることもありなかなかの人気を誇っていたのではないだろうか。ただD.E.H.と違う点は 歌詞が全く違っていてラップメインということだろうか。
 ★6だがスコアは取りやすくクリアしにくい曲。8分構成なので同時押しさえうまくできれば GREATで繋げやすい。ただ序盤にある叫び声のスクラッチは16分ズレてあるのでリズムを 狂わせられないように。中盤は白鍵・黒鍵が隣り合う配置の同時押しが多発する。 そこで減ってもラスト手前までに回復できるだろうが、ラストのキーとスクラッチの交互は難関、 ここはスクラッチを回しすぎない程度で同方向に押すように回すことでキーと同じように 扱えられれば抜けられる。しかしAnotherのラストはキーが増えてさらに16分連打が 増えているので、更なる腕前がないとすぐに落ちてしまうだろう。

"DRUM'N'BASS" era(nostalmix) / TaQ
 ドラムンベースといえば、激しいドラム連打と図太いベースというのが基本(らしい)なのだが、 この曲はメロディと効果音(キュイーンとか鳴る)の方が印象的である。"nostalmix"の名の通り どこか懐かしい雰囲気がするのではあるが、★7とあるように難易度が高いため、PLAY中は その曲を落ち着いて聴いていられないだろう。だがTaQ氏の代表曲で名曲なので、じっくり 聴き入る機会を作ることを勧める。
 同じ3rd初登場で隠し曲の"THE SAFARI"は、この曲のオブジェ数555をコンボすることにより 登場していたが、なぜこの曲のコンボ数にしたかは謎。最近の曲は★6以下でも600以上 オブジェがあったりして、この曲は配置が難しいと改めて実感される。終わり間近の8分 2つ同時押し連打は上級者でも繋げるのは難しい。
 ANOTHER7は「step remix」と呼ばれ、序盤はメロディがなくベースとドラムパートばかりの 展開となる。叩く側としては高速で不規則なリズムを裁く必要がある。そして中盤、テンポが半分に なるところでそのREMIX名通り、アルペジオ(階段譜面)が降ってくる。32分が延々と降ってくる が、357を右手で取るようにするなどパターンを作れば案外繋がる。再び速くなる部分も繰り返し なので、同時押しなどでごまかしも効きやすく、7KEYSよりも先にクリアできる人も。ANOTHER14は 「era(step mix)」と同曲なのでそちらを参照。

"HOUSE" five fathoms(beatmania II special version) / EverythingButTheGirl
 fathom(ファゾム)とは尋(ひろ)という距離の単位のことで、1fathom=6feet=1.83mである。 つまりfive fathomsは約9.15mほどの距離ということだが……何を意味しているかは不明。 ムービーでビーマニやDDRをやっているのはこの曲のアーティストたちとか。
 HOUSEだが落ち着いた感じ。こういうハウストラックもありうるということだろうか。 序盤は4打ち以外には2拍目裏のうめき声のような打楽器(?)と1拍目裏のスクラッチに 割り当てられた音しかないので寂しいが、段々とメロディも増え、またボーカルもついているので 曲らしくなってくる。その分最後の方は★3にしては難しい配置なのではと思うくらいだが、 同じパターンの繰り返しなので覚えればどうということでもない。

"HIPHOP" Garden of Love / DJ Mazinger
 ヒロシワタナベのHIPHOPはダークなものが多かったが、この曲はエレクトーンピアノの もの悲しいメロディ、ラップというよりは語りかけるような言葉、そしてスクラッチ音らしい ものはほとんどないという、彼のHIPHOPの中では別次元の曲だ。
 bpmは遅いのだが、ドラムのリズムで1キーを細かく叩かなければならないので、HIPHIPや R&Bのリズムに慣れていない人は上手くGREATを出せないかもしれない。

"LATIN HOUSE" Get me in your sight / SYMPHONIC DEFOGGERS
 ピアノのメロディやリズムはラテン系だが、ブラスなどはそうは感じさせない分新しい音楽と 感じられる。序盤はピアノ、中盤はドラムと声、終盤はブラスを叩かせるなどと、さまざまな 展開の叩きが楽しめる。中盤からオブジェが小節ごと偏って降ってくるのも特徴。終盤のブラスは 2回繰り返され、2回目は4打ちも叩くことになるが、リズムさえ覚えていれば簡単である。 DPは分割譜面だが、ラストは左手でブラスを処理しなくてはいけなくなるので気をつけよう。

"HARD TECHNO" Holic / TaQ
 ハードテクノとあるようにバスドラの重たさやハット・シンバルの音の硬さ、フィルターの かかったシンセ音の強さなどがはっきりとした曲だが、7/8拍子というダンス音楽としては非常に ノリづらいリズムである。しかしゲームとして捕らえるとその譜面の難しさも相まって何度も プレーして曲を覚えるにしたがって、その独特のリズムにノっていけるという曲名通り中毒性の ある曲だと言える。
 HYPERは後半からのスクラッチ絡みの箇所が難しい。16分2連スクラッチの連続は、8分の連続 としてGOODで切り抜けることもできる。終盤は鍵盤の変則さも厄介な難所で、スクラッチは捨て 気味で鍵盤に集中しよう。ANOTHERは通称「穴掘」と呼ばれる3rd時点で最も難しい譜面。 終盤の4鍵軸とした鍵盤の密集に絡むスクラッチ、3小節も続くラス殺しと、相当の腕がないと 偶然にもクリアできない。DP ANOTHERはラストは回復になるが、その前が無理スクラッチを含む 高密度譜面で、特に難所後半の左側が厳しい。

"DANCE POP" IS THIS LOVE? / Asuka.M
 優しい感じの歌モノと反して譜面は易しくない曲。白鍵黒鍵隣り合った同時押しはもちろん、 「<」型の詰まった配置や連打。Aメロ突入してもハイハット連打と気が抜けない。 回復地帯らしいところはないので運だけではクリアはできないが、テンポは遅いので同時押し ごとにズレたタイミングを直そう。NormalができればAnotherもクリアできると思う。
 DPでは連打がほとんど左に集中しているので、3本の指が動かせないとクリアは遠い。 出力アニメの画風はときめきメモリアル(1作目)を意識したものらしい。さすがはコナミ(笑)

"HIPHOP&SOUL" L.O.T.(Love Or Truth) / m-flo
 m-floがメジャーに進出してからの曲。でも昔の曲と変わらず普通の歌モノとラップを うまい具合に掛け合わせている。やさしい曲調から難易度も簡単と思いきや、序盤から16分連打 あり、延々とドラムパートが配置されてたり、休む暇もない。ただスクラッチがほとんど無いので 鍵盤だけに集中できる。DPはドラムとメロディが分かれているので、メロディの音階がSPよりは わかりやすいかもしれない。

"SOUL" Let's talk it over / SHIN Murayama feat. Argie Phine
 ビーマニでは曲数は少なくないのだがあまり目立たないジャンルのSOUL。テンポが遅い分 オブジェが詰め込み気味でリズムが複雑、階段配置にスクラッチが混ざってたりと、HSを かけないとなかなかの難易度である。Anotherはハイハット地帯が縦連打になっていたり ドラムパートが増えてたりとやはり難しいが、Normalが100%でクリアできるならばこちらも できるだろう。

"DIGI-ROCK" LEADING CYBER / dj TAKA
 GRADIUSIC CYBERの続編的楽曲。ドラムの激しさは前作同様に、それにさらにシンセの フレーズが前面に出ており曲を口ずさみやすく覚えやすい。DJ YUZの名前どおりサイバーな ムービーが光り、その中にロゴが出てくるあたり、3rd styleでの代表的位置づけの曲とされて いたのだろう。ちなみに曲名はコナミの競馬メダルゲーム「GI LEADING SIRE(リーディング サイアー)」を文字ったものらしいが、それとは無関係である。
 序盤と終盤は8分・16分混じりの交互打ちと、同色多めの3連階段の連続。序盤はそこを 抜けると隣接小トリルがあり、4鍵を右手で取ることを意識しよう。曲変化するANOTHERは4連打や 同時3連打など縦連打が頻発。特に左側にある連打は左手が弱ければ右手で取ることも考えよう。 ラストにHYPERにないオブジェの塊があるので忘れないように。DPはシンセパートで3連階段を 片手で取る配置が多くあり、テンポが速いので★6でも難しい方と思われる。

"FUNK" Make Your Move / good-cool feat. JP Miles
 ビーマニには珍しいFUNKだが、これはJAZZっぽさも見られるのはブラスが目立つからだろうか。 テンポはやや遅め、同時押しよりも細かい音符の乱打というのがメインだが、3つ同時押し連打や 逆階段などもあって干しといえどいろんな技術が必要とされる譜面である。
 Anotherは途中のオブジェが増えることよりも、ラスト2小節の濃さがなにより印象を受ける。 そこまで100%でも最後でちょっとミスったらそのまま――なんてこともあるのでより注意が 必要である。これを見るとgood-cool氏の5鍵別名義Deraware「ZANZIBER(A)」に似ていると 思うのだが。

"GARAGE HOUSE" never let you down / good-cool feat. JP Miles
 ジャンル名に同じGARAGEがつく"I'm In Love Again"や、5鍵GOTTA MIXの"Miracle Moon"の ような明るい展開の曲をイメージしそうだが、タイトルとは裏腹に暗めな曲調。 それにgood-cool氏の曲によくあるスクラッチ音やうねり音も聞こえない。
 しかし譜面はといえば、今後の氏のHOUSEの基本となるような配置になっている。というのは、 4小節のフレーズがあり、直後同じ展開が繰り返される時、後半には裏打ちハイハットを叩かせる ようになっているのである。BGMよりもキーで叩く方が若干音が大きくなるので、音楽的にも そちらの方がよく聞こえるからであろうか。

"PIANO AMBIENT" Presto / Osamu Kubota
 本来の「Presto」というのはもっと速いテンポなのだが、ピアノが目まぐるしく旋律を 奏でるという点では理解できるタイトル。3rdで初登場の久保田修氏の代表曲であり、DJが 鳴らすような曲じゃないけれども、曲は視聴向き、譜面はゲーム性重視というバランスの 取れた1曲であると思う。キーボードマニアにもこの曲が移植され、高難易度もあってか 人気を博した。
 この曲の譜面ほどランダム使用率が高いのは他に無いではないだろうか、曲の構成上、 階段配置が多用されているので、クリアの面でもスコアを狙うのであっても、ランダムの ほうが簡単となる。テンポ自体はタイトルほど速いわけでもないのでHi-Speedも倍率の 高いものが使用されていることだろう。

"RAVE" R5 / tigerYAMATO with ultrabeatbox
 R3の続編となるが、R4を飛ばしてR5。こちらもテクノ寄りのレイブだが、前作にも増して ピアノ音が前面に出ていたり、6/4拍子というテクノ・レイブ系の曲にはあまり見られない 拍子を採用していたり。普通の曲とは少し異質な、ゲーム性を重視した曲に思われる。 その象徴的なものが「SKA-ANA MIX」と称されるANOTHERの曲変化で、序盤のピアノトリルが 長くなり約36拍分も続く。
 序盤にある1・7鍵の長いトリルはBADハマりしやすいが、クリアにはあまり影響がない。他の 部分はズレが多少あるものの8分構成。中盤の1鍵+246鍵階段+α地帯と、終盤の4鍵を軸と した隣接同時押し多発地帯が難所となる。ANOTHERは長くなったトリル地帯がHARDには鬼門で、 小節線もないのでBADハマり必至。中盤に加わった連続スクラッチ、終盤の3〜4つ同時押し ラッシュなど、3rd当時では最高峰の難度の譜面であった。

"TRANCE" REINCARNATION / dj TAKA
 今でこそdj TAKAといえばTRANCE、という氏のIIDXで初となるTRANCEがこの曲。ピアノのメロディ はともかくとしてオルガンやオケヒなどクラシック風の曲調となっており、後のVやNo.13などの 片鱗が見てうかがえる。ムービーはタイトルの「転生」にあやかってムービーでは、 トランの前世は悪魔と戦う天使みたいなものとして描かれている。
 前半は<の字がちょっとミスしやすいがほぼ同時押しなしの単音が続く。中盤は同色3連階段の 連続。その後のスクラッチと短いトリルは、お互いが離れる2P側はやや取りづらい。その後の 交互打ちっぽいのは毎小節リズムが同じなのですぐに慣れるだろう。ANOTHERは中盤の3連階段 が交互打ちに、後半の交互打ちが交互崩れで隣接階段などを含む休み無い16分乱打と、曲が変化 する。その他の部分はHYPERと同じ。

"DANCE DISCO" Right Now / atomic kitten
 アーティスト名の通り、ネコのコスプレをしたメンバーのプロモーションビデオのような ムービー。DANCE DISCOとあるが4打ちが目立つのでHOUSEっぽくも聞こえる。基本は4分・8分の 多いリズムの取りやすい譜面だが、DISCOっぽいギター音などで16分のややこしいリズムが 現れる。さらにスクラッチが入っていることが多いので、気を抜くとフルコンできなくなるが、 クリア自体は簡単なほうだと思われる。
 Anotherは4打ちを全部叩かせるくらい、DPは分割譜面なので恐れるものではないが、 DP Anotherのラストで右側1Sの配置がよく現れるのが何気に難しい。

"DANCE EXPRESS Hi-speed" S.O.S.(THE TIGER TOOK MY FAMILY) / DR.JEKYLL
 2nd styleに収録された"S.O.S."のDANCE EXPRESS Hi-speedバージョン。オリジナルより 速いのでメインフレーズも譜面が散ばった感じになっているのだがそれでも全部つなげるのは 難しい。曲の長さはほぼ2分、加えてオブジェ数も7key譜面では4thまで最大数を誇って いたのでこの1曲だけでバテてしまう人もいることだろう。
 曲の方はやはり3回出てくるメインフレーズと、「S.O.S.!」と叫ぶサビがキモであり、 その部分のスクラッチに割り当てられた音(高音オケヒ?)が耳に残る。ちなみに中盤の 歌詞は2ndのS.O.S.の後半部分とは違っているので、聞き比べてほしい。

"BIG BEAT" Schlagwerk / TaQ
 ドイツ語で「シュラークヴェルク」と読み、「打鐘装置」と訳される。IIDXを叩くプレーヤー の姿を見て名付けたのだろうか。ドラム・ベースは重ための音が使われており、それが響くのも 曲名にマッチしている。ANOTHERは「Terror-mix」と称され、冒頭やラスト等の曲変化が見られる。 ムービーはスタッフによるSWATvsテロリストをイメージしたサバイバル的なモノクロムービーで、 これを見たTaQが自分も出演したいと言ったのが、後のRadical Faithのムービーである。
 冒頭とラストは変則的なリズムで、変則的にスクラッチが配置されているのがとりづらい。その他 交互打ちの間にもスクラッチが入っていたり、同時押しと思っていたら16分ズレたりと引っ掛けっぽい 配置が目立つ。ANOTHERはこの曲が先駆けである対称譜面が中盤に。ラストは対称を半分ひっくり 返したような配置で押しづらく、挑戦時はラス殺しに思える。DPはHYPER・ANOTHER共にかなりの 難度だが、16分のパターンがどちらがやりやすいかにより、ANOTHERの方が簡単に思える人も 少なくないだろう。

"RAVE" Sense / good-cool
 RAVEというとtiger YAMATOのRシリーズに代表するサイバーテクノなものを思い浮かべるが、 この曲はどちらかというとDISCO DANCE寄りのもの。タイトルは「センスがある」とかの才能の ような意味よりは、「扇子」を持って踊るイメージのこと、あるいは両方をかけているのか。 ムービーに出てくる女性キャラ「嵐 舞子」は荒木師匠をイメージしたものらしい。
 踊るためだけあってテンポはそんなに速くないが、その分オブジェが詰まっていて★5の中でも 難しいほうだと思う。特に終盤の間隔のある逆階段にスクラッチが混ざってるところから、 終わったと見せかけてまた降ってくるフレーズ(そのフェイント自体はそれほどでもないが、 このフレーズは序盤にも出てくる)が難所である。
 4thからAnotherが変更され、各フレーズの順番を変えたようなリミックスになっている。 各フレーズの配置はほとんど変わっていないようだから、難易度的にもNormalとほとんど 変わらないと思われる。Doubleで見ると最後が片方に寄らないAnotherの方が簡単かも。

"EPIC HOUSE" Skyscraper / good-cool
 エピックハウスはトランス寄りの曲が多く、この曲でもシンセ音が目立っている箇所もある。 特徴は跳ねるようなベース音のソロがある中盤、そして高いところから落ちるような音が 入っているところ。曲名が「摩天楼」なだけにそこからダイブしているイメージなのだろうか。 全体的に空間の広がりを感じられる雰囲気があり、空に続く階段の汎用ムービーが良い味を 出している。
 序盤は16分の変則的なリズムが多く、連続スクラッチに絡む鍵盤も取りづらい。そこを抜けると 2〜3つの8分同時押し。後半はスクラッチが所々入る交互打ち地帯と、6段の隣接階段が何度も 出てくる。階段で削られたゲージを交互打ちで回復したい。ANOTHERは序盤にスクラッチ、そして ラストに鍵盤が追加されただけだが、これがラス殺しに。スクラッチはある程度捨てる覚悟で 鍵盤に集中した方がいいだろう。

"DANCE EXPRESS Hi-speed" TAKE ON ME / ANGELA
 原曲はA-HAというグループが歌っていた。冒頭のフレーズが軽快ながらもどこかもの悲しいような 雰囲気なのが人気の秘訣か。しかし著作権の問題か人気とは裏腹に、3rd styleしか収録され なかったという不運な曲でもある。家庭用3rdには収録されているのがせめてもの救いか。
 後半で「TAKE」「ON」「ME」がそれぞれスクラッチとキーに割り当てられているのは面白いが、 終盤の8分交互のところは、2P側だとスクラッチの関係で難しいかもしれない。ちなみに 存在すらあやふやなAnotherは、中盤にオブジェが3つ多いだけである。

"AMBIENT" Tangerine Stream / dj TAKA
 3rd styleのエンディング曲で、隠し曲ながらIIDXでのプレイアブルなエンディング曲はこれが 初めてとなる。GRADIUSIC CYBERの派手な展開の曲と対照的な曲も作れるのか、と当時は思って いたが、その後もピアノアンビエントな曲を多く作っていく。序盤の2回繰り返されるピアノ フレーズが綺麗で、セルフリミックスとなる「Blueberry Stream」でも何度も使われている。
 当時HYPER(7KEYS)初出時の難易度は★1。テンポが遅くスクラッチも1枚だけなのだが、 前半の16分階段とその密集っぷりが初級者向けとは思えず、★2となった。後半は8分以上の 間隔が続く、少し回復できる譜面に。DPはSPのほぼ分割だが、終盤にあるスクラッチが2枚に なっている。片手に16分階段が来る★2でも難しい譜面だ。。

"WORLD HOUSE" THE SAFARI / Lion Musashi
 Lion Musashiの正体はdj TAKA。3rd当時は任意の曲で555コンボ以上することで出現した隠し曲 である。アフリカの民族音楽のような雰囲気を持ちながら、ホイッスルや細かいパーカッション などサンバの要素も含んでいる。3rdではBeat Machineと共通のムービーであった が、6thでbpmが134から150とテンポアップして音階も約1音上がっており、別の汎用ムービーに 差し換わっている。ただ出力アニメのライオンが余計に印象付けられることになった。
 ANOTHERが無いながら、段位認定が登場した7th以降SP七段のFinal Stageを毎作勤めるボス曲。 中盤から6・7鍵の小トリルがあるだけでも押しづらいのが、4つ打ちと縦連打含みの16分と 同時に降ってくる。後半は縦連打も増える。所々にあるスクラッチも鍵盤のとりづらさを助長 している。まずは6・7を同時押しで拾うパターンを考えてゲージの減りを抑えよう。DPは 分割だが、1鍵盤4つ打ちと6・7鍵トリルが片側に来るという手を広げる必要がある配置に なっている。

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