beatmaniaIIDX 4th style


"GABBA" 250bpm / AKIRA YAMAOKA
 4th当時は1曲で573コンボ以上繋げることで出現した隠し曲。ガバというとbeatmaniaではHELL SCAPERの"GABBAH"を思い浮かべるが、正しくはGABBAあるいはGABBERである。とはいえIIDX初の このGABBAは高速で声ネタを使っているのはともかくとして、バスドラが普通のテクノで使うような 音で軽い感じがする。公式サイトで作曲者自身があまり好きでない発言をしているのもどうかと 思うが、ムービーは3Dの赤ん坊の動きが逆に気合入りすぎて、曲の狂気さを強めている。
 序盤は2鍵の裏打ち、後半は1鍵の4つ打ちを軸とした交互打ちっぽい8分譜面が中心となる。 まずはbpmの速さに慣れてよう。中盤の4つ打ち+αのαでリズムを崩されて4つ打ちがBADハマり となりやすいので注意。終盤はスクラッチもかなり多く手の動きが忙しくなる。ANOTHERはSIRIUS現在 収録曲中SP★10の中で一番NOTE数が少ない。序盤の12鍵交互がかなり難しいが、中盤からでも クリアは可能。しかし終盤は4つ打ちとスクラッチが休み無く続いており譜面の見切りと集中力が 重要。鍵盤の密度があるところではスクラッチを捨てることも考えよう。

"EPIC TRANCE" ABSOLUTE / dj TAKA
 dj TAKAといえばTRANCE、と言わしめるきっかけとなった曲。4thの曲だが、3rdのサウンド トラックに収録しているほどの自信作なのだろう。TRANCEはダークな感じだったり 哀愁漂ったりという暗めの曲調が多いが、この曲は明るさと温かさが伝わってくる。冒頭の フレーズが何度も繰り返されるのが耳に残りやすい。後半のストリングスでのメロディは 前作REINCARNATIONのようなクラシック風味を取り入れているのもTAKAらしい。ムービーはGOLI初 挑戦のもので、中世風の鎧姿の人物が現れたと思いきや、おなじみDJキャラも登場する。
 メインフレーズの24分折り返し階段と、その後の16分交互打ちができるのがまず前提。前半は 1鍵4つ打ち+16分階段交じりのフレーズとなっており、パートの区切りで長い階段となっている。 後半は右側トリル+左側の配置がやや難しい。交互打ちが得意なら終盤で回復できるが、最後の 減速に注意しよう。CS PREMIUM BESTに収録されたANOTHERは、4つ打ちや裏打ちが詰め込まれて いる。16分や24分の隣接階段度合いや、トリルの長さなども難化している。DPは前半の階段 フレーズが片手に偏っている。DP ANOTHERは16分交互も片手で。

"SPEED RAVE" B4U / NAOKI
 DDR 4th MIXからの移植曲で、BRILLIANT 2Uの続編的楽曲。ただテンポアップしただけで なく、16分シンセのフレーズ、オケヒや車が高速で走りぬけるような音の連続、曲の大半で 聞こえるラップなどが、ハイテンションでアッパーな曲調を生み出している。ラップから 空耳の歌詞を考えられたりもしたが、それは人気曲がゆえだろう。ムービーはB4UのBをBattleと 考えて、GYOによる3Dカーバトルとなっており、これまでのユーロ系ムービーに登場していた 筑波美夏のライバルとして英田優里が初登場した。
 同色多めの16分階段に、パート終わりの連続スクラッチ。この2つが重なる箇所が難しい。 特にラストは階段が右側に寄っているため2P側がかなり不利。5thでは、1P側と2P側で 難易度が異なっていた(同じ★7でも極と禁(7+相当))。ANOTHERは全体的に1鍵4つ打ちが 増え、階段+スクラッチ部分の難易度もそのまま高くなっている。DPは階段が適度に分散 されているものの、ラストの左がスクラッチと鍵盤を交互に取る着地力が問われる譜面と なっており、やはりラス殺しである。

"HYPER EURO BEAT" Broken My Heart / NAOKI feat. PAULA TERRY
 Dance ManiaXからの移植曲で、4th当時は任意の曲でALL JUST GREATで出現したらしい、 ほぼ自力出現不可能な隠し曲だった。「第二期NAOKIユーロ路線」とされ、CAN'T STOP FALLIN'IN LOVEの続編的楽曲。恋に落ちたが失恋、という流れだが、あまり物悲しさは感じられず アップテンポでノリの良い曲。ボーカルの声の伸びがすごいからかもしれないが、曲の初めから 終わりまで歌い通しているような印象があり、力強ささえ感じてしまうほどだ。
 サビに2連打が多く、隣接で同時押しになっているところで押し損ねやすい。また間奏は16分 階段で、右側に寄った5連階段の繰り返しでミスが出やすい。ANOTHERは、HYPERで密度が濃い部分 でオブジェを抜いていた部分が現れており、1・2鍵バスドラ連打や隣接同時押しが増えている。 ラストもスクラッチがらみの同時押しとなっており、ラス殺しと感じるならスクラッチを捨てる のも手。DPは1P側スクラッチ+1鍵という配置が多めで、ANOTHERになると無理スクラッチの連続 がかなり出てくる。

"EURO GROOVE" Burnin' The Floor / NAOKI
 DDR 4th MIXからの移植曲。DYNAMITE RAVEの進化を目指して作られた曲とのことだが、bpmが 上がっているものの8分音符の構成が多いからかこちらの方がゆったりと聞こえる。 女性ボーカルに男性ラップという構成なのが特徴で、やや物悲しい印象を与える歌い方と シンセのメロディも、DYNAMITE RAVEとはむしろ対照的な印象を与える。
 初登場時は★5だったが、12段階後復活した際のHYPERは★4に。8分フレーズか、裏打ちを軸と して+αという箇所が多い。中盤には16分混じりのリズムでの交互打ちが続く程度。ラストは連続 スクラッチがあるのでちょっと怖いか。ANOTHERは4つ打ちが加わり同時押し度合いが高まる。 隣接同時押しも割と見られる。ラストの連続スクラッチに鍵盤の同時押しが重なり、短いながらも ラス殺しに。直前まで100%ならスクラッチ全部捨てるという手も?

"HIP HOP" CHECKING YOU OUT / good-cool feat.JP Miles
 good-cool氏の曲にはスクラッチ音が多いが、それは曲の飾りという感じが強かったのはHOUSEなど で使われていたからだろう。しかしこの曲はスクラッチメインのHIP HOP。その割にはラップでは なく歌い上げている曲。あと冒頭と後半はタイトルの「CHECKING YOU OUT」を連呼する。 ムービーも曲に合わせて歌詞が出るのだが……見る暇はないだろう。
 16分と8分3連が混ざっていたりするのでスクラッチが苦手でない人もつなげるのは至難の業。 そして曲の後半では恐怖のスクラッチ地帯、bpmが倍になるのは見やすくするためというよりも やはり難易度を上げているだけのような……9thで復活時に追加ANOTHERが。前半の遅い部分の鍵盤が 密集しているが、スクラッチ部分は変わってなかったりする。高速地帯では14KEYSだとスクラッチ側に 鍵盤があって取りにくかったのがANOTHER14だと反対側にあるので取りやすいこともあるのだが、 その分前半部分が遅いゆえに難しいのでHSの調整がポイント。

"DUTCH TRANCE" Clione / kors k
 クリオネは流氷の天使とも呼ばれるハダカカメガイ(貝の仲間だが成長すると貝殻が なくなる)のことであり、曲中でも波の音が聞こえてくる。4th style収録用楽曲募集で採用 された曲の1つで、kors kのデビュー作。メロディラインが美しく、この頃から哀愁系の 得意さがうかがえる。ベースのリズムも1小節に2音だけと特徴的で、冒頭と中盤の2箇所で 静かになるパートでメロディと共に聞こえやすい分印象に残りやすい。
 小節の頭だけ3連階段になっている交互打ちが長く続くので、これができるかがクリアに 結びつく。ラストに3連階段ラッシュがあるのに気をつけよう。フルコン狙いだと中盤ブレイク 地帯抜けのキック変則リズムのトリルが難所となる。CS PREMIUM BESTで★10のANOTHERが 追加され、4つ打ちキック+裏打ちハット+スネアが詰め込まれていたり、HYPERで抜けて いた16分が配置されて隣接階段になったり。ラストの4つ打ち+16分階段の3小節が難しいが、 それでも★9程度の難度と思われる。

"LATIN HOUSE" CONGA / good-cool feat.JP Miles
 同名の原曲のアレンジらしいが、そちらの方は私は良く知らず。この曲ではgood-coolらしく 冒頭にうねった音の16分連打が配置されている。スクラッチも多いが、HIPHOP系のスクラッチ音 ではなくプラス系の音が割り当てられていることが多い。鍵盤の間に入り込んでいたりするので ただでさえとりにくいリズムを崩しにかかっているが、テンポは遅いので落ち着いて見て弾こう。 「決め」の部分にある同時押しは光らせれると気持ちいい。
 Another7はNormalとあまり変わらないように思えるが、14keyはスクラッチと鍵盤が同時に 拾えない配置が連続してあったりするので、ずらして取る技術が問われる。

"CYBER ROCK" DIAMOND JEALOUSY / AKIRA YAMAOKA
 普通のROCKがやや遅めのテンポに対して、この曲はかなりのアップテンポである。ACで聞けば ギター音がバリバリ鳴っているのとドラムくらいしか聞こえないかもしれないが、よく聞けば ボーカルが歌っており、意味不明だが面白い歌詞がついている。サビの部分では「(貯金残高を お前が教えた!)おしえた!」の叫びがスクラッチに割り当てられているのも笑える。だけどその サビで曲調から浮いてそうな綺麗なメロディも聴き所だと思うのだがどうか。
 譜面としてはやはり8分メイン。サビ直前で8分同時押しの連打やスクラッチの混合が あって難しいがそこを抜ければやや簡単になる。叩いても楽しい曲だが、ANOTHERがないのが 物足りないか。

"TECHNO" DXY! / TaQ
 当時TaQが本人のサイトの掲示板などで書き込む際、突っ込み的な意味で文末に書いていた 「 (DXY 」が曲名の由来。「ディキシ」と手で突っ込みを入れるような擬音である。 割とキックやハットなどは大きめの音で鳴っているのだが、メロディパートの方が耳に残りやすい。 冒頭から低音が強めの硬派な曲調で、中盤からの変化の大きいシンセの連続が肝となっている。 シンセ音の一部は、dj TAKAが提供したものを加工して使われたものもあるとか。
 中盤の二重縦連打に注目されがちだが、序盤の5鍵を軸としたところの密集地帯にある スクラッチで崩れてしまったり、終盤の1鍵連打+隣接階段にあるスクラッチもいやらしかったり。 ラスト8小節は回復なのが救いか。ANOTHERは二重縦連打にシンセパートが加わる脅威。この あたりは6・7鍵を同時押しで切り抜ける人が多いだろう。終盤の難所は配置が変わるがHYPERと オブジェ数は同じ。DPはHYPERから★12で、全体的に単発で入るスクラッチで手を往復させられる。 終盤左の無理っぽいスクラッチの取捨選択を問われる。

"DRUM'N'BASS" empathy / TaQ
 同ジャンル、bpm変化からera(nostalmix)の続編的なイメージが強いが、中盤からのクラシック 風の壮大な展開や、声ネタの使用など特徴的なものはいくつも挙げられる。全体的に低音が効いて いるが低すぎてメロディは聞き取りづらく、メインとなるのはシンセと声ネタとなる。冒頭の 4つ打ちシンセが徐々にフィルターやパンが変化しつつ最後まで鳴り続けているのが耳に残る。
 SPのHYPER・ANOTHERは中盤でbpmが半分になるが、8分までしか出てこないので簡単。終盤に 1〜3鍵に偏りつつ4〜7鍵に時々配置されているのが、2連打なども混じって拾いづらい。 3鍵を右親指などで取れば左手の負担は減る。ANOTHERは加速の前後で右側に16分配置が増えて おり、終盤は変わらないのでクリアはそう難しくないか。DPは無理スクラッチや隣接トリルなどが 多く前半はかなり難しい。後半は細切れ声ネタ地帯から拾えば2%からでもクリアは可能だが、 一見無理そうな左右に振られるスクラッチでミスをどれだけ抑えられるか。

"DRUM'N'BASS" era(step mix) / TaQ
 era(nostalmix)のDP ANOTHERの曲変化を、SPでもプレーできるようにしたのが この曲。era(nostalmix)のSP HYPERとANOTHERを足したような感じで、前半はHYPERの 8分シンセフレーズ、後半はANOTHERの16分シンセフレーズと、全編シンセ尽くしに。 低速地帯前のブレイク部分までシンセで埋め尽くされている。era(nostalmix)と同一曲と 扱われるためか、サントラでは収録されないという不遇な曲でもある。
 era(nostalmix)と同じく中盤のラストでbpmが半分に。HYPER前半は8分フレーズと16分混じり ドラムパートが混在しており、後者は交互っぽく叩けるが微妙に2連打があったりしてミスしやすい。 低速地帯からは歯抜けの16分(32分)階段になっているが、これが左側に寄っているためかなり 取りづらい。ANOTHERは後半の歯抜け部分がなくなって休みなしの16分階段になる。配置的 にはera(nostalmix)(A)よりも難しく感じる。DP HYPERはTaQ DPとして良心的だがやはり後半 からの偏り階段が難しい。DP ANOTHERはera(nostalmix)(A)と全く同じ譜面である。

"DANCE EXPRESS Hi-speed" FANTASY / ULTIMATE DUB
 私は原曲は知らないのだが、やはりテンポアップさせたものだろう。DANCE EXPRESS Hi-speedの 中では一番のbpmを誇る。そのためか8分刻みが多く配置されているので、リズムに関しては 簡単なほうかもしれないが、同時押しが多く、フレーズの終わり際は16分の階段があったりと、 ★7の難易度だけある譜面である。オブジェ数も4thの時点ではS.O.S.(3rd)に続く2位、Anotherと なると1200近くになり、堂々の1位である。MILLENIUMコースの4曲目となっているが、 他の曲に比べれば簡単なほうなので、回復要員となっているだろう。

"METALLIC EURO" Final Count Down(MTO CRY BABY STYLE) / dj TAKA feat. Jasmine
 この曲の原曲も有名らしいが、私は知らなかった……こっちを聞いてから、20世紀末特集 なんかのTV番組なんかで流れてたのが原曲だったのだろうが、そうするとアレンジ版はかなり テンポアップしていると思われる。同じTAKA曲でも、交互乱打ではなく波のような配置 だったり、3階段の繰り返しと忙しいので、スコアは狙いにくいと思われる。しかし難易度で いえば★7でも意外とクリアしやすい部類に入るのは、後半は簡単になるからであろうか。
 出力アニメのセリカは階段部分だとかなり何度も繰り返して出てくるので、GOLI氏本人からも ウザイと思われている……

"AMBIENT" FLOWERS for ALBION / dj TAKA
 タイトルの由来はおそらく「アルジャーノンに花束を(Flowers for Algernon)」から。3rdの エンディング曲"Tangerine Stream"の続編の思われたエンディング曲(結局タンジェリンの 続編はブルーベリーだったが)。「1/fのゆらぎ」という効果を利用した前半は微妙なbpm変化が あり、タイミングがずらされるものの、オブジェ数は少ないのでつなげるのは容易だろう。
 問題はBGMが豪華になる後半で、怒涛のピアノ階段がある。ここで大きく減らしてしまうと、 残りオブジェ数が少ないのでクリアできなくなる。またEXPERTならかなり大きく減るところ なので、4thでDP TRIP-TRAPなどは5曲目と言えど油断はできない。よく階段配置は手を滑らして 拾いがちなのだが、確実に繋げるためにも見た目的にも、ちゃんと指先で拾っていきたい。RANDOMを かけると……乱打系が苦手な人は譜面が詰まっているので逆効果かもしれない。

"HARD HOUSE" GET ON BEAT(WILD STYLE) / Lion Musashi
 2nd styleで登場した"GET ON BEAT"のアレンジ曲。原曲がdj TAKA作曲だったから、Lion Musashiの正体も連想できるだろう。それにしてもこのアレンジは特異なものと思われている ようで、序盤から中盤にかけての、同じ歌詞を何度も繰り返す部分は馴染めない人も多いだろう。 "GET ON!"の声を連続でくり返し、その間隔が狭まり遂には16分連続スクラッチなどという、 まさに難易度を上げるために編曲された1曲。6th styleからはさらにbpmが上げられている。
 難易度を上げている一番の要因は、16分ドラムロールを3・5keyで叩かせているところだ。 さらに他のオブジェも押さなければならないことが多く、Normalなら同時押ししやすい位置に あるものの、Anotherとなると4つ打ちバスドラ・裏打ちハイハット・諸々が付いていて、 何も出来ずに出鱈目に押してしまう人もいるだろう。特に曲の最後にもそのような配置が あるので、とにかくクリアしたい人は、捨てるオブジェ、同時押しするオブジェなどを あらかじめ考えておくことを勧める。譜面が見やすくなるという点から、DOUBLEの方が 簡単かもしれない。

"R&B" GIRIGIRI DADDY / Shoichiro Hirata
 歌詞は聞き取りにくいが、日本語でもラップしているようだ。小節の終わりに現れるスクラッチ 音と、サビや中盤に現れるハープシコードの音が印象的。また冒頭などの同時押しとスクラッチの 連続は始めてみると難しく見えるが、テンポは遅いしパターンは同じなので繋げるのも難しく ない。Anotherになるとさらに同時押しが増えてさすがに難しくなるが……
 14keyは単なる分割で、小階段に注意すればいいが、Another14はサビの階段や中盤の ハープシコード16分交互地帯が片側に寄っていることが多いので、両手それぞれが うまい具合に動かなければならない。

"DANCE POP" HIGHER / NM feat. Sunny
 アーティスト名義のNMは前田尚紀(NAOKI)のイニシャルである。DDR 4th MIXからの移植曲で、 ミドルテンポの4つ打ちダンスポップ。NAOKIの曲としては割と落ち着いた曲調でKEEP ON MOVIN'が近いか。クラップやブラスのフレーズが小気味良く、明るく元気になれる曲である。 ちなみに5鍵5th MIXにSLAKE作曲の同名曲があるが無関係である。
 4つ打ち+αの8分譜面が多いが、サビのパート終わりにある2鍵を軸とした配置が、16分 2連打も含みやや取りづらいか。スクラッチも小節線から8分ズレてたり、2連続になっている 2つ目が16分ズレていたりで何気にミスしやすい。ANOTHERは全体的に4つ打ちが増え、123鍵 同時の三角押しも多い。終盤のブラス縦連打に4つ打ち+スクラッチが加わり、2P側は ややこしいことに。DPはスクラッチとそれに近い鍵盤を同時に取る配置が多く、 指使いが崩れやすい。

"WARP HOUSE" Hitch Hiker2 / good-cool
 その名の通り、2nd収録「Hitch Hiker」の続編に当たる曲。しかもその曲のラストを「2」の イントロにしているので、その2曲を繋げて1つトラックにできるのではないか――と思っていた ら本当になってしまっていたりする(History of beatmania IIDX・Hitch Hiker(Long Drive Mix))。「2」の方は冒頭の連続スクラッチからして、全体的にスクラッチが多いように感じるが、 鍵盤のオブジェ数に比べれば他のgood-cool曲に対してそれほど多くないと思われる。
 4打ちに乗る16分混じりのサブメロディのリズムを覚えればAnotherにしても難しくないはず。 しかしDoubleは演奏すべきフレーズが増えていて左右でリズムが違うのでかなりの難易度だ。 後半がやや楽になるのでそこから繋げれば何とかクリアはできる。Anotherも後半さえ できればだが、上級者DPを目指すならまずこの曲を安定してクリアできるように しよう。14KEYSとANOTHER14は初出時、序盤の配置が違うだけでNOTES数は全く同じ。HAPPY SKYでANOTHER14が消滅した。

"TWO STEP" I'M FOR REAL / SLAKE feat.JP Miles
 シリーズ初登場のTWO STEP。アップテンポのR&Bと言った感じだろうか。サビのストリングス系 の音と、それに合わせてタイトルが書かれた輪っかが回りながら現れるのが印象的。何気に英田優里 も登場していたりする。
 リズムは独特だが曲自体がそれほど激しいものではないので叩く音も少なく、難易度も抑え られている。16分の小階段を繋げられればすぐにクリアできる。それにしてもラスト手前の スクラッチ音、「ビョーン」というのは某S氏を思い出す……

"OCEANIAN TRIBAL TRANCE" INFINITE PRAYER / L.E.D. feat. GORO
 NORTHと同じく家庭用GOTTA MIX2からの移植。TRIBAL系のドラムリズムと、メインフレーズの BGMの、小節の後半に流れるアルペジオなどが独特の雰囲気を作り出している。8分メインと 思いきや、前半には左側にオブジェが固まっている地帯があるのが難しい。他には1keyの連打や 6連符、スクラッチの複合などのちょっとした難所があるが、クリアに支障をきたすほどでは 無いと思われる。ただしAnotherは終盤まで気が抜けない配置となっているので簡単にはクリア 出来ないだろう。またDPも、NORTHほどでないにしろかなりの難易度である。

"WARP HOUSE" Jam & Marmalade / FinalOffset
 beatmaniaIIIからの移植曲。冒頭の若干音質が落ちたようなオケヒから始まる、 声ネタやオケヒの連発などかなりハイテンションな曲。であるがどことなく古臭い 感じもして、「ダサ楽しい」といった形容詞で表せそうな曲調である。譜面では階段状に 配置されている箇所で、ボコボコ鳴る音が特徴的で面白い。
 難所は隣接階段の繰り返し。特にスクラッチが絡むところが危険。中盤は4つ打ちと裏打ちに よる同時押し地帯があり、一見回復できそうだがスクラッチがちょっと邪魔。ANOTHERは 階段地帯が難しくなっている他、ラストが連続スクラッチと縦連打による露骨なラス殺しに。 ちなみにIIIではANOTHERに譜面分岐があり、ミスが多ければ終盤が非ANOTHER(HYPER相当)に なるというギミックがある。が、IIDXではそういったものはない。

"DANCE EXPRESS Hi-speed" JIVE INTO THE NIGHT / CYDNEY
 「JIVE,JIVE,JIVE!」が印象的なアップテンポの曲。S.O.S.のようにスクラッチに割り当て られているのが面白い。ちなみに2回目は「TRY,TRY,TRY」である。AC4thのときはアーティスト名が 原曲の「GREEN OLIVES」だったのが5th(家庭用4th)からDANCE EXPRESS Hi-speed版のRemixerである 「CYDNEY」に修正されている。日本ではWinkがカバーした。版権曲ながら、9th、GOLDと2回も 復活を果たしているほどの人気曲である。
 楽しい曲ではあるのだがテンポが速く難易度も高い。8分ばかりのところでも同時押し、 1のバスドラと連打の複合、16分ドラムロール、そして1267S同時押し。5thから★7に 改正されるほどで、DPはNormalでSPのAnother並のオブジェ数であり、DP Anotherともなると 何を拾えばいいかわからないほどだ。

"TECHNO" KAMIKAZE / dj nagureo
 dj nagureoがこの曲を最後にIIDXへの曲提供をやめたといわれた1曲(結局6th Styleから 復帰したが)。dong-tepo no.1のAnotherの代わりに入れた曲とも言われているが、タイトルも ドンテポを継承している感はある。曲調はいたってシンプルで、ミニマル調でもあるため 人によって好き嫌いは激しいと思う。バージョンによってはBGMが再生されないなどバグりまくって いた。今は修正されているが、AC 4thで初めて聞いたときからストリングスの開始位置が変わって いるような……
 隠し曲だったのだがこの難易度でなぜ、と思っていたのだが、解禁となったAnotherはある音 全部を叩かせるような譜面であり、4つ同時押し+Sなんて配置が多々出る始末。さらにDP Anotherは2つのS以外は白鍵しかないという真っ白な配置。これが難易度を高くしてるのか 低くしてるのかは定かではないが、両方できる人にとってはDPの方がクリアしやすいような 気もする。

"TRANCE" LOVE WILL… / riewo
 AKIRA YAMAOKAによる「イビザ3部作」と呼ばれる、歌モノトランスシリーズの1曲目。 しかしこの曲に関しては、Aメロに該当する部分では歌はない。それゆえそこに流れる シンセのフレーズが印象強く、またシンセが全体的にわかりやすい音色のせいか、 歌モノとしての印象は薄いのではと思われる。出力アニメにはTHE EARTH LIGHTでトランが 乗っている乗り物をセリカが操縦しているカットがある。
 HYPER前半は8分構成、後半は付点8分のリズムと同色同時押しが目立ってくる。中盤に 2箇所ある、16分ズレのスクラッチと、終盤の小節線から8分後にくるスクラッチに注意 しよう。ANOTHERはNOTE数がおよそ2倍になっており、3〜4つ同時押しのオンパレードに。 特に中盤の三角押しと、終盤のスクラッチの絡みがやっかいだ。DPは終盤の階段を北斗で拾って いくと1+7鍵がとっさに押せないので指固定で押せるよう努力しよう。

"EURO BEAT" LUV TO ME(UCCHIE'S EDITION) / tiger YAMATO
 「UCCHIE'S EDITION」というのは、tigerYAMATO曲をリミックスしたのが氏だからか、それとも 譜面を作ったからか……不明だがこのサブタイトルがつけられている。原曲のLUV TO MEや「disco mix」よりややテンポが速いが、その分おなじみの16連打は交互連打になっているので叩きやすい とは思う。また16分・8分の混じったタム音があったりして、スクラッチが混ざるとつなぎ 難い部分になるが、基本的に8分構成なのでその他で回復できる。
 Another7は……16連打の部分にバスドラ連打、しかも縦に何連打もしなければならなかったり、 スクラッチも入っていたりと上級者でもクリア安定は難しい曲。そしてバスドラ連打が無い Another14の方が格段に簡単に思える曲だったりもする。このAnother7が、一番「UCCHIE'S EDITION」なのかもしれない……DP ANOTHERはSPに比べると随分簡単である。

"MINIMAL" minimalian / DETROIAN
 DETROIAN=Akira Yamaoka。4thでは「★6の曲をフルゲージでクリア」で出現する隠し曲 で、5thのモード選択時のBGMとして使われている。冒頭、ベース音で始まるところに電子音 を重ねてくるその低音と高音のギャップが不思議な曲で、全体的にエコーがかかったように 聞こえて幻想的なイメージがある。曲が進むにつれ音が追加されていくMINIMALにありがちな 展開だが、声ネタの叫び声が連呼されているため全体的にうるさい印象もある。
 最初はオブジェがスカスカだが、前半〜中盤あたりと、終盤に階段中心の密集地帯がある。 前者は同色2個の配置が目立ち、後者は隣接。特に階段の先にあるスクラッチに目を取られて階段が おろそかになりそう。9th復活時に追加されたANOTHERは、中盤からHYPERの空いているところに オブジェを置いていったような配置で、中盤が密度が少し濃いが局所的に難しいところはなく、 クリアは安定しやすそう。しかしSPは仮の姿で、DP HYPERはともかくDP ANOTHERは終盤に片側4〜5つ 同時押しが出てくるような、SPからは考えられないほどの密度になっている。

"DANCE POP" Mr.T.(take me higher) / Risky Men feat. Asuka.M
 「ターッタッタッ」のリズムが繰り返されるのが耳に残る曲。ミドルテンポでボーカル付きで 4打ちキック+クラップメインだが、HOUSEでないのはそのリズムでキックが4打ちでなくなる からだろうか。ボーカルも同じDANCE POPのAsuka.Mさんということもあるのだろう。Normalでは キックを全く叩かせずにメロディメインの配置となっている。16分が続く配置は少ないし テンポも速くないので易しめだが、同時押しが多いので★4にしてはオブジェ数が500を 越えている。
 それを感じさせないのはあのAnotherの豹変振りだろうか……キック+クラップ、さらに シンバルもキー・スクラッチに割り当てられ、そのオブジェ数はR5(A)並となる。当然難易度も 格段に上がり、7thでは段位認定八段の1曲目に使われるほど。といっても後の八段曲と比べると 簡単なのだが。キックの連打で失敗しないかがクリアへの鍵かと思われる。

"DANCE POP" Nasty! / Baby Weapon feat. Asuka.M
 上野圭市氏のBaby Weapon名義曲は1stのDr.Love以来となるボーカルダンスポップ曲。 ラテン系のリズムパートが軽快かつオシャレで、bpmは普通なのにそれ以上に速く感じられる。 曲名が「いやらしい」といった意味なのは、そこはかとない色気が漂うからだろうか。 ちなみにnastyとは俗語として「素晴らしい」といった別の意味も持つらしい。
 譜面はハネたリズムと連続スクラッチで曲名通りのいやらしさがある。縦連打が詰まって いるあたりなどが注意箇所で、HYPER★4としてはスコアも出しづらく難しい部類と 言える。ANOTHERはHYPERよりスクラッチが少し減っている分、鍵盤が3つ同時押しを含むズレ 譜面で、縦連打のさばきやスクラッチとのからみが更に難しくなっている。DPはSP ANOTHERの ほぼ分割で、縦連打はそのままにスクラッチが取りづらい配置が多い。

"DANCE EXPRESS Hi-speed" NEW YORK CITY BOY / GUY THOMAS
 この原曲はかなりテンポがゆっくりの曲で、このアレンジの方が原曲と思ったくらいだった。 だが歌の方がそのままで、歌いだしの音階に少し違和感を覚えるかも?譜面は4つ打ちが中心だが、 所々16分の階段があったり8分同時押し連打があったりとバリエーション豊か。DANCE EXPRESS Hi-speedの中では一番簡単だが、bpmは早いので気を抜かず、フルコンボを目指そう。 最後のフレーズ、なぜ4つ打ちからズレて2キーがあるのかが最大の謎と思ってたり するのだが。

"CELTRANCE" NORTH / WALL5
 家庭用GOTTA MIX2が初収録。その中でもかなりの名曲(だと私は思うのだが)だったので、 7鍵にも移植された。アイルランド風のメロディでトランス。中盤のフルート調のメロディから、 弦楽器が流れる中ドラムが変則的なリズムを刻む珍しい展開。曲調から8分が多い部分と16分が 多い部分に分かれてしまうが、判定が甘いか配置が難しくないかでALL GREATを狙うのも 難しくは無い。
 SPは簡単なのだがそれに比べるとDPはかなりの難易度で、単なる分割ではなく16分乱打が 片方に偏って追加されていることが多い。まあセンター寄り・セパレートなだけに GOTTA2のDPよりは簡単かもしれないが。

"DISCO" Nothing Ain't Stoppin' Us / Shoichiro Hirata
 タイトルは「私たちを止めるものは何もない」とでも訳されるのだろうか。DISCOといっても 派手派手しいものではなくしっかりとした歌もので、その点では万人向けの曲だと思われる。 4th新曲で一番簡単な曲でDP Lightは5.1.1.と並んで★1つのレベルとなるくらいの易しさである。 スコアも取りやすい曲なので、隠し曲だったGET ON BEAT(wild style)を出すため何度もやった という人も少なからずいるだろう。ただ他の曲よりオブジェが少ないので(といっても250以上 あるのだが)普通のGREATが40個くらい出ると隠し曲が出なかった。光らせるには集中力が 必要な譜面。

"RAVE" R壱萬 / tiger YAMATO
 Rシリーズのラスト(多分)を飾るのは、なぜか漢数字、しかも旧字のほうで壱萬。曲調もどこか 中国風のイメージで、ムービーまでも中華キャラ「虎大和」(女の子の名前に思えない……)が 登場など、前の2作とはかなり趣が違っている。
 だが一番楽しい曲でもある。時報のような音とともにbpmが微妙に変わったり、後半のピコピコ 音を叩く所は、Anotherになると主音が白鍵、8分遅れて同じ音の従音が黒鍵のオブジェとなり 全部叩かせるのは他にはない(であろう)配置。難易度は当然高いがその後そこそこ回復できるので、 同時押しに自信のある人はAnotherに挑戦してみてはどうだろうか。

"HIPHOP" Rest my mind / dj nagureo feat. Doublecheese
 beatmaniaIIIからの移植曲。?HIP HOPというよりはラウンジ系のゆったりとした曲調で、 ラップは日本語の歌詞も使われている。8分縦連打や最後のピアノ階段あたりが、同じnagureo氏 作曲の「Do you love me?」にそっくりな気もするのだが。テンポが遅い分判定が厳しめで、 その8分連打とスクラッチの同時がうまく取れるかがクリアのポイント。だがそこまで考えるほどの 難易度でもないだろう。

"CUBAN GROOVE" SANA MOLLETE NE ENTE / Togo Project feat. Sana
 家庭用GOTTA MIX2からの収録。タイトルの意味はわからないが(何かのアナグラムという 話もあるが)、SANAとつく通りSANA嬢のボーカル曲である。GOTTA2のBGAではMiracle Moonと同じくみん○のうたのようなアニメ絵と歌詞がでるが、IIDXでは汎用ムービーと いうことで少し寂しい。
 譜面としては階段と連続スクラッチが多い。テンポが遅いのでそれほどでもないが、 遅すぎるとの意見も。DPは序盤にハイハット連打があってちょっと焦るが、後半には ないので前半が出来なくてもクリアは遠くはないはず。

"ROCK OPERA" sanctus / Osamu Kubota
 新ジャンル「ROCK OPERA」は果たして成功だったのか……久保田修氏のクラシック性の曲調に ボリュームの多いスネア。さらに氏自らの声をボーカルとして重ねたのがこの曲だが、 なんと歌っているのかが分からないのがちょっと残念な点か。難易度としては、確かにテンポも 速いし16分階段の部分もあるが、同じ氏作曲、同じ★5の"Vienna"と比べると、こちらの方が やや簡単に思えるだろうか。

"CLUB MIX" Small Waves / dj TAKA
 ビートマニアはDJシミュレーションゲームといえど、クラブで流すようなダンサブルな曲は そんなに多くないと思う。そんな中でCLUB MIXというジャンルで、クラブで踊れるような曲と いうのは逆に斬新な気がする。音数のそんなに多くない音の繰り返しというシンプルな作りだが、 その小さな音波の重なりが1つの音楽を作り出している、というのがタイトルの由来である。
 ……というよりもむしろコナミ→小波→Small Wavesなのではあるが。オブジェ数までも573に してある始末だが、Anotherや14keyだとオブジェ数が変わってしまうので意味がなかったりする。 4th登場時には573コンボすると隠し曲として250bpmが選曲できるようになるので、この曲を フルコンすると出すことは出来るのだが、途中2回ほどあるドラムロール連打でコンボが 途切れることが多くて意外に難しかったりする。クリアすることだけなら同じ★5の中でも 簡単な方なのだが。

"HAPPY HARDCORE" starmine / Ryu☆
 初登場時の名義は「Ryu」だったが、10thでは、同作曲者の他の曲の名義に合わせて☆が付いた。4th style収録用楽曲募集で見事採用された曲の1つ。4thのテーマである「HAPPY」にピッタリの曲 だったというのも運があったのかもしれないが、やはり繰り返されるがしつこくなく頭に残る メインフレーズが選考の決め手となったのだろう。さらにムービーにトランが登場するようになり、 プレーヤーの人気も1・2を争うものだったろう。
 譜面としては、最後の2重階段+Sを焦って処理して落としてしまうことがあるが、 片手はキーだけ、片手はSだけと分ければ、階段も平行移動なので拾いやすい。Anotherも最後は 同じなのでそこまでゲージを残せられればクリアしたも同然である。ただしDPのAnotherは 片側にバスドラ+2つ同時押しの連続、しかもバスドラは16分連打交じりとSPに比べ非常に 難しくなっている。

"LOUNGE HOUSE" SWEET LAB / DJ SIMON
 HOUSEとはあるがあまり4つ打ちは目立たない。LOUNGEらしい(?)まったりとした曲調が 和ませてくれるが、スクラッチが多いので回す手は忙しい。鍵盤はメロディを叩かせることが 多いので曲は覚えやすいだろう。SOFT LANDING〜にあったような、小節終わりの8分3連階段は 注意。さすがに高速になったりはしないが(笑)
 Another7はスネア連打やスクラッチ地帯に16分鍵盤だったりと確かに難しくなっているが、 Normalが余裕ならこれもクリアはすぐに出来るだろう。問題は14keyで、サビの4打ちの部分が 4つ同時押しなどありえない配置になっているのである意味DXY![14key]よりも難しいのではと 思われる。Light14は適度な難易度なのだが……ムービーにはしろろ初登場。

"EURO BEAT" Twin Bee(Generation X) / FinalOffset
 beatmaniaIIIのこの短い曲が移植され7鍵盤に。名前の通りコナミのシューティング ゲーム「ツインビー」の曲をアレンジしたものらしいが、原曲を聞いたことが無いので どういう風にアレンジしているかは不明。曲の冒頭とラストはファミコンの出力音源のような ピコピコ音で、それ以外がユーロアレンジである。8分が多いので繋ぎやすいが、2+6・4の 交互16分や、S+1+αの同時押し4連の部分は注意。後者を考えると2P側が不利だが、 後半で回復できるのでとんでもなく失敗しなければ大丈夫だろう。

"PARAPARA" ULTRA HIGH-HEELS / dj TAKA feat.ANGEL
 IIDX 4thでは隠し曲。ポップン5からの移植曲で、そちらでの正式な曲名は「ウルトラ ハイヒール〜I JUST WANNA TELL YOU」。dj TAKAのポップンデビュー曲で、初のユーロ系 楽曲でもあった。パラパラといってもムービーで振り付けが用意されているわけでも なく(ParaParaParadise 2ndMIXにはリミックス曲が収録され、それでパラパラを踊れるが)、 聞く分には普通の曲だが、確かに踊りたくなるようなアッパーなユーロと言えなくも無い。
 ポップンと似たような譜面で、同時押しが少なく交互に叩ける配置が多い。冒頭とラストの シンセ地帯はリズムが変則的だが叩いている音がわかりやすいのですぐ覚えるだろう。ANOTHERは ノート数が大して増えておらず、中盤の交互打ち地帯に別のフレーズが加わっている箇所が 少し密度が高くなっている。それ以外のところは特に難しくもなく、HYPERと同じ難度と なっている。

"BIG BEAT" Under Construction / good-cool
 いろんなジャンルの曲を提供しているgood-coolだが、BIG BEATというのは珍しいのでは ないだろうか。ただギターによるファンクな曲調やブラスの破裂音の連続はgood-coolらしさが うかがえる。曲名が「工事中・建設中」とあって低音がドンドン響いたり、ノイズのような シンセ音が使われていたりとイメージが浮かびやすい。
 冒頭にある2つ同時押しの交互配置は密度に焦るが見た目よりも簡単。全体的に変則な リズムで目押しに頼るところが多い。後半に7鍵のウラウラリズムから16分7連打があるが、 テンポは早くないので叩く数を間違えないよう。ANOTHERは序盤にスクラッチの追加、後半の 縦連打地帯に+αが難所か。SIRIUSで復活した際にDP ANOTHERが追加され、3つ同時押しの 交互やラストに16分連続スクラッチなどの新しい配置が見られる。

"PIANO AMBIENT" Vienna / Osamu Kubota
 音楽の都ウィーンを題材にした、Prestoに続く久保田氏のPIANO AMBIENT第2弾。Prestoよりは 難易度が抑えられているので(ロケテでは倍速のbpm230だったらしいが)、手軽に選曲できるだろう。 前編3/4拍子というのは珍しいが、曲調を考えれば納得できる。オブジェは階段配置が多いが、 大概そのあとに回復できる地帯あるので、階段が難しいと思っている人も出来るだけ叩くように してほしい。RANDOMをかけると簡単になるかも知れない。
 この曲のラストで1・7同時押し連打に気付かない人が多いらしい。Hi-Speedをかけている人は 特にだろう。(実際、ここを忘れてて落ちた人を何人か目撃したし……)しかし知っていても、 微妙に等間隔ではないので油断するとBADが出ることも。両手で正確に叩こう。

"BIG BEAT" Voltage(feat. Hidemaru) / TaQ
 TaQ氏のBIG BEATにはいろいろ仕掛けがあるが、この曲のが一番わかりやすいものだろう。 突然bpmが30まで落ち、またすぐに125に戻る。これが6回も繰り返されるのだ。曲的に必要な ことかといえば、じつは4/4拍子に直せられるので、完全にゲーム性である。ただここで曲が ブレイクしているということは伝わってくるだろう。曲の雰囲気はタイトルの通り、電気が 流れているような効果音が後半から流れる。ドラムやベースの重低音もBIG BEATらしい。
 難易度は★7がつけられているが、このbpm変化は序盤だけ、しかも1度やってしまえば 覚えるのでひっかからないだろう。ただbpmが戻るときにコンボが切れることもあるが。 ラストの右側のハイハット地帯を繋げらるようになればクリアできる。
 家庭用ではないのだが、ACではこの曲のラスト、オブジェが全部流れ落ちてすぐ リザルト画面に移るので、最後のオブジェを捨ててもPOORが表示されない。しかしリザルトでは しっかりとPOORがカウントされゲージも減るので注意。これで納得のいかないFAILEDを 経験した人もいるらしい……

Back