字消し


 あなたは消しゴムをお持ちだろうか。

「そんなの当然じゃないか」と思う人もいるであろう。

 著者は消しゴムを持っていない。近くで売っているのをみた事もない。

おかしなことを言ってるかもしれないが、ほとんどの人は消しゴムを

持っていないであろう。なぜなら、ゴム製の字消しが売られていないからである。

ほとんどは、「プラスチック字消し」なのである。砂消しゴムと言われるものも、

「ゴム」は不要である。

 鉛筆で書いたものを書く前の状態に戻すことが出来れば、それは字消しである。

プラスチック字消しが見あたらないとき、輪ゴムで消したりもできる。

パンなどでも消すことは出来るが、それはもったいないが。

 プラスチック字消しは確かに消しやすいが、その分力を入れると欠けやすい。

一時期流行った練り消しは、消す能力が低い上、消すことに使われないことも多い。

砂消しはボールペンで書いたものを消せるが、紙が薄くなってしまう。

どの消しゴムが良いとは言えないが、一度本当の消しゴムを手にとって

使ってみたいものである。

 

 「消しゴム貸して」「持ってませーん」は性格悪い……


将棋倒し


 ドミノ。長方形で、厚みの薄いブロックである。よく、縦に並べられ、そして倒される。

ドミノ倒しだけで番組が成立する。並べ方や並べた場所、倒れた後にできる

模様や絵、そして本線が途切れないかという緊張感。さらには、積む時の挫折と

立ち直りまでと、もはやドキュメンタリーにまでなっている。

 しかし、ドミノの本来の遊び方を知る人は少ないだろう。ドミノに描かれた

サイコロの目のような点に気づいている人もいるだろうが、その目が同じ者同士を

くっつけて並べるゲームなのである。

 将棋倒しとは、ドミノのように、ひとつが倒れたら順々に全部倒れていくことだが、

実際は将棋の駒をドミノのように並べては遊ばない。本将棋の他には、はさみ将棋、

回り将棋、崩し将棋くらいでは遊ばれるくらいである。

 確かに、将棋の駒は40しかないし、ドミノの駒はいくらでもできるので、

並べるならドミノだが、それでも将棋倒しという言葉があるのだから、昔の人は

将棋の駒を並べて倒して遊んでいたに違いない。どちらにしろ、それぞれのゲームを

考えた人にとっては、本来の遊び方以外で遊ばれるのは、あまり良い気持ちでは

ないのだろう。

 

 本線止まったときに「地震起きろ」はないよな……


頓智小僧


 とんちと言えば「一休さん」である。子供なのにさん付けなのが面白い。

呼び捨てなのは和尚や寺の他の小僧、それに母上くらいで、将軍足利義満も

殿をつけている。それほど彼のとんちは役に立つのだろう。

 今回話題にするのは、アニメ放映された「一休さん」である。この作品は、

どうやら二部に分かれているらしい。修行編と放浪編。前者は寺で御仏の元

修行しながら、町での事件や、将軍と桔梗屋の意地悪などを見事に解決する。

後者では新右衛門さんと各地を旅しながら、その場所での事件を同じように

解決していく、皆も良く知っている話であろう。

 だがいくつかの疑問点がある。まず、母上は走って行ける場所にいるということである。

これでは離れた意味があまりないのではないだろうか。

 つぎに、頓智問答の時に、自分でも答えの出せない頓智を出すことがある。

出された問答は自分で解くのが筋だが、それでも答えを尋ねられたらどう答えるのだろうか。

 そして、修行僧の一人が、まったく喋らなくなったことだ。声を聞いたことがあるはず

なのに、修行編最終回でも喋らなかった。声優に何かあったとしても、

代役をたてればよいのに。

 

 てるてる坊主は母上の代わりじゃないのな……しかも動くし


怪人対巨人


 アルセーヌ=ルパンとシャーロック=ホームズ。二人とも空想の人物ながらも、

皆によく知られた怪盗と名探偵。前者はモーリス=ルブラン、後者はコナン=ドイルが

生み出した、推理小説の主役である。

 このルパンとホームズが対決する話がいくつかある。まさに夢の対決だが、

この対決を書いたのはルブラン。そして、大体勝つのがルパンである。

確かに、ルパンが捕まってホームズが勝てば、それで話が終わってしまう。

とはいえ、名探偵を生み出したドイルに失礼なのではないか。

 実は、実際の小説上ではSherlock Holmesではなく、名のSを姓の先頭に移動させた

Herlock Sholmes(エルロック=ショメルス)という名前が用いられている。

ホームズという人物像は同じでも、名前はそのままではない。

それならば適当な名前でもよいのではないか、と考えたのだが、ルパンと対決する

探偵がホームズを模倣したものではないか、と批判される恐れがあるので、

それなら元から「ホームズを参考にしています」とあらわにしたほうが

潔いといえよう。本当のところ、シャーロック=ホームズの名を使いたかったらしいが。

 

 ホームズ三世とか無いかな……ルパン三世に負けるが(笑)


独逸


 1988年、東西合併で話題となったヨーロッパの国、ドイツ。

 英語を学んでいる人は知っているかもしれないが、英語ではGermany(ジャーマニー)

と呼ばれる。では、日本が呼んでいる「ドイツ」はどこから来たものだろうか。

 答えは単純。ドイツ語でドイツのことをDeutschland(ドイチュラント)と呼ぶからである。

 英語圏外の国では英語で全く違う名前を付けられてしまう。例えば東南アジアの国

ミャンマー。今でこそ自国の名前で呼ばれているが、昔はビルマと呼ばれていた。

日本も、Japanと呼ばれている。これに近い呼び名で日本を言う言語は多い。

日本バレーでは、Japanと書かずにNipponとしている。これは、日本国の名を

アピールしている良い例である。

 面白いものとして、北朝鮮のことをニュースで言うとき、始めに

「北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国では……」とほぼ必ず言う。それ以降はさすがに

北朝鮮と省略されるが、少なくともその国の名を軽視していないという証拠である。

 しかし、イギリスは省略されたままである。正式名称は

「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」である。

 

 ドイツ語の授業のことを学生は必ず「ドイチュ、ドイチュ」と呼ぶ……


御御御付


 著者は漢字好きである。だからと言って漢字テストが得意なのではなく、

難しい漢字や珍しい漢字を調べることが好きなのである。

 例えば、一画の漢字は、一と乙くらいが知られているが、最も簡単な漢字は、

丼の中の点、つまり「、」ひとつ打つだけである。これでも漢字とされている。

 画数の多い漢字では、龍を4つや興を4つの64画であるが、

国字では雲3つ龍3つの84画というものがある。

 同じ字を沢山書いてひとつの漢字というのは、木を8つ(林を4つ)がある。

更に、菌の禾の代わりに木を9つ書くものもある。

 これらの例で挙げたものはあまりにも稀で、使われることがほとんどない。

しかし、よく使う字で独特の読み方をする熟語も出てくる。

 御御御付という、御を3つも使うものがある。これは「おみおつけ」と読む。

味噌汁を丁寧に(丁寧過ぎに?)呼んだもので、日常でも使える。

そんなに難しくなくとも、黒子(くろこ/ほくろ)、最中(さいちゅう/もなか)など、

読み方で違う意味になるものも多いので、読み取りも難しい。

 

 憂鬱(ゆううつ)の「鬱(29画)」が好きな自分って一体……


桜と印籠


 時代劇ドラマ「遠山の金さん」と言えば、裁きのときに桜吹雪の刺青を

見せることで人気を博しているが、その刺青を見せるときの台詞を、

「この桜吹雪が目に入らねぇか!」と思い込んでいる人がいる。

 その台詞は、水戸黄門の「この紋所が目に入らぬか」と混合してしまった

せいである。金さんの方は決まった台詞は無いようだが、代表的なものは

「この遠山桜、見忘れたとは言わせねぇぞ!」だと記憶している。

 このようによく知られていても、細かいことまでは覚えていないようである。

 他の例として、芸人で、ドラえもんのまねをして、ポケットから秘密道具を

取り出すという場面がある。この時、ご丁寧にも効果音まで口で言うのだが、

「チャラララッチャラーン」が多い。実際はそんな音はしないのだが、

しかし言っているのを何回も聞くにつれ、それが似ていると錯覚してしまうのである。

著者は「ピカピカーン」だと思うのだが。

 効果音については人それぞれに聞こえるだろうが、役者の名台詞くらいは

間違わないでもらいたいものである。

 

 ドラクエのレベルアップ音も間違われるなぁ

でも字で書いても判りにくいので割愛っと


折り畳み傘


 最近一日中雨が降る。こういう日は、朝から傘を持っていくため、

曇りの朝でどっちか迷ったあげく、持っていかずにずぶぬれになったり、

持っていって無駄に終わったりしなくて済む。

 そうでなくとも、いつも折り畳み傘を所持していれば安心である。

ところがこの折り畳み傘も不便なところがある。

 まず、初めて使う人はなかなか広げられないことである。張り棒が中央で

曲げられるので、無理に開こうとすると上に反ってしまう。ちょうど、子供が

傘の上に雨水を溜めようと、開いたままの傘を思いっきり素振りしたようである。

 それから、畳んだ後、縛る紐が見つかりにくいこともある。畳んだ後は

二倍の張り棒があるようにみえて、傘の布地に隠れやすくなって、手探りすると

いつのまにか手がびしょびしょになっている。

 しかし著者が一番思うことは、傘カバーを落としやすいことである。

開いた後使わないので、たまにポケットに入れるのを忘れたりする。

畳むときに気づくのだが、大体が始め開いたところで落とす。そして

誰にも気づかれずに、元の場所で残っていることも多い。

 

 ↑2回あったよ……しかも1回は昨日


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