DistorteD


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HYPER J-POP SEVEN ALFARSHEAR 双神威に廻る夢TЁЯRA SP:5,7,10/DP:6,9,10170
 HYPER J-POPシリーズも早7作目、IIDXでは4作目。初出はゲームではなく「GOLIALIZZE GOLI MATSUMOTO ARCHIVES」の特典DVDで、IIDX用として曲の初めと終わりを短くしたのが 「双神威に廻る夢」とサブタイトルがついた所以。アルファルシアという名の女性を主人公に した、戦争を悲しむような内容の歌詞。バージョンを重ねるごとに速くなっていったbpmは、 今回はDoLL並みにおちついた。しかし間奏の3/4拍子のピアノアルペジオは、目まぐるしく 世界が変化していくような印象を受ける。ムービーは言うまでもなくGOLIキャラ総出演の ファンタジックな世界観。
 おそらく人気シリーズということで1曲目に選曲できるような難易度を設定したの だろうが、HYPER★7はやや詐欺ではないだろうか。間奏はbpm170の16分階段を長く 繋ぐ力が必要で、★7に挑戦している人にはかなり難しいと思われる。その後はある程度 回復できるものの、最後の最後に1+4+7という押しづらい同時押しの3連打。初見で 知らない人はもちろん、知ってても連打が追いつかなくてゲージを落としてしまう人も 多いだろう。

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ORATORIOApocalypse 〜dirge of swans〜 ZektbachSP:5,9,10/DP:5,9,11170
 常盤ゆうのボーカルにkaeru絵のムービーといえばmurmur twins。サブタイトルにdirge(蠍火 のジャンル)が含まれているところからも、作曲者はwac……と思いきや、Zektbachの 正体はTOMOSUKEだったりする。新約聖書におけるヨハネの黙示録がテーマとなっており、 ピアノのメロディは8分、ボーカルラインは4分以上がほとんどで壮大な曲の印象だが どこか物悲しく、また怖ろしいものも(同時押し2連のところだろうか)感じられる。 戦いと少女、というムービーの内容が奇しくもALFARSHEARに似ている。それどころか イントロのピアノの音階がほぼそっくりに聞こえるのであるが。bpmも同じだし。
 8分でも階段、16分でも階段な譜面。シンセ16分地帯は鍵盤に必死でスクラッチを取りに いくとリズムが崩れるという人は無理に取りにいかず、8分同時押し地帯で回復できるように しよう。ANOTHERもだが、この手の16分はRANDOMをかけると3連階段が右や左に寄ったりと 叩きづらくなることが多いので、正規譜面が一番楽なのではないかと思う。DPは16分 地帯がほとんど右側にある典型的な右手譜面で、終盤は同様のパターンの繰り返しなので 同時押しで誤魔化せばクリアしやすいだろうか。

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NUSTYLE GABBAay carumba!!!!teranoid&MC Natsack SP:6,9,10/DP:6,10,-180
 曲名はスペイン語で、「ああ、なんだって!」という意味らしい。英語でいうと"Oh,my God"に当たるものなのか。gigadelicと同じジャンルでリズムも3連符ばかり、展開も 中盤でもの悲しいが懐かしい感じのするシンセパッドが入るのもgigadelicとそっくり。 ただゲーム上のデータとしては、MC Natsackの声がgigadelicよりも(サントラでは目立って 聞こえていたが)はっきりと聞こえる点の差が大きい。ドラムロールが無いかわりにバスドラが ドリルのような音で連打されるなど低音まわりが強調されているのも特徴か。
 難易度はgigadelicと比べると良心的。前半やや難しい部分もあるものの中盤で随分回復 できるだろう。後半の難所はオブジェが「>」「<」型で24分の折り返し階段が二度出てくる 部分と、ラストのズレた感じの同時押しにスクラッチ。階段は正規譜面だと押しづらいし、 かといってRANDOMをかけるとラストで変な同時押しの配置が来そうだし。ANOTHERは前半の 密度UPに比べると後半は大して増えてはいない。ただ折り返し階段に余計なオマケが付いて いたり、ラストも同時押しが少し増えていたりと難所の難度は上がっている。DPは折り返し 階段が左右交互に分散されているなど、後半が大分簡単で★10の中では単曲クリアしやすい 方だと思われる。

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CELTIC REELBALLAD THE FEATHERS S.S.D.FANTASICA feat.Naomi KoizumiSP:4,6,8/DP:5,7,-132
 ケルト音楽というとNORTHが思い浮かぶが、やはりこの曲も懐かしさのある旋律を奏でて いる。加えて日本語ボーカルで馴染みやすいイメージを持たせており、聴いていてどこか ほっとする感じがする。リズムはバスドラが単なる4打ちではなく細かく刻んでいるのは 変わっているが、決め部分の「たったったたっ」のリズムは歯切れが良く気持ちいい。 個人的には低難度曲の中で気に入ったオススメの曲。冒頭のムービーがいきなり目のアップで 始まるのがちょっと怖いが。
 NORTHの中盤で16分の旋律を弾いてみたいと思っていた部分がこの曲にはあって楽しめる のだが、やや叩きづらい階段状である。同時押しは叩いても気持ちいいものだが、ラストは スクラッチが入ったり入らなかったりでそれに惑わされてリズムを崩さないよう。ANOTHERは バスドラが加わって、16分と24分の微妙なズレが気になるが、24分を早めにして同時押しと して捌けばやりやすいだろう。ANOTHERでフルコン+AAAが狙いやすい譜面だ。

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HARD RENAISSANCEBloody Tears(IIDX EDITION) DJ YOSHITAKASP:5,9,10/DP:5,11,-170
 コナミの家庭用アクションゲーム「悪魔城ドラキュラ」シリーズのメインテーマとも 言えるべき曲(らしい。私はゲームの方を見たこともないもので)をDJ YOSHITAKAがリミックス。 イントロからの低音シンセはインパクトがあり、シンセメロディとバスドラの重さがテクノ らしさを含みつつも、オルガン・ストリングスや雷の効果音などが、ドラキュラの時代に 合ったクラシックな雰囲気を作っている。ムービーはゲーム最新作からのもので、 所々ゲーム中操作している場面も。
 メインとなる4打ち+16分フレーズがほぼ拾えることがクリアの前提で、二つ押し+スク ラッチの連続から変則的リズムの2〜3つ同時押しの連続でゲージを残せるかが鍵。特に 147の押しづらい同時押しが頻繁に登場するので注意しよう。ANOTHERは2・4拍目にスネア ドラムが入るが、それほど難易度は上がっていない。HYPER14は★11だが、DJ YOSHITAKAによく ある分割譜面なので、左スクラッチ+1鍵が上手く拾えれば簡単な部類だ。

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LATIN HORNS GROOVEbluemoon 小野秀幸SP:4,7,10/DP:5,10,11140
 "blue moon"とは「めったに無いこと」という意味があり、ギタドラで活躍中の小野秀幸氏 がIIDXに曲提供という機会をもらったということに対しての命名だろうか。氏の曲の代名詞と 言えるトランペットの音色と、伴奏でもあり副旋律でもあるピアノのハーモニーが4打ち キックに合わせて流れる、とてもオシャレな曲になっている。フレーズの決めとしてホーンと ピアノが同時に連続して鳴る部分も歯切れがよい。
 同時押し連打部分の前後は16分の階段が繋がっている場合が多いため、上手く連打に 入れないということも。オブジェ数が多い同時押しをできるだけ優先して見ていこう。 途中に不等間隔のトリルが出てくるが、クリアにはさほど影響ないもののこれのせいで フルコンが出来ないという人も多いのでは。ANOTHERでは真ん中のラインにトリルがあって 周りにオマケのオブジェがあるという配置はいやらしい。★10とあるが1・2鍵盤の16分で 折り返すような配置を左手で裁ければ終盤が回復地帯となるはず。DPはHYPERでも★10だ が、ANOTHERも合わせて終盤回復型。もちろんANOTHERの方が階段部分に加わるオブジェが 多いため中盤の難易度は高く回復は難しくなっている。

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EUROBEATBOOM BOOM DISCO NIGHT Y&Co.SP:5,8,10/DP:5,9,10155
 8thからEUROBEATを提供し続けているY&Co.だが、日本語歌詞が出てくるのは今回が初めて。 曲名も動物関係のものが続いていたが今回は違っている。ただサビの頭でタイトルが 出るので曲を覚えやすいのではないだろうか。しかも「パクリだらけ」「新宿・渋谷」など よく聞くと面白おかしい内容の歌詞となっている。ちょっと古臭い感じの曲調だが、 少し前はこのような曲が夜のディスコでブームだったのだろう。
 SPEEDY CATなどと同様、3度出てくる16分シンセ乱打地帯ができるかどうかという譜面 なのだが、その地帯の最後は鍵盤の左右交互に加えてスクラッチが入ってくる。 1・2回目は無理してスクラッチを取りにいくこともないが、3度目は曲の最後なので できるだけ取れるようになりたい。2P側だと5〜7鍵盤とスクラッチを右手だけで 取れれば楽に感じるが、1P側だと鍵盤とスクラッチが16分ズレの上に鍵盤が右側に 遠ざかっていくのでクリアに不利なサイドであろう。ANOTHERは16分シンセにバスドラが 増えるのはよくあるが、Bメロが16分パートになっていきなり密度が上がるので、 驚いて捌ききれないということがないように。

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LOUNGE HOUSEBREAK OUTRemixed by Orange Lounge SP:4,7,9/DP:4,7,-129
 Swing out Sister(略すとSOSになる)はセカンドシングル「BREAK OUT」でその名の通り 大ブレイク。日本のドラマ主題歌も提供するなど日本でも知られるアーティスト らしい(音楽界に疎い私が知る由もないが)。そのドラマ主題歌やBREAK OUTが収録された アルバムとして「Cafe Orange」というものがあるが、それを狙ってか偶然か、Orange Lounge(TOMOSUKE)によるリミックスとなった。ちなみにOrange Loungeはフランスのイメージが あるが、SOSはイギリスのアーティストである。
 イントロからの女性の声がいつものOrange Loungeっぽくなく、しばらく小節頭に変な声が 入っているように聞こえるのだが、歌の方はいつものボーカルで安心。ブラスが要所要所で インパクトを与え、前半は細かいギターの音、後半からはシンセが流れるというのも 上手い変化。
 原曲もそうだからか知らないが、パートの小節数が4の倍数でなく14小節になっている。 パート終わりにオブジェが密集していることが多いので、惰性で叩いていて16小節で 難所が来るな、と思っていたらいきなりいっぱい降ってきて対処しきれない、なんてことに ならないよう。サビ部分では正拍+16分の裏打ちが多いので「タタータ・タタータ」の リズムを頭で考えながら叩くとズレずに済む。ANOTHERはイントロからいきなり大量の オブジェだが、その後難しいのは各パート終わりくらい。ただそれぞれで4つ同時押し+ スクラッチに微妙なズレを含んだものが入り込む。終盤の難所はなんとか最小限のミスに 留めて、ラスト数小節を回復に使いたい。

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TRANCEBroadbandedSADA SP:4,8,11/DP:4,10,11140
 broadband=広帯域の、という形容詞なのにそれにedを付けるのは?というのは ともかく。9th styleで曲提供したSADA氏が再登場、STAR FIELDを彷彿させるような 哀愁(郷愁)系TRANCEだ。前作と似たような曲構成だが、ピアノは用いずシンセ音だけで メロディを作っている。ストリングスは単純な4分音符の主旋律で、それにかさなる ように16分の細かいシンセ音を重ねて振動させるような音にすることにより、不安や はかない感じを生み出している。ちょっとだけラピュタの主題歌にも似てる気もするが。
 HYPERは、前半はほぼ8分の交互しか出てこずに簡単なのだが、中盤パートの終わり あたりから途端に難しくなる。左側の鍵盤を固定した16分交互なのだが、これが叩いている うちにズレやすい。さらにラストはスクラッチも多く降ってくるので、かなりのラスト殺し 譜面。ANOTHER7は序盤から16分交互に加えてバスドラ・クラップも無理矢理詰め込んでいて、 交互に叩けない部分も多く疲れる。終盤もバスドラが16分連打になっていたりで、ちょっと ズレればすぐにBADの嵐となる。DPは終盤片側に16分裏の連打+4打ちで個人的には単純に 見える一番難しい譜面だと思う。

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PROGRESSIVEConcertino in Blue佐々木博史 SP:5,10,11/DP:5,11,-103〜155
 GUITARFREAKS 7thMIX & drummania 6thMIXのアンコール曲がIIDXに移植。 3拍子を中心にした変拍子に、ギター・ドラムはロックしていながらクラシカルなメロディを 奏でるピアノが違和感なくマッチしており、これぞPROGRESSIVE ROCK。特にギターの力の 入れ方が強く、ピアノメイン時には伴奏でも別の旋律を奏でたり、中盤ではメインで ピアノが伴奏と逆転させているのも面白い手法。もっともギタドラのアンコール曲だけに、 ギターやドラムが激しい展開なのはゲーム性を考慮してというのもあるだろうが、 出鱈目にうるさいというわけでもなく、綺麗にまとまっている。
 移植されても難易度もそれなりにあるべきだろうとwacが頑張って譜面を作ったお陰で、 かなりの難しさになっている。HYPERから階段+スクラッチのオンパレードで休む暇が無い。 同時押しの縦連打も目立つが、3連符や16分・8分混じりなのであまり速く叩く必要は無い。 曲の最後は2度フェイントがあるので、1度目終わっても気を抜かないように。ANOTHERは 階段のほとんどが2重になっており、蠍火を思い浮かべるような譜面になっている(流石wac)。 おそらく中盤でゲージを激減させ、終盤でなんとか回復させて、とやってクリアする人が 多いだろう。2重階段+10連スクラッチは凶悪に見えるが、鍵盤を片手で平行移動させて 弾けば繋がらなくもない。

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SUBLIME TECHNOCONTRACT朱雀 SP:7,10,11/DP:7,10,11180
 DistorteDの新曲を何十曲かプレイするとCARDINAL GATE内に出現したので、四天王曲の中では 一番初めにお目見えしたという人が多いだろう。ストリングスのフレーズがSUBLIME=崇高な、 荘厳なという意味通りを表しているが、それよりも目立つのがギターリフ。bpm180という 速さを十二分に生かしていて、まさに朱雀(とても素早いイメージがある)を表現していると 言えよう。作曲者の正体は確定ではないが、DP譜面がSPをそのまま分割したものである こと、ANOTHERの階段+同時押し譜面がCS REDのリグレット(A)にもあることから、DJ YOSHITAKAである可能性は高い。そうなるとストリングスパートもBloody Tearsに似ている とも思えてくる。
 階段譜面のイメージが強いが、HYPERは同時押しのみの部分がかなり多い。キメのパートの ラストが階段まじりで難しいが、小階段の繰り返し→交互トリルなのでパターン化や同時押し などでなんとかなりそう。ただスクラッチもあるのが辛いか。ANOTHERになると同時押し部分は 螺旋階段になり、しかもスクラッチと同時で1個残っている。S+1を片手で取れる1P側の 方が有利に見えるが、階段を右手だけで取らねばならないのでそうとも言えないのだろうか。 あとNORMALはラストがHYPERとそのままで★7でも詐欺、次回作ロケテでは★8に昇格している。

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MIXTURECrazy K.I.N.O.Shoichiro Hirata SP:5,7,9/DP:5,8,11145
 平田祥一郎氏も久々のIIDX参加。氏の曲といえばtwo stepなどオシャレな曲ばかりという イメージがあるが、本曲のようなエレキギターバリバリの硬派な曲も書くのかと驚いた人も いるだろう。ただDistoretDというサブタイトルに一番合っている曲の1つかもしれない。 同じ系統の曲としてrage against usualがあるが、比べるとこちらの方が少しゆっくりた 感じで、8分メインのフレーズを繰り返して印象を強めている。 曲名のK.I.N.O.って何? と思ったら、ギタリストとして参加している木下氏から名前を取ったというだけのこと だったりする。
 出力アニメはなぜかアクティ=アリエス……羊型ギターの発想は面白いが、曲調とキャラが 合ってなさすぎではないだろうか。
 HYPERで難しいのは中盤の2重ドラム地帯というべきか、1・5鍵を中心に左右同じ方向 への指の動きが必要となる。その後も叩きづらい部分も多いが、終盤の8分中心地帯では 確実に回復したい。ただラストなどスクラッチが増えるので、同じ方向に強く回しすぎて 反応せずにPOOR、とならないよう注意しよう。ANOTHERになるとラストに1・2鍵の16分トリル があって慌てるとここだけでクリアを逃す。初めのうちは12同時押しで切り抜けよう。
 アップデートにてDP ANOTHER譜面が追加されたという曲の一つ。終盤の密度はSP以上で 対応に難しいが、よくみれば同じことの繰り返しであり右側は12467に指を固定すれば叩ける はずなので、左側に注意しながら叩くようにすればクリアしやすくなるだろう。微妙に 混ざる16分階段の前後でミスを減らすことも大事。

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TECHNOD.C.FishDJ MURASAME SP:5,9,11/DP:5,8,11155
 解禁前はDPでのみ普通に選曲できるという変わった仕様。音楽でD.C.といえばダカーポ(初め に戻る)だが、打ち込みTECHNOだけに直流電源で「電気魚」と意訳したいところ。 もっともFishとは作曲者の故・祖父が漁師だったことに由来するのだが。曲は女性の声ネタを 多く使ったトライバルなTECHNOで、流れるようなベースが特徴。Scripted Connection⇒の ような大掛かりな仕掛けはないが、その分2分弱で起承転結をうまくまとめられている。
 選曲できた順に従ってDP譜面から解説すると、16分の3連っぽいパートは黒鍵+内側白鍵と 残りの白鍵にわかれており、Scripted Connection⇒でも見られる配置である。終盤の16分 地帯も左4鍵・右3鍵しか使わないので指を固定しやすく、ラストの同時押しで回復 できる。ANOTHERは右側に16分が全部来るが、なんとなく12467な配置が多く押しやすい。 左側はトリルが続くが同時押しで誤魔化せばゲージは残るだろう。HYPER7も終盤の16分乱打が 肝であり、ラストの同時押しで回復の形。ANOTHER7も終盤のトリルは同時押しが楽だが、 途中に出てくるトリルはしっかり取りにいってスコアを稼ぎたい。
 ところでこれは個人的な予想だが、DJ MURASAME=Tatshではないかと思う。というのはDP譜面 の分割方法「黒鍵+一部白鍵/残りの白鍵」がXepherやThe Dirty of Loudnessにも見られる からだ。もっとも譜面だけをTatshが作ったとも考えられるが、今作のエンディングも担当して いるとなると、コナミ内の人間ではないかとの疑いも強くなる。

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SUPER RAVE BEATDEEP ROARNAOKI&Tatsh SP:4,7,9/DP:5,7,10165
 海外版XBOX用ゲーム「Dance Dance Revolution ULTRAMIX 3」に収録されたNAOKI作曲 「brilliant R・E・D」をTatshがアレンジして日本語ボーカルにしたもの。ちなみに元の 英語ボーカルはWhy did you go awayなどのTAHIRIH。bpmもRED ZONEと同じの(Tatshはbpm165が 好きだな)EURO系だが、こちらは日本語歌詞になったというのもあるのかゆったりした 部分もあり聴かせるという意識が大きいように思える。タイトルのDEEP ROAR(咆哮・とどろき など)という意味通り、ボーカルやラップのパンを左右に振ったりエフェクトをかけまくりで 曲に厚みができている。
 2つ同時押しが左右同じように動くという配置がところどころにあるのが特徴。序盤は 短い16分階段が多く、ドラム系の交互乱打地帯を抜ければしばらく8分譜面が続く。終盤は 4打ちが加わるくらいなのはそれほどでもないが、スクラッチが入るところに気をつけ よう。ANOTHERは全体的に4打ちが増えるのと、ドラムロールが追加される。初めのドラム ロールはオブジェが多いが左右交互に叩けるので簡単だが、終盤のは右手で2ラインを交互に 叩くことになるだろうからズレやすい。フルコン狙っててここだけミスったという人も 多いのでは?(私もその一人……)
 (061004追記) Tatsh曲では難易度による変化が多いが、この曲のNORMAL譜面 もHYPER以上と比べ、Aメロの入り(38〜41小節目)でバスドラのリズムが変化している。 わずかな長さだが、私的にはNORMAL譜面の変化の方が気に入っている。

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J-POPDouble ♥♥ Loving Heart Tatsh feat. Junko Hirata & Sayaka Minami SP:3,6,9/DP:4,7,-138
 家庭用10th特別版のV-RARE SOUNDTRACK12に収録されていた「Double∞Loving Heart」の ショートバージョン。ゲームサイズということで無限大をハート2つに変更したの だろう。実際にはV-RARE以前にAngelという曲名で作っていたらしいが(公式Junko Hirataの コメントより)。Tatsh曲ではめずらしいHOUSE調のミドルテンポの曲で、曲名通り ボーカルはTatsh曲でおなじみのJunko HirataとBeForUの南さやかという2人組になっている。 多分かわいらしいイメージを付けたくての曲名や歌詞だと思うが、どちらかといえば 大人っぽい印象の方が強くなってしまうのは落ち着いた歌い方によるものだろうか。
 ムービーはこれでもかというほど可愛い路線を突き進んでいる。ウサギとウサギの格好を した女の子ところに、宇宙人のクマ?が迷い込んでくるというストーリー性のあるもの。 このムービーにも2人が取り組んでいるというまさにDouble尽くしの制作となっている。
 4打ち曲なのだが、細かいシンセ音を叩くことが多く16分ばかりの譜面になっている。 リズムは掴みづらいがbpmは早くないので目押しの練習になる曲。なれればフルコンはすぐ 狙えるが、終盤にいきなり出てくる12467+Sの配置は気をつけよう。ANOTHERになるとその 同時押しが1357+Sとオブジェが減るのが不思議。

GenreTitleArtistLevelbpm
TECHNODUE TOMORROWMr.T SP:6,9,11/DP:6,11,-100〜400
 bpm400。一時的な速度変化を除外すれば、IIDX史上もっとも速い曲となる。SPEED COREのようなものかというと、それに比べると音が軽く、単にTECHNOの早回しという 印象がある。ただピコピコせわしなく聞こえるのは愉快であり、そこのbpmであってこそ と思われる。このせわしなさから、Mr.Tの弟(Hiroyuki)が「締切明日」と命名した。
 ムービーがLABに出てくるような棒人間の2コマ白黒アニメで、2枚の切り替えが早く ちまちまして見えて面白い。終盤のシンセアルペジオに合わせてUFOが出てくるが、 そこで一瞬UFOに連れ去られるケチャ人間(≠棒人間)が。東京食堂のムービーとして 欠かせないキャラクターとなりつつあるようだ。
 HYPERは冒頭が一番難しい。白鍵だけとはいえこのbpmで16分階段が降ってくるからだ。 とくに1鍵の4打ちがズレるとBADハマリし、HARDをつけると★9最難曲と実感できるだろう。 そのあとは途中階段+スクラッチ部分が難しいが、bpm100になるあたりからは簡単に思える 配置が多いだろう。ANOTHERはというと序盤の難しさは当然だが、これも後半の黒鍵+シンバル 地帯までは100%にするのは難しくはない。そこから延々と8分トリルが最後まで続く。 1・3鍵を同時押しして繋がらなくもないので、見た目はひどいがとにかくクリアしたい人には オススメ……?

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ELECTRONICAEnjoy Your LifeMr.T plus H SP:4,6,8/DP:4,6,-160
 いつものELECTROSHOCKかと思いきやELECTRONICA。曲名がDon't let it goやSave you(ポップン)のような人生応援歌みたいな感じなのでそういう曲かと思いきや、 むしろELECTROSHOCK寄りである。なんだか中途半端な曲に思えるが、最大の特徴は 弟・ヒロユキの歌声をボコーダーっぽく加工して流しているところ。テクノ調でガチガチな ところにいきなり空間がバッと広がるイメージが見えるような、他の曲に無いような 感覚を味わえる。後半のピアノフレーズ以降はEXEとか従来のELECTROSHOCKにあるような 展開になってしまうのがちょっともったいないが。あと出力アニメのガイコツのような エヴァの使徒のようなイラストは曲に合ってない気がするのだが、妙なインパクトはある。
 クリアは難しくないがフルコンは一筋縄ではいかない譜面。序盤は2つ同時押しで16分の 5連打が登場、1回だけだがScripted Connection⇒(A)の連打よりも早く叩かねばならないので 繋ぐにはかなりの連打力が必要。中盤のピアノ階段地帯は★6の中でも難しく、縦連打もあり ミス無く繋げるのは至難の業。ANOTHERになると最後のドラムロールにオマケがついてやや こしくなるものの、フルコン難度からすればあまり変わらない気がする。

GenreTitleArtistLevelbpm
80's TECHNOEURO-ROMANCEK-MASERA SP:5,8,10/DP:5,8,-161
 レトロな感じのするテクノ。といえばLet's runもそうだが(公式サイトで作曲者は ボコーダーを使いたかったとあるが、もし使ってたらもっとLet's runっぽかった?)、それに 比べるとアップテンポでかわいらしさのあるフレーズ。でもドラム系は皆硬い音がして、 やっぱりテクノなんだなぁと思わされる。メインフレーズが何度も繰り返され印象に残るが、 それを追いかけるようにパッドを入れている手法にも注目。
 8分と16分がはっきりと分かれているHYPER譜面。8分は4打ちを中心に2〜3つ同時押しが 来るが、基本的に回復地帯。ただ前半にある3つ同時押しの連打はひとつズレるとミスが 大量発生するので入り口には注意しよう。特に3回目は16分トリルが混じっている。他の16分 地帯もトリルがやや多いというのが特徴。ANOTHERになるとこのトリルにおまけが付いて 非常に繋ぎづらくなる。曲の最後はbpmそのままに間隔が広がってリタルダンドを表現している 親切設計。微妙にズレているが気にせず同時押ししよう。

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ESOTELIC SLOWCOREGanymede玄武 SP:5,10,11/DP:7,11,1272〜82
 木星の衛星の一つにガニメデという名があるが、このガニメデの由来はみずがめ座の モチーフとなったガニュメデスから。おそらく曲名の由来としてもみずがめ座であり、 それはつまりwacの星座シリーズということである。神話っぽい曲名の割に、曲の前半は 大河ドラマのテーマ曲のような和風で重厚感あるストリングスとドラムパート。 後半はwacお馴染みの階段=アルペジオでシンセフレーズが延々と続く。しかし目立つ部分 よりも冒頭やラストの小さい音が鳴っているのも情緒があって耳を傾けたくなる。 もっとも、ゲーセンでは意識して聞こうとしないと聞こえないほどの小ささであるが。 解禁前はPERFECT BONUSやBORDER BONUSなどのボーナスを出すとCARDINAL GATE内に出現。 狙うのは難しいが、四天王曲の中で唯一1回のプレイで出現させることができた。
 玄武=亀だけに、他の四天王曲の半分以下のbpmという遅さと、その遅さの中の16分 縦連打や24分階段譜面が特徴。32分交互も度々見られる。HS5.0でもSUDDEN+を半分近く 下げないと見切れない人が多いだろう。16分と24分という違うリズムを同時に叩かされる のでリズム感よりも目押し重視になってくる。ANOTHERになると32分が縦連打に なったり、24分階段中に2種類の16分連打が同時にきたり、48分交互配置まで登場 したり。ANOTHER14になると後半の階段地帯はBATTLE譜面に見えて実は左側が48分 ズレてて、12小節ずっと48分交互ということに。

GenreTitleArtistLevelbpm
PROGRESSIVE HOUSEHarmony and LovelyRyu☆ SP:5,8,11/DP:5,9,11135
 PROGRESSIVEといっても変拍子ではなく、シンセ音をメインに使ったトランスっぽさの あるHOUSE。前半のやや暗めの曲調から後半の空に舞い上がっていくような開放感のある 展開が良い。前半がHarmonyで後半がLovelyということだろうか?(HarmonyというとSUPER EUROBEATの曲を思い浮かべるが)繰り返しが多いながらも同時に鳴る音数を変えているためか 飽きなく聴ける。
 ムービーは「マンションアニメ」といって、マンションの各部屋に明かりをつけたり 消したりすることで電光掲示板のように見せるというもの。途中Kecakに出てくるような 人型が踊りだすので、これも東京食堂作かと思いきや、なんと作曲者のRyu☆自らムービーも 手がけたという。公式サイトではこれをビーマニ初などと書いているが、19,Novemberも 作曲者のgood-coolがクリップも作ったということを忘れてはならない。
 HYPER譜面は、Harmony地帯でメインの16分フレーズに4打ちが加わるものが叩けるように なりたい。4打ちといっても1鍵連打だけでなくRyu☆譜面ではよくあって1鍵→7鍵→……と 左右に繰り返すような配置もある。Lovely地帯では休みない16分階段と2〜3つ同時押しの 8分連打がやってくる。終盤はやや簡単になるので回復したい。ANOTHERは前半ラストの トリル地帯がすごいことになっているが実は見た目より簡単。問題なのはLovely地帯の 同時押し地帯にウラ8分が加わって長いトリル地帯に変化していること。終盤の密度が 上がっているとはいえ、トリル地帯の難度に比べれば、ここもほぼミスなしで切り抜けない ようではならない。

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TRANCEHeavenly Sun(IIDX VERSION)AKIRA YAMAOKA SP:4,7,10/DP:4,8,10130
 元々は山岡氏の1stアルバム「iFUTURELIST」に収録する書き下ろし楽曲を、ファンの アンケートでどのような曲にするのか決めるというコラボレーションによって生まれた曲。 ただそのアンケート結果が、「哀しい」「トランスで」「幻想的な歌詞の」「riewoが歌う曲」 という、IIDXではお馴染みの結果になってしまった。この時点でIIDXに収録されるという のが確定したということか。あえて違いを述べるなら、今までのイビザトランス群よりも テンポが遅めな上、歌詞の進み具合も遅く言葉を短く切ってたどたどしさを出しており、 哀しさと幻想的な演出を見事に醸し出している。終わりに1小節シンセの残響がある あたり、他の部分もjelly kiss-Midihead's Smack Mix-に似ているものもある。
 16分がほぼ休みなく続いてて★7なのか……終盤は4打ちまで加わるが、同時押しになる のは少なくほぼ16分の乱打として捉えられるのだが、交互ではないので指の動きが難しい。 スクラッチが少ないのが救いか。ANOTHERになるともう1フレーズ増えて、quasar(A)の 遅い版みたいな密度に。ただ密集譜面に慣れてる人は★10の中でもフルコンしやすい 譜面でもある。

GenreTitleArtistLevelbpm
FUTURELIST TYPEiFUTURELISTAKIRA YAMAOKA SP:4,6,8/DP:4,6,-150
 意味合いからすれば、「I am FUTURELIST」の略。同名の山岡氏の1stアルバムから ショートバージョンとして収録された。3連符のリズムはINJECTION OF LOVEでもあったが、 それとは正反対にこの曲はボーカルの力強さがとても男らしさを感じる。そして歌詞の内容は 過激というか、血に染まる・Kill・天使を打ち落とせとか、異端さを覚える。これぞ わが道を往く、ということがFUTURELISTということか。
 ムービーはPVよりそのまま使用。巨大な旗を振っている姿やバイクにまたがって拳を振るう 山岡氏が目立つが、サングラスと衣装を合わせるとレイザーラモンHGに似ているというのが よりインパクト大。
 難しいのは中盤に3連符が延々と続く箇所。その後しばらく曲は続くのだが、 声ネタが割り当てられているスクラッチが鍵盤より微妙に手前に位置しているので、 見た目どおり回そうとすると鍵盤が上手く取れないということも。鍵盤と同時に取るか、 早めに回すか決めておこう。HYPERもANOTHERも、INJECTION OF LOVEのようにラストが 難しいという譜面ではないのでクリアは簡単な曲だ。

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BRAZILIAN HOUSEINFERNOCaldeira feat.星野奏子 SP:5,7,9/DP:5,7,-135
 DJ YoshitakaとTOMOSUKEによるユニット、Caldeira。カルデラ(火山のくぼ地の意味では、 正しくはCaldera。Caldeiraは姓?)だけに、焦熱地獄の意味を持つINFERNOという曲名。 しかしそれとは裏腹に、ブラジリアンメロディのとてもオシャレな楽曲。星野奏子の ボーカル曲でいえばSPARK !の「舞い上がれ」がキャッチーだったが、この曲でも 「抱きしめて」がそれに匹敵するほど印象に残る。後半のギターの泣きフレーズも聴き所だ。 ムービーは星野奏子だけでなくCaldeiraの2人も登場。キーボード・ターンテーブル・ギター での演奏シーンや、3人でカメラの前でいろんな表情を取っている。全体的に楽曲に合った これもオシャレな出来。
 フレーズ終わりに右から左、あるいは逆に移動するドラムロールは繋げられるように。 ただしラストだけは一部交互になってないところがあるので注意。中盤にも交互配置が長く続く ところがある。それ以外では4打ち+ピアノなどは繰り返しが多い。ANOTHERでは終盤の 8分4連打にスクラッチが加わり、メロディ部もあるので2P側が不利な配置に。 ちなみにDPでは終盤のギターパートがキー音に回ってこないので、階段がない点では簡単だが ちょっと物足りない?

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SYMPHONIC EUROLeaving…SEIYA MURAI meets "eimy" SP:4,8,10/DP:4,7,-145
 IIDXにPink Roseが移植され、ポップンでは続編的な曲調のDAWN、そしてIIDX書き下ろしと して哀愁系ポップ第三弾となる本曲。BGMはシンセよりもエレピやストリングスの方が 前面に出ているのが特徴。ボーカルは本職にしている人ではなく、ポップンのデザイナーで あるeimyが歌うという点で異色、声の張りはあまり強くなく聞き取りにくい部分もあるが、 切ない感じの曲としては合っている歌声だと思われる。
 序盤に2つ同時押しで連打があり、変則的に見えるが実は同じリズムの繰り返しなので、 慣れれば片手でも繋げられる。ラストにも似たようなリズムの連打があるが、今度は別の リズムでバスドラも絡んでくるので、どちらかに釣られないよう。ANOTHERは各パート終わりに バスドラ連打とスクラッチが重なり難所が増えている。そしてラストもバスドラに16分が入って しかもメロディラインと少し違っているので、BADハマリしてゲージを減らす危険性大。 初見では落ちやすいだろうが、落ち着いてみれば同じことの繰り返し。とりあえず連打に 入る前のスクラッチを無視してはどうだろうか。

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TRANCELook To The Sky(cyber True Color) Sota FujimoriSP:5,8,9/DP:5,9,-145
 DDR 5thが初出、KONAMIの格闘ゲーム・ランブルローズでも使われたLook To The SkyがIIDX VERSIONとしてリミックス、というよりリメイクか。人気曲だけにユーザーからの 移植要望が多かったからであろう。藤森氏らしいシンセ音と伸びやかなボーカル、そして リメイクで変更されたベースラインも聴き所か。ちなみにこの曲は収録時間がかなり長く、 事実同じbpmのLeaving…と比べて16小節も長い(Leaving…が短いというのもあるが)。The Hope of Tomorrowはラストがフェードアウトする形で収録されたが、これは完結した形で聞かせたい という意思というものだろうか。
 終盤のシンセ16分階段は隣接で右上がり・左上がりといろんな形で出てくるのが 難しい。またHYPERではその地帯の直前に16分の4連スクラッチが突如として出てくるので フルコンもなかなかできない。一方ANOTHERはレベルの割にNOTE数が多く序盤から4打ち+ 交互連打なども出てくるが、16分連続スクラッチが鍵盤に回っていてなくなっている。 なのでANOTHERの方が先にフルコンできる人も多い?DPにも連続スクラッチは無いが、Sota曲 のDP譜面の特徴として片側に寄った16分階段が多発しているので、片手が極端に弱いと ゲージをなかなか維持できないだろう。

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NEW ACOUSTICMelody lifeNoria SP:4,6,9/DP:4,6,-172
 IIDXではBeForUとしての活動よりもTAKA専属ボーカリストという感じになっているNoriaだが、 そのコンビによる軽快なソフトロック調ポップス。ブラスの楽しげなフレーズや、Silvia Driveにもあった正拍にピアノの連打など特徴はいろいろあるが、なんと言ってもNoriaの ボーカルの元気良さが一番に出ている。あの歌詞になってない部分、「ルラルラ」なら まだしも「くらくら」と聞こえるのだが、実際は何と言ってるのだろうか?あとTAKAの公式 コメントによると「ミュージシャン達のコラボレート」とあるのだが、なんだかこの曲よりも タシカナモノの方が合ってるようなコメントだ。ムービーがNoriaのPV仕様。晴れた空の絵が 曲調と合わせても、DistorteDよりHAPPY SKYに収録されてた方がわかる気がする。
 基本8分譜面だが、スクラッチのあるところは鍵盤の2つ同時押しの連打と重なることが 多く見切りづらいし押しづらい。サビで繰り返しだが16分が多く出てくるくらいだ。 あとサビ前と曲の終わりに同時押し(+スクラッチ)の連打があるのでそれさえできれば……と 油断してはいけない。最後の最後に、100%からでもきっちり落とされる4オブジェが降ってくる ので忘れないように。ANOTHERは全体的に16分が増えているが、8分にオマケが付いている 程度に考えればよい。

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ELECTRONICAMINTSLAKE SP:6,10,11/DP:5,9,-150
 曲名からはさわやかなイメージを与えられるのだが、中身はダークな展開。前作GREEN EYESと 似た感じもある。前半は不規則なドラムパートにシンセリフ。途中から4つ打ちらしくは なってくる。後半は一度静かになった後、シンセリフがなく4打ちと高音パートが残るので ちょっとだけ軽快な感じにも聞こえる。同じフレーズの繰り返しが多く、また時間的にも 短い曲なので、あっという間に終わってしまうという感覚が強いだろう。しかし出力アニメに なぜシマウマ?
 単曲クリアはそこそこ、HARDクリアがかなり難しい前半勝負の譜面。16分トリルが何度も 出てきて、別のパートも付随しながら左右に現れ、さらに二重トリルに発展。bpm的にはV、 あとNo.13の序盤に近いものがある。後半からはある程度規則的な譜面になるので回復 しやすい。ANOTHERは前半だけでなく後半もややこしい譜面になっているのでそう簡単には いかないが。またDP HYPERはSPより下がって★9だが片手でトリル+αを捌かねば ならず、同レベルでHARDクリアが最後まで残りそうな譜面だ。

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哀愁ユーロMOONdj TAKA feat.Erika Mochizuki SP:5,9,10/DP:5,10,-156
 TAKAユーロでいえば、ULTRA HIGH-HEELS(パラパラだけど)に続きpop'n musicからの移植曲。 嘘か真か、wacの哀愁さをテーマに作られた曲らしい。哀愁ユーロというジャンルはともかく、 ポップンよりもIIDXに入ってた方が合ってるような曲だったので、この移植は当然という べきか。ボーカルのErikaは他のTAKA曲ではLESSON 5、EUROBEATではSPEEDY CATとどちらにも 実績がある。高音がかすれるように聞こえるけれど、それはそれで感情こもって歌えてる ように思える。
 ユーロ曲の譜面は大体そうだが、シンセパートである最初と最後ができるかが問題と なる。HYPERの時点で4打ち+シンセ階段なので、シンセパートが右手に頼りきりになって しまう。できるだけ左手も使って階段を処理したい。中盤パートでは鍵盤3つ+スクラッチの 同時押し連打が目立つ。微妙に鍵盤とスクラッチがズレてるところには注意しよう。ANOTHERは シンセ階段中に少しだが32分が追加され、サビでもスクラッチに続く24分階段が。ラストも バスドラが増えているなどラス殺し感が増えているが、全体的な難度としてはHYPERと さほど変わらない気も。

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HYPER J-COREParasite WorldTЁЯRA underground SP:6,9,10/DP:7,11,12135
 HYPER J-POP路線とは違う、ダーク路線の曲ということで「underground」。ボーカルは 当然junだが、コーラスにNAOKI本人が歌っているというのも珍しい。その歌声はノイズが かかったようなエフェクトが全体的に入っていて、ディストーションギターとも合ってCOREさを 強調している。でもミドルテンポの4打ちでやっぱりPOPさもあったりして。後半の間奏で 5/2拍子的なリズムになるのは面白い、ただBoundaryの7/2拍子を思い出したが。そして 出力アニメは当然GOLIキャラの男性陣……さすがにファンタジーな格好はしてないが。
 前半に4小節、後半に2小節ある鍵盤とスクラッチの同時押し連打は上手く繋げられると 気持ちいい。序盤は16分混じりの譜面でややこしいが、2つ同時押しが平行移動している 配置もあると知っていれば叩きやすいか。サビは4打ちを基本としてややわかりやすい 譜面になる。それでも16分が変則的に入り込んでいるので小さなミスを連発しやすいが。 またDPの難易度がHYPER★11、ANOTHER★12とあるが、テンポが遅めの曲が得意な人は レベル1つ分下げてもいいかもしれない。

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2 STEPPower of Lovekors k feat.PSY SP:5,7,10/DP:4,8,11135
 DistorteDで削除されたtraces -tracing you mix-と入れ替わるようにして、新曲として 登場した本曲。同じ2 STEPというのもあるが全体的に音数が少なかったりその音も 同じ種類を使ってるなど似た楽曲ではあるが、シンセ音をやや多めに使っているのが 違いか。bpmはほぼ同じなのに、こちらの方がややアップテンポに聞こえるのは音の組み 合わせにバリエーションが広がって展開が早いということか。公式サイトでkors kは 「エロカワ系」を目指して作曲したらしいが、そういう雰囲気はあまり感じられない。 出力アニメ担当のF-FLYも同様に普通の女の子の絵を描いたので、エロカワ系は余計に 影を潜めることになったが、それはそれでよかったのでは。
 traces -tracing you mix-ではほぼ跳ねた音符でリズムが取りづらかったが、 こちらはたまに3連符が出てくるものの大概は16分音符(でも曲を聴いてると全体的に 跳ねてるように聞こえる?)。短い階段にバスドラが所々入る譜面で誤魔化しが聞きづらい 実力を問われる譜面だと思う。後半の交互地帯はNORMALにも出てきて難所だが、HYPERでは 回復に使いたい。ANOTHERになるとバスドラが加わり交互には叩けなくなるが。ちなみに スクラッチは4小節ごとの先頭にしか出てこないので、鍵盤に集中しやすく比較的 フルコンも狙いやすい。

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DANCE POPPretty Punisherbaby weapon feat. asuka.m SP:4,7,10/DP:5,7,-143
 タイトルからして可愛さを追求したDANCE POPだが、Fly Away To Indiaと比べると可愛さ よりも元気さがあるといった方がよく、チアリーダーが歌っているようなイメージがある。 色っぽい声ネタをキーアサインしてふんだんに使っているのも特徴的だ。ただDistorteDの 新曲の中では地味な部類か、狙ったほど人気があるようには見られない。それこそFly Away To Indiaのようなキャラアニメが付いていれば違っていたかもしれないが……?
 前半は8分ばかりで、時たまあるスクラッチに気をつければいいのだが、だんだんとその スクラッチが増えてくる。終盤は変則的な連打やウラウラスクラッチ、右に寄った16分配置など ミスを起こしやすい譜面が続く。ANOTHERになると前半から16分トリルが追加、後半の 8分に12分連打が加わるのもいやらしい。そしてラストは取りやすそうだが慌てると 一気にゲージを落とす、ある意味Pretty(=かなりの) Punisher。

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SAMBASAMBA DE JANEIRORemixed by Lion MUSASHI SP:5,9,10/DP:5,9,-144
 最近ではサッカーW杯のTV放映などから原曲が流れてたりしたが、ブラスのフレーズは 一度聞けば覚えてしまうようなキャッチーさを持つ。その原曲の持ち味を活かしつつ、THE SAFARIのようなホイッスルなどで派手さを強めたハードハウス調となっている。 でもジャンル名はあえてサンバというのはこだわりなのだろうか。合いの手で入る掛け声も かわいらしく印象に残る。GOLIのデフォルメ女性キャラがリオのカーニバルのような衣装で 飛び出すのもかわいいのだが、ここでもオチはやはりジルチ(笑)。あれでPOORアニメじゃ ないというのもこだわりなのだろうか。
 メインフレーズで聞こえ方より16分ずれて配置されているのでタイミングを崩されやすい。 またホイッスルがウラウラや3連符が多いので独特のリズム感が必要となる。ラインは 3鍵が多いが、終盤は1鍵や7鍵に縦連打が移動するので注意。3連符の同時押し縦連打に スクラッチがからむのも多い。ANOTHERは全体的に難しくなっているのに、最後だけはHYPERより 少し簡単になるのは良心的なのだろうか。

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BUCHIAGE TRANCESo Fabulous !!HHH (Ryu☆ & Dai) SP:5,8,10/DP:5,9,12149
 ブチアゲトランスというのは、パラパラなどの派手なダンスに合ったアッパー系の トランスとして女子高生あたりに人気らしい、最近出来たジャンルだそうだ。IIDXの ダンサーといえば当然このお方、Dai。今回は作曲者のRyu☆と共にHHH(トリプルエイチ)と いうチーム名で、DaiだけでなくRyu☆もムービーに登場。それでも注目はDaiのダンスに なるわけだが。曲の方はというと、低音が強いシンセが少々ダサイ感じがするものの耳に 残りやすいフレーズで、パート終わりの3連符連打も決まっている。ブチアゲトランスに よく使われるらしい声ネタもしっかり取り入れている。
 同色階段や交互乱打の配置が多いので叩きやすい譜面が続く。3連打は縦連打型と 外側・中央交互型とあり、それ自体は難しくはないものの、最後の連打にスクラッチが 絡むことがあるので慌てて余計なミスが出ることも。これがANOTHERになると3〜4鍵同時の 縦連打ばかりに。難所はブレイク後の対称螺旋から3連符に続く2小節で、途中から 何気に3・5鍵が増えてることに注意。終盤も対称崩れの2つ同時押しにスクラッチが 多めに入っているのでミスを頻発しやすい。ANOTHER14は★12だが、終盤にスクラッチが 無く、クリアしやすい部類になるだろう。

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TRANCESPRING RAIN(LLUVIA DE PRIMAVERA) Remixed by DJ YOSHITAKASP:4,7,8/DP:5,7,9145
 電気グルーヴの「Shangri-La」で聞いたことがあるフレーズだ、と思った人が多いだろう。 原曲は1977年、アルゼンチン出身でソロピアニストのSilvettiというアーティストから。 なので主旋律がピアノなのはピアノなのはもちろん、リミックスではシンセリフだった部分は 元々ピアノのバッキングだったという。ピアノの生演奏だとしたらもっと感情豊かに聞こえた だろうが、この打ち込みリミックスはフレーズに暖かさはあるがピアノの主旋律は硬い音で、 冷たい、しとしとと降るがまだ寒さが残る春の雨のイメージにふさわしい楽曲であろう。 しとしとさがそのまま曲の展開の少なさにも連結しているが。
 4打ちを基本として、裏打ちハット+ピアノパートか、シンセリフを叩くという譜面が 大半となる。前者は8分ばかりなので簡単だが、シンセパートの前半は4鍵から右に寄っている ので左手の使い方がやや辛くなるか。中盤とラストに2小節ずつ変速的なドラムパートが あり、微妙に交互でない配置なのでここは1拍ずつを片手で取れるようになると見た目も クール。ANOTHERは詰めに詰め込んだ譜面だがどこが難所というわけでもなく、隣接16分に 気をつければ惰性で繋げられる譜面だ。

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HAPPY POPSun Fieldmh sequence SP:3,8,11/DP:5,9,11152
 曲名はSTAR FIELDとは全くの無関係なのだが、対比するように明るく楽しい曲。ムービーに トランが出てるからと言ってTRANCEではないが、名目通りのジャンルよりもまずELECTRO POPというイメージが浮かぶ。同ジャンル曲では同じSunを含むDreamin' Sunがあり、その ムービーのイメージとSun Fieldの公式曲コメントの「海岸沿いを仲間と共にドライブしてる 時のような雰囲気」というのが一致している。とはいえ、音を細かく聞いていけばピアノや ドラムの間に合いの手のように愉快な効果音(スクラッチっぽいのや落下音みたいな)が 度々登場し、子供がはしゃいで遊んでいる雰囲気としてはトランと同族の赤ん坊(小さい頃の トラン?)のムービーがぴったりではないだろうか。
 HYPERは前半の連続スクラッチが厄介だが、結局は中盤とラストの16分階段ができるか どうかにクリアがかかっている。階段中にスクラッチはほとんどないが、休みがあまりなく 隣接で4〜5連続になっている部分も多い。ANOTHERになるとスクラッチが増えただけで なく、そのほとんどで鍵盤同時押しが絡んでくる。特にラストの9連スクラッチ+鍵盤は 覚悟しよう。ちなみにANOTHER14は、スクラッチが87枚あるにもかかわらず右側のスクラッチは 1枚しかないという、ある意味右手譜面となっている。

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SADISTIC HARDCOREThe Dirty of LoudnessTatsh Assault XSP:7,11,12/DP:7,11,12165
 隣り合う音階の和音は不協和音となる。ましてや隣り合う白鍵と黒鍵ならなおさらだろう。 もっともこれはピアノなどの鍵盤楽器の話であって、いろんな音が割り当てられるIIDXの キーには当てはまらないのだが。ともかく、同時発生音が増えるほど不協和音の汚い音が響き 渡ることが多くなるだろう。タイトルにはそのような意味も含まれているのかもしれない。
 シリーズの流れとしてはXepherに繋がるものがあるのだろうが、神聖さはなりをひそめ ひたすら激しくダークな展開になっている。後半から転調してややメロディアスになるも、 すぐに不規則なドラムと歪んだシンセが鳴り響く。MEDIEVAL CHOIRよりもむしろROCOCO TEKシリーズに近いものを感じるのだが、曲名だったり16分4連打の連続だったり終盤の 不等間隔な同時音の連続だったりが理由だろうか。
 ロケテ時から話題となった7鍵全押し+スクラッチは製品版でもNORMALから健在。 ただNORMAL・HYPERでは冒頭とラストだけで、あとはスクラッチのない7鍵全押しなので 多少は押しやすくなっているか。NORMALではラストの同時押しのリズムがうまく合わせられるか が大きいと思われる。HYPERは同時押しだけでなく後半の16分シンセからもゲージを持たせる のが簡単ではない。解禁後に登場したANOTHERはロケテ版HYPERを少し難しくした感じで、 中盤の同時押しにもスクラッチが入り、ラスト前の全押し前後もかなり難しくなっている。 しかしラストはHYPERと同じ全押しを繰り返すだけなので、それで回復してクリア、という 人も多いだろう。
 DPはというと、ロケテであった片側7鍵同時押しというのは12467の片側あるいは両側の 同時押しに変わり、押しやすく全体的に簡単になった。NORMALの同時押しの変化はむしろ ややこしいと思うのだが。ANOTHER14はほとんどHYPER14と同じ……と思いきや、最後の 最後に14鍵全押しという絶対手のひらで押さないとならない配置が。それにしてもこの14鍵 にはそれぞれどのような音が割り当てられているのだろう?

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CORE POPThis is LoveD-crew feat.MAKOTO SP:5,9,10/DP:5,8,-175
 DistoretDで似たタイトルの"IS THIS LOVE?"が復活したのでややこしいのだが、Leaving…と 同じくポップンでのコンビがIIDXに提供した本曲。こちらはボーカルも本職で、コアグルーヴや フロウビートなどで大人っぽいイメージの歌声である真言。イントロや間奏の半音階ずつ 上がって行くようなフレーズはちょっと愉快なのだが、ボーカルパートはどこも格好良く 聞こえる。曲展開に同じものがなく、アップテンポであっという間に曲が終わってしまうと 感じ、もう少し聞いていたいと思わせる。
 ムービーもポップンメインのちひことchihiroなのだが、汎用ムービーをベースにした 専用ムービー作成という今までにないアイデア。キャラクターの後ろに汎用ムービーが 残っているので出力アニメかと思ってしまうが。それにしてもピンク色の動物はバンビ(鹿)じゃ なくてウサギだったのか……
 冒頭は微妙に16分混じりでややこしいリズムだが、それ以降はほとんど8分譜面。 間奏では大分回復できることだろう。ラスト8小節は16分となっており、同色譜面なので 見やすいがbpmが早いので油断しないように。ANOTHERは序盤の難度が一気に上がり、 3つ同時押しの連打にスクラッチが絡む。終盤は4打ち+16分乱打でそれ以上の同時押しが なく、スクラッチもない分前半よりは楽。ノーマルクリアは簡単でもHARDとなると 序盤で終わってしまうという人も多いだろう。

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NOISE POPtiger yamatotiger YAMATO SP:4,7,9/DP:4,9,10150
 今作を最後にIIDXへの楽曲提供終了(引退)を表明し、自身の名義を曲名とした本曲は、 彼の楽曲の大多数であったRAVEではなく、EUROBEATでもなし。ノイズまじりのドラムに ピコピコ音やストリングスがほんの少し入るだけの、寂しくも懐かしいと感じさせる フレーズに耳を傾けさせられる。tiger YAMATOらしい曲か?と聞かれれば疑問だが、 何度も繰り返されるメインフレーズの後ろでエレピの和風だか中華風だかの音階は、R壱萬 から登場している虎大和の出力アニメと合わせてもやはりtiger YAMATOらしい。
 ズレの多い譜面、特にスクラッチは鍵盤より微妙に後れて配置されていることが多い。 見た目どおり取ろうとしてミスが出るなら同時に取ってしまおう。16分配置が小節の 後ろの方にあることが多いのだが、加えてスクラッチも多いので1小節ごとにミスが 出やすい。ANOTHERはもっと広範囲に16分が現れるが、右あるいは左に寄った交互という 配置が多く取りづらいものばかりだ。

GenreTitleArtistLevelbpm
ELECTROCKTonight?dj REMO-CON SP:3,6,8/DP:3,7,-135
 一見してELECTRONICAよりもELECTROSHOCKと見間違いそうなELECTROCK。何度も流れる 声ネタ、何と言ってるのか正確にはわからないが、最後のフレーズからタイトルを つけたということはうかがえる。曲調としてはROK DA WORLDに近いだろうか、電子音が 目立って使われているのがELECTROしている。ROCKかと言われれば、4打ちバスドラで テクノ寄りとは思うのだが、ドラムパートが全体的に強調されていて硬派な印象は受ける。 イントロやラストなんかはシンセ音だけになって寂しいのだが。
 1鍵4打ち+8分パートは特に問題ないが、パート終わりのスクラッチに注意。中盤には 変則的な16分階段が登場するが、短いのでその後で回復は十分可能だ。ANOTHERは16分 パートが8小節休みなく続くのと、後半毎小節同じところにスクラッチが加わるという 変化。16分パートはやはり階段が多いのだがbpmも早くなく、こちらも後半で回復できるので 難しい譜面の部類ではない。

GenreTitleArtistLevelbpm
FREEFORMtripping contactkors k vs teranoid SP:6,9,11/DP:7,10,-182
 FREEFORMとはACIDCOREとも呼ばれ、TRANCECOREに近いがメロディよりもリズムパートに 重点を置いているといえよう。MAKINAやNU STYLE GABBAなど、IIDXでは見られ なかったHARDCORE系の曲を提供してきた2人のこと、合作もまた新たなジャンルでという ことになった。疾走感を持ちながらどこか物悲しいメインフレーズや、それが登場する遅さや 構成がHORIZONに似ていること、また16分ズレて高音が鳴っているのはLove Is Eternityの ピアノパートと同じことなどから、メインフレーズはkors kが担当したのではないだろうか。 またこの曲は演奏時間が長く、最後の部分もメインフレーズを1回回しただけで中途半端に 終わっている感じから、原曲は初めからクラブで流すことを想定し、もっと長かったのではと 考えられる。
 HYPERはメインフレーズパートは簡単であり、その他のドラムパートが16分交互が変則的に 現れるややこしい譜面。ブレイク後からも同じことの繰り返しに見えてズレた16分や3連符 などリズムがコロコロ変化している。ラストはトリルしながらの正拍スクラッチで、 トリルは単純な16分ではなくズレをかなり含んでいるが、16分のつもりで叩いても問題ない だろう。ANOTHERは凶悪、全体的にトリルが増え、ラストはメロディラインも叩かせつつ トリルもという意味不明なことに。ノーマルゲージよりもHARDの方が先にクリアできる ことだろう。

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GABBAtripping contact(teranoid&MC Natsack Remix)kors k vs teranoid SP:6,9,11/DP:7,10,12187
 解禁前は、原曲であるtripping contactをどの譜面でもいいのでAAAを 出すと、SPならRemixのSP NORMAL譜面のみ出現する。そのあとは、原曲・Remixの いずれかで別の譜面でAAAを出せば、HYPER→ANOTHERと選択できるようになる。曲の方は、 原曲18小節目からのボリュームが小さいシンセアルペジオだったのが、Remixでは冒頭から ガバではよく使われるフーバーシンセでメインフレーズとなっている。またRemix名の通りMC Natsackのボイスが至るところに入っているのも特徴。というかアーティスト名が 原曲と同じ「kors k vs teranoid」は違う気がするのだが……
 前半は8分パートが多いが、スクラッチも多めなので同時押しや回す方向に気をつけよう。 原曲と同じく16分はズレているので惑わされないように。勝負は後半、16分の交互っぽい配置 からバスドラが加わって左手が忙しくなるところ。ラストも回復っぽく見えて同時押し+スク ラッチの連続になってるので油断ならない。ANOTHERはラストだけ見れば原曲よりマシに 見えるが、その前の4鍵8分連打を中心とした7小節が鬼門。Holic(A)にも似たような譜面が あるが、bpmの差を考えるとこちらが難しいと思う人も多いだろう。

GenreTitleArtistLevelbpm
PSYCHEDELIC TRANCETYPE MARS(G-Style Mix) L.E.D.SP:5,9,11/DP:6,10,-159
 ACではREDのNEBULA GRASPER以来、といってもこれは家庭用からの移植と考えれば、書き 下ろしは10thのGHOST REVIVAL以来となる。おなじみL.E.D.氏によるPSYCHEDELIC TRANCEなの だが、ギターを加えるだけでこんなに変わるものかと思わされる。いつものPSYCHEDELIC/GOA TRANCEでは宇宙的・神秘的なイメージの曲が多いが、今回は主旋律にギター、そしてbpmを 少し速めに設定することで、まるで「TYPE MARS」というシューティングゲームのテーマ曲で あるかのような、疾走感のあるかっこいい曲になっている。G-Style MixのGは、L.E.D.-Gから ではなくGuitarのGと考えるのが妥当だろう。
 前半は休みない16分乱打が続く。bpmが若干速めなので、階段の折り返し部分で指が 追いつかなくてミスが出やすいだろう。後半にはラストを含めトリルが登場、HYPER7の 1度目は16分→24分へと変化する。ANOTHERになるとラストのトリルも同じ変化になるので 気をつけよう。ここは同時押しで誤魔化せるのだが、そうはいかないのがラスト前の24分 ギターパート。交互配置っぽいのでHYPERはそれほどでもないが、ANOTHERになると1鍵に 4打ちが加わるだけで極端に難しくなる。まずはスクラッチを無視して鍵盤でのミスを 減らしていきたい。

GenreTitleArtistLevelbpm
ELECTRO LOUNGEUbiquitous Fantastic RideELEKTEL SP:4,7,8/DP:3,7,10172
 ユビキタスといえば大学の研究室の教授(情報系)がよく使ってた言葉だな、という ローカルな感想はさておき。前作"MOON RACE"とは趣を変えるオシャレな曲だが、こちらが 本来のELEKTELらしい曲のようだ。ピアノ・オルガンのメロディはどこか不安定で、 終盤のフレーズも微妙に遅れているように聞こえ、愉快に聴こえる仕掛けになっている。 ジャンルにLOUNGEとあるからか、Orange Loungeの曲にも似てる感はある。ただ歌モノと いうわけでもなく、MOON RACEと同様に声ネタをトッピングしている。
 序盤は8分譜面。中盤から16分交互やスレた鍵盤に連続スクラッチが登場。終盤は 鍵盤のズレが大きくなり、局所的に難しい階段譜面が降ってくる。bpmが速めなので、 初めのうちは正確に押すことよりもミスを減らすように、少しのズレも目をつぶって 同時押しで取ろう。ANOTHER7はHYPER7から★1個分しか増えてないが、16分交互地帯から 思ったより難しくなっているので油断しないように。逆にANOTHER14(オンラインアップデート による追加譜面)は16分地帯が左右交互に叩ける部分がほとんどになっており、★3つ 少ないHYPER14よりもむしろ簡単になっているのではと思うほどだ。まずHARDクリアなら ★10でも簡単な方だろう。

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DANCE SPEEDwaxing and wanding青龍 SP:7,10,11/DP:7,10,12191
 CARDINAL GATE内の出現条件は、段位認定及びEXPERT2〜3コースで記録を残すことだった。 青龍(SEIRYU)だけに、正体はRyu☆であるとゲーム雑誌(アルカディア)で公表されている。 そこでは曲名の意味は「月の満ち欠け」とあるのだが、それだと英熟語としては「waxing and waning」とdが余計に思えるのだが……何かダブルミーニングであるとしておこう。 曲の方は、高速で8分を基本としたシンセフレーズはお馴染みながら、低音にストリングス を用いているのが特徴。どこか和風でマイナー調な感じもするのだが、声ネタのお陰か 面白楽しい印象を受ける。どことなくSigSigに似てる感じもあり、青龍=kors kとRyu☆の 2人ではと予想した人もいるのでは?
 HYPERは序盤だけ16分があるだけで、あとは本当に8分しか出てこない。同時押しも中盤 までは3個はまれで、2個+スクラッチが出来れば余裕に思えるだろう。ただラスト8小節は 縦連打を含む同時押しで、3個+スクラッチもありやや危険。これがANOTHERだと中盤までの 3つ同時押しの連続は当然、終盤は縦連打が1列増えて4つ同時押しの連続に。スクラッチは ある程度捨てた方がクリアしやすくなるだろう。アップデートで追加されたANOTHER14(これが ないと解禁前に嘆きの樹[A14]が出現できなかった)は、中盤ブレイク前の同時押し地帯は ひどいが、そこで2%でもクリアできる後半回復譜面。

GenreTitleArtistLevelbpm
LOVERS EUROBEATWhy did you go away jun with TAHIRIHSP:5,8,10/DP:5,9,11160
 (恋愛の)別れの曲はいろいろあるが、基本的に振られた方の立場で歌われることが多い。 では振った方の立場ではどうか?という考えのもと、振られた女性側(GIRL'S SIGHT)と してHAPPY☆ANGELなどでボーカルを務めたTAHIRIHが英語で、振った男性側(BOY'S REASON)と して作曲者であるjun自身が日本語で歌うという、2バージョンが存在する哀愁系EUROBEAT。
 しかも選曲画面では1曲扱いで、基本はGIRL'S、低確率でBOY'Sに分岐するというギミックが 施されている。同様に出力アニメもそれぞれGOLIキャラの女・男が切り替わる。BGMはというと 多少のアレンジは異なるものの、ぱっと聴いてもほぼ同じものと思える。間奏に16分シンセ フレーズがあるのはEUROではお約束だが、サビでもRaspberry♥Heartと似たような パターンが使われているのは特徴的。いきなりサビのパターンから曲が始まるのもインパクトを 与えられる。
 譜面はどちらのバージョンも全く同じに作られている(ANOTHER7でNOTE数に違いがあったが、 アップデートにより同じになった)。HYPERはサビの16分シンセの細かい階段を取れるように したいが、たまに32分が入っているのが少しいやらしい。要所要所で8分単位での 鍵盤+スクラッチの連打があるが、うまく叩けるようになると気持ちいい。ANOTHERは16分 シンセを叩くところがかなり増えている。ラストは階段中に1鍵8分連打が加わっていて ひどいように見えるが、どちらかといえば全体難の譜面といえよう。

GenreTitleArtistLevelbpm
NU BIGBEAT BREAKSWinning Eleven9 Theme(IIDX EDITION)Sota FujimoriSP:4,7,9/DP:4,7,- 140
 コナミの人気サッカーゲーム、Winning Elevenシリーズから、(最新作は10だが)9の テーマ曲のリミックス。といっても、原曲もSota Fujimori本人が手がけているらしい。 ファンキーなギターから曲が始まり、シンセ音は細かくなるもののしばらくはBIGBEAT調の リズムに合わせてギターがメインとなる。しかし終盤の方では新たに付け加えたという シンセメインパートでTRANCE色がいきなり現れる。IIDXでのみ藤森氏の曲を聞いたことが ある人は、ここのパートの方が「らしい」と思われるのではないだろうか。ただ全体で 見れば、いろんな展開を楽しめる曲ともいえよう。
 同じ譜面が繰り返し現れることが多く、序盤〜中盤にかけては同色階段が多い譜面。 中盤の1357と並ぶ32分階段はフルコン狙いの場合は一番の難所。難しいときは13・57と 同時押しするのが楽か。ラストはスクラッチ交じりの階段なのでややラス殺しっぽく感じる。 ANOTHERは序盤が連続16分になってたり32分階段のところにスクラッチが増えてたりするが、 終盤の難度はHYPERとさほど変わらない。

GenreTitleArtistLevelbpm
CUTE POP'SwishDJ Yoshitaka feat.杉村ことみ SP:4,6,7/DP:4,6,8115
 メリーゴーランドで流れるような可愛らしいメロディに、これまた可愛らしさを狙った 歌声。DJ Yoshitaka曰くD.A.N.C.E.!・Catch Meとbpm115前後の低速曲シリーズらしいが、 前2作がクラブミュージック色が濃かったのに比べ、こちらはPOPS要素が強いのが違う点。 ただ間奏ではスクラッチを絡めたクラブっぽい展開も見られる。ギターの音が、特にパート 終わりの8分で刻む部分が歯切れがよく目立って聞こえる。ムービーはボーカルの杉村ことみが 3通りの格好をしていると公式サイトにはあるが、wishのムービーで使われているのは2通り だけであり、3通り目はRemixバージョンで登場する。
 跳ねたリズムとそうでないリズムのパートが混在する。Bメロの連続16分と間奏のスクラッチ 地帯が16分となっている。スクラッチ音は大方が鍵盤に割り当てられているが、32分階段 など含まれているので油断しないように。ANOTHERになると多少スクラッチの割合が増えるが、 ここよりも一気にオブジェが増えているサビのパターンがしっかり出来るかが重要となる。DPの 分割っぷりがいかにもYoshitaka譜面らしいが、個人的にはDPくらいは間奏のスクラッチを 全部ターンテーブルに割り当ててくれるともう少し面白く感じるのだが。

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EUROBEATWISH(EUROBEAT MIX) DJ YOSHITAKA feat.杉村ことみSP:5,8,9/DP:6,8,10 155
 解禁前の出現方法は、tripping contactのRemixと同様。難易度が低いこともあり、 こちらは解禁前にANOTHERまで出現させた人も多いだろう。原曲が小文字のwishに対して、 このRemixではなぜか大文字のWISHになっている。ついでに、作曲者のDJ YOSHITAKAの名前も。 どうやら低速曲でスクラッチを多用する曲ではこの時のYoshitaka、それ以外のBloody Tearsや 虹色などのアップテンポ曲ではYOSHITAKAと区別しているようだ。曲の方は、原曲を早回し している感じで歌アリということもあり、何のRemixとわかりやすい。パートの終わりに よくドラムロールが出てくるのはINFERNOの影響だろうか。
 基本は16分交互配置。サビではSPRING RAINを簡単にしたような(ただしbpmは速いが)配置も あり、難易度相応で特に難しいところは見られない。しいて言えばBメロの長い階段で、 ノーマルゲージでならばその後十分回復できるだろう。この階段部分がDPでは片側ずつに 出てくるのは流石にひどいと思うが……やはりYOSHITAKA譜面か。それでもANOTHER14は★10に しては簡単である。

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FUNK'N JAZZ HOUSEwith you…Sota Fujimori SP:4,6,9/DP:4,7,-135
 Sota Fujimori曲というとシンセというイメージが一番に湧くが、いつものTRANCEより はWinning Eleven9 Themeの方が近いだろうか。サックスを主旋律として、あとはギターなど 生音を中心としたオシャレな曲になっている。終盤でシンセソロが出てくるくらいで、 あとはBGMでさりげなくシンセが聞こえてくるくらいだ。あとラストのベースギターがlisten to yourselfに似てるなと思ったのはFUNKつながりだからか。車でのんびりとドライブ しているような曲調に、夜の首都高を走るムービーがとても合っている。
 完全隠し曲でも難易度は低め。ただbpmが速くないとはいえ後半から16分階段が 長く続くので、HYPERの★6の中では難しい方かも。スクラッチが少ないので鍵盤に集中 しやすいのが救い。ANOTHERは4打ちが追加……ジャンルにHOUSEとあるが、JAZZ要素が 強いので4打ちHOUSEという印象があまりない。譜面的にも16分階段が主となるので 4打ちを意識して叩く必要はそれほどない。

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CYBER OPUSZenius -I- vanisherTatsh SP:5,7,10/DP:5,8,11160
 Zeniusの読みは「ジイニアス」と指定されており、天才・天賦などの意味を持つgeniusと 同じ意味。それを踏まえてムービーを見てみると、生まれつき何らかの能力を持った 子供たちが、研究所みたいなところでその力を自在に操れるよう訓練しているのでは ないかと推測する。詳細においては、予定されている続編「-II- mother」で明らかに なっていくことだろう。それにしても1枚絵のスライドで、小さい石みたいなのを10数個 並べて浮かしているのが、個数から考えても麻雀牌にしか見えないのは私だけだろうか。
 曲については、MEDIEVAL CHOIRシリーズのようにコーラスは用いらず、空間の広がりや ピアノのメロディで壮大な世界観が感じられる。またANOTHERになるとピアノメロディの 変更や残響がキー音としての追加、ドラムパターンなども変わるなど「ANOTHER」らしい 変化が楽しめる。サントラでは当然ANOTHERバージョンは収録されてないのだが、 曲の終わりが少し伸びてコードが変わっているのを聞くと、この曲の延長上に「-II- mother」が繋がっているのではと思わされる。
 曲調の割りに、1曲目から選べるという手ごろな難易度のHYPER。中盤のピアノ16分階段や その後の交互崩れは同色のものが多いので見切りやすい。逆に後半の2度出てくる16分交互は 左手がだんだんとズレてきてミスが出る、ということになりやすいので気をつけよう。ANOTHERは 至る所が階段化されており、特に後半の1鍵連打+右側らせん状の配置はリズムもとりづらく 一気に崩されそうな箇所。ラストの簡単な部分でオブジェが追加されているので、そこは しっかり回復に使いたい。

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ASIAN MIXTURE華蝶風雪白虎 SP:6,10,11/DP:7,10,12199
 各シリーズの曲を1曲ずつクリアするとCARDINAL GATE内に出現するという、知らなければ なかなか出ないが知れば一番出しやすいという条件。その名からイメージされる通り、 琴や尺八などを取り入れた優雅な和風曲である。曲の最後に出てくるような8分アルペジオが、 雪が降っている情景を表しているのだろう。ANOTHERになると終盤が変化し(中盤も少し変わっ てるが)、8分フレーズに3/16分のディレイがかかったようになる。これはGENOCIDEやZenius -I- vanisher(A)でも見られる技法であり、またポップンで同ジャンルを手がけたという ことからも、白虎の正体はTatshであると予想する。
 四天王曲中一番NOTE数が多くbpmも速いものの、一番簡単と言われているのはラストで大分 回復できるというのが大きいだろう。基本は8分で、スクラッチが絡むところ以外は難所 らしいところはない。中盤の16分階段+αが4回ほど現れるが、ほぼ同じことの繰り返し なので覚えてしまおう。ANOTHERは序盤から縦連打中心の同時押しがあるが、ノーマルゲージ ならその後で立て直せる。ラストの変化に最初は戸惑うだろうが、16分の交互がほとんどなので 全部繋ぐこともそう難しくないはずだ。

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和式電子音楽カゴノトリ〜弐式〜橙色特別室 SP:6,9,11/DP:6,9,12140
 橙色特別室=Orange Loungeで、いつもフランス調の曲を作ってたユニットが和風の曲と いうのは意外(ボーカルの人は日本人だったのか、とか)なものがある。GUITARFREAKS 10thMIX & drummania 9thMIXからの移植で、Agnus Deiやヒマワリと同期である。かごめかごめの に似たふしで恋愛っぽい内容を歌っているのだが、どうにも曲の雰囲気が怪しくて 和歌に暗号が隠されるように何か別の意味があるのではと考えさせられる。「超超簡単」と 聞こえるサビは正しくは「寵鳥眈々(ちょうちょうたんたん)」と歌っており、とても可愛がって いる鳥を見つめているという意。寵鳥は籠鳥(ろうちょう)ではないので注意。
 曲が独特なら譜面も独特。同じことの繰り返しが多いが、白鍵中心→黒鍵中心が入れ替わる。 1回目のサビの終わりの4つ同時連打は外すとゲージを一気に落とすので前後は多少無視してでも 同時押しは繋ぐつもりで。2回目のサビは8分が多くなるが、最後は同時押しを含むドラムロール。 入りのスクラッチは無視した方がやりやすいだろう。サビとサビの間に、◎状の配置があって まさに籠の中の鳥のように見えて面白い。ANOTHERは途中までのオブジェ増加も異常だが、 ラスト10小節の延々トリルが入った密集譜面。★11とあるが、次回作のロケテでは★12に 上がっているほどの難度である。

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CONTEMPORARY嘆きの樹金獅子 SP:8,11,12/DP:7,11,12160
 四天王曲のANOTHERをHARD・正規譜面で(アップデート前はRANDOMでも可だった)AAランク 以上を出すとマークが出現、それを4つ集めると出現という今回のOne More Extra曲。 解禁前に出現した際には、セグメント表示部にネガティブな単語の羅列が次々に流れる という曲以外の演出も見られた。過去作のワンモアも作曲したことがあるという公式 コメントより、金獅子=dj TAKAと推測できる。獅子→Lion MUSASHIとも取れるが、 曲調的にはD.J.Amuroの方がしっくりくる。
 RENAISSANCEとは対極にあるCONTEMPORARY(現代音楽)というジャンルだが、ピアノと ストリングスのクラシカルなメロディに4打ちなどのドラムパートが加わる手法はAA に近いものがある。公式コメントで語っている「無調音楽」は、24分ピアノ アルペジオのベース音がないところや、半音階ずつ上がっていくパートが調を無視したあたりで 意識したのではと見られる。ボス曲というのを意識しただけに、RPGゲーム(特にDQやFF)の ボス戦をイメージさせるなど、いかにもゲーム音楽らしいという印象を受ける。
 HYPERは★11。中盤の短いトリル+キックorスクラッチの繰り返しは運指を考えさせ られる。2P側は少なくとも5+S(できれば4+S)を右手だけで取れるようになりたい。24分の 階段はミス多発だが、2小節しかないのでその後で回復したい。ラストは酷くなく単曲クリアは 安定しやすいだろう。ANOTHERは前作ワンモアの冥と同じ2000NOTES。前半の同時押し連打 などは問題ではなく、白鍵同時→黒鍵同時→……の繰り返しとなるいわゆる「デニム譜面」 のオンパレード。24分階段は5小節に伸びた上高音パートのそのままのため、24分と16分が 混在している意味不明な配置に。ラストにもデニム譜面があり殺しにかかっている。 ちなみにDP ANOTHERも2000NOTESだが、SPとオブジェの分布が違うというのが面白い。 やろうと思えば2000以上にもなったということでは……?

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LOVELY TRANS POP虹色DJ YOSHITAKA feat. G.S.C license SP:4,8,9/DP:5,7,8160
 良くも悪くも「CaptivAte〜虹色〜」と言うとしっくりくるかもしれない、pop'n music13 カーニバルからの移植曲。シンセパートが印象強いせいかもしれないが、それでも歌モノ 扱いなのでたまたま似た感じになったのだろう。ポップンの公式コメントを信じれば、 入院生活で生まれた曲らしい、というとTaQのInnocent Wallsと同類ということになるのか。 でもオチがなぜ「Catch Me」?(愛の罠だから?)IIDXの曲コメにはリミックスか続編かを 匂わせるような文があり期待。
 同時押しと交互配置が多い譜面。シンセパートでは特に後ろの4小節のリズムを把握しよう。 あとはサビの右側同時押しと、その後の8分縦連打+正拍オマケでBADハマリしないように 注意するくらいか。ANOTHERもオブジェが増えるもののラストは大して変わらず(むしろ 減っている)、pop'nのEX譜面のような同時押しの連続というのはなく少々物足りない。DPは 例によってYOSHITAKA譜面=分割譜面で、交互譜面が綺麗に分かれているので簡単だ。

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POPROCKタシカナモノ星野奏子 with the BAND SP:5,7,9/DP:5,7,11180
 2人プレイ時にのみ出現し、選曲後はSP・DPでも常駐するという解禁前の条件。これは 複数のアーティストが共演しているからこその条件だったのだろう。コナミスタイル キャンペーンソングで、作曲したのはTatshだが、ボーカル星野奏子・ギターTatsh・ベー スTAKA・ドラムMr.T・ターンテーブルYoshitakaというオールキャストでのムービーは見物。 ただ、シンセストリングスや高音ベルなど生演奏以外の音の方が目立っているように思える。 スクラッチ音にしてもROCKらしからぬ、加えてTatshらしからぬか。作曲面でもYoshitakaが 協力したのだろうか。ヒマワリでもあったような、同じサビでもドラムパターンがいろいろ 変化するという特徴もある。
 基本は8分譜面、ドラムパターンの変化とスクラッチを含む同時に気をつければ、 終盤も難しくなくクリアしやすい譜面といえよう。ANOTHERも終盤はそれほどでもないが、 序盤〜中盤にかけてオブジェ密度が増えており、特にスクラッチの絡む所で押しづらい 同時押しが多発している。あとDPANOTHERはSPよりもNote数が多く、16分を含む箇所が やや厄介だが、★11の中では簡単な部類だろう。

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DRUM'N'ROCKgood-cool SP:2,8,10/DP:4,7,-180
 イントロのギターアルペジオからとても妖しい旋律。ROCKにははじめからDRUMは付き物の はずなのだが、ドラムを強調したROCKと捕らえるべきだろうか。硬派なROCK調のBGMにも かかわらずどこか艶めかしいのは、good-cool本人による甘い歌声のせいだろう(イントロの 声とか特に)。A〜Bメロでスクラッチ音を取り入れているのも、good-coolの他の曲にも 見られるが効果的に脚色されている。サビでFeel Itと連呼しておいてそのタイトルにならな かったのは、同名の曲がすでに存在するからであるが、1度しか歌詞に登場しない「罠」 という1文字になった方が、結果見た目のインパクトは大きい。
 99%8分譜面で、難易度によって同時押しの数が変わる。HYPERでは多くても2つ同時まで、 中盤の連続スクラッチ地帯も鍵盤が抑えられ、その後で十分回復できる。難所はラスト 1小節で、突然3つ同時押し+スクラッチの連続で落としにかかる。片手で鍵盤+スクラッチを 同時に取る技術が十分に身についてないとクリアは苦しい。ANOTHERになると全体的に 3つ同時押しは当たり前の体力譜面になるが、やはりラス殺し譜面。特に最後は12467+Sの 配置ということを覚えておこう。ちなみにNORMAL7は★2と初心者向けなのだが、HYPERが★8の ため2曲目からしか選曲できないという矛盾もあり。

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