HAPPY SKY


GenreTitleArtistLevelbpm
SYNTHETIC PROGRESSIVE ROCK100% minimoo-G Sota FujimoriSP:5,9,10/DP:4,10,-252
 前作の"ANDROMEDA"では同名のシンセサイザーで作曲したことからその名前をつけていたが、 今回もmoog minimoogというシンセサイザーだけでメロディ・ドラムなど全てのパートを 作っている。よって「ひゃくパーセントミニモーグ」と読むのだろう(100が日本語なのは さておき)。bpm252の8分で延々と続くメロディはデジタルっぽさをやドラムパートの 歯切れのよさはかっこよいのだが、たまに落下するような音色とトライバルな感じがする ドラムはなんか間抜けで笑ってしまう。
 PROGRESSIVEということで、ロケテでは4/4拍子で統一されていた小節線は製品版では なんと全く現れないという特徴的な譜面。SP HYPERは終盤の連続スクラッチ地帯がかなり長く、 ここでゲージを減らしてしまうだろう。★9にしては難しい、★10に近いものがある。 また鍵盤の同時押しが1つもないというのも珍しい。ANOTHERはTHE CUBEのように叩くパートが ガラッと変わり、ドラムメインのキーアサインとなる。1鍵と5鍵を繰り返し叩くが、2連打に なっているところでリズムが崩れないよう。こちらはラストで長い縦連打にスクラッチも絡む 凶悪な配置。連打はかなり速そうに見えるが、実質I Was The One(A)ラスト相当である。
 (070209追記) 家庭用HAPPY SKYにて、POODLEと共にANOTHER14譜面が追加。 これもTHE CUBEと同じで、SPのHYPERとANOTHERを足したような譜面。連打が複数の鍵盤に 分散されていたり後半スクラッチが少ないと良心的にも見えるが、テンポの早さと小節線が 無いことによるリズムの掴みにくさでかなり難しい。
 また、TRANINGモードに限り小節線が現れるのだが、前半は曲のパートを区切るように 拍子がコロコロかわる。しかし途中から飽きたように、7/4拍子に統一される。 拍子を分けるのはともかく、変拍子に意味はあったのだろうか。

GenreTitleArtistLevelbpm
GOTHIC METALAgnus Deiあさき SP:5,9,10/DP:5,8,1170〜168
 ギタドラの人気曲がIIDXに移植。あさき曲といえばホラー的要素を含むものが多く 怖いイメージがあるが、この曲はインストであるためかそういう印象は薄い。 ゴシックメタルとあるように、中世音楽の音階を取り入れたバンド曲で、 変拍子が多く、曲の展開がめまぐるしく変わっていくのも特徴。私が初めて聞いたときは なんとなく「ファイナルファンタジー」の戦闘曲みたいだなと思った。ムービーは ギタドラのものをほぼそのまま使用している。赤白黒でキャラが茶倉っぽい格好だが、 髪型が変とかホラーっぽさが(曲よりも)ある。
 全体として1鍵を中心とした譜面で、中盤の階段と終盤のスクラッチに注意が必要だ。 あと序盤に急激に遅くなるところのオブジェにも引っかからないよう。ANOTHERは細かい ドラム音が加わり、パート終わりに16分で詰まった譜面が降ってくる。ただそういうところに スクラッチがあまり絡んでこないので、鍵盤だけに集中して叩こう。

GenreTitleArtistLevelbpm
NATURAL SOUNDalla turca con passione Twin AmadeuSSP:5,8,10/DP:4,8,9140
 トルコ行進曲といえばベートーベン作曲のものも有名だが、Twin「AmadeuS」だけに モーツァルト作曲のものがこの曲の原曲。メロディラインはほとんど原曲と同じで、 特にオリジナルのフレーズもなく誰でも馴染むことができる曲だろう。初めて聞いたときは 「女子十二楽坊?」とかいうイメージだったが、ギターとバイオリンが交互にメロディを 弾き合っているのがこの2人組ユニットならでは。ロケテ版ではなぜか曲名が 間違っていた(alta turca wn passione)という話もあったり。
 鍵盤同時押し+スクラッチの連続と階段譜面が特徴。特に中盤の階段地帯は休む暇が ほとんどなく集中力が要される。終盤は2連打にも気をつけよう。ANOTHER7は特に終盤の 難度が跳ね上がり、2鍵を中心とした鍵盤捌きが難しい。ラストの3つ同時押し+スクラッチの 連続も見た目より繋ぎにくいぞ。DPは中盤の階段がうまく弾けるようになれば楽しい譜面。 ANOTHERは★9にしては難しいと言われるが、SPほどひどい配置ではないので良譜面だと思う。

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TRANCE COREAuroraRyu☆ SP:7,10,11/DP:6,11,12181
 HAPPY SKYにRyu☆得意のHAPPY HARDCORE……と思いきや今回は少し趣が違い、Abyss Remixと同じTRANCECORE。イントロは合体せよ!ストロングイェーガー!!(Remix)の中盤で 出てくるような壮大な広がりを持つ、曲名通りオーロラの下にいるような気分になる フレーズが流れるが、まもなく激しいリズムとメロディに襲われる。中盤以降、シンセの フィルターによる変化とシンバル6連発が印象的で、全体的にはやや暗めの曲調だが ラストはちょっと明るめになって終わる。同じような曲にならず、それでいてRyu☆らしさを 残しているかっこいい曲だと思う。
 ムービーは、六本木ヒルズにある蜘蛛のオブジェをモチーフとして、その蜘蛛が動き出して 街を襲うのを一人の女性が止めるという内容だが……女性=狭霧シオンはモデルとして活躍 しているらしいのだが、髪型のせいでホラーっぽさがあり怖いと感じる人が多いようだ。 また3Dの背景の作りがなんか雑というか、学生作品っぽい仕上がりだと感じた。それに 曲調はともかく曲名のオーロラが全く出てきていないというのも。
 HYPERは★10でもかなり難しい方で、bpm180の高速で同時押しあり16分乱打の体力とテク ニックの両方を要する。リズムパートの叩く箇所がコロコロ移っているのも変な譜面。シンバル 6連発の部分はリズム通りきっちり決めたい。ANOTHERはHYPERと大して変わらないという声も 聞くが、前半から目茶な譜面が降ってきてより体力が必要になってくる。

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NOSTALISH REQUIEMCaptivAte 〜浄化〜 A/ISP:5,9,11/DP:5,9,11160
 後半のシンセフレーズがIIDX REDのエンディングテーマのRemixになっているということで 話題になったこの曲。フレーズの繰り返しが多いが、中盤に歌を入れることで 展開をだれさせない工夫がある。前半はピアノのみでメロディを作っていて繊細な印象があり、 それを受けての後半のシンセパートなので、同じメロディなのにIIDX REDのときよりもどこか 物悲しく聞こえてしまうのが不思議。NOSTALISH REQUIEMというジャンルにふさわしい、 が公式サイトではそうジャンル名が書かれているのに、ゲームではREQIEMとUが抜けてるのが もったいない。
 前半も後半も4小節ごとに、同色鍵盤の2〜3つ同時押し+スクラッチの連続が登場する。 他には前半で16分で<型した配置がよく登場するが、たまに二重で出てくるのが叩きづらい。 後半のシンセパートでは意外と短いドラムロールでリズムを崩されやすいので注意。 どうしてもズレるなら同時押ししたほうが無難。HYPERは見た目わかりやすい譜面だが、 ANOTHERになると隣接配置が多発してなんか汚い譜面に見えてしまう……前半はベース音の 縦連打も叩くことになり、<型のあたりが非常に見づらくなる。同色鍵盤の同時押しだった ところがほとんど隣接同時押しになっていて、なんだかポップンっぽい配置に。 それでも★11の中ではクリアだけなら簡単な方だと思われる。
 (061203追記) DistorteDではジャンル名がNOSTALISH REQ"U"IEMと修正されて いるようだ。やっぱりREQIEMは誤植だったか。

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ACID JAZZCatch MeDJ Yoshitaka feat.ERi SP:5,7,9/DP:4,8,11115
 前作「D.A.N.C.E!」と似たような構成で、スクラッチを多用したアップテンポなR&Bと いった感じ。ただD.A.N.C.E!ほど明るい曲調ではなく、ちょっと大人びた感じだ。 伴奏もギターとベースしかないシンプルな構成だが、リズムパートがかなり凝っている ように思われる。ボーカルはそれほど寂しいというよりは力強いイメージがある。 なんかPanoramaを思い出したのだがちょっと似たところがある?後半のサビではDJシミュ レーションらしい工夫がされており、サビ後は別の曲へ移行しているらしい。
 4or8小節ごとにある32分交互が目立つが、これがスクラッチでなかったと思えばそれほど 難しく感じない。終盤はスクラッチが連続しているが、鍵盤・皿共に同じパターンの繰り返し なので1小節さえ覚えれば楽。それでも鍵盤→皿→鍵盤などなっている部分はズレやすい 部分だが。ANOTHERは32分交互の当たりで鍵盤や皿が増えて配置を把握しづらい。 ここは7+Sから始まっているものが多いので2P有利だろうか。DPは終盤にスクラッチと 鍵盤が完全に分離して、片手力が問われる。同時押しはほとんど無いが、32分交互に皿が 挟まっていたりあるいは片手で交互を弾かされたり、ここでもポイントは32分。遅いのが 得意ならばANOTHER14は★11でも簡単に感じるだろう。

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J-POP REMIXDon't let it goウッチーズ SP:4,7,8/DP:4,6,8160
 「あきらめるな」という意味の曲名。IIDXのウッチーズ曲はどれもbpm160台のアップテンポで、 シンセの階段フレーズがボーカルの間に入ってくるというパターン化したシリーズみたいな ものだ。ジャンルにREMIXと付いているのは、大桟橋と同様に原曲はもう少しゆったりした 曲だが、ゲーム版ではアップテンポのアレンジであるということ。イントロがピアノから入る あたりは「どんなときも。」に近い。ついでにボーカルのHiroも相変わらず槇原に 似ている(笑)。歌詞は進む道に迷った若者を応援するというものなのだが、これはどうかなと 思ったのは「諦めるなんてことは 死んだときにでもすればいい」というくだり。死ぬという 言葉を歌詞に入れるのはよほどの想いが無い限り使ってほしくないものであるが……
 2つ同時押し+Sの2連続がキメによく使われている。シンセフレーズは交互配置が多く、 最後がスクラッチになっているのはこれも相変わらず。サビに右から左の階段が連続するので ここが難所となる。16分3連の繰り返しで十分に回復したい。ANOTHERは4打ち+クラップが 増えるというのもお馴染み、これもシンセフレーズの入るところが一番密度が高くなるので 見切れることが大事。あとDP ANOTHERはシンセが片方に寄っていて、単なる分割だが 難易度は絶対SPと同じではない、★8は明らかな詐欺だ。

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BATTLE2005double thrash414 SP:6,10,11/DP:5,11,-166
 thrashとは「/(slash)」ではなく「鞭打つ」という意味で、"thrash metal"という 激しさとスピードのあるへヴィメタルの一種のことから来ているのだと 思われる。Des-ROW・泉 陸奥彦という二人のギタリストだから"double" thrash。 ギターでここまで曲を引っ張っているのは他にFAKE TIMEくらいしかないだろうが、 こちらの方が細かい音符が多いせいかbpmよりも高速に聞こえる。GOLIによる硬派な ロボットムービーには、ポップンでDes-LOW(&TaQ)作曲の"Jack"よりJackが登場する。
 階段譜面だからthrashを「/」のことと勘違いする人は多いだろうか。隣接階段が ほとんどで、さらにスクラッチも度々現れるのがやっかい。中盤の白鍵螺旋階段も ズレやすくいやらしい。しかし終盤は8分の同時押しばかりとなってかなり回復できるので クリアは★数に比べて簡単だったりする。ANOTHERもやはり終盤回復なのだが、スクラッチが 追加されている前半でゲージを残してこそ本当のクリアと言いたい。

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HYPER J-POP SIXEDENTЁЯRA SP:6,9,10/DP:7,8,-200
 今回もカウントアップしたHYPER J-POP "SIX"。今までの中でbpmは最速なのであるが、 半分のbpmで歌っている感じがして(4ビートではなく2ビート)逆にゆったりして聞こえる。 前2作のように4打ちがはっきりしてはいないからであろう。望郷的な曲調がまさに 「楽園」の曲名にマッチしている。個人的にはHYPER J-POPシリーズの中では一番気に 入っている曲だ。間奏の前にサビが2回あるというのがちょっと珍しい。
 ムービーはDoLLと同じくGOLIキャラアナザーストーリー。順番としてはENPTY OF THE SKYの後になるのだろうか。DoLLのようにロボットが前面に出てるというよりは剣を持った キャラが目立っている。
 全体的に難度が平均している分にはクリアしやすい。一度目のサビの7鍵4打ち+8分 フレーズ地帯が休み無くオブジェが降ってくるので、疲れやすくやや難しいか。 フルコンを目指すなら序盤の16分ズレをはさんで同時押しがある部分がミスりやすい 注意ポイント。ANOTHERは2〜3個同時当たり前でNOTE数1300を越える体力譜面、 このあたりもどこかポップンっぽい配置。あとラスト3小節のベース音スクラッチが 何気に取り辛くいやらしいと思わない?DP HYPERは★8でSPよりも簡単、NORMALは★7で あり、NとHの差があまり見られない、人によってはHYPERの方が簡単と思うのではないか という微妙な難易度設定だ。

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E-ROCKEMPTY OF THE SKYAKIRA YAMAOKA SP:3,5,8/DP:3,5,8182
 山岡氏の曲ではおなじみのボーカル・ricが妖しくも神秘的に歌っている、直訳すると 「空(そら)が空(から)」と掛けているタイトル。ジャンルのE-ROCKはElectrical Rockだろう か?(エロと掛けてるんじゃないだろうな……)といってもギター・ キーボード・ドラムなど生演奏でもできそうなパートのみで構成されているのがROCKらしい。 雰囲気としてはRISLIMをアップテンポにした感じだが、基本的にドラムがバスドラとスネアが 1拍ずつ交互に鳴っているため、bpmの割にはそれほど激しくない。前半に8分でドラムの 連打がブレイクになっているが、徐々にボリュームが上がってくるのが印象に残る。
 ムービーはDoLLに続くGOLIキャラアナザーストーリー。EDENと同じくこちらもロボットよりも 剣をもったキャラクター中心に描かれている。サビ後にセリカとエリカが両端を持った長い剣が 面白い構図。それにしてもDoLLに出ていなかったセムは一体……剣で刺されまくって魔王役?
 新曲HYPERで★5、ANOTHERでも★8と簡単な譜面。テンポが速いが4分や8分間隔がほとんど。 しかしドラム以外の音が聞こえにくいためリズムがとりづらいといった難点もあるので、 そこは目押しで。前半に8分同時押し地帯とスクラッチ+同時押しの連続地帯がそれぞれ 2小節続くが、その後は簡単な譜面ばかりなので十分回復できる。

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TECHNO RAVEFirst Resolutiongood-cool SP:5,7,9/DP:5,8,11150
 冒頭で車が走り去る音があるせいか、レースを思い出させるような曲だと思った。 といっても序盤の「ヨォーー」という声が和風(KING OF GROOVE?)ぽかったり、 終盤の掛け声がポップンのバリトランス・Denpasarとそっくりだったりして、人によって イメージが違ったりするかもしれないが。全体としてはダーク系で最初から最後まで 通してるのはgood-cool曲ではあまり見られなかったことだ。しかしこれが氏の「初心」 と語っていることから、こういう曲が本来のgood-cool曲なのだろうか。曲の半分を過ぎた ブレイク部分で初めてボーカルが登場するが、歌モノと考えなくていいだろう。
 4打ちバスドラ=1鍵というのはお約束だが、スクラッチの決め音が入ってるところでは 1鍵以外に移動する、またハイハットが6・7鍵に交互に登場するなどというのが譜面の 特徴。HYPERではシンセ音を叩く部分ではハットのオブジェを抜いてたりするので、16分ズレで 忙しくなったり同時押しが多くなったりがあまりない。ブレイク後はほとんど8分で 構成されていて、スクラッチがらみの同時押しができればクリアは近い。ANOTHERではバックで 細かく鳴っていた16分音が配置され、しかも隣接階段でたびたび現れるので繋ぐのはやっかい。 特にブレイク後によく出てくるので、HYPERと違って後半も気が抜けない。

GenreTitleArtistLevelbpm
CYBER FUNKFUNKTIONULTRAdoof SP:5,7,9/DP:4,7,9133
 "FUNCTION"と書くと、プログラマにとっては馴染みのある「関数(あるいは機能)」 なのだが、この曲名はジャンルのFUNKとかけてFUNKTION。といってもドイツ語でfunktion= 英語でfunctionらしいが。シンセ音でファンキーなメロディを作っているのが ジャンルの通り。ULTRAdoofというアーティスト名だが、SLAKE氏の別名義という話を 聞いたことがある。言われてみればマイナー系の曲調(こういうのが本格的なCLUBミュージック なのかもしれないが、一般的IIDXプレーヤーの立場で言えばの話)であり、中盤のデジタルな パートがMUSIC TO YOUR HEADに似てなくもない。
 HYPER7序盤は8分間隔の2連続スクラッチが度々現れる。鍵盤と同時になっているときは いいが、間にオブジェが入り込んでいるとやっかい。中盤は短い同色階段がしばらく続き、 8分の同時押しに以降。その後のパートで隣接階段がやや多くなっているので注意 しよう。ANOTHER7は鍵盤が増えたせいでスクラッチ間のオブジェも増えていてかなり取りづらく 感じる。DPは中盤のパートがHYPERだと同色階段、ANOTHERだと同色で2個ずつ交互に降って くるが、これは実はHYPERの方が叩きづらかったりする。特にHARDでやろうとするとANOTHERの 方が先にできたりするかもしれないぞ。

GenreTitleArtistLevelbpm
SWING WALTZgarden青野りえ SP:4,7,10/DP:4,7,12220
 今回HAPPY SKYにはEDENやラクエンなどのタイトルがあったことから、「garden」も 楽園を意味するのかと思われたが、単に「庭」を意味するらしい。歌詞が英語なので 意味は理解できないが(サントラ待ち)、公式サイトで作曲者のwac氏がそう言っているから そうなのだろう(いつものようにおちゃらけたコメントだが)。それにしてもwac作曲と わかったときは正直驚いた。ピアノメインの伴奏とはいえ氏の曲では明るい曲調のものが 多かったから、こういうお洒落なイメージがなかったのだ。変拍子でSWING WALTZ、 まだ久保田修氏ならわかる気もしたのだが。大学のサークル仲間らしいボーカル=青野りえで、 さすがwac氏が推薦するくらいで曲調にぴったり合った声と上手さがある。
 変拍子でかつ跳ねたリズムなので曲だけでは感覚をつかみづらく、目押しで叩いていく ことになるが、bpm220という高速なのでHS設定は慎重に。終盤近くまでは階段はあまり 多くないが、鍵盤の同時押し+スクラッチの連打が何度か現れる。そしてラスト数小節は 階段が……といってもHYPERなら大分間が開いた階段になっている。スクラッチに注意すれば それほどでもない。しかしANOTHERになると、中盤からの同時押しがひどいことになり、 ラストの階段は12分でほとんど休みなく続いており、しかもスクラッチが増えている。 スクラッチ側でない手での捌きが重要となる。ANOTHER14はこの終盤の階段が全部左にきていて、 革命よりも速い階段が降ってくると考えれば★12も納得か。

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RAVEGet'em up to R.A.V.EDisconation SP:5,8,10/DP:5,8,-145
 Disconationはkors k氏の別名義、その名の通りディスコで流れそうな曲での名義なのだろう。 イントロはSENSEのようないかにもRAVEな音色とメロディだが、ボーカルが入るあたりで エレピの切ない感じの伴奏が入るあたりがkors k節といったところ。中盤終わりでブレイクが 入る前のメロディが、24分の部分がなんかアラビアっぽく聞こえるのだが、それを引いても キャッチーなフレーズでノリやすい。ちなみにロケテ版では最後にイントロを繰り返して8小節 ほど長かったのだが、あまりに長すぎたためか製品版ではフェードアウトになっている。
 >型と<型のオブジェが並んでいるという配置が目立つが、左右交互に叩けるので 見た目ほど難しくない。ただしラストはスクラッチもあるのでややラスト殺しになっている。 中盤の4打ち+オケヒメロディに入ってくる「ホゥ!」のスクラッチは、鍵盤と鍵盤の間に 入ってくるため取りづらく、2P側の方がやや不利に思える。ANOTHERは32分を含むドラムロール など局所的に密度が濃く何度もゲージを減らされやすいが、ラスト1小節がHYPERと同じため、 同レベルの中ではクリア自体は易い方という印象がある。

GenreTitleArtistLevelbpm
BROKEN TEKGREEN EYESSLAKE SP:6,8,10/DP:6,8,-170
 タイトルを訳すると「嫉妬の目」。HAPPY SKYのテーマに似つかわしくないダークな曲調だが、 これがSLAKE氏の周りを気にしない、わが道を行く曲作りだと思う。全体から見れば 繰り返しが多いが、それぞれのパートを見れば、これまでに無い変則的なリズムパートが 異質さをさらに際立たせている。クラップ系の硬い音が何度も鳴って耳に残りやすい。 終盤にメロディラインらしいものが出てくるが、それも最後に不安になるような音階で 締めるというのが、徹頭徹尾なアングラ路線だ。
 リズムパートは同じことの繰り返しでもオブジェの配置は毎回異なっている。ほとんど16分の 連続でしかも交互の部分が少ない分、他の16分乱打譜面よりも格段に難しい。そもそも リズムがややこしいので覚えて叩くということもままならない。HYPERの★8、ANOTHERの ★10はいずれも+1で考えたほうがいいだろう(ロケテでA7が★11にしては簡単という声が あって下がったのだろうが)。ANOTHERはスクラッチが増えた分、周辺の鍵盤がかなり 取りづらくなっている。

GenreTitleArtistLevelbpm
HAPPY HARDCOREHAPPY☆ANGELjun feat.TAHIRIH SP:5,7,10/DP:5,7,-180
 HAPPY SKYだからHAPPY HARDCOREというのは安直かもしれないが、今回のテーマに 一番合っている曲だろう。junハピコア曲の英語ボーカルはお約束になっているが、 今回はピアノは間奏以外あまり目立たず、シンセの細かい音が伴奏を任されて いる。bpm180はSweet Sweet♥Magicと同じだが、こちらの方がよりアップテンポに 聞こえるのは、序盤とラストにあるメロディパートとオケヒ・クラップの使い方に よるものだろう。そう聞こえるのはノリの良い証拠でもある。
 メインメロディは交互配置、他は8分メインの鍵盤配置なので叩きやすいが、難しいのは 度々現れる3連スクラッチ。4小節ずつ分けたときに毎回同じ場所で降ってくるのなら 構えられるが、不意打ちで来るようなタイミングなので、スクラッチには常に気を使わないと フルコンなどは簡単ではない。ANOTHERはこの手の曲には珍しく、1鍵バスドラが増えるのでは なく別パートが増えているという乱打系の配置。Aメロで2小節ごとにクラップ4連打が 増えているなど、8分メインのパートも16分配置が随分追加されている。

GenreTitleArtistLevelbpm
CYBER J-ROCKI am有沢みはる from BeForU SP:5,8,10/DP:5,8,-190
 be動詞は他動詞として「〜である」という意味があるが、このタイトルでは自動詞の 「いる、存在する」の意味で使われている("I'm In Love Again"と同様の使い方)。 イントロはピアノのアルペジオでしっとりとスタートしているが、すぐにギターとドラムが 激しくなり、BeForU新規メンバー・有沢みはるのボーカルも力強い感じを受ける。 ドラムパートがNAOKI曲ではやや特殊な部分があって、終盤の8分連打などは印象に 残りやすい一方、中盤のピアノアルペジオなどはEDENと混同しやすかったり。
 ムービーは有沢みはる本人出演で、Don't be afraid myselfの黒バージョンなイメージだが、 実際に風が吹いているのではなく白線を書き殴って表現している。
 HYPERは8分と16分がはっきり分かれている譜面。8分パートは2個同時押しの連続が繋げ られるのが前提で、ラストに147Sの取りにくい配置を裁ききれるかがクリアの鍵。16分 パートは序盤のドラムロールは変則的で叩く数を間違いやすいので注意。サビに入る直前は 2回ともシンセの音階と逆に下がるような階段配置なのはなぜだろう?ANOTHERは中盤以降、 左側に出てくる2連打がかなりやっかいで、そこで削られたゲージを2度目のサビでどれだけ 回復できるか。ここにも3連打があるので注意しよう。

GenreTitleArtistLevelbpm
CLICK HOUSEin motionRyu☆ SP:5,6,7/DP:5,6,8138
 Ryu☆曲といえばキャッチーなフレーズで派手派手の曲調が当たり前のようになっていたが、 この曲はそれに比べればかなり地味に思われるだろう。CLICK HOUSEというジャンル自体 万人受けするようなものではないが(前・今作で3曲にもなったが)、同じフレーズの繰り返しで 耳に残りやすい曲ではある。効果音というよりボイス系のサンプルを主に使って グルーブを作り出している。その声ネタの中で「ビーマニ」と言ってるように聞こえるのが 5鍵の「CYCLE」を思い出すのだが、声は全くの別。
 ムービーは女性の緑色のシルエットがメインになっているが、何度も出てくる「両手」が その形から波動拳とか、それに重なっている声ネタから「ガチョーン」に 見えて(聞こえて)仕方ない……
 HAPPY SKYの新曲では3連スクラッチを含む譜面がかなり多いが、この曲もその1つ。 ただ他に比べbpmが遅めなので繋ぐのはそれほど難しくはないだろう。難所は序盤の4打ち+ 8分連打+α地帯、ずれてBAD連発だと気分的に凹んでその後にも影響するので、確実に 繋げるようにしたい。あとは16分を含む乱打譜面が続く。最後の10小節くらいは交互配置と 知っていれば、オブジェが増えているANOTHERでも繋ぎやすくなる。

GenreTitleArtistLevelbpm
TRANCEINAZUMAdj TAKA SP:5,9,11/DP:5,9,12148
 後半にthunderと同じボーカルが使われているが、初めからthunderのREMIXとして作曲 したのではなく、後になってたまたま同じボーカルを使った、ということでREMIXでは ないとTAKA氏は主張している。でも曲名はthunder(雷)に似た意味の「稲妻」。 ある意味、Lion MUSASHI曲でbpmが上がってなかったthunderをついに上げたとも捉えられる。 前半を聞いた限りでは、初めはハード・エナジー系で作っていたというのもあり、 イェーガー曲に近い印象を受けた(今作でRyu☆のイェーガーREMIXがあるというのに)。TRANCEと あるが他のTAKA TRANCEよりもバリバリのシンセでピアノも使われてないので、 ハード・エナジー系のジャンルとしていてもよかった気もするが。
 シンセ音の乱打か、それにバスドラが加わったものか、というのがHYPER譜面。 中盤のブレイク以降、同じ鍵盤のトリルはBADが出やすく気をつけなければならない箇所。 終盤にバスドラが加わるところが一番難しいのだが、その後シンセ音のキーが抜けているので すぐに簡単になる。ANOTHERは6・7鍵にハット系の音を叩かされたり、終盤も16分シンセが ずっと続いたりと密度の濃い譜面が続いている。ラス殺しと思われるが、どちらかといえば 全体難でスコアも取りにくい譜面だ。あとANOTHER14が単なるSPの分割ではなく片手で バスドラ+16分乱打を叩かせるひどい配置。終盤がちょっと簡単になっているが、ここでの 回復のおかげでクリアできた、という人はごく少数だろう。

GenreTitleArtistLevelbpm
HAPPY EXTREMELESSON 5Risk Junk feat.Erika Mochizuki SP:5,8,10/DP:5,7,12152
 One More Lovelyは高速でHAPPY HARDCOREに近いものがあったが、こちらはややbpmは 落ち着いてTRANCEっぽくなっている。細かいシンセがバックで鳴っているのはOMLと 同様。HAPPYというジャンルなのだから明るい曲調なのはそうだが、「落ち着いた明るさ」 という表現になるだろうか。歌モノであるということもポイントだが、 サビの終わりがやけに色気があるのは気のせい?
 ムービーは全体的にモザイクがかかった画面で人が曲にノって踊っているというもの。 モザイク→ドットと考えればKecakの人型にも見えてくるから、アレを降らせてるの だろうか。
 Risk JunkというとOne More Lovely(A)のとてつもない譜面が降ってくるのでは ないかと思われたが、これは良心的な難易度。HYPERは2つのパートを同時に弾くという 譜面が多い。何を叩いているのかわかりにくいのでリズムがとりづらいという難しさが ある。ANOTHERはNOTE数が多く、バスドラ追加他細かい部分が増えているが、ラストだけ気を つければ平均的な難度。スクラッチの同時押しの間に縦連打が入るのがやや辛いか。ANOTHER14は ★12だが、これも序盤とラストだけ難しいくらいで、★11に挑戦するくらいの腕ならクリアも 可能だろう。まずOne More Lovely(A)と同レベルのはずがない。
 (060131追記) Under the Skyと共に、CS10thに先行収録。ムービーのモザイクの人は、 なんとなくRisk Junk=dj TAKAのようにも見える。

GenreTitleArtistLevelbpm
CLICK HOUSEListen UpMitsuto Suzuki SP:4,7,9/DP:5,8,10133
 Let's runの作曲者がまた渋い曲を提供。IIDXのCLICK HOUSEはゲーム性を考えて 普通より音が多めに使われているらしいが、公式サイトにはリスニングバージョンが あると書かれていたが、これがサントラのLONG VERSIONとして入るのだろう。 声ネタというよりちょっとした歌モノになっているのはLet's runと似ている。 電話のフォーンのような音がメロディで、4打ちキックの中クラップ音が目だって使われる。 まあこういう硬い音をふんだんに使うのが「クリック」ハウスの由来だろうが。
 この手の曲のムービーの割には、声部分に合わせてスクロールしているのがブレたりと 面白味があるなと思っていたが、これがMAYA担当というのが、キャラ絵のイメージと 全然違うのに驚いた。
 4打ち曲のはずなのに、1鍵はキック音ではなく4打ちでないのが変わっている。 しかし1鍵を中心に他の鍵盤を叩くというのは、4打ち譜面と同じテクニックを要するので、 鍵盤の同時押し部分でリズムを取るように。ANOTHERと比べてHYPERの方がスクラッチが多い というのも特殊で、ひょっとしたらANOTHERの方が先にフルコンできる人も?

GenreTitleArtistLevelbpm
PUNK OPERALittle Little PrincessSHRINE 418 SP:5,10,11/DP:5,10,-180〜212
 中世を舞台にした英雄伝というと、勇者が魔王を倒してお姫様を助けるという ストーリーが王道。しかし勇者が助けるのを嫌がり、魔王が手を焼くほどのおてんばな お姫様だったら?というひねくれた発想が元となった曲。初めと終わりがファミコンの 出力音みたいなのは、昔のRPGゲームなどでそういう話が多いからということだろうか。OPERAと いうと久保田修のROCK OPERAがあり、そちらは一人で歌って(しかも何と言ってるのか わからない)いるものだったが、この曲は姫と勇者の担当がしっかり分かれており掛け合いに なっている。3拍子の部分では静かな展開だが4拍子ではしっかりPUNKしており、2回目サビ 前のギターソロなど曲のイメージに合わないはずなのにちゃんとマッチしているのが不思議。
 ムービーは歌詞の内容そのままのオペラ……を人形劇でやっているのがLittleなところ。 最後のカットで出てくる女の子がこのお姫様の元となっているということだろうか? ちょっとSigSigの女の子にも似ているが。コミカルに動く姫や勇者たちは可愛らしく、 歌詞の日本語訳と合わせて楽しめる。また間奏では天井からピアノを弾くwacとギターを 弾くHandsome JET Projectの二人も登場。
 bpm212と高速で8分メインの譜面だが、所々に現れる16分に注意。また12分のリズムも 多く、序盤の螺旋配置はまだしも、終盤に4連スクラッチと絡む逆方向の階段は 大きくミスしやすい危険な箇所。ANOTHERになるとその箇所はさらに難しくなるが、 その直前の部分でゲージを保つことも難しくなる、8分の同時押しが延々と続く体力譜面 となっている。

GenreTitleArtistLevelbpm
DRUM'N'BASSLove MagicD.J.SWAN SP:5,8,10/DP:4,8,-170
 D.J.SWANおなじみの8分ドラムンベースで、今回は4打ち部分も多い。フレーズ終わりの 3拍目裏にアクセントがあるのもお約束。原則としてベース音がキーアサインされない ゲーム性としては仕方ないことだが、ベースよりも目立つピアノが同じフレーズを繰り返す。 この同じ繰り返しがクセになることから、Love Magic(媚薬)という曲名が付けられたのだろうか。 オブジェの配置が同じまま後半になると、いつの間にか別の音色を弾いていたという変化も。
 出力アニメの女性がSecret of Loveと同じキャラというのは、公式サイトで書かれてなかったら わからないだろうな……というか今でも同じというのに納得してない部分もあるけど。
 8分の同時押しはひとつずれるとGOODやBAD連発でスコアも取りづらいので、結構目押しが 重要だったりする。しかし一番の難所は13ドラムロール+αで、左利きには辛い配置。 終盤にはどうやったらスクラッチが取れるんだという場所もあるが、いっそスクラッチを捨てた ほうがゲージもスコアも安定するのでは。ANOTHERはラストのドラムロールが長くなっている だけでかなり難しくなっており、クリアするなら13同時押し、スコアを狙うならMIRRORを かけるのがいいだろう。

GenreTitleArtistLevelbpm
UK PROGRESSIVEmind the gapOsamu Kubota SP:4,7,9/DP:4,8,-98〜147
 「変拍子に注意」。久保田修氏が4拍子を嫌っているとは いえ、7/8→3/4→7/8→5/8→3/2→11/8→3/2→7/8→3/4→7/8→5/8という素数 変拍子(3/2は6/4などにも捉えられるが、あえて素数で示す)のオンパレードは、 他ではabstractくらいしかない。イントロは「惑」に似ているが、エレキギター?のフレーズや ドラムなど激しい部分もある。bpm変化に合わせて静と動を繰り返している。
 「段差に注意」。古城で目覚めた骸骨が、骨しかないのにトイレを探して走り回るという 滑稽なムービー。正座して茶を飲む姿は某落ちものパズルゲーで見たような……最後にトイレを 見つけるが、足元の瓦礫(段差)に気が付かず、転んでバラバラになってしまうというオチ。
 「bpm変化に注意」。意外にもIIDXの久保田曲でbpm変化するのはこの曲が初めて。 いわゆるソフランのように2倍or1/2倍の変化ではなく1.5倍で変化するのだが、 遅いパートの階段が詰まりすぎて見切れない人も多いだろう。HS4.0で高速地帯が できる人なら多少楽だが、それでもbpm98はまだ遅すぎる。最後の遅いパートからも オブジェがたくさんあるので、SUDDEN+も使うなら遅い方に合わせるべきだろう。 あと、「最後の3オブジェにも注意」。

GenreTitleArtistLevelbpm
FUTURE HOUSEMOON RACEELEKTEL SP:5,7,9/DP:5,8,-147
 作曲者のELEKTELは「米ソの月の開発競争」のイメージで作曲したらしいが、ムービーが うさ耳巫女少女になったのは仕方ないのではと思う。イントロで幼い女の子の声がラララ〜と 歌っていたり、中盤のメロディが琴のような音色だったり旋律が和風だったり。アメリカや ソ連がどこに入ってるというのだろうか。まあそれはさておき、4打ちキックと2STEPが 重なって鳴っているという変わったリズム。中盤以降の静かになる部分にJazzっぽさが 含まれている。でも私が一番好きな部分はベースの使い方だったりする。ここだけは 巫女よりも月面開発っぽさがあったりしない?
 先に述べたが、ムービーはうさぎの耳を生やして巫女の格好(ただしミニスカート)をした 女の子が、RACEだけに走っているというもの。うさぎじゃなくて別の耳だったら 似たタイトルのアニメもあったな……
 譜面の難所はわかりやすく16分連打が8小節続くところ。同色の交互になっている部分が多く 叩きやすそうに見えるが、完全交互でないためABSOLUTEの交互地帯などよりも難しいと思われる。 終盤の16分地帯は一部ドラムパートに変わるのでやや簡単になるが。ANOTHER7は間に4打ちが 加わり、ラストはドラムパートと同時になるのでラス殺し感強し。HYPER14はSPの分割譜面 なのだが、16分パートが左右交互でなく小さな階段が左右に固まって降ってくる。CAN'T STOP FALLIN'IN LOVEに近いものがあるが、これも8小節つづくのでかなり難しい。★8は 詐欺という声が強い難易度設定だ。
 ところでこのHYPER14譜面、4小節ごとに区切って横に並べたとき、22〜29小節目の オブジェの並びが巨大なうさぎに見えるという。PLAYしている時は半身ずつ流れてくる形に なり、譜面サイトなどの静止画像として見ないとわからないことから、おそらく偶然出来た 並びだとは思うのだが……

GenreTitleArtistLevelbpm
DRUM'N'BASSPATRIOTISMkobo SP:4,7,9/DP:3,7,-180
 家庭用で新曲→ACに移植という形での楽曲提供ばかりだったkobo氏が、ACに書き下ろしの 新曲。G2・Karmaのようなダーク一直線のドラムンベースで、スクラッチ音と声ネタを 多用しているのが特徴(中盤に「Be quiet」というのがあるとどうしても同名の曲の方を 思い出してしまうが)。シンセメロディの変則的リズムと後半のマリンバが不安感を漂わせ、 ラストの不協和音での締めで、曲終了後も恐怖感を頭に刷り込まされるだろう。
 「愛国心」という曲名から、出力アニメは戦国時代の武将が何人か登場。「雪月花裏編」を イメージしているということは、黒髪の女性は雪月花の出力アニメの人と同一人物と いうことだろうか?
 1鍵を中心として交互配置となるシンセフレーズが長く続くが、そのリズムがどこも 変則的で譜面どおりのタイミングで叩くのが難しい。1鍵だけに目をとらわれないように。 案外S-RANDOMの方がやりやすかったりもするぞ。ANOTHERは連続スクラッチ地帯が何度も登場、 ラストにもあるので最後まで油断できない。スクラッチ地帯以外の部分はほとんど難しくなって いないので回復に回したいところだが、一箇所あるドラムロールは危険。

GenreTitleArtistLevelbpm
HEARTPink RoseKiyommy+Seiya SP:3,5,6/DP:3,5,-116〜146
 ポップンで聴いたことがある人が多いだろうが、初出はKEYBOARDMANIA。イントロはピアノの アルペジオで始まるが、すぐテンポアップしシンセ音中心となる。しかし切ないメロディと フレーズが心に響く、「HEART」というジャンルがピッタリ合っている曲だ。ムービーは 加工はあるもののKEYBOARDMANIAのものからで、3Dロボットはかっこいいが歌詞と合ってない 気がする。
 新曲HYPERの中では一番簡単な方だが、2つのフレーズを同時に叩くことになるので同時 押し・16分ズレが多い。一番の難所はサビに入る直前の、2つ同時押しの連打にスクラッチが 絡む箇所が2回。慣れないうちはスクラッチを意識しすぎず大きくミスをすることを減らし、 その他の部分で回復するように心がけよう。クリアが楽勝な人には、序盤のbpm変化に惑わされ なければAAAも狙いやすい曲だ。ANOTHERはさほどNOTE数が増えてないが、Bメロ直前で密度が 濃くなっていたり、終盤の鍵盤が一部スクラッチに移っていたり。

GenreTitleArtistLevelbpm
SYNTHESIZED TECHNOPLASMASota Fujimori SP:4,8,10/DP:5,8,-148
 プラズマテレビを買った嬉しさで作曲した曲、というとなんか笑えてしまうが、多彩な変化を する細かいシンセで構成されるBGMはANDROMEDAの再来。この部分で既にプラズマらしさを作り 上げている。しかし主旋律の鐘の音色のようなのが何だか寂しくてアンバランスに聞こえて しまう。あえてこの音色を選んだ理由を尋ねたいものだが、この音色によってちょっとだけ 神秘的な雰囲気も与えているのだろうか?サントラ盤ではイントロに他のパートが追加されて いるのもあって、初め何の曲かわからないということも。あとPOORアニメのロボットみたい なのがDQIIIのラスボス・ゾーマに似てると思った。プラズマとゾーマ。
 前半の主旋律パートでは8分譜面だが、その他は16分の乱打or階段譜面。隣接階段が何度も 連続するのは中盤以降現れないのだが、16分乱打は休みがなく変則的なので集中力の維持が 大事。ANOTHERはバスドラが増えてNOTE数も多いが、それだけで★10では簡単な方。クリアが 余裕な人はフルコンを目指そう。それからDP HYPERは16分パートの左右の振り方にややクセが あり、★8をクリアできるようになっても油断をしないように。

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HARD DANCEPollinosisdj REMO-CON SP:4,6,11/DP:4,7,9145
 曲名はズバリ「花粉症」。鬱陶しいほどバリバリ鳴っているシンセ音が、そこらじゅうを 舞っている花粉を表しているのだろう。しかも曲が進むほどシンセの鳴り方が激しくなっていく。 後半の3連符地帯やシンバルが1拍どとになるのはgigadelicに似ている。ムービーは なぜかバンド演奏しているネコ。確かにネコが鳴いているようにも聞こえなくもないが。
 HYPER7の勝負は後半から、1鍵盤の4打ちを中心とした3連打から3連符に移行。 1拍または2拍ごとにオブジェのタイミングを確認しながら叩こう。解禁後登場 したANOTHER7は異様。NOTE数がHYPERの倍以上になり、序盤から5つ同時押しのオンパレード、 中盤は6小節続くドラムロール+αに4打ちスクラッチ。終盤も鍵盤だけでも難しいのに 4打ちスクラッチと、「花粉症の人にとっての花粉の季節のつらさ」みたいなのを感じるような 譜面だ。ラスト手前には、ついに鍵盤のみの7つ同時押しが登場。どの鍵盤が何の音を 鳴らしているのかさっぱりだが……
 DPは左手でS+1ができないとクリアできない譜面。RANDOMは使わない方がいい だろう。ANOTHER14も解禁譜面なのだが、SPと比べるとほとんど難しくなっておらず 拍子抜け。

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EURO BEATPOODLEY&Co. SP:5,8,10/DP:5,8,-160
 MONKEY DANCE・SPEEDY CATなど、曲名に動物の名前を使った流れからか、今回は犬の種類を 曲名にしたY&Co.のEURO BEAT。前回のSPEEDY CATのカッコ良さから打って変わって、 犬の立場から綴った歌詞で可愛らしさを前面に出している。オケヒの音がちょっと 犬の鳴き声にも聞こえる。ムービーは歌詞になぞらえて、ピンクのプードルがいろんな 表情をする愉快なもの。ただエントリーカードにもある、ガイコツの幽霊みたいなのは 何を意味しているのだろう?(でも個人的には、なんかあの犬が ムカつく……泣くのと笑うのとが入れ替わるところは何がしたいのか、あくびしてるのも 媚びを売ってるのが見え見えというか……)
 4打ち+シンセメロディの配置が主だが、HYPERではシンセのキーだけ見れば16分に なっている所が少なく、鍵盤に関してはそれほど難しくない。ただ4分音符でスクラッチが 連続しているところが多々あり、そのスクラッチと鍵盤の同時押しで苦労することになるだろう。 ラストもスクラッチが多めでややラス殺しな譜面。ANOTHERはシンセの細かい部分も配置され 1〜3鍵に偏った配置も見られる。全体的に同時押しが増えるのは当然だが、AメロはHYPERと 比べて鍵盤が少なくなっているというのは変わっている。

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DIGI-ROCKrage against usualdj TAKA feat.Gt.Shintaro SP:7,10,12/DP:6,11,12152
 HAPPY SKYというサブタイトルに対抗するかのように、「怒り」をテーマにしたdj TAKAの ロック曲。ロック系の曲では"dj TAKA"ではなく"TAKA"名義の方がしっくり来るのだが。 生演奏であるようにも聞こえるが、一応シンセなどの打ち込みもあるよう なのでDIGI-ROCKらしい。肝はなんといっても完全にギターソロになる3小節で、 曲を通してもバリバリのギターを中心に曲が作られている。
 HYPER7は24分のギターソロ地帯は繋ぐのは難しいが、その後の部分で回復できる。 ギターが階段になっているところはドラムを叩かせず、他では1鍵キック・2鍵スネアと なっていることが多い。ややスクラッチが多いので、前後の鍵盤との位置関係に注意しよう。 解禁後のANOTHER7は……24分地帯が2重螺旋になっていて、ここでゲージを保つことは非常に 困難である。ただ配置はワンパターンなので同時押しで切り抜けられないこともないし、 たとえここで2%になってもその後で回復すればクリアは可能。それでも妙な連打の入った 対称譜面や二重階段+αも難しい。全体的にスクラッチも増えていて、所々でミスを誘う。
 HYPER14は後半にBATTLE+MIRROR地帯があり、しかも16分階段か続く難所がある。 これもその後の部分で回復したい。ANOTHER14は24分地帯・B+M地帯共にHYPERと大差なく、 ★12という程の難度はない。ただ前半は片手で階段を取ることになるので、 後半までにゲージを貯めるというのが難しくなっている。

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BREAKCORESCREAM SQUADCALF SP:7,10,11/DP:6,8,11220
 今回のEXTRA曲の出現条件は、3曲目までHARD・正規譜面でAAランク以上、かつ3曲目は ★10以上(HYPER・ANOTHERどちらでも可)を選ぶというものだった。そうして出現した のはHAPPY SKYとは似つかわしくない曇天。5鍵以来ののCALF名義(=SLAKE)で、アングラ系 ではあるが、怖さというよりも怪しさだけで突っ切っている曲調の印象がある。 ドラムパートは案外単調ではあるが、スクラッチ音を多用しているのが特徴的。
 鍵盤だけで考えると、16分になっている箇所は交互配置が多く叩きやすい。しかしそこに スクラッチが絡むと一気に難しくなる。鍵盤が惑わされる上に、高速であるためBADはまりも しやすくなる。休符になっている部分を見極め、回しすぎることのないように。ANOTHERは スクラッチが追加されに16分も含んだりと、さらにBADはまりしやすくなっている。スクラッチの ない部分で回復したいが、ラスト直前に鍵盤が左に寄っている箇所があり、そこでゲージを 保つことがクリアの前提となるだろう。DP HYPERが★8となっているが、SPの分割譜面と 考えてよく、SPと比べてそれほど簡単になっているとは思えない。確かにスクラッチは減って いるが、ラスト数小節の左スクラッチが曲者のラス殺し譜面だ。

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TECHNOScripted Connection⇒DJ MURASAME SP:6,9,12/DP:6,11,12151
 ANOTHER、あるいはNORMALで曲の構成が変わっていたり、メロディの一部が変化していたり という曲は今までもいくつかあった。しかしこの曲は、NORMAL⇒HYPER⇒ANOTHERと繋げると 1つの曲になっている(1つの長い曲を3分割している)という新たな試みの元作られている。 特にサントラではoriginal extendedとしてその3曲分が繋がったものが入っているので、 一度に3倍楽しめる(どの部分が中心とも言えないので、HYPERだけ入れるということが できないというのもあったろうが)。タイトルを表示するセグメント部分で「⇒」が「−>」と 表示されるのを見るとC言語のポインタを思い出し、プログラマの考えなんだなぁと思った。
 譜面の紹介は今回はNORMALから。16分シンセの乱打部分が多く、交互になっていない部分は 同色階段とはいえ、オブジェの見切りも容易ではなく★6では難しいのではないかと 思う。HYPERは16分乱打に4打ちが加わる。特にラストはほぼ休み無くオブジェが降って来、 左側に寄った配置なので左手力と右手のカバーが大事。途中の連打地帯もBAD連発しやすく ゲージの維持が難しい。
 解禁後のANOTHER、度々登場するドラムロールがゲージを削る。また対称譜面地帯は 見切れる人とそうでない人でゲージの残りが全く違ってくる。そして5+1の縦連打地帯、 数通り叩いているようでミスが出やすい、人によっては最難関地帯。この縦連打地帯で2%でも その後をつなげればクリアは可能のようだ。つなげられればの話だが。ANOTHER14は、rage against usualほどではないが、SPと比べてオブジェ数がかなり減っていて★12では クリアしやすい方である。
 (070204追記) 家庭用HAPPY SKYに収録される際、なんとNORMAL・HYPER・ANOTHERの 各パートが独立してN mix・H mix・A mixとなり、それぞれがNORMAL・HYPER・ANOTHERの譜面を 持つという豪華なことに。もう少し凝ったサブタイトルにしてもよかったのではと 思うのだが……ちなみにAC GOLDでも3分割されて収録されるようだ。
 さらに家庭用ならではの隠し要素として、SP段位認定・裏7級には3パートを繋げたlong mixが登場。サントラのように新たにフレーズが増えることはなく単に繋げたという ものだが、各パートがそれぞれのANOTHER譜面よりも難しくなっている。TOTAL NOTESは 当然過去最多の4459!残念ながらFREE MODEには常駐しないらしい。

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BIG BEATSEXYSEXYCHEVYMATALLY SP:5,6,8/DP:4,7,9140
 「CHEVY=悩ます」という意味だとわかれば(そうでなくとも)大人の色気のある楽曲。 声ネタとポーンポーン鳴ってる落下してるような音がふんだんに使われており、 シンセ音はちょっと古臭い、全体的にレトロな雰囲気を持つ。どこの国の人なのかと 思っていたが、実は日本のアーティストだとか。ジャンルがBIG BEATとあるが……IIDXのTaQ BIG BEATに慣れているせいか、ドラムパートがそれほど派手でなく物足りない気もする。 ポップンカーニバルのウォーターステップを聞いたとき、この曲に似てるなとも思った。
 HYPER譜面はなんだか右か左かに偏っている。メロディ・キック以外のパートは 不規則な16分のリズムで曲を覚えるのが困難。よって目押し中心で叩くことになる。中盤から 小節線で隣接配置を含む3〜4つの同時押しが頻繁に登場、難しいのはそれ自体ではなく、 その前後が16分ずれになっている場合。終盤は単調な繰り返しなので回復できる。ANOTHERは 1鍵キックを中心に、細かい音が一気に増えて目押し度がさらに増す。

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MAKINASigSigkors k SP:5,7,10/DP:5,7,12179
 MAKINAとはスパニッシュハードコアとも呼ばれ、ハードコアのリズムに哀愁系のメロディを 乗せる手法の楽曲のこと。哀愁系の曲ばかり提供してきたkors k氏にとっては得意な系統 だろうが、この曲に関してはむしろ今までの中で一番明るい曲じゃないだろうか。 コンセプトは女の子向けの曲ということで、可愛らしさのあるメロディラインが繰り返し 使われて印象に残りやすい。
 ムービーは前作"HORIZON"に出ていた3人娘が花をバックに和服で登場。水彩画のような 画風だけでなく、デフォルメされたアニメ絵で走り回り、可愛らしさを引き出して いる。POORアニメでこけるのはご存知だろうが、ムービー全体を隠さないPOORアニメは あまり見られない珍しいものである。そのせいで初めてこの曲をPLAYしたとき、POORアニメに 気づかずそれがムービーの一部だと思っていた人もいるのでは?(私は思ってた)
 HYPERはメロディ+バスドラか、メロディ+シンバル(スクラッチ)の配置がメイン。 所々に出てくる16分に気をつければフルコンも狙える……と思いきや、それを阻むのは 終盤にある3連(+1)スクラッチ。bpmも速いので、1つ目のスクラッチを早めに回し だそう。ANOTHERは後半からの>型の16分3連が8小節続くところが難所。8分アルペジオ 地帯も変な同時押しになっていてややこしいが、ここは確実に回復に使いたい。終盤の3連 スクラッチはラストのドラムロールとも同時になっていて殺しにかかっている。
 ANOTHER14は★12だが例によって逆詐称。しかし>地帯は全部左側なので、左手が弱いと そこでゲージを無くしてしまい、回復しきれずに終了といったことも。

GenreTitleArtistLevelbpm
DANCE POPSPARK !SILVER FOX PRODUCTIONS feat.星野奏子SP:4,7,9/DP:4,6,8126
 「舞い上がれー」が耳に残るミドルテンポのDANCE POP。タイトルは前作「D.A.N.C.E.!」に 似て"!"が付いていて、跳ねたリズムは同じだが、男声ラップなどなく全編通して 星野奏子のボーカルを楽しめる。作曲者はIIDXでもおなじみの上野圭市氏……なんだけど、 公式サイトで星野嬢がそのことを知らないように語っている(なぜかMAXを挙げている)のが ちょっと可笑しい。ムービーにはDAISUKE氏(これもいつもは「DAI」なのに、なぜに 公式……)振り付けのもと、星野嬢の可愛らしさを存分に引き出すようなプロモーション ビデオ風になっている。
 序盤の連続スクラッチ+同時押しを含む鍵盤の配置はかなり難しいが、それ以降で 回復していくという形。サビに入るとスクラッチは短くなるが似たような配置があり、 1+3同時押し、特に24分間隔の連打がきちんと押せないとゲージが保てない。 ラストはスクラッチに気をつければ交互で叩けるので繋げられるようにしたい。ANOTHERは 一番難しいスクラッチ+同時押しの地帯にさらにオブジェが増え、サビから4小節ごとに 難所がやってくることに。ラストが難しくなってないのが救い。

GenreTitleArtistLevelbpm
TECHNOtant pis pour toiAKIRA YAMAOKA SP:5,7,9/DP:4,9,-138
 POORアニメの「残念だよ」が何事かと思われるが、タイトルを訳すとそういう意味に なるらしい。かといってなぜサラリーマン風……。そういえば10th・SPACE FIGHTでも 曲コメントで残念と言っていたが、何を残念に考えて作曲したのだろうか。minimalian以来の ミニマルテクノ(公式「ミニマルドン」より)で、ラストの残響などフィルタの使い方が 印象が残り、ダークな曲調をさらに引き出している。全体的に4打ちキックなのだが、 ラストのキックの使い方が変拍子的だ。
 全体的に正規譜面は叩きづらいと思う。4打ち+α地帯にしても16分が多いし、スクラッチも 2つ同時押しにかかっていたり。ラストは変則バスドラから1・7ドラムロール+α、 どう考えてもHYPER★7の難度ではない。ANOTHERも叩きづらい配置は変わらない上、ラストは 裏打ちでスクラッチが増えている。道中はともかくラストだけ見ればKecak(A)を超えていて、 これも★9とは思えない。この難易度付けが「残念だよ」。

GenreTitleArtistLevelbpm
MPBTizona d'El CidTOMOSUKE SP:5,9,10/DP:5,10,-265
 「MPB=Musica Popular Brasileira」で、ボサノバ+他ジャンルの要素を取り入れた ブラジル音楽なのだが、確かにボーカルはパヤパヤスキャットでボサノバの特徴。 しかしテーマはスペインの救世主エル・シドの剣であり、スペイン音楽の要素も 取り入れている。ギターの哀愁的な旋律がそのスペインな部分。TOMOSUKE氏といえばOrange Loungeだが、こちらはフランス系の楽曲(+ボーカル)での名義であろうから今回は 使わなかったのだろう。サントラで1箇所ボーカルが半音ほど上がってる部分が あるが、BGMまで半音上がっていてそれは必要な変化なのかと思うのだが。
 bpm265と新曲の中でもっとも高速。曲の序盤ではリズムをつかみ辛くGREATを取るのが 難しいだろう。ボーカルが一度なくなるあたりでリズムパートが聞こえやすくなり 曲にノッて叩けるようになる。ギターのズレを含む階段は一部分しか出てこないのでそれほど 気にしなくてよいが、連続スクラッチ+鍵盤の同時押しは度々登場する難所。間隔が 開いているとはいえテンポが速いので、スクラッチが反応しないということが無いよう 回す方向には気をつけよう。あと曲が終わったように見せかけてまだ続くので注意。bpmの せいもあるが、IIDX楽曲中最多小節数(135)の曲である。

GenreTitleArtistLevelbpm
COUNTRY TECHNOTOE JAMBIG IDEA SP:4,8,8/DP:4,8,-90〜160
 海外で発売された、DDR ULTRAMIX2からの移植曲。西部劇で流れそうな楽しい曲で、 だんだんテンポアップしていくのが特徴。弦楽器中心だがギターよりもバイオリン系の楽器が 主旋律を奏でる。メロディばかりに気をとられがちだが、後半のbpm160になってからは 4打ちキックとハットが加わり、しっかりTECHNOしている。跳ね回るようなイメージから"TOE" JAMと曲名が付けられたのだと思うのだが、翻訳すると「足指の間の臭い垢」……
 この曲の出力アニメが一風変わっていて、カウボーイの格好をしたデフォルメGOLIキャラが 次々に登場するというものだが、それ全体で1つのアニメとなっている。空POORを含め 一度でもPOORアニメ「ミスっちゃったのぅ」を出すと、以降GOLIキャラは登場しなくなる。 そういう点で(現在は無いが)Happy Weddingのラストに似ているものがあり、ノーミスで クリアしたい曲である。
 中盤までは同じような譜面の繰り返しで、16分階段はあるもののテンポはそれほど速くなく 簡単な方。難しいのはbpm160になってからで、スクラッチや同時押しがないものの1→7の 隣接階段やトリルを含み休む間がない。ANOTHERは序盤数小節で同時押しが増える くらいで、bpm132以降はHYPERと全く同じ譜面が降ってくる。そのためHYPERとANOTHERが 同レベルの★8となっている。

GenreTitleArtistLevelbpm
HAPPY EURO PARADISETwelfth Style Tatsh & DAYBREAKERS NEXTSP:6,7,10/DP:7,9,10 160
 2nd Styleの新曲として"Second Style"があったが、そのHAPPY SKY(12作目)版。 ピアノの美しい旋律で始まるのだが、直後はアップテンポのシンセフレーズで 盛り上がる。HAPPY SKYというテーマに一番合っていると思わせる、音だけ聞いても 楽しい曲だ。中盤から入る声ネタが変則的なタイミングで使われているのだが、 ムービーと合ってるせいかなぜか覚えやすい。終盤のシンセパートでもビシビシ言ってるし。 最後にイントロのピアノを繰り返して静かに終わる。
 この曲を語るにおいてムービー紹介は外せない。"Second Style"では作曲者のdj TAKAと グラフィック担当のVJ GYO・GOLI(DAYBREAKERS)が出演したDJ気取りのムービーだったが、 今作では作曲者のTatshとプログラマーのJONY.C・WASYA・TOCHI(+隠れキャラ?)が ありえないIIDXの禁止PLAY方法を演じたり、他の曲のムービーを真似したりとネタ満載の 笑える内容。最後はカード挿入口から4人が排出されるのだが、ピアノの旋律との ギャップで最後まで笑わせてくれる。
 ピアノ地帯はいきなりズレ階段になっているが、2鍵以外は同時押しでも繋がるので慌てず。 シンセパートは交互配置が多いので叩きやすい。中盤の連続スクラッチ+鍵盤の連打は スクラッチがちゃんと回るように落ち着いて押し→引きしよう。曲が終わったと見せかけての ラストのピアノ地帯も忘れずに。ANOTHERは終盤がrainbow rainbowに似た対称譜面だが、 一番難しいのはブレイク前の2重トリルで、46→17の配置はかなり取りづらい。 ゲージを残すだけなら同時押しで切り抜けられるが。

GenreTitleArtistLevelbpm
J-EUROTRANCEUnder the Sky 南さやか(Be For U) with platoniXSP:5,7,9/DP:4,7,9 170
 HAPPY SKY稼動前にシークレットライブでお披露目となった曲。よってムービーは シークレットライブのものが使われている。ギターアルペジオから入るイントロ〜Aメロの 静けさがバラッドぽく聞こえるのだが、この空間の広さこそが曲名を表している。 Aメロからの流れを受けて、それ以降のボーカルラインもゆったりとした感じのある、 歌詞を聞かせる曲。Tatsh(platoniX)の楽曲は歌を大事にしてBGMは控えめという形が 多いように思われる。ただ、やけにシンバルが硬い目立った音に聞こえるのが気になった。 間奏前の5連シンバルは印象的。間奏のシンセフレーズはNORMAL・HYPER(8分)とANOTHER(16分)で 異なっており、またサントラ版では間奏の終わりでややテンポが下がっている。
 ギターの階段は単なる8分かとおもいきやズレまくっており、スコアを狙うとなると 超目押しゲー。Bメロ以降はズレの無い譜面なのでリズムに乗って叩けばよいが。HYPERは 終盤のドラムロールと、8分縦連打が続くところが難所、ANOTHERはそれに加えて 間奏の4打ち+16分階段が立ちはだかる。DPになると間奏パートでバスドラを叩かなくて いいので簡単に感じる。

GenreTitleArtistLevelbpm
ELECTROSHOCKvault of heavenMr.T SP:4,8,10/DP:4,7,-160
 ELECTROSHOCKも今回で4作目。回を重ねるごとにELECTROSHOCK感が薄れてきて、 だんだんTRANCE寄りになっている気がするのだが……裏打ちベース音がまだ普通のTRANCEじゃ ないELECTROSHOCKっぽさがあるような。構成も今までと同様、パート終わりのドラムロールも お約束。それでもジャンルを気にしなければ外れの曲が無い名曲揃いのシリーズ。前作EXEと 同様ピアノが主旋律で、4分音符が一番細かいというゆったりとしたメロディを 奏でている。BGMで16分のアルペジオが鳴っているのはairflowに似た手法。
 2回ある16分シンセの乱打+ピアノ地帯は、同時押しが同色の隣接配置になっていて 押しやすそうだが、16分乱打が完全に交互ではなく片側に寄るような配置なので、 クリアは余裕になっても繋ぐのはなかなかできないだろう。ラストはそれほど殺しでもないので 回復に使いたい。ANOTHERになると16分シンセ地帯に4打ちも加わりさらにスクラッチも。 ラストもかなりオブジェ密度が増えて油断できない。中盤などでシリーズおなじみの クラップスクラッチがあるのだが、オブジェが8分間隔とはいえ3つ同時押しが頻発して 凡ミスが出やすいので注意。

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ANTHEM TRANCEVotum stellarumiconoclasm SP:4,9,10/DP:4,10,-136〜147
 dj TAKAとwacという、IIDXとポップンでの二大コンポーザーによる合作曲。ポップン10で 初登場し、多くの人がIIDXへの移植希望を待ち望んでいただろうが、近作でついに実現された。 wacがコード進行とピアノ、TAKAがリズムとシンセフレーズを担当し、お互いの長所を 存分に発揮している。元々ポップン10での「星にお願い」がテーマとなっているので、 そのタイトルが冠されたこの曲も神秘的な雰囲気。サントラで終盤に追加されている、 シンセパッド・オルガンによる空間の広がりも是非聴いてもらいたい部分だ。
 ムービーはdj TAKA・wacそれぞれが過去に手がけてきた曲のムービーをミックスしたもので、 最後に「V」でトランが螺旋階段を下りていくシーンと「moon_child」で星が降るシーンを 重ねたものは印象的。ポップンでの担当キャラ・神ことMZDも登場する。
 最初と最後はピアノ階段、真ん中は1鍵バスドラ+シンセの譜面。16分の1→7階段も 何度か出てくるが、一番難しいのはラストの乱打にズレたスクラッチが加わっているところ。 スクラッチに気を取られすぎると一気に赤ゲージを割ってしまうので、鍵盤の方に重点を 置くべきだろう。ANOTHERは後半の混フレ地帯とドラムロール+ピアノが難所。最後は 4打ちが加わっていて、最後のスクラッチ小節もオブジェ数は変わらないが配置が微妙に 違っている。DP HYPERは終盤に16分階段を片手で弾かされるので、片手力がないとクリアは遠い。 個人的に、HAPPY SKYのHYPER14では一番難しいんじゃないかと思っている。

GenreTitleArtistLevelbpm
DISCOWe are Disっ娘よっつ打ち命DANCE☆MAN feat.Disっ娘SP:3,5,9/DP:3,5,9129
 あのダンス☆マンが驚きのIIDX曲提供、ファンクの効いたディスコ調を支えるのは 4人のボーカル・Disっ娘(うち2人がBeForUのよま・りさ)と4打ちキック。曲のいたる ところで「1・2・3・4!」の掛け声を使い4拍子というのを強調している。 強調しすぎて「4!」がフォーに聞こえないほど。掛け声も含め、ノリの良さは新曲の 中では1・2を競う曲だ。それにしても「ハイハットはウラ打ちだね絶対」と言っている ところの、実際にBGMで鳴っているハットが表打ちになっているのが矛盾しているのだが……
 ムービーはGYO氏のキャラ、カナ・アクティ・ラムラ(新キャラ・"Sense"嵐舞子の 遠い親戚)・虎大和をDisっ娘の4人に見立ててダンスしながら歌っているという もの。3Dではなく2Dを意識したムービーは珍しいが、紙人形の立体感が見られる。
 正拍にスクラッチが4連という小節が目立つのが特徴だが、HYPERはスクラッチで てこずることはあまりないだろう。終盤に単調だが16分の混ざる同色鍵盤の連打が クリアに大きく関わる。ANOTHERはスネアの連打と8分の連続スクラッチがミスを誘い やすい。それでもbpmが遅いので★数表記よりは簡単だと思う。

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MEDIEVAL CHOIRXepherTatsh SP:5,10,11/DP:5,11,12170
 "Sphere"のときはイントロがややダークな雰囲気があり、ブレイク後に神聖なイメージと なる流れだったが、この曲では正反対。神聖さよりも激しさの印象が強い。REDのときに 作曲者とムービー担当者とのコラボレーションというのがあったが、この曲でも歌詞を 考えたのがムービー担当のMAYAだったり、そのムービーに合わせて剣を弾くような効果音が あったり。オルガンのアルペジオやスクラッチの使い場所も良いが、やはりボーカルの 美しさが聞き所だ。
 GENOCIDE出力アニメのキャラ・Killerも登場する、剣を持ったキャラ同士が戦うという ムービーで、イラストの美しさからそれぞれのキャラに人気がある。でも主人公らしい キャラがオロロージョって名前は……ムービーにも出てくる「時計」という意味らしいが、 やはり響きがどうにも。
 曲名の頭文字を象った「X」字譜面はインパクトがあり繋ぐのが難しく、DPでも違う形の X字譜面が登場する。全体としては16分3連打の繰り返しと階段譜面が続く高難度譜面、 総合的な演奏力が求められる。特に隣接階段が続くところで4打ちが加わるというところが 一番難しく感じる。ANOTHERになるとイントロからオブジェが一気に増え、(A)を 超えるNOTE数となっているが、終盤はそれほどオブジェは増えていないのでここで回復できる ようにしたい。HYPERと比べて妙な縦連打が増えているのが厄介。またNORMALはオルガンパートの 一部が16分→8分になっているのはSphereの終盤と同様の変化だ。

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J-EUROBEAT月光Tatsh feat. 星野奏子 SP:5,8,10/DP:4,9,11155
 前作の「太陽〜T・A・I・Y・O〜」と裏返しで月光、とそれだけではなく、間奏が ベートーベンの月光・第1楽章のフレーズを用いている(昔「M」という隠し曲があると ネタになった、本当はbms作者・なおきち氏の「月光」は第3楽章のRemixである)。 シンセの激しさとは裏腹に、ボーカルはゆったり歌っているのでBメロなどリズムが わかりにくかったりするのだが、その分ボーカルが大人な雰囲気を醸し出している(公式でも 歌い方を工夫しているとのこと)。サントラ盤では最後が長くなっていて、ギターの フレーズが追加されているのも聴き所だ。ムービーは当然、ボーカルの星野奏子の プロモーション風になっているのだが、中盤の月光フレーズの部分で360度回転する シーンはホラーっぽい……
 解禁前はこの曲は隠し曲で、曲名にmoon又はlightが含まれる曲(雪月花は該当しない ようだ)、星野奏子ボーカル曲、及び直訳すると「星野」となるSTAR FIELDの計10曲を 譜面の難度は問わずに全曲クリアすることが出現の条件となっていた。STAR FIELDネタを 思いついたスタッフはやるなぁと思ったり。
 冒頭・終盤のシンセ乱打地帯はSPEEDY CATに似たような配置。サビは突然現れる16分に気を つけよう。間奏の「月光地帯」は螺旋階段っぽい配置で難しいが、HYPERはスクラッチの部分で 鍵盤がなくなるので、そこでリズムを修正しやすい。しかしANOTHERになるとずっと16分が続く 上にバスドラまで加わる。月光地帯ができなくてもその後でなんとか回復できそうでは あるが。DP HYPERの月光地帯はやけに左に寄っていて、これもそこ以降で回復していく形に なる。ANOTHERの月光地帯はHYPERと全く同じだが、以降がやや難しくなっているので回復が 難しくなる。いずれにせよHARDでクリアするには一番の壁になるだろう。

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J-HAPPY HARDCOREヒマワリ小坂りゆ SP:3,9,10/DP:4,8,9185
 HAPPY SKYという夏の空をイメージするサブタイトルにピッタリな、ギタドラからBeForUの 小坂りゆボーカルの元気な1曲が移植。LOVE♥SHINEと違って男の子の立場から歌って いる歌詞だからか、可愛さよりもさわやかさを感じられる。元々ギタドラ用に書かれた曲 だからか、ドラムの使い方が変則的で、特にサビでのキック・スネアが正拍になったり裏打ちに なったりとコロコロ変わる。それとIIDXで初めてこの曲を聴いた人は違和感なく思えてしまう だろうが、初めの掛け声の部分がギタドラ・サントラと比べて1拍後ろにずれている。
 BeForUのメンバーをアニメキャラ化した、ギタドラでのムービーがそのまま使われて いるのだが、やけにぼやけている……しかも既にメンバーにいない人もそのままだし。
 LOVE♥SHINEに比べて16分になっているオブジェが多く、しかも階段状になったり していてHYPERはこちらの方が難しいだろう。2P側だと初めの掛け声スクラッチとドラムロールが 遠くて繋ぐのが難しい。原曲のタイミング通りならやや簡単になってたかも知れないのだが、 それを見越してわざと1拍遅らせているのだろうか?ANOTHERはそれほどオブジェは増えて おらず、またNORMALは一気にオブジェが減って初級者向き(でも3曲目からじゃないと選曲 できないが)。SPに比べてDPが簡単になるのはLOVE♥SHINEと同じだ。

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HUMAN SEQUENCERAmuro vs Killer SP:5,10,12/DP:5,11,1266〜200
 SCREAM SQUAD(A)を正規譜面・HARDでAAA出すと出現するHAPPY SKYのOne More Extra。冥という字は冥土などあまり良い印象はないが、中国語で青冥(チンミン)とは あおあおと広がる大空のことを指し、HAPPY SKYのイメージに合致している。しかし 物悲しい曲調を考えれば、公式コメント通り冥王星のことと考えて良いだろう。dj TAKAとTatshの合作なのだが、あえて別名義のAmuro・Killerを使うと、偶然にも ガンダムつながり。それはともかく、高速ドラムンベースにピアノを重ねるのは 「A」と同様だが、ベース音はそれほど目立たず、バスドラ・スネア音やピアノの主旋律が 前面に出ている。しかしバックで流れる細かいシンセ音や、左右に振られる中盤の スローダウンするパートはera(nostalmix)に近い印象がある。また中盤遅くなってから 段々とテンポアップしていくのも特徴。まあこの辺はbmsっぽいと言われることもあるが……
 ムービーは3Dオブジェクトお得意のTa-k。dj TAKAとTatshで「TAKASH」なんて セグメントに表示されるが、実はTa-k氏の名前も合わせてTAKASHなのではないかと 考えている(あるいは、TAKASHに合ったVJを担当にしたとか)。
 HYPERは同時押しも少なく、典型的な階段譜面。bpm200という高速の階段についていけず、 前半でゲージが増えないという人は多いだろう。しかし後半からは同じ階段でも密度が 減っており、やや簡単になっている。中盤の遅くなる部分からゲージを溜めていきたい。 そしてANOTHERはNOTE数が過去最多の2000……譜面を見たことない人は、どのような密集譜面に なるか予想つくだろうか。特に中盤で段々速くなっていく部分では、縦連打ありスクラッチあり、 最後にはbpm200での32分階段なんてのもあって、ここでゲージを残して抜けられる人なんて いるかどうか(それでもHARDクリアしてる人もいると聞くが)。ただこれも後半で回復できる 譜面、しかしそれは前半よりはマシといった感じで、常に4つ同時押しあり終盤に16分の 縦連打ありと気を抜けない譜面が続く。これをクリアできる人こそ、まさにHUMAN SEQUENCER。

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FUNKオレはビートマニア!お前は何マニア? DANCE☆MANSP:7,8,9/DP:5,8,9123
 これぞダンス☆マンの世界というイメージを与えさせる曲で、歌も本人によるもの。We are Disっ娘よっつ打ち命もそうだが、BGMを抑えてボーカルを前面に出し歌詞を聞かせる構成 だと思った。が、ダンス☆マンの歌い方にクセがありすぎて歌詞が聞き取りにくいというのも あり、サントラの歌詞カードを見て「そうだったのか」と驚いたり。歌詞も特徴的だが、 これ以上インパクトのある曲名はないだろうという名付けのセンスも感じられる。
 ムービーにも本人登場、コナミ側が交渉して今日を提供してもらうというコントっぽい 内容だが、アフロが強調されているのを見るとWow Wow 70'sのムービーを思い出す。 「アフロ不足」というならその曲を復活すればいいのにと思ったり。
 Cメロを除いてサビまでは似たような譜面が繰り返される。ブラス音の6421と並ぶ階段は 他と違い24分になっているので間違わないよう。終盤はスクラッチの嵐、それだけでも 難しいのに、24分階段がさらにミスを誘発する。HYPERでは鍵盤と同時になるスクラッチが 排除されていたのにANOTHERではそれが追加され、BAD連発の危険が一層増して いる。DPはHYPERとANOTHERの違いが最後のスクラッチ地帯しかなかったりする。
 またNORMAL7は最後の8小節に6・7鍵盤とスクラッチしか存在しないので、5KEY+AUTO SCRATCHのオプションを付けていると8小節前で叩くオブジェが無くなってしまうと いうことに。この状態でFULL COMBOすると面白いことになるぞ。

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REGGAEラクエンChonan Chiharu SP:4,5,10/DP:4,8,-99〜198
 REGGAEがIIDXの新曲で登場したのは、1stのQueen's jamaica(astria mix)以来となるほどの 珍しいジャンルなのだが、これがkors k作曲とは引き出しの多さを思い知らされる。 新曲の"EDEN"も楽園の意味を持つタイトルだが、カタカナで書くことで曲の明朗なイメージに これほどピッタリになるものとは。スクラッチが散りばめられているのはREGGAEでは よくあるが、日本人ボーカルでラップはなく歌モノとなっているのが特徴。また中盤では 倍速になりJUNGLEの要素も含まれている。
 PLEASE DON'T GOのDJロボが再登場。REGGAEにロボットとは合わないはずなのだが、 このDJロボは愛嬌があり曲に馴染んでいる。自分のラクエンでくつろいでいるが、 テンポアップに合わせてサメに追い掛け回されるという展開に。
 スクラッチは16分間隔なのだが、鍵盤が16分ではなくやや跳ねたリズムなのでスコアを 取りづらい譜面。それに加えて中盤ではbpmが倍になり高速で階段を叩かされる。HYPER7は スクラッチがそれほどひどくないので★5もまだ許せるが、ANOTHER7の★10はかなり怪しい ものだ。16分連続スクラッチにかかる鍵盤が非常に多く、Wonder Bullfighter(A)並みの 難度があるように見える。特にラストが一番難しいのでHi-Speedを決めるときには、 高速地帯をある程度犠牲にしても遅い方に合わせるべきだと思う。
 DP譜面になると前半は楽だが、高速地帯の階段が片側ずつ降ってくるので、SPと違い 高速地帯も侮れない。それに加えてラストまでスクラッチがあるので、これも★8では 足りないように思われる。

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HARD DANCE合体せよ!ストロングイェーガー!!
(Ryu☆ remix)
L.E.D. / Remixed by Ryu☆ SP:5,8,11/DP:5,9,10155
 家庭用8th style特別版に付属していたVレアサントラに収録されていた同曲が、 ゲーム用にショートバージョンとして収録された。バスドラがRyu☆お馴染みの ドリルのような音で、原曲に近い部分からもBe quietをMIXしたようなアレンジのように 聞こえる。しかしブレイク後のシンセの展開には壮大なものを感じさせ、原曲から一番 かけ離れた曲調という点からもこの曲の一番の聴き所だ。
 イェーガーといえばやはり専用ムービーは欠かせない。原曲のムービーの加工だけかと 思いきや、なんか和解してるしサタデーナイトフィーバーしてるし。イェーガーファン(?)の 期待を裏切らない出来だ。
 HYPERは序盤の交互連打はまだしも、バスドラ+「<」型の16分階段地帯が一番の難所。 ブレイク後は4・8分の同時押しで回復できるが、8分同時押しのラッシュは短いが 気が抜けない。終盤は1鍵盤の変則的な連打があり、リズムを覚えないとBAD連発の 危険アリ。ANOTHERは序盤・中盤・終盤それぞれの塊の最後にオブジェが一気に追加されており、 それ以外はHYPERとあまり差はなく回復できる。よって一番問題なのはやはりラストの4小節と なるわけで、スクラッチに惑わされず鍵盤をさばいていきたい。

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K-GROOVEキャッシュレスは愛情消すティッシュ GINGERSP:4,8,10/DP:4,7,-117〜170
 K-GROOVEのKはKorea(韓国)のK。ギタドラの怪しい2人による怪しいタイトルの曲で、 イントロはストリングスでゆったりとした曲調、男性が優しく語り掛けてくるのだが、 すぐにテンポアップして変な絶叫。メインフレーズでも加工された歌声でなんか愉快に 聞こえるが、中盤ではちょっと情緒的なピアノフレーズが入ってくる。ちなみに選曲時の セグメント表示が「TISSUE」だけなのが笑える。
 前半は変則リズムに微妙にズレたスクラッチの連続が難しいが、そこを抜ければ 4打ちキック中心にほとんど8分な譜面となる。終盤は2つ同時押しが続くので難しいが、 1・2鍵は繰り返しなので見切りやすいはず。ANOTHERはHYPERの8分譜面はどこへやら、 16分で細かい音のリズムパートも叩くことに。同じ配置が繰り返されるが、どれも叩きにくい 配置なので耐えるのが辛い。ラストはスネアロールがある分オブジェ密度が増えているのだが、 パターンが変わっているということの方がミスを誘いやすい。

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