beatmaniaIIDX 10th style


"GAME MUSIC" A-JAX (3-WAY MIX) / Mr.T
 コナミのシューティングゲームと言えば「グラディウス」や「ツインビー」などが有名だが、 「A-JAX」というタイトルも出ていることをご存知だろうか?私はシューティングゲームは ほとんどしない方なので知らなかったのだが、Mr.Tの選曲基準に「知名度」も含まれているよう なので、ゲーマーの中では有名な方なのだろうか。でもコナミスタッフの中でも知らない人が 多いみたいだし……REMIXとしては同作曲者の「GRADIUS -FULL SPEED-」と同様の、FM音源中心の メドレー曲になっている。こちらの方がドラムが激しく音圧があるように感じられる。またbpmと してはだんだん遅くなっているにもかかわらず終盤の方が切迫したような曲調になっている。
 bpm 62なのは初めのスクラッチ2つだけなので、HS3にすると痛い目にあう。かといってbpm224に 合わせると今度は終盤のbpm150前後が遅くてオブジェが見切れないという状況にも陥る。ただ後半が できればクリアできることを考えれば、HSは後半に合わせた方がいいだろう。譜面も後半に16分の 階段や連続2連打など難しい配置が偏っている。ANOTHERは密度が増えることはもちろん、 ラスト7小節くらいの不規則なドラムでリズムを崩される危険も。

"PSYCHEDELIC TRANCE" ALIEN TEMPLE / PINK PONG
 ALIEN WORLDに続くエイリアンシリーズの続編。TEMPLE=寺院とあるように、古代の遺跡を探検 してるイメージが伝わってくる。1つのパートでは数小節同じ繰り返しが続くが、それぞれの パートは同じメロディを使っていても場面がどんどん変化していてドラマティックな感じがする。 スネアドラムが今回は効果的にアクセントをつけている。ムービーは前作と引き続きトランが主役で、 インディ・ジョーンズのような展開を見せる。登場する敵役などもトランにそっくりである。
 4つ打ちと2連打が目立つ譜面。同じパターンの繰り返しが多いのでリズムで覚えよう。 中盤・終盤にあるスクラッチが絡む縦連打でミスしやすく、特に正拍から16分ずれている あたりがいやらしい。ANOTHERは4つ打ち・偶数拍が抜けていた箇所が埋められている。中盤に 7鍵盤の縦連打地帯があり、BADハマりが怖い。また終盤も繰り返しだが変則的な配置で密集した 配置が多く、ゲージを抑えるのが難しい。★8としては難しい部類だろう。

"DREAM TECHNO" ASTRAL VOYAGE / EeL
 9thのThe end of my spirituallyに続き、TOMOSUKE作曲・EeLボーカルの楽曲。DREAM TECHNOと あるように全体的にそれぞれの音がぼやっとした、夢の中にいるような雰囲気を醸し出している。 特に歌は、EeLの声はもちろんのこと、コーラスによる男性の声とのハーモニーで、 夢心地のような優しい印象を与える。曲の終わりで同じフレーズのを繰り返しフェードアウト しているのは、夢の終わりを表現しているのだろうか。
 序盤はズレが目立ち、全体としても16分配置が多い。中盤の2鍵軸の配置は全て交互配置と いうわけでもなく、部分的に左側が忙しくなる。終盤は右側に16分小階段が寄っているのと、 連続スクラッチが怖い。ANOTHERは1鍵4つ打ちが加わって他が右に少し寄っており、左手が 忙しい箇所もあれば、4鍵軸でどちらで取るか悩む配置もある。終盤の難所で1鍵連打に なっているのもいやらしい。DPは小階段が形を残したまま左右に現れるので指使いが難しく 全体的な難度も高い。

"ITALO POP" BABY LOVE / Noria
 7thのGlorious Days、9thのSilvia Driveに続く、IIDX3曲目のdj TAKA&Noriaのコンビに よる曲。子供は早く大人になりたいと思うものだが、この曲ではいつまでも子供の純粋な心を 持ち続けたいという内容の歌詞になっている。テンポが早めでドラムが激しい所もあるが、 軽快でオシャレな曲調、Noriaの歌声も相まって可愛らしく仕上がっている。スクラッチ音も 入っているがこれはゲーム性を重視してのことか。
 だいたい8小節ごとに16分トリルがやってくることを覚えておこう。連続スクラッチは 2箇所あり、繋ぐのは難しいがここでゲージを削られても挽回は十分に可能。Aメロの 3つ同時押し連続は、後半のスクラッチがらみに気をつけよう。ANOTHERはトリルに他の 鍵盤やスクラッチが絡んでくる。ラストにもあるのでやや危険だ。連続スクラッチの箇所も 鍵盤・スクラッチ共に増えており、ゲージの減りを押さえるのが難しい。8分配置のパートで しっかりゲージを稼ごう。

"2STEP POP TRANCE" Back Into The Light / Sota Fujimori
 Sota Fujimori IIDX初参加の通常曲は、家庭用DDRMAX2のエンディング曲・Feelings Won't Fadeのリミックス。ジャンル名が長いが、曲の前半はバスドラが2STEP調になっていて(後半は 4つ打ちになる)、メロディラインが高音を中心としたPOPな曲調。シンセ音が目立っているが ボーカルも上手いのでしっかり聴こう。AC版ではフェードアウトしているが、CS DistorteD版では フェードアウトすることなく、曲の終わりが少し延びており、サントラと同様になっている。
 全体的に変則的なリズムが多く、目押しに頼る譜面。左側にドラムパートがある部分は 左手がやや忙しい。後半から同色多めの交互っぽい配置が目立っており、曲を覚えて繋いでいき たい。ANOTHER前半は抜けていた16分がつめ込められており、特に中盤の16分3連階段の繰り返し でのBADハマりが怖い。後半は4つ打ち追加で、メロディ部分は隣接配置が多くなり叩きづらく なっている。DPは後半のシンセパートが片手力を問われる配置になっており、特に4つ打ちや 偶数拍が加わると運指に困る。DP ANOTHERは★10最強の一角と思われる。

"ROCOCO TEK" Boundary / SPARKER
 9th・BRIGHTNESS DARKNESSの続編的楽曲。やはりダークなクラシック調となっていて、 メインパートは和音のシンセ音が数音ごとに上がったり下がったりする。中盤ではバスドラが 不規則になって、見た目は4分の4拍子だが1セット14拍の変拍子のようなリズムを作る。 ラストも3/4拍子×8のようなリズムで16分シンセフレーズが繰り返され、前作と同様 男の人の低い声が響き渡る。特に笑い声が怪しさを強調している。ムービーは「境」の文字が 印象に残る、和の風景を使ったホラーっぽいものに。
 同時押しオンパレードの譜面。中盤の変則リズムはシンセ音の同時押しと1鍵バスドラの リズムがずれているので良く見極めて崩れないように。でもクリアに直接関わるのはラストの 6小節階段地帯だったりする。ANOTHERは中盤までにバスドラとスクラッチが追加された くらいで、終盤は変わらずHYPERと同じ難易度。DPだとHYPERとANOTHERでNOTE数が同じで、 3つ同時押し地帯はANOTHERの方が簡単になっている。しかしやはりこれも最後の階段が 全てである。

"EUROBEAT" CARRY ON NIGHT (English version) / platoniX (EURO style)
 platoniXはTatsh作曲・Junko Hirataボーカルのユニットで、PLATONIC-XXXと合わせて 2人のIIDX初参戦曲である。Tatshとしては初ユーロビートナンバーということらしく、NAOKIの アレンジとプロデュースのサポートが入っている。構成としてはユーロビートなのだが、 派手さはあまりなくLUV TO MEのようなちょっと昔のユーロといった印象を受ける。 歪んだような音色に聞こえる一方、歌声は澄んでよく聞こえており、歌モノであることを 強調した作りをしていると言えよう。
 冒頭とラストの16分フレーズは隣接配置が多めだがオブジェは少ないのでそれほど難しくは ないが、間奏は16分休みなく同色階段・隣接階段など多様な配置になっている最大の難所。 また2回目のサビにある隣接小トリルとそれに絡むスクラッチも怖い。ANOTHERは全体的に 4つ打ちが追加され、間奏部分の階段は右寄りの狭い配置に。またBメロやサビの終わりあたりに 変則的なリズムの配置があり、HARDクリア狙いの難関が増えている。DPはところどころに 挟まる16分配置を片手でさばくところに集中したい。

"PSYCHEDELIC TRANCE" Changes / TaQ
 家庭用6thに同名曲が存在するが、全くの無関係。Innocent Wallsと同時期だが、TaQに よるIIDX書き下ろし曲はこの曲が最後となる。IIDXを卒業する「変化」という意味が、 曲名に込められているのだろう。一方曲調は、変化が少なくTECHNO寄りな4つ打ち曲。 アルバム「ongaq:stromatolite」ではInnocent Wallsと同様にゲーム版よりもテンポは遅く、 ロングバージョンのウリである展開の多さから、PSYCHEDELIC TRANCEらしさが出ている。
 10th新曲で唯一SP ANOTHERが存在しない曲。ちなみにIIDX RED以降は全ての新曲にSP ANOTHERが 付けられている。変則的なリズムだが繰り返しが多い。序盤は7鍵8分連打の間に入る6鍵に気を 取られBADハマりしないように注意。終盤は16分乱打から、16分ズレスクラッチが絡むのがミスを 誘う。DPは序盤の8分連打が2ラインに分散されているのは楽だが、終盤は隣接<字の連続と、 鍵盤→スクラッチ→鍵盤の16分配置が厄介。それ以外の箇所でゲージを稼ごう。

"J-REVIVAL" CHOO CHOO TRAIN (dnb mix) / SLAKE feat. MIKA
 原曲はZOO、2003年にEXILEがカバー(といってもリーダーは元ZOOのメンバー)した人気曲なので、 耳にした人も多いだろう。このリミックスではメロディラインはそのままに、ドラムとベースを 変更、そしてテンポアップと、最小限の変更でdrum'n'bassにしている。ただそのリズムが 「汽車が走っている」音にも聞こえて、タイトルと合致していて面白い。ベース音があまりに 低すぎて音程が合ってないようにも聞こえるが、ベースを強調したいがためにそうなったのだろう。 またボーカルも大人っぽい女声ボーカルになっているが、これはどこかテンポの速さについて いけてないのか遅れ気味に聞こえる(わざとそうしてるのかもしれないが)。
 ドラムパートは同じリズム・配置の繰り返しで、それ自体は難しくない。それよりもサビなどの ブラス音が縦連打を含んだ連続16分で、テンポの速さに遅れてBADが出やすい。サビ終わりの 3つ同時押し連打は外さないように注意しよう。中盤にも16分の階段が登場するが、ここまでで 大きく減るようではクリアは無理。最大の難所は2度目のサビ前、8分の2つ同時押し連打+ 16分ブラスという、繰り返しだが見た目以上に難解な配置。右側の16分で左の8分連打のリズムが 狂わされること必至だ。1曲目で選択できる★7というのは他のJ-REVIVAL曲と合わせるだけと 思われ、決して簡単な★7でないということを注意してほしい。ただANOTHERは叩くドラムが 増えて縦連打が難度も現れるが、最難関は全く同じなのでNORMALがクリアできるならこちらも すぐできておかしくはないだろう。

"ELECTRONICA" COSMIC RAISE / Toshiji Katoh
 ELECTRONICAとついたジャンルの曲はEXPERIMENTAL(実験的)な曲が多い気がする。この曲も 今までのIIDXになかったような不思議な曲。ポップンのパーカッシヴのように効果音だけで構成 されるのかと思わせるイントロだが、メロディらしいものはある。しかしpatsennerみたいにBGMの テンポが変わったり音程が狂ったりと落ち着かない。それでいて女声のゆっくりとした歌声を 重ねたり(なんとなくその声でnouvo nudeの人を思い出すのは私だけ?)高音でかわいらしい メロディ(こっちはFF7を思い出す)が加わったりと「おとなしい曲」でいようとしている。 でも終盤にはリズム隊が変則的に鳴り出して(実際はキックやハットは同じパターンの繰り返し だが)、やっぱり変な曲で終わる。
 序盤〜中盤はリズムが変則的で目押しで叩くことになる。16分が多いがテンポは速くないので それほどの難度でもない。難所は終盤12小節で、1key以外は変則的な鍵盤配置の上、連続 スクラッチも多く、何を叩いてるのかわからないまま終わってしまうだろう(他の曲でもそう思っ てるかもしれないが)。ANOTHER7は前半に4つ同時押しとか頻繁に出てくるが、そこで躓いていると ラスト12小節はできそうもない。KAMIKAZE(A)に匹敵するようなオブジェの滝が降ってきて、 スクラッチが絡んでくることもさることながら、微妙なズレで見た目をややこしくさせられる。
 サントラではLong Versionが収録されているが……サントラに「一部の曲にはノイズのように〜」 と書かれてあるのは、この曲が収録されているせいであろう(笑)。

"EUROBEAT" Daisuke / Y&Co.
 ダイスキではなくダイスケ。Your Bodyで登場し準レギュラーとなったダンサー・Daiの本名 から取ったと思われる曲名。ほとんど英語の歌詞なのだが、サビのラストは「♪ダイスケ〜」 と歌う。しかもそこだけ伴奏が無音になるためよく目立って聞こえるのだ。ネタ曲っぽいが、 曲調はY&Co.が得意とする正統派のユーロビートである。3度登場する16分シンセフレーズも 聴き所だ。ムービーは当然ながらDaiによるダンスで、ワンマンショーをじっくりと観られる。 2回目のサビは1回目より少し短くなっているが、サントラでは同じ長さになっている。
 HYPERは16分シンセ以外は8分メインでほぼ回復地帯。やはり3度登場する16分シンセ地帯が 一番の難所である。小節の頭は隣接階段で、後半は同色っぽい小階段の繰り返し。各セットでの 1・4・8小節目のスクラッチに気をつけよう。ANOTHERは全体的には4つ打ちが加わるのだが、 シンセパートの4小節ごとの終わりにはタムロールの16分配置が隙間を埋めており、ラストも 難易度が上がってクリアを阻んでいる。DP HYPERは16分シンセの頭は階段が片側に寄っている のが厄介で、DP ANOTHERは4つ打ちが加わる側が難しい。こちらもSP以上のラス殺しに なっている。

"ETHNO HARDCORE" Debtty Daddy / sampling masters AYA
 Debttyという単語は造語っぽいが、Debtを形容詞にした感じか。読み方は「デッティ・ダディ」、 意味はほぼ直訳で「借金父ちゃん」となる。公式サイトより、インドの結婚の風習により花嫁の 父親はお金が凄くかかるというところから付けられたらしい。大変そうな曲名とは裏腹 に(譜面の難易度は相応だが)、曲調はどこか愉快な感じ。前作・one or eightと似た 声ネタハードコアだが、こちらは更にエスニックさが増している。
 声ネタスクラッチが多いが、one or eightよりは難易度は低め。スクラッチ地帯は2小節セット で、2小節目後半のズレと鍵盤との絡みを気をつけよう。4つ打ちは4小節毎に連打が入るのも 注意。ラストは移動トリルと4分スクラッチと単調だが取りづらい配置。ANOTHERはスクラッチ 地帯に加わった鍵盤がかなりの密度で指使いに困る。ある程度スクラッチを拾えずとも鍵盤は しっかり拾ってゲージを拾おう。ラスト1小節は見事なラス殺しで、トリルを中心とした配置 なので同時押しで誤魔化すパターンを考えてみよう。CS DJ TROOPERSではDP ANOTHERが収録されて おり、24分隣接階段が登場する高難度譜面だが、ラストはかなり簡単である。

"PIANO BALLADE" desolation / Mr.T
 曲名は荒廃・廃墟を意味する、ゆったりとしたテンポでのピアノの優しい調べによる インスト曲。この手のジャンルはIIDXではdj TAKAによるものが多いが、意外にもMr.T作曲 である(公式サイトで本人いわくバラードは得意ジャンルとのこと)。美しくも物悲しい 印象を与える、曲名にぴったりの曲である。テンポが遅い分、展開の変化が来るのも曲の 終わりの方になり、最後は次の展開になりつつフェードアウトする。
 Hi-Speedを最大にしてもまだ詰まって見える譜面。序盤の32分3連スクラッチがフルコンキラー となる。その後は縦2連打が頻出するが遅いので押し損ねる心配は無いだろう。終盤には24分階段 があり、16分との違いに気づくように。ANOTHERはNOTE数はそれほど増えてないのだが、32分 スクラッチが3箇所に増えており、他のスクラッチも24分配置と絡んでいたりしてフルコンを 阻む。DP HYPERはSP HYPERと同難易度だが、実際はSP ANOTHERの分割であり、やや難易度詐欺 にも見える。

"HYPER J-POP FOUR" DoLL / TЁЯRA
 NAOKIとjunのユニット「TЁЯRA」のIIDX初参戦は、ポップンでの「HYPER J-POP」シリーズの 4作目となる。それまでのHYPER J-POPと比べてアップテンポで物悲しい曲調であり、 ピアノ・シンセ音よりもドラムやベースが強くなっている。ムービーはGOLIキャラほぼ総出演の 巨大ロボットアニメで、他のGOLIキャラアニメとは異世界の設定となっている。今後IIDXに 収録されるHYPER J-POPシリーズはほとんどこの系統のムービーになっている。
 いきなり始まるイントロに注意。テンポが速く8分中心の譜面で、同時押しは多くて2つ程度。 中盤にある隣接16分階段、間奏地帯の片側に寄った16分混じりの配置が長く続く箇所が難所。 そしてラストは12分の折り返し大階段で、人気曲だけにこのラス殺しにハマる人が多かった だろう。ANOTHERは全体的に4つ打ち追加で同時押し要素がアップ。やはり中盤が難所である。 ラストの階段はHYPERと同じなので、HYPERがクリアできれば慌てることはない。DPはラストの 階段が左右とも大階段になっているのがちょっと怖いが。

"J-POP" Don't forget / 中山 結衣
 初め曲調を聞いてムービーを見たときは、ギタドラの移植曲かと思ったが、"Really Love" 作曲の阿部 靖広氏の新曲である。ボーカルの中山結衣は17歳・高校2年生。元々は もっと大人っぽい女声ボーカルとしていたが、アップテンポで元気がでる曲調・歌詞からみて 初々しいボーカルの採用は成功と言っていいだろう。ただ、歌唱力はあるのだが歌詞の内容は、 曲を聞いてもあまり覚えていないことが多い気がする。BGMの方が前に出ているのか、 この辺が公式で書かれているように「表現力」がやや幼いということであろうか。
 サントラでは今回もロングバージョン「〜青空の下で〜」が収録されている。冒頭は一体 何の曲かと思ってしまうスローテンポでの入りだが、それ以外は特に変更もなく (変なラップもなく・笑)、ゲームから入った人には馴染みやすいだろう。
 譜面は8分中心で、パート終わりに16分ドラムが入るという配置。曲調・bpm的にも Secret Taleに似てるが、終盤に8分交互+αの配置や16分ドラムが増えることなど、 ★5にしてはクリアはやや難しい方ではないだろうか。ANOTHERはキック・スネアの各ドラムを 全部叩くように配置される。8分交互+αに16分で入ってくるのは結構やらしい。
 ムービーだが、スケッチブックの枠がずっと固定されていて、中の写生風な絵が動く (これがギタドラっぽい)。最近のF-FLY氏のムービー(タイポ中心か、愉快アニメ系)では 珍しい画風ではないだろうか。わざと女の子をバランス悪く描いているみたいだが、 それほどでもないと思う(Bメロあたりで上を向いてるのは確かに変だが)。

"HOUSE" Drop on the floor / good-cool
 前作「Your Body」と同じくクラブ系HOUSEで、こちらは歌らしいものは無く声ネタのみの インスト曲。ブラスの使い方や、間奏終わりに同時連打音が入っているあたりが前作に似ている。 曲の後半にはこの曲のテーマらしいラテンを象徴した、ボンゴ系のパーカッションが味を出している。 同じく間奏のハモンド・ソロ(オルガン音)は久保田修が演奏している。ムービーは前作と 同じくDaiをメインとしたもので、踊りよりは静止画を散りばめたり回転させたりと加工して 使っている方が多い。ラテン色を強める意味もあるのか、全体として真っ赤。
 4つ打ち+スネア+メロディという配置で密度が高め。序盤とラストの連続8分スクラッチ+鍵盤 はスクラッチを等間隔で回すことを心掛けよう。後半の16分混じりスクラッチもミスが出やすい。 終盤の2重トリルから黒鍵同時縦連打は集中。ANOTHERはオブジェ数はあまり変わらないが 縦2連打が増えており、終盤の2重トリルが非対称の配置で非常に弾きづらい。テンポが遅いので 同時押しで誤魔化すのもやや厳しいか。DPだとANOTHERでも2重トリルは簡単だが、その手前の 片側ドラム地帯が非利き手側に辛いところだ。

"ELECTROSHOCK" EXE / Mr.T
 10thでは隠し曲。ZERO-ONE・xenonに続くELECTROSHOCK第3弾は、シリーズ共通である 「電子音での哀愁系」に加え、メインとなるメロディラインにピアノ音が使われている。 その分他の2曲よりも繊細さが感じられ、ジャンルとしてはTRANCEに近い仕上がりとなった。 また後半のメロディに少し変化があり、全体として展開の変化も実際より多いように聞こえ、 飽きがこない。ちなみに出力アニメを担当したGOLIがこの曲の名付け親である。
4つ打ち+16分>字が多いメロディライン。ピアノ音などははっきり聞こえリズムがわかり やすいが、序盤の変則低音シンセが目押しに頼ることになるだろう。各パート終わりには ドラムロールが割り当てられた4連続スクラッチが降ってくるのに注意しよう。ANOTHERは 偶数拍クラップと裏打ちハットが間に詰め込まれており、>字になっている箇所がより叩き づらくなっている。ラス殺しというほどではなく、全体として平均的な難易度でクリアは 安定しやすい方か。

"BREAK BEATS" Feedback / Audio Highs
 ブレークビーツはドラムパートの加工手法を指す言葉で元々はジャンルでは無かったの だが、beatmaniaでは5鍵1stからジャンルとして使われている言葉。IIDXでは10thで初登場 となった。といってもこの曲ではドラムよりもギターやスクラッチ、声ネタの方が目立った、 やや暗めの渋い曲である。作曲者のAudio Highsはドラマやアニメの曲を手がけており、Halfway of promise等の作曲者・高見優と同じ会社に所属している。
 目立つのが連続スクラッチ。序盤から鍵盤+スクラッチの取りづらい配置がやってくる。全体と して繰り返しが多いが、リズムが複雑で目押しに頼ることになるだろう。123や321と左に偏った 配置の上、その前後は連続での2つ同時押しや16分より細かいズレ配置が。ANOTHERはスクラッチ 度合いが強まった上、鍵盤も増えており、32分隣接階段も登場。ラストの1小節までにゲージを できるだけ稼ぎたい。DPはHYPERとANOTHERが同じ★10だが、全体的にANOTHERの方が上。ただし終盤の 1小節、HYPERで<>型になっている箇所だけ、ANOTHERの方が簡単になっている。

"DRUM'N'BASS" FEEL IT / RAM
 ALL RIGHT・SNOWに引き続き、今作でも隠し曲となったRAMによるbpm180のDRUM'N'BASS。 曲調は相変わらず暗めでどちらかというとSNOW寄りだが、4・8・16分のバスドラ連打が 度々現れるのはALL RIGHTに似たものがある。声ネタで曲名を繰り返すのもALL RIGHTと同じ。 ドラム・メロディともに繰り返しが多いのもいつもだが、たまに12分のリズムが入っててbpmが 落ちたような感覚になる変化が特徴。
 同色同時押しトリルは、白鍵全押しで誤魔化すという手も考えられる。しかし終盤のトリルは スクラッチがある部分で1鍵が抜けている。1P側は1鍵とスクラッチを左手で取ることにより 交互打ちできる一方、2P側にとっては非常に厳しい配置である。これがANOTHERになると抜けて いた1鍵が埋められて同時押しで繋ぎやすくなり、右側にも4分配置が増えることから一転して 1Pが不利になる。また他の場所では1・2鍵に分散されていたバスドラ音が1鍵2連打になって おり細かいミスを誘いやすい。DPはスクラッチが少なく、トリルに歯抜けも無し。

"NATURAL SOUND" Freezing atmosphere / Twin AmadeuS
 アコースティックギターでのイントロ、バイオリンが主旋律などストリングス中心の構成で ミドルテンポの自然をイメージさせるような楽曲。4つ打ちで・スネアによりリズム取りなので、 力強さも感じられる。ラストはややおとなしくしめやかに締めくくっている。ゲームバージョン ではインストゥルメンタルだが、サントラのlong versionでは女性の英語による語りが入っている。 「雪女」の御伽噺が元になっているようで、物語性が加わって壮大感が出ている。
 4つ打ち+フレーズの配置が基本だが、後半からフレーズにズレが多くなっていく。 特に終盤の長く休みのない隣接階段が難しい。中盤は短いトリルとスクラッチの絡みも 厄介だ。ANOTHERはトリルが軒並み隣接配置になっていて狭苦しい印象。終盤は隣接に 加えて24分配置という厳しさ。まずはスクラッチを捨てるのが無難だろうか。全体的には 左側にオブジェが増えているが中盤のトリルを除いて左が特に忙しいというわけでは ない。DPは後半からの左の偏りが辛いところだ。

"GOA TRANCE" GHOST REVIVAL / L.E.D.
 10thのテーマとして「J-REVIVAL」があったが、しばらくビーマニ関係から離れていたL.E.D.の ビーマニ復帰曲という意味でも、曲名にREVIVALが使われたのだろう。イントロはブレーク ビーツを多用し大人しいが、そこからGOA TRANCEの怪しい感じの曲調に。タイトルの通り幽霊 でも出できそうな雰囲気である。切れ目無く延々と流れるのはTHE BIG VOYAGERやHYPER BOUNDARY GATEなどと同じだが、フレーズ終わりのバスドラの変化に特徴がある。
 同色気味の16分乱打配置が延々と続くならよくあるが、32分同色階段が何度も登場する。特に後半、 一度単発8分になった後の乱打パートは32分多めの上にスクラッチも絡んでくる厳しい箇所。序盤の トリルもBADハマりに注意しよう。ANOTHERはそのトリル部分が強化されており、HARDクリア狙いには 序盤の鬼門となっている。他16分乱打部分は4つ打ちが加わった程度だが、終盤には隣接32分階段の 連続、ラストもトリルが加わって油断ならなくなっている。またDP ANOTHERは片側に16分・32分 乱打が偏っており、場所によっては片側がSP ANOTHERよりも難しい箇所も。

"GAME MUSIC" GRADIUS -FULL SPEED- / Mr.T
 グラディウスといえばコナミの中で一番有名なゲームの一つ。Burning Heat!(Full Option Mix)に 続くMr.Tによる2曲目となる本リミックスは、ほとんどFM音源を用いて原曲を生かしたメドレー 形式となっている。それゆえジャンル名は「GAME MUSIC」となっている。初代グラディウスを やったことがある人には懐かしさもあり、初めて聞いた人にも耳に残りやすいメロディなので ノリやすいだろう。ムービーはBurning Heat!に続きゲーム画面中心の構成。
 bpm220がギリギリ見えるあたりのHi-Speedに調整することになるだろうが、bpm変化の前後に 若干ある空白を生かして、SUDDEN+のON/OFFが出来ればスコアを取りやすい。配置に 関してはHYPERでは階段・トリルが中心で縦連打が少し。同時押しはゼロである。ANOTHERに 4つ打ちなどのドラムパートが加わる。冒頭の連打・スクラッチが絡みの数小節が、HARDクリア 狙いには一番の難所。あとはbpm220に加速してからボス戦までを気をつければ。

"TRANCE" HI SCHOOL DREAM / PINK PONG
 5鍵beatmaniaから通算して第6段、IIDXでは8th以降3作目となるDREAMシリーズ。HIGHでは なくHIだが、高校を意味するHIGH SCHOOLの名前が付けられている。高校生時代の夢を振り 返ってあの頃は輝いてたなぁ、夢を抱いていたなぁとか考えてしまうようなイメージである。 これまでのDREAMシリーズと比べて曲に厚みがあり、明るく希望があるような印象を受ける。 メロディラインもキャッチーだが、重た目で変則的なリズムのバスドラも特徴に挙げられる。
 バスドラは4つ打ちメインだが、16分含みの縦連打が多く登場するので身構えよう。 終盤にあるトリル+スクラッチ+αの配置でゲージを多く減らし、終盤で回復できるかという パターンになるだろう。ANOTHERは序盤に隣接トリル中盤にメロディラインと似たリズムの 1鍵連打、終盤は4つ打ち+偶数拍が増えている。ラストは左側にリズムの違う縦連打2種類が 加わっており、BADハマりの危険が大きいラス殺し譜面に。なおDPはHYPERとANOTHERで終盤は ほとんど変わらず、SP ANOTHERと同じような密度で終わる。

"RAVE" HIGH / RAM
 LAB・ACTと同じくbpm180のRAVEだが、前の2曲が明るい曲調だったのに比べるとやや抑えられて いる。メインになっている8分のシンセ音にフィルターの変化が付けられており、浮遊感のような 不思議な雰囲気を持っている。声ネタとしては連続スクラッチに割り当てられているのが譜面的にも 印象が強い。曲の終わりは16分の階段的メロディで締めくくられている。出力アニメはアクティ= アリエスがこの曲でも登場。LOWの「下」をそのままひっくり返して「上」にしているだけだが。
 bpmが速い代わりに8分メインの譜面だが、3つ同時押し+スクラッチの連続といったものも 見られるので難度は高い。メインフレーズ終わりの16分階段はもちろん、中盤前にも16分の縦連打を 含むややこしい配置があるので気をつけよう。フルコン狙いだと中盤あたりにある16分3連打が 鬼門となる。ANOTHERは鍵盤の少ない部分に8分メロディが増えているのと、中盤にスクラッチが 加わっているが、終盤などはHYPERと同じ配置なのでクリア難度は変わらないだろう。DPだとHYPERと ANOTHERでNOTE数は結構増えているが、スクラッチは減っている。

"TECHNO" Innocent Walls / TaQ
 TaQが入院したとき、先に入院していた外国人が「病室の白い壁がむかつく」という話を聞いた ところ付けられた曲名。メロディは単音ながら、勢いがありノれる曲であるというのは、 ドラムのリズムがしっかりしているからであろう。TECHNOといえば4つ打ちキックが定番だが、 この曲に関してはBIG BEATのようなドラムパートになっている。「ongaq:stromatolite」収録のLong Versionではゲーム版よりbpmが遅く、こちらの方がBIG BEATに近い。ゲーム版では難易度を上げる ために速くなったということだろうか。
 HYPERでも最高難易度となっているこの曲は「白壁」と呼ばれることもあるが、タイトルの直訳 ではなく一番の難所が由来。両端白鍵盤の連打+連続スクラッチから、白鍵全押し+スクラッチの 連打という強烈な1小節。それより前でも縦連打を中心とし、所々に入るスクラッチでミスしやすい 配置が続いている。白壁後のラスト8小節でなんとか回復したい。ANOTHERは曲調が変わるが、 やはり縦連打中心で更に密度が濃くなっている。白壁のパターンが変わっており、こちらの方 がHYPERよりクリアしやすいという人も?DP HYPERはSPより簡単になっている。DP ANOTHERはHYPERと 曲調は同じだが、譜面密度はSP ANOTHERよりも上だ。

"J-REVIVAL" JAM / TAKA with Junpei & 三上
 「JAMと私」
 高校生の時、教室に「JAM」の歌詞について論じている文章が掲示されているのを見つけ、 初めてその奇抜で有名な「外国で飛行機が〜」のくだりを知った。その文章には歌詞についての 批評がなされていたが、それについて語るのは「原曲について」語ることになるので、 この場では割愛させてもらう。
 原曲はTHE YELLOW MONKEY。IIDXでそのREMIXを聞き、あの部分の歌詞を耳にしたとき、 高校で知ったときのことを思い出し、懐かしくもあり少し嬉しかったが、原曲を聞いたことは それまでなかった。原曲がバンドグループなので、原曲もやはりREMIXと似たような アップテンポのロックだろうと思い込んでいた。しかし実際に原曲を聞いてみると、 全く逆のバラード調。このREVIVALについてあまり好きでない人の方が多いのを耳にするが、 その多くは原曲の雰囲気をぶち壊されたと考えているからである(あるいは歌が上手くないとか)。 サントラ版ではフルコーラスで収録されている。
 10th新曲では最速となるbpm225、この速さも嫌われる要因だろう(特にEXPERTで)。 単曲PLAYならばHS1で見えるようになれば、8分メインの譜面なのである程度は楽に叩ける。 気をつけるのは4分の連続スクラッチを同方向に回してしまって反応せずにPOORとなって しまうことが多いのと、ラストの階段部分でテンポが落ちるので判定が厳しくなる部分。 14KEYSだと片手で階段を弾かないとならないしリズムも取りづらく、そこだけで★8レベルはある。 ちなみにANOTHER14はNOTES1400を越える、10th最難曲の1つ。

"MEDIUM WAVE" Let's run / Mitsuto Suzuki
 NEW WAVEとOLD WAVEの中間でMEDIUM WAVEというが、全体的にレトロな曲調でOLD寄りな気が。 アーケードでは聞き取りにくいかもしれないが、サントラで聞くと歌付きであるということに 初めて気づく人もいるだろう。機械的に加工されていて、未来的なのかレトロな感じなのか 中途半端なのだが、この辺がMEDIUMなのかもしれない。タイトルの"run"は「走る」というよりも 「実行する」といったイメージがあるのは、この声のせいだろうか。曲構成は単純な分、 メロディパートは耳に残りやすい。
 7KEYSは簡単にするためドラムパートがかなり抜かれて変な配置になっているのだが、 1小節だけものすごい密度でドラムを叩かされる箇所があり、そこだけ★5を超えている。 そこからの回復量も少なく、ラストにも小ドラムロールがあって油断できない。ANOTHERは ほとんどのドラムパートを叩くことになって、中盤はわけわからない配置なのだが、7KEYSでの 最難箇所の配置は変化なし。

"TECHNO" LIMITED / SLAKE
 元々はシークレットライブ用に作ったトラックをゲームバージョンにしたというものらしい。 曲は大きく3パートに分かれており、序盤は高音のシンセが8から16分ズレていく感じ、 中盤は弦楽器のフレーズ、終盤はプッシュホンのような音色となっている。中盤までは 女性ラップの声ネタが使われている。全体としては静かめの4つ打ち曲で、フレーズの繰り返し が多い。ラストの細かいプッシュホン音の連続が、曲としても譜面としても特徴的だ。
 SPはHYPER・ANOTHER同難度。序盤に4つ打ちと裏打ちの同時押し強化、中盤の8・16分フレーズに 4つ打ちが加わったという程度で、終盤は全く同じ。その終盤は右側に縦連打が多めでかつ スクラッチも絡んでくるので細かいミスが出やすい。しかしなんといってもラスト4小節で、 2連打の繰り返しとなっておりさらにミスが出やすくなっている、特殊なラス殺しの譜面で ある。HARDゲージの方が安定する人が多いだろう。DPもHYPER・ANOTHERでラストは同じだが、 2連打が左右交互っぽく分かれているのでSPよりは弾きやすく見える。

"TRANCE" Love Is Eternity / kors k
 Clione・tracesリミックスと「哀愁系」の流れが定着しつつある、kors kによる 哀愁系トランス。メインをピアノとし、16分フレーズが激しくも美しい旋律を奏でている。 中盤の声ネタがちりばめられているところ、シンセの和音がどこか温かさを感じ取れる。 ムービーはF-FLYおなじみのタイポグラフィだが、白黒の世界に3Dの建造物を中心として、 雪と雪のように降る文字の景色がはかなく曲調にマッチしている。
 ピアノ16分パートは、同色階段と交互打ちを織り交ぜたような配置。左側に寄っており右手の カバーが大事。中盤は声ネタスクラッチがズレたタイミングなのに注意。終盤は正拍にオブジェ 追加でやや密度が高くなる。ラストの隣接階段+スクラッチは慌てずに。ANOTHERは基本的に4つ 打ち追加で左側がさらに忙しくなる。難所はラスト、右側に隣接トリルが加わっており、スクラッチ もあって密度の割には一気にミスが出やすいラス殺し譜面である。DP HYPERは桂馬押しが延々と続く 譜面、DP ANOTHERはラスト8小節が両側16分というかなりの難度である。

"RAVE" LOW / RAM
 IIDXでのRAM RAVEはLAB・ACT(今作のHIGHも含め)共にbpm180だったが、この曲はbpm160と、他より 「低い」のでこの曲がついたのかもしれない。曲調としてはACTに近く浮遊感があり、いつもの 「ホウ!」ではないがボコーダーボイスが使われている。中盤にはおなじみブレイクビーツ地帯。 ムービーはこの10thで名前がついたアクティ・アリエスが巨大チューブの中をローラーブレードで 走り回るというもの。最後に人文字で「下」。下向きのランドルフ環(視力検査のC)とか「低」 とか、LOWを表す記号・文字がサブリミナル的に出る。
 序盤・中盤・終盤にあるトリル、特にスクラッチ絡みの箇所が厄介。とにかくBADハマりは 回避したい。縦2連打が何度か出てくるので、非利き手側は要注意だ。パート終わりには同色 小階段を繋いだ1小節が出てくる。ラストはスクラッチが1枚入るのがいやらしい。ANOTHERは 序盤・終盤・ラストに左側に寄った16分配置が増えているいる他、パート終わりの階段の真ん中が 縦連打に。一方トリルはHYPERよりも減っている。またDP ANOTHERは片側に16分階段、反対側に トリル+αが降ってくるなど★10としては最難関の1つだ。

"DANCE POP" Lucy / ELE BLOCK
 スヌーピーでおなじみ「ピーナッツ」ではLinusの姉がLucy。というわけでwacによるLinusの 続編的楽曲である。とはいえこちらは可愛らしい感じのする歌モノポップで、80年代を狙ったらしく 古臭くも懐かしい雰囲気がある。歌は穏やかだが、後ろで鳴っているフレーズは16分で細かく 激しかったりする。ムービーは3Dの輪郭だけ残したようなアニメで、頼りなさそうな眼鏡の 男の子と、彼が気にしている女の子(彼女をLucyと見立てている)が登場する。
 16分階段と2連打が難しい譜面。密度が高いところでは、16分と8分の2種類のフレーズが 同時に降ってくる。8分地帯はしっかり稼ぎ、2連打の連続地帯をいかにミスなく拾えるかが クリアの鍵となる。ANOTHERは全体的に4つ打ち、更にスクラッチも追加。連打部分の配置も 変わって、終盤には3連打も登場する。特にラストは1鍵連打とスクラッチの絡みで殺しに かかっている。DPは非利き手の2連打がミスしやすい。終盤の16分階段は右に寄っており、 右利き有利か。

"ARTCORE" Narcissus At Oasis / Ryu☆
 Narcissusとはナルシストの語源となった青年の名前の意味もあるが、ここでは「(オアシスに 咲く)水仙の花」と言う意味。これまでのRyu☆はHAPPY系中心で明るい曲調のものばかりだったが、 この曲はピアノをメインとした哀愁系の曲調。それでいてドラムパートは軽快ながら激しいものに なっている。ムービーは白黒中心で男性(眼鏡にくわえ煙草)と女性、そして実写の景色が登場する。 輪郭だけはっきりした3Dの人物とその人物構成が、どちらもLucyに似ているのは偶然か。
 トリルと螺旋階段が難所で、他は簡単という極端な譜面。トリルはいずれも1・3鍵で、 1鍵8分連打から始まる。テンポが速いのでトリルを8分同時押しで切り抜けることは可能。 一方螺旋階段はそうはいかず、+αとなるメインフレーズが隙間に埋められている。螺旋部分は 左側に寄ってることが多いので、左手の<字繰り返しをできるようになりたい。ANOTHERはHYPERと 大差ないが、トリル部分に+αされているオブジェが少し増えている。DPは螺旋階段が片側に寄って おり非利き手が厳しい。同色配置なので、2つずつ同時押しで繋げることも可能だ。

"HIPHOP" NO DOUBT GET LOUD / ASLETICS
 10thのテーマは「和」。だからなのかは知らないが、この曲は英語のラップにもかかわらず 昭和初期のような古臭さが感じられる。ドラムパートがよくあるリズムとは違ったパターンなどが 特徴に挙げられるが、ここはメロディやラップに注目してほしいところ。前作"SWEETEST SAVAGE"あたりからサビのキャッチーさが出ていて曲の印象が強くなってきている。
 サビでタイトルの「NO DOUBT GET LOUD」がスクラッチに割り当てられていて面白いが、 ANOTHER7よりも7KEYSの方がスクラッチが多いという変な譜面。ANOTHER7の冒頭に鍵盤が多いのを 除けばこちらの方が簡単に思えるが、ラストの白鍵全押し×4にスクラッチが増えていて、片手で キー+スクラッチをとっさに取れないとPOOR連発となってしまう。DOUBLEはスクラッチの多い譜面の 練習として適度な難易度であろう。
 ムービーは前作と同様タイポメイン――曲調に合わせて日の丸が出てきたりと、 赤を主調としている。

"PROGRESSIVE BAROQUE" No.13 / TAKA respect for J.S.B.
 「音楽の父」バッハ(Johann Sebastian Bach)のインベンション第13番が原曲で、アーティスト 名義に名前の略称が表れている。V・革命に続くTAKAによるクラシック曲のリミックスで、 その2曲はピアノがメインフレーズを担っていたが、こちらではストリングスが中心である。 またシンセはトランスのような16分刻みで鳴っており、かなり現代風のアレンジに仕上がっている。 テンポはかなり速く派手な展開で、特にシンバルを多用している。
 10thまでのSP HYPER最多NOTE数を誇る密度。このテンポで序盤から対称トリル地帯が長く続く のが厳しい。その後も16分乱打や4つ打ち+変則16分フレーズ、24分階段など難しい配置が続く。 終盤は交互打ちが得意なら回復できそうだが、ラスト半小節も油断ならない。SP ANOTHERも10thまで の最多NOTE数であり、高速も相まってかなり体力を要する。序盤の対称地帯に4鍵4つ打ちが入る などHARDクリアは壁になるが、ノーマルクリアだと終盤はHYPERからそれほど難度は上がっていない。 16分乱打に連続8分スクラッチを上手くさばけば、そこから回復できる。

"HAPPY" One More Lovely / Risk Junk
 その名の通り、One More Extraとして登場した、Risk Junk名義は初となるdj TAKAによる 楽曲。dj TAKAのHAPPYといえば5鍵のLOGICAL DASHがあるが、この曲はHAPPY HARDCOREに近い 高速トラック。メロディはシンセ音が多く使われているが、メインとなるのはブレイク後の エレピのフレーズ。高音のベル音でいい感じに装飾もされている。代わりにドラムパートは シンプルに4つ打ちで、フレーズの終わりにタムがあるくらい。出力アニメは2nd styleあたりの アメコミ調な画風に戻ったGOLI氏の絵。
 冒頭・中盤にある16分連続スクラッチはbpm200には厳しいが、他は4つ打ち・裏打ちを中心とした 8分同時押し譜面で、速さに慣れれば繋ぎやすい譜面。ラストは16分トリルなのでBADハマりが 怖いが、同時押しで抜けるのもありだろう。ANOTHERはOne More Extraにふさわしい難易度。序盤は 4つ打ちしながらの16分螺旋階段→隣接階段の地帯が長く厳しいが、その後は16分交互打ちで叩ける ので何とかゲージを回復できる。だがラストはバスドラ連打からの複合トリルで殺しにかかっている。 これも最初は同時押しで切り抜けるところから始めることになるだろう。

"TRANCE" pandora / dj TAKA feat.Tomomi
 パンドラとは、ギリシャ神話で「開けてはいけないと言われた箱」を開けてしまった 女性の名前。シークレットライブで披露された、Colors(radio edit)系統の歌モノTRANCE。 細かいシンセ連打と8分ピアノフレーズによる伴奏で、歌詞は日本語。愛した人との別れを糧に 生きていこうとする強い女性のイメージがある。ムービーはシークレットライブの映像とCGアニメ が交互に現れるもので、ライブ映像にはボーカルだけでなくdj TAKAの姿も見られる。
 4つ打ち+少し歯抜けの16分乱打の配置で、多くの箇所で交互打ちで拾える。Aメロ開始までが 密度が高く、Aメロ以降は回復。ラスト8小節も乱打譜面でクリアは安定しやすいだろう。ANOTHERは 序盤に白鍵らせんからトリル+8分スクラッチ、他隣接階段の連続+αなど難所が増えている。 中盤からはやはり回復だが、ラスト8小節は隣接配置・隣接階段が多く、スクラッチは無いが 油断はならない。DPはHYPER・ANOTHER共に、タイプが異なる隣接階段でラス殺しに かかっている。

"RB" PLATONIC-XXX / platoniX(RB style)
 DDR MAX2"Secret Rendez-vous"の日本語歌詞バージョンで、シークレットライブで お目見えした曲。原曲と比べ全体的に音がシャープで、その分ボーカルや伴奏の細かい音が 聞き取りやすい。原曲(game size ver.)にはなかったパートが増えた分サビは1回のみと なっている。またクラップ音が目立っていて、アクセントをつけている。スクラッチ音も 増えているが、これはゲーム性を重視したものだろうか。タイトルは「プラトニック・キス」と 読むのだろうが、ジャンルが「R&B」ではなく「RB」なのは何か意図があるのだろうか。
 "REALLY LOVE"のように遅くて連続スクラッチの多い譜面。中盤からは階段配置が多く、 またラストも階段+スクラッチと取りづらいので、難度としてはWAR GAME(★7)並にあるような 気もする。ANOTHER7はリズムパートが増え、中盤の1鍵連打が目立つ。14KEYSはその遅さもあって ★6は詐称なんじゃないかという声も。ラストは階段を左手だけで弾くことになるのが大きな 原因だろう。ANOTHER14はまた密度が……個人的には紙(タオル)を使えばかなりやりやすくなるので、 配置自体は極端に難しいものではないと思うのだが。

"RAVE" R2 / tiger YAMATO
 いきなりのR2。昔5鍵5thのR3曲コメントで「R1からR5まで曲が存在する」という話があったが、 本当にその当時から作られたものなのだろうか?それにしてもR4だけ残ったのはやはり 某ゲームとかぶるから?(R1はR壱萬にリミックスされた……らしい)さてR2だが、やはりR3やR5の ようにダークな路線。エンジンをふかしてるようなベース音はずっと同じ音程の連続なのは 手抜きっぽいが。また7/4拍子や終盤の聞き取りづらいピアノ音のメロディやキックが8分連打に なるのはY31に似ている。似ているといえば中盤からの高音ピアノ+ストリングスが5鍵「s.d.z.」 そっくりに聞こえるが……ちなみに今回はムービーには虎大和は出ず、汎用である。
 主メロディだけなら8分か付点8分なので簡単だが、4打ちキックは3拍目が2連打に なっていて、左手がやや忙しい。難所としては16分+8分混じりのベース音連打+α部分だが、 その後は比較的簡単な配置が続くので回復できる。ANOTHERは前半にものすごく難しいパートが あるが、後半の方がやや簡単になるのであきらめないように。ただ8分の縦連打が多いので、 それに加わる16分配置でリズムを崩されないようにすることが大事。

"HAPPY HARDCORE" rainbow rainbow / Ryu☆
 「二重虹」が由来のタイトル。Ryu☆デビュー曲"starmine"と同じくハッピーハードコア で、Ryu☆といえばハピコアというのがこのあたりから確立してきた。序盤はベース音が低く 暗い曲調だが、ブレイク後綺麗なピアノの調べ。そしてキャッチーなシンセフレーズが繰り返される。 声ネタが多いが特に「レインボウ」と言う女性の声が一番印象的である。またバスドラを32分や それ以上の連打にしているのは、当時のIIDX曲としては珍しく、音量的にも目立っていた。
 序盤は8分同色同時押し、対称二重トリルなどが見られ、中盤は左側ドラム・右側シンセフレーズ というわかりやすい配置。終盤は綺麗な対称譜面が長く続くのが最大の特徴。ANOTHERは序盤の 同時押し地帯が長くなっており、16分2連打が度々出るのがミスしやすい。中盤はあまり変わらず、 終盤の対称地帯は4鍵の扱いが変わっており、前半偶数拍クラップ、後半4つ打ちで、特に ラストの8分連打が厳しい。DPも終盤は対称譜面がほとんどだが、所々で左右交互に同時押しという 配置になっていたりする。

"NU JUZZ" Ready To Rockit Blues / SLAKE
 4つ打ちを中心として変則的なリズムのドラムパートが目立つテクノっぽい曲で、 中盤まではメロディらしいメロディは抑えられたところに、ブルージーな渋くてかっこいい 親父声(公式曲紹介談)を重ねたストイックさを持つ。後半になってようやく長音の多い フレーズが現われる。冒頭やラストにある「パパッ」という2連音が印象に残るだろう。
 序盤と終盤の4つ打ちを中心とした白鍵地帯が密度が高いが、左右の手で小気味よくコンボできる 配置。ただ2連を含むスクラッチには気をつけよう。その後は4つ打ちを中心にズレ配置が多く、 これをしっかり見て右手で拾っていく。後半の2つ同時押しや短い16分階段、2小節の16分同色 気味の階段は集中。tricoroで復活した際にANOTHERはCN譜面となり、後半のフレーズがCNに割り 当てられている。CN後の16分階段が隣接になっている+4つ打ち追加の他、前半も旧ANOTHERよりも 追加オブジェが多く、今時のANOTHER譜面にリフォームされている。

"TRANCE" Rise'n Beauty / Sota feat.Cyborg Akemi
 Back Into The Lightと同様ボーカルが入ってて明るい曲調のTRANCE。キックは4つ打ちだが、 パートの最後で連打していたり、序盤にスクラッチ系の音の連続、中盤や終盤の繰り返しの 2回目にタム連打など、リズムパートも凝っているようにうかがえる。中盤からのボーカルは 加工されロボットっぽくなっており(いわゆる「ケロり」)、そこから「feat. "Cyborg" Akemi」 という名義になっている。このボーカルはキーアサインされているのも譜面的特長。
 HYPERは序盤の難所に変則的16分乱打+偶数拍クラップ、2連打の連続。中盤は密度が薄くなるが 短いトリルや階段に気をつけよう。終盤は3連階段の繰り返し、隣接配置の多い変則16分乱打+α と、クセのある配置が続く。ANOTHERは全体的に4つ打ち追加。終盤の3連階段地帯が長くなり、 その後に16分トリルがあるのだが、1拍だけ12分になっているのに注意。ラストは同色同時押し の16分交互が同じ箇所に毎小節現れ忙しい手の動きを求められる。なお家庭用DJ TROOPERSでは、 曲の長さは同じだが譜面がAC版と異なっており、特にDPが難しくなっている。

"PIANO AMBIENT" scherzo / Osamu Kubota
 10th発売当初から「禁じられた遊び」に似てる?と言われていたが、その曲の日本語歌詞にも あるように、アルペジオの繰り返しは川のせせらぎを思い出させる。scherzoがその曲と違うのは、 3連符ではなくあえて久保田氏が好きじゃないと言っている4拍子での16分4連であるということ。 クラシックでの「スケルツォ」は、本来4分の3拍子が主だということも頭に入れておいてほしい。 その2つ目の音がメロディを作っている(トップノート)のだが、前半はリズム音がほとんど無く、 普通に1音目がトップノートのアルペジオに聞こえる。後半にドラムパートが増えると、 2音目のズレがはっきりわかるだろう。それにしても久保田氏は公式曲コメントでprestoの名前を 挙げているが、foreplayで「prestoの再来」とか言っていたのは……?それにprestoと比べると scherzoは派手さに欠ける地味な曲調に感じられる。というか「scherzo(諧謔)」だけに 本気で作曲してないイメージがどうしてもしてしまうのだが。
 譜面も諧謔的であり、右から左への階段が延々と繰り返される。ピアノ音の連続16分といえば 革命やLove Is Eternityなどがあるが、テンポが遅めなのでこのレベル。4連階段は右で2つ・ 左で2つ取るような弾き方になるだろう。7KEYSは全体通して難度が平均化されている。 一方ANOTHER7は中盤に67トリル+階段という難しい配置があるが、後半のアルペジオで十分回復 できるだろう。ラストのスクラッチが6連続になっていて、1鍵の連打と重なって1P側の方が 取りづらいかもしれない。14KEYSは★8とあるが、単なる分割であり同レベルの他の譜面と比べれば かなり簡単に感じられる。

"TECH HOUSE" SCORE / DJ Remo-con
 "score"というと楽譜・譜面という意味があるが、この曲の場合は「(ゲームの)得点」の方が 合っていると思われる。ドラムパートは普通で、それ以外はレトロゲームのような音源を 使ってる。序盤はそれこそファミコンみたいにノイズ音がゲーム中の効果音のように 鳴っている。メロディは繰り返しが多くミニマル的な要素があるが、音数が少ない分その変化を 聞き取りやすいので、サントラでじっくり聞いてみると面白い発見がある(かもしれない)。
 前半はなんといっても32分交互が何度も出てくる譜面が特徴的。連打自体はそれほど難しいもの でもない(あんみつもできるし)が、その地帯は連続スクラッチが多いのでそちらにも気をつける ように。後半は4打ちメインの単純な譜面が続くが、1+4+7の同時押しはちょっと取りづらい。 ANOTHERになると後半の7鍵が延々8分連打となって、ちょっとでもずれると全部BADになって しまうので、8分であるということを意識して叩こう。

"BREAK BEATS" Shakin'31 / DJ Remo-con
 BREAK BEATSはFeedbackで既に紹介したが、それとは違いこの曲はFunkでDiscoなイメージがある 楽しい曲だ。ただ、ギター主体だったりスクラッチ音があったりと共通点も見られるが、 これがBREAK BEATSの特徴というわけではない。繰り返しだがボーカルらしい歌声も加工してることで レトロさを出している(私はなぜか"PLEASE DON'T GOのロボットが歌ってるイメージが湧いて くるのだが……Discoっぽさとスクラッチからか?)。
 7鍵の8分連打+αが音的にも1st Samuraiに似ているが、こちらはテンポが遅いので対応 しやすいだろう。連続スクラッチ地帯は鍵盤がほとんどないので16分になってるところに気を つければ問題ない。中盤から1・2鍵の16分が頻繁に出てくるので、場合によっては2鍵を右手で 取るようにしたほうが楽かも。DPはラストから5〜8小節あたりが一番むずかしく なる(特にANOTHER)。

"J-POP" SHOOTING STAR / 小坂りゆ
 この曲は元々BeforUファーストアルバム書き下ろし曲で、小坂りゆの曲としてIIDXに収録 されるのはLOVE♥SHINEに続いての2曲目。前作とは雰囲気が逆の哀愁系となっており、 歌い方も大人びている。失恋の内容の歌詞だが、それに立ち向かう強さも感じられる。 シンセ音が目立ちTRANCEっぽい部分もあるが、Bメロやサビなどではギター音が前に出てPOPSっぽく 聞こえるだろう。後半からのタムロールの使い方も面白い曲である。
 交互打ち・トリルが多い譜面。トリル+αの配置はどの指で拾うか悩みどころだ。特にスクラッチ 絡みは厳しい。リズム自体は繰り返しが多いのだが、キーアサインされている音が全体的に小さい ので、曲で覚えるづらいという難しさもある。ANOTHERは全体的に4つ打ち追加とシンプルだが、 これによりトリル+αが増えて拾い辛さUP。左手は1+4の同時押しまで拾えないとならない だろう。DPは片側にトリル+αも多いので、トリルを同時押しで誤魔化すか。

"TRANCE" Smell Like This / Y&Co.
 トランスおなじみの音色をあえて使わず、ファミコンのような矩形波シンセを使って 曲を作り上げている。中盤ブレイクでの単音が響くところが電子音ながら心地よい。とはいえ チープな感じにならず、他の音色でトラックを重ねて曲の厚みを出している。またイントロ などはギターの音色で盛り上げるなど様々な特色が盛り込まれている一曲である。 曲名のSmell=匂いから、花をモチーフとした3Dムービーとなっている。
 HYPER序盤はメロディ+4つ打ちor裏打ちといった感じで、ブレイク前の連続スクラッチの 絡みが少し厳しい。中盤はトリル+αがフルコンキラー。終盤は2ラインの交互打ちに、 偶数拍→4つ打ちと徐々に鍵盤が増えていく。ラストは密度が減るがこっそりある16分配置に 注意。ANOTHERは4つ打ちが全体に。終盤の交互地帯も交互に打てない部分が増えて、 特に左手が忙しくなるだろう。トリルが隣接なっていたりも。またDPは、トリルにオマケが 付くような配置ばかりといやらしい難易度の上げ方をしている。

"戦艦テクノ" SPACE FIGHT / AKIRA YAMAOKA
 またも山岡氏のおふざけ曲。宇宙を舞台に戦艦が「マゴチョーリ部隊」と戦うというものだが、 「あたりますた」とか言ったりズラが燃えたり、飲んだり唄ったりしてまったく緊迫感がない 歌詞の内容。戦艦なのに艦長ではなく隊長と呼んでるし。「昭和企業戦士荒山課長」とおそらく 同じボーカルも、わざと音程を外して唄ってるようだ。レーザー撃ってる効果音を散りばめて いるのは面白い。ムービーは歌詞に忠実、犬のような登場キャラにして脱力感を強めている。
 声ネタがスクラッチに割り当てられていたり変則的に感じるが、鍵盤は同じパターンの繰り返しが 多い。黒鍵の16分2連の繰り返しが長く続く。サビの前半にもあり、サビの後半は同色同時押し。 ラストは3つ同時押しの連続で締める。ANOTHERは詰め込んだ結果、縦連打と同時押しが酷いことに。 1回目のサビと2回目のサビの間部分の4連打と、高密度にスクラッチが絡む箇所が一番の 難所だろう。サビは16分のほとんどが黒鍵。その黒鍵を見切って拾えるようになりたい。

"NORTHERN EUROPE" Think of me / good-cool feat. Sana
 ポップンの「Go Easy」という曲で組んで以来のgood-coolとSanaのコンビ。冒頭とラストは 確かにジャンルの「北欧」っぽい音階や音色(バグパイプだろうか)が使われているが、 その他はパーカッションがわずかにそれっぽいくらいで、普通のバラード系の歌に聞こえる。 「炎のギタリスト」の名で知られているgood-cool氏だが、このようなアコースティックギターの ゆったりした曲も作れるとは、新しい面が見られたのではないだろうか。ボーカルのSanaについても 特に言うこともない歌唱力だが、英語の歌詞であるのと汎用ムービーということで曲のイメージが あまり伝わりにくいというのが少々残念。
 冒頭に密度の濃くややこしい配置の譜面が現れるが、それ以降はbpmの遅さもあって忙しくない 配置が続く。サビは同色鍵盤の階段の練習になるだろう。終盤は>字型の16分階段とスクラッチが やや多くなってまた難しくなっている。ANOTHERになるとドラムパートが一気に増えて、 弱Your Body(A)といったような複雑な配置になっているが、冒頭でほぼ全繋ぎできるようならば、 ラストの密集地帯も似たような感じで切り抜けられるとは思う。

"お江戸テクノ" 1st Samurai / sampling masters MEGA
 10th解禁前は★8ANOTHERをHARD AAAクリアすることで出現するEXTRA専用曲。曲名はおそらく 「ラストサムライ」に掛けたのだろう。その曲名やジャンル名に見られるように、三味線で 「和」らしさを出しているが、和なのにテクノというギャップを感じるところに面白さが あるのかもしれない。テクノというよりは、テンポが速くてドラムが激しいのでハードコア 寄りでもある。sampling masters MEGAといえばの声ネタもふんだんに使われている。
 基本bpmは175で、終盤に200に加速。HS・SUDDEN+を調整する間はあるので、最初はbpm175で 合わせておこう。全体的に隣接階段の繰り返しが多く、テンポも早いので取りこぼしが起きやすい。 終盤は>字繰り返しが加速前・後の2回に登場し、素早い指運びが必要となる。ANOTHERは 序盤の連続スクラッチ地帯が非常に厳しく、HARDでは最大の難所となる。ノーマルゲージなら その後回復できるが、隣接階段が隣接トリルの繰り返しになっていたり、>字地帯が4つ 打ち+スクラッチと取りづらくなっていたりと一筋縄ではいかないだろう。

"PIANO AMBIENT" 5.8.8. / dj nagureo
 往年のIIDXファンならタイトルを見てお分かりのように、5.1.1.の続編的楽曲。作曲者は もちろんdj nagureoだ(19,Novemberのように別の人という場合もあるが)。むしろ序盤の長い トリルを聞いてリミックス?と思う人もいるだろうが、5.1.1.は長い音符でメロディが作られて いるのに対して、本曲は8分のアルペジオが前面に出ているという違いがある。どちらも哀愁的な 旋律なので5.1.1.好きならこちらも好きになれるだろう。ただサントラで聞いてもゲームのように 音が途切れ途切れに聞こえ、打ち込みとすぐわかってしまうところが少し残念な部分だ。
 NORMALの時点で5.1.1.にあったピアノトリルの交互連打がいきなりあり、しかもスクラッチが 絡んでくるのでどこが★4だ、と思われるかもしれないが、その後は8分しか出てこなくなり、 この難度の変わりようも5.1.1.とそっくりだ。ANOTHERはさすがに5.1.1.までひどくはなく、 これも序盤を抜ければ変則ドラムに気をつければ繋ぐことは容易。ただラスト2小節で 16分が絡んだ混フレ配置になるので気を抜かないように。

"J-REVIVAL" どんなときも。 / Mr.T と Brother Hiro
 槇原敬之のミリオンヒット曲としてよく知られているであろうが、元は映画の主題歌という のはあまり知られていないのでは?(私は初めて知った、TVドラマかと思ってた)原曲と同じ ピアノで入るあたりは懐かしさが蘇ってくるが、アップテンポで要所要所に細かいシンセ音が 入っているEURO REMIX。ラストの繰り返しが冗長な気がするものの、キャッチーなフレーズを ふんだんに活用しているのはさすがMr.T。でもそれ以上に、そのMr.Tの弟らしいBrother Hiroの 歌声が槇原敬之本人にかなり似てて、「どんなときも。」自体のイメージを壊さないままに しているのはポイントが高い。
 2連スクラッチ音は綺麗に取れるとかっこいい。4打ちバスドラ+裏打ちシンセを中心とした 配置で、シンセ階段部分ではそれのみを叩くのがNORMAL。終盤は同様の配置が繰り返されるので 1つできれば回復地帯となる。階段の間の2連打に注意しよう。ANOTHERはバスドラ+裏打ちが 残ったまま16分シンセを叩くことになる。終盤もバスドラ+シンセの配置の繰り返し。 なんだか惰性で叩くような譜面ばかりである。

"J-REVIVAL" 一途な恋 (HYPER J-EURO MIX) / TЁЯRA
 原曲はTM NETWORK、そしてREMIXERはNAOKI。本人も小室哲哉の影響を大いに受けていると 語っており、その敬意を込めてのREVIVAL曲であろう。TЁЯRAということでボーカルはjun、 原曲と違って女声ボーカルなのだが、(著者は原曲を聞いたことがないのでどうなのかは詳しく 知らないが)Bメロで「放り出すような」歌い方をしているのは、原曲の歌い方を真似した ものなのだろうか。それが気になるせいでサビの印象が薄まってしまうような気になるが、 TKっぷりを表したNAOKIのハモリには注目(笑)。
 ギター音など細かい音を叩くことが多いので、16分中心の譜面となっており、リズムも覚え づらい。小トリルや階段も多く見られるので、★6の中では難しい方ではないだろうか(同作曲者の 「DYNAMITE RAVE」等と比べればの話。この曲紹介のコーナーでは、同作曲者または同ジャンルの 曲と比べて難易度比較をすることが多い)。ラストが大きな殺しでないのは救いだが、1+4+ スクラッチ連続でからむ配置は2P側の方がやや不利なので注意しよう。

"HARD HOUSE" 雪月花 / Ryu☆
 「雪月花」とは元々は中国の古い詩に出てくる言葉で、自然の美しいもののことを指している。 日本の詩でも良く使われる言葉で、この曲ではダンスミュージックと和の融合がテーマと なっている。シンセ音の旋律の他、琴や鼓の音色を使うなど和風らしさがはっきり伝わってくる。 それでいてバスドラが激しくなったり、ハットを細かく鳴らしているなどダンス曲っぽさも忘れず。 どちらの特徴もバランス良く表れている。出力アニメはGOLIによる鬼のような形相の人物と、 長髪和服の女性。
 序盤は4つ打ち+裏打ち+シンセという密度の高いところから徐々にドラムが減っていくという 変わったパターン。その後は3連符の縦連打が意外とリズムを取りづらい。中盤の交互地帯等で 回復できるが、終盤は4つ打ち+シンセフレーズ+鼓スクラッチ(通称ポコポンスクラッチ)で 殺しにかかっている。ANOTHERは縦連打の複合や左寄りの配置、隣接螺旋階段+αなど局所的に 難しい箇所が増えている。ラストのスクラッチも16分3連が連続しているなどさらに厳しい ものに。

"ムートラ" システムロマンス / ヒロシ&チー子
 ムートラ=ムードトランスの略。BGMだけ聞けば割とちゃんとしたトランス曲、ボーカルも 男性の声がクセがあるのと、歌詞が少し古臭い程度の真面目な内容。だが冒頭で司会者的な セリフを入れることで、一気にネタ曲、というより「今まで売れなかったデュエット歌手が ようやくヒットした歌」という世界観ができあがってしまった。出力アニメにもヒロシ・チー子、 それに司会者と思われる濃い絵柄のキャラクターが登場する。
 HYPERから延々と4つ打ちで、加わるのはシンセの交互打ちがほとんど。サビからは そのパターンが長く続く上、連続スクラッチが絡む箇所が難所となる。そのスクラッチは1鍵と 同じリズムなので、1P側が有利か。アウトロなどの4・8分パートはミス無く回復できる ように。ANOTHERは譜面の半分くらいはHYPERと同じだが、中盤8分パートにも16分混じり 交互が加わったり、8分縦連打なども追加されている。隣接配置も増え、譜面の見切りと 指使いが難しくなっている。

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