beatmaniaIIDX 7th style


"RAVE" 2002 / tiger YAMATO
 tiger YAMATOのRAVEシリーズだが、今までのテクノレイブよりもテンポが遅く、"sense"などの ダンスレイブに近いものと思われる。イントロからクラシック調のストリングスというのも一風 変っている。ムービーはおなじみ虎大和、曲名に合わせて2002年のカレンダーと、それに合った 言葉や背景がめまぐるしく入れ替わる。中盤では、多分効果音を銃声にみたてただけだろうが、 運動会で体操服姿(ブルマ……)の虎大和が走ってくる。
 テンポが遅いということで、今までのシリーズの中では簡単な方。メインは4打ち+わかりやすい メロディだし、ストリングス地帯も8分なので繋ぐのは簡単……に見えるが、そこの終盤に微妙に ズレた配置があって惑わされる。スコアを狙うには8分縦連打は等間隔に刻まねばならないので、 気を抜くとすぐGOOD連発となる。

"FAKE JAZZ" 9 o'clocks / SYMPHONIC DEFOGGERS
 ラウンジ調のゆったりとしたジャズ。ドラム系を除けばほとんどベース・オルガン・ピアノ で構成されているシンプルな作りで、後半に少しブラスが入ってくるだけ。なのでそれぞれの パートだけを聞いて楽しむのもいいかもしれない。
 bpm95なのでHS3でもまだ遅いと感じるかもしれない。だから密集したオブジェを叩き分ける 技術が必要である。それでも★7の中では簡単なほうで、7th当時では1曲目から選曲できる 唯一の★7だった。ただしAnotherはさらに密集度が濃くなっているので油断は禁物、 特に最後の部分は何を叩いているのかわからなくなるほどのオブジェ数だ。

"RENAISSANCE" A / DJ.Amuro
 Aは切り札のA。ということで「エース」と呼ばれることが多い。D.J.Amuroはdj TAKAの 別名義で、ストリングス・ピアノなどのクラシック調の曲であることから、ルネッサンスという ジャンルが付けられている。前半は低速で荘厳な雰囲気があり、響くドラム音にインパクトがある。 その後テンポアップしてドラムンベース調の激しい展開に。めまぐるしいシンセとピアノの ラッシュはゲーム性を重視しつつも格好よく美しいメロディを奏でている。
 低速の前半は4〜5つ同時押しの連続だが難しくはない。難所は終盤の大階段から始まる16分 ピアノラッシュ。交互打ちはともかく大階段+スクラッチが難しい。ANOTHERは後半左側に ドラムパートが加わっただけだが、終盤の交互打ちで回復できていたところも難しくなって おりゲージ維持が困難に。大階段は4連階段の連続に変わっており、右手の忙しさが増して いる。DP HYPERは右側から左側への大階段の連続、DP ANOTHERは片手でSP HYPERという いずれも終盤ゲー。

"ALTERNATIVE HOUSE" AVE DE RAPINA / Shawn The Horny Master
 スペイン語で猛禽類(ワシ、タカなど)を意味する曲名。作曲者のShawn The Horny Master(Shawnは平田"祥"一郎のショーンか)曰く「Hなカンジ」にしたかったらしく、 それは名義にも現れている。ラテン要素を取り入れたメロディが栄える4つ打ち曲で、 夏の海岸がイメージされる。終盤の盛り上がりが一番の聴き所だ。
 中盤は同色同時押しの連続で、縦連打になっている部分とスクラッチとの絡みでミスしやすい。 その地帯を抜けるときの隣接24分階段はなぜか縦連打があってフルコンキラー。最後は同じ リズムの縦連打で同時押しが増えていき、ラストにはズレがあるが4つ同時押しの連打に。 ここのリズムは覚えよう。ANOTHERはNOTE数はそれほど増えていない。ラストの連打地帯に 増えているスクラッチなどがやっかいだが、捨てるのが無難か。

"FILTER HOUSE" Bad Routine / DJ Spugna
 D.J.Spugnaのスプーニャとはイタリア語でスポンジを意味し、平田祥一郎の別名義である。 ジャンル名にあるようにフィルターを駆使したハウスで、フィルターはトランスなどシンセ音 をメインとした曲で使われることが多いが、ストリングスとドラムパートを中心とした このような曲でもダイナミックな効果が得られるということがわかる。ムービーは男性 ダンサー1人によるブレイクダンスで、どことなく1st styleの頃の懐かしさを感じる。
 連続スクラッチが目立つが、4小節ごとの頭にある3〜4つ同時押し+スクラッチの方が 押しづらい配置が多くミスが出やすい。その他、白鍵全押し→黒鍵全押しが2回繰り返される 間にスクラッチが挟まるのが難しい。まずは間のスクラッチを捨てるか。家庭用DJ TROOPERSに 収録された際に追加されたANOTHERは、全体的に8分同時押しの増加。後半の左側8分同時押し 連打+右側隣接<字、ラストの両端8分同時押し連打+α+スクラッチが難所。

"TRIBAL BASS" BRING HER DOWN / AKIRA YAMAOKA
 山岡晃の曲の一部では、ゲーム性を意識して作られたと思われる曲が見られ、この曲も そうであると公式ページで語られている。TRIBALとあるが部族的というよりは、エキゾチックと 言った方があっているような、異国(中東あたり?)をイメージするようなフレーズが見られる。 声ネタの連呼とそこに重なるメロディが、真面目寄りの曲ながらどこかコミカルさが感じられる。
 連続スクラッチが多く、鍵盤も変則的リズムだったり隣接3連階段・<字だったりと難しい配置 ばかり。中盤の交互打ちにもスクラッチが絡んできて、回復といえる箇所がほとんどない。テンポが それほど速くないのが救いか。ANOTHERは16分シンセ音のキーアサインがはっきりと出ており、 特に右側に寄っている。ラストにもあり、スクラッチが絡むと忙しい2P側が不利か。DPはラストに ある隣接<字の2つ組み合わせを片手でというのが押しづらく、適当に押してしまうとゲージを 一気に落とすことに。

"12 BEAT" Burning Heat!(Full Option Mix) / Mr.T with Motoaki.F
 GRADIUSIC CYBERは、ムービーからイメージして作られた曲だったが、この曲はちゃんとゲーム からのリミックスで、グラディウスII 1面BGMから。原曲の良さをそのままに独自のフレーズを 加えており、原曲の作曲者である古川もとあき氏がこのリミックスでもギター奏者として参加して いる。ムービーでは実際の1面のゲーム画面や、それを元にした3Dアニメとなっている。ゲームを プレーしているのはHESらしく、ヘッドマウントディスプレイを付けて登場しているのも彼か。
 12分のリズムで階段が多め。隣接階段は右から左への配置が多く、左手が狭苦しく感じる。 2回ある鍵盤+スクラッチの同時の連続は、最後が3連スクラッチなのに注意。ANOTHERは 5連打や同時押し3連打+スクラッチと縦連打が増える。他、階段中のスクラッチの連続も 目立っている。DPは若干偏った階段が多くあり、中盤が少し難しい。IIDX REDで追加されたDP ANOTHERでは左S+1や右7+Sの連打がいやらしい。

"SUPER EUROBEAT" BURNING UP FOR YOU / SARA
 EUROBEATの割に、bpmの割にはややおとなしくまとまった感のある版権曲。"YESTERDAY"を もう少し明るくしたようなものだろうか。序盤にエレピが用いられているが、メインはやはり シンセ音。細かい音はキー音にはアサインされておらず、ほとんど8分構成なのでこの 難易度だ。Light7は★2ともっと簡単になるし、Anotherも同時押しが増えるくらいでそんなに 難しくない。といってもオブジェが300も増えるのだが。

"BIG BEAT" Cheer Train / Fuzita Blender
 ビッグビートというとTaQの曲のイメージがあり、テクノ調で硬派なイメージがあるが、 この曲はピアノがメインだったり子供の声ネタが使われていたりと可愛らしい曲調。 ドラムパートがかろうじてビッグビート風といったところか。ムービーは粘土細工のしろろ 2匹がコマ送りで動き回る実写のものと、プロペラが付いた空飛ぶ電車の3Dアニメのもの。
 HYPERは同色階段と連続スクラッチが目立つ。特に終盤の連続スクラッチと鍵盤との絡みは 同じリズムの繰り返しながらスクラッチがやや変則的なので繋ぎづらい。ANOTHERになると16分 階段・隣接3連階段の繰り返し・8分縦連打と鍵盤パターンが様変わりする。ここも終盤の スクラッチと縦連打含みの16分乱打地帯が難所。またDP ANOTHERは片側だけでSP ANOTHER並みの 配置で、両側16分階段+無理スクラッチなどという曲調から考えられないほど酷い難度の譜面に なっている。

"DRUM'N'BASS" CLOUDY MUSIC / SLAKE
 冒頭はオシャレなラウンジといった感じだが、すぐにドラムパートの激しい展開に。 ドラムンベースとあるがベース音はあまり聴こえず、リードシンセと悩ましい歌声が目立つ。 公式サイトのコメントによれば、この歌声は実は男性ボーカルらしい。家庭用7th収録時 にはACになかった、男性2人の出力アニメが追加されている。また5鍵FINALにも収録。
 序盤に同時押しがからむ連続スクラッチがあるが、連続スクラッチはここだけ。 その後は左側に寄ったドラムパートの繰り返しとなっており、右側にメロディ部分が付く。 左手が弱いなら3鍵くらいを右手で取れないと厳しいか。DPはSPを左右に分割しただけの 譜面で、ドラムパートが解かりやすいがやはり非利き手が辛い。終盤はドラムパートが右側に 来るが、左側のメロディパートも16分多めで難しかったりする。

"HYPER ROCK BEAT" D2R / NAOKI
 IIDX 7thと同日稼働のDDR MAX2にも収録されているが、曲名からしてDDRメインな曲。NAOKIが 初期の頃に作ってお蔵入りだったのをリメイクしたものらしい。ROCKとEUROBEATの融合を目指した というコンセプトもあり、女性ボーカルのHYPER EUROBEATなどよりはBRILLIANT 2Uなどに近い が、ROCKっぽい激しさはこちらの方が上である。出力アニメのQ-Jackのちゃぶ台返しのような 動きが印象に残る。
 冒頭は同色16分階段だが音数に対して歯抜けな感じ。4つ打ち+変則的なリズムのパートが 多いが、右側への16分階段中にスクラッチがあるので、少し2P側が不利に思える。終盤は鍵盤と スクラッチの同時が連続しており、同時押しとそうでない部分の切り替え部分でミスしや すい。ANOTHERは冒頭が隣接階段の連続になっており難しいが、以降は小節線周りにオブジェが 追加されているくらい。ラストの同時押しに16分が混ざっているのがやっかいか。

"HYPER EUROBEAT" DESTINY / NAOKI feat.Paula Terry
 DDR MAX2と同時収録で、このあたりではNAOKI feat. Paula Terryおなじみのコンビに よるHYPER EUROBEAT。テンポはいつもと同じ程度だが8分フレーズが多いためか落ち着いた 切ない感じのする曲である。ユーロ系の曲は16分シンセフレーズを冒頭とラストにもってくる ことが多いが、この曲では間奏にあるのが特徴。短いながらもピアノの旋律も使われている。
 序盤に短いトリルが何回もあり、4つ打ちと同時にも来るが、両手で交互に打てる配置ばかり なので簡単。間奏は右上がりが多めの16分階段ラッシュで、一番の難関か。その他は8分同時押し がほとんどでしっかり光らせたい。終盤はスクラッチと同時がやや多めか。ANOTHERは4〜5つ 同時も見られるほど同時押し度合いが増えているが、その分スコアは狙いやすい。中盤の16分地帯 にも4つ打ちが加わっており、HYPERと同様一番の難所である。

"SOUL" E.V CAFE / reo nagumo feat.hajime.y<
 E.Vの意味は定かではないが、コース名から考えてeveningの略ではないだろうか(でも 歌詞にはMidnight Cafeというのがあるのだが……)。スタンダードな4打ちで雰囲気は 落ち着いているが細かい音が多くて少し忙しい感じもする。特に中盤からギター音が オブジェとして増えるとかなり複雑な配置になる。終盤は簡単になるからこの難易度 なのだろうが。男声ボーカルで日本語歌詞なのもよく聞いてみよう。

"TECHNO" entrance / Kobo project with Masa
 KoboのIIDX初参加曲であり、それがゆえに付けられたような曲名。初出は家庭用5thで、AC 7thに移植された。ジャンルはTECHNO(L.E.D.の提案より)であるが、4つ打ちは見られるものの かなり高速テンポ。全体的にはシンセメインだが、ブレイクビーツありギターフレーズあり、 ロックやハードコア的要素などいろんなジャンルが融合している。後半からのシンセメロディが 一番のノリの所であるが、終盤ではノスタルジックな展開も聴き所だ。
 1鍵は16分2連打が多く、テンポが速いので取り損ねが発生しやすいのが怖い。前半は白鍵盤 ラッシュで、スクラッチを取ろうとして崩れてしまいそうだ。またパートによっては何を叩いて いるのか聞き取りづらく、変則的なリズムで目押しに頼りがちだろう。ANOTHERはNOTE数は増えて いるものの1鍵の連打が3鍵に割り振られていたりして、HARDだとHYPERより簡単に感じる人も いるだろう。なおLincleでの復活時にDP ANOTHERが追加され、全体的に4つ打ちが増えた前半 高密度・後半少し回復といった譜面になっている。

"PROGRESSIVE JAZZ" foreplay / Osamu Kubota
 fairplayと間違えやすいが、フォアプレイ(前奏曲)であり、4拍子の4(four)ともかけている タイトル。久保田氏は4分の4拍子が嫌いらしく、この曲は聞こえは変拍子だが4分の4拍子に なっていると言っている。実際には8分の7拍子を無理矢理4分の4拍子として書いている ところもあるのだが、不思議な感じがしながらもオシャレなピアノ曲に仕上がっている。
 ピアノ曲なので階段多し。同色・隣接、螺旋や24分などさまざまなパターンが出てくる。序盤には 1鍵の2連打連続、終盤は2鍵→1鍵の繰り返しがあり、左手が忙しい。ANOTHERはスクラッチと 2連打が増えており、終盤の連続スクラッチはやっかいだが増NOTE数で見るとHYPERと同難度。DP HYPERは24分大階段等も登場し手を滑らして取らざるを得ない箇所が。DP ANOTHERは右手でSP HYPER相当の譜面、左手も高難度で、特に中盤の隣接階段混じりが難しい。

"UK GARAGE/2-STEP" General Relativity / SYMPHONIC DEFOGGERS
 タイトルの意味は「一般相対性理論」。知的な曲調かと言われればどうと言いづらいが…… リードとシンセのメロディの2つの掛け合いが聞き所、それを支えるようにピチカートのような 跳ねる音と「ポーン」と落ちていくような音で構成され、そして2-STEP調のドラムパート。
 シンセの階段が所々あって繋げるのが難しそうだが、曲の聞こえよりもbpmはそんなに 早いわけではないし、判定も甘めなのでスコアは取れそう。14keyは★7で、Another14も かなりの難度。最近の2-STEPのDPは覚悟しておいた方がいいかもしれない。
 AC 9thでは、オブジェ判定の入力ミスからか、1つ前に選択した曲の判定が引き継がれるという 変な動作を起こす。直前にGAMBOLをPLAYすると一番わかりやすいだろう。さらに電源ON直後 1曲目にこの曲を選択すると、判定が「ない」ために、どこを押してもPOORしか出ないという 状況に。10thでは修正された。

"HIP HOP & SOUL" Glorious Days / Noria
 ポップン7からアンセム「GLORIA」を、dj TAKAがHIP HOP要素を取り入れてリミックスした曲。 ボーカルはBe for UからNoriaで、今後この2人による楽曲が多く登場する。原曲はゆっくりとした 神聖な感じの曲で、リミックスでも普通に歌う箇所では同様なのだが、低い声でのラップと スクラッチ音という正反対の要素が取り入れられ、独特の曲調が出来上がっている。ムービーは その2要素に対応した白いNoriaと黒いNoriaが登場する。
 曲のラストを除いて、bpmは微妙な変化はあるものの82前後とかなり遅め。ラストは徐々に 遅くなり40までになるので、しっかり目押ししないとBADが出る。HYPERでは連続スクラッチは16分 までしか出てこないので、それほど速く回さなくても十分間にあう。ANOTHERになると32分5連 スクラッチが登場し、しかも同時の鍵盤も追加されている。クリア難度はともかく、★6全曲でも 屈指のフルコン難度の譜面だ。DP HYPERはSP ANOTHERの分割相当なので、こちらも32分 スクラッチが。

"BIG BEAT" Gravity / TaQ
 7thで復活のTaQ氏。やはりおなじみのBIG BEATだが、いつも何か仕掛けがあるBIG BEAT、 今回はこれといった特徴はない。さらに言えばstill my wordsに続きSP Anotherがない曲でも ある(これが特徴?)。前半はベースや同時押しがRadical Faithに近く、後半は電流みたいな 効果音がVoltageっぽい。いつもよりは派手さはあまり感じられないが、曲の最後の決めが なんとなくかっこいい感じがする。
 SPでかなりオブジェ数が多いが、全体の難易度は平均的で、実力相応の腕前があれば クリアは簡単な譜面である。DPはTaQ曲BIG BEATの中ではやや難易度は抑えられた感はあるが、 やはり禁レベル。特に最後4小節でゲージを落とす可能性が高いのでクリアはやはり難しい。

"HOUSE" Happy Wedding / ASKA
 スタッフのVJが結婚した祝いで、TAKA氏とGOLI氏がネタとして考えられたものらしい。リバーブの かかったピアノの旋律はいかにも結婚式らしいフレーズだが、4打ち・手拍子・細かいドラムのリズム が曲を明るく楽しいものにしている。同じ展開が繰り返されるのは少しつまらない気もするが。
 メイン部分はボーカルをほとんどオブジェに対応させていて、ちゃんと繋がって聞こえるように するためかなりズレた配置になっている。単なる8分で叩いてても繋がるだろうが点は低くなる。 また中盤最後に24分の連打などがあって簡単に繋げさせてくれないが、その後は簡単な配置なので 極端な話2%でもそこからならクリアできる。Anotherもしかり。ただDPは例のズレに惑わされ がちになるし同時も多いのでやはりレベル相応の難易度である。
 しかし何と言ってもこの曲の一番の特徴は、GOLI氏が描いたウェディングドレスセリカの 出力アニメだろう。また曲の終わりに上から下にスライドしてくる、相手の男と立って いる(YUZ?)絵は他の出力アニメと違い、最後の4小節で必ず出てくるが1つでもミスってノイズが 入ると消えてしまう。さらにこのアニメは2P側でしか出ないというのも謎(8thでもそのようだ)。 結局これらはセリカが見た夢、ということにされている。いつのまにかラストの特殊出力アニメは 消えたようだが……

"SUPER EUROBEAT" HEARTBEAT / NATHALIE
 その名の通り、心臓の鼓動から始まる曲。序盤はオケヒがかなり目立つが妙なタイミングで 入っているところもあると思う。A・Bメロは8分中心で落ち着いた感じ、サビも8分ばかりだが パートの最後は激しい連打となる。そしてイントロのオケヒ連打を繰り返すという構成。 ムービーには美夏・優里に続く3人目の3D女性キャラ・菅生彩香音(すごう あかね)が 登場、8th以降にも出演している。
 8分中心なので点が取りやすそうだが、その分クリアの方は難しい。サビ最後の3つ同時押し連打と ラストの鍵盤同時+スクラッチでゲージを落としにかかっている。Anotherとなるとオブジェが5しか 増えてないのに、その難しいところだけさらに難しくしているのでかなりいやらしい。14keyは押し やすく分割してくれているので、こちらの方が7keyより簡単である。

"TRANCE" i feel... / AKIRA YAMAOKA
 Love Will…・in my eyesに続く「イビザ3部作」のTRANCE。序盤はインド風の音階で ゴア系と思わせるも、ボーカルが重なってくるとおなじみの展開に。ピアノを取り入れたと いうのはTRANCEの中では珍しくはないが、3部作の中では唯一である。その代わり歌は ほとんど「i feel(i'm feelingか?)」と言っているだけとなっており、歌モノとは 考えずに聴くのがよいだろう。
 前半〜中盤にかけては4つ打ち+シンセフレーズとなっており、シンセも付点8分混じりの わかりやすいリズム。終盤はそのリズムで2つ同時押しが連続する。ANOTHERは中盤までHYPERと 変わらず、終盤に4つ打ちが加わったくらい。その分3〜4つ同時押しが連続するので 譜面の見切りが必要。スクラッチは少ないので鍵盤に集中できる。ちなみにSP NORMALの 終盤は、SP HYPERと全く同じなのでクリア難度は同等か。

"EUROBEAT" Last Message / good-cool feat.Meg
 IIDXのgood-cool曲で、初のEUROBEAT曲。メインパートでの16分シンセフレーズ、タムロール、 オケヒなどEUROBEATのお約束は使っているものの、NAOKIのそれとはまた別の雰囲気を作り出して いる。ボーカルはstill my wordsで歌ったMegだが、曲調が正反対なためにそう書かなければ 気づかないかもしれない。さらにムービーでパラパラや挑発的なポーズで登場している。 その内容のせいか、CS GOLD収録時には汎用ムービーになってしまった。
 冒頭とラストの16分フレーズは隣接階段が多く、スクラッチと絡んだり縦連打なところでミス しやすい。他、Aメロやサビでの変則的縦連打に注意しよう。ANOTHERは全体的に少しずつ オブジェが追加。終盤にある1+7+Sの4連打がフルコンキラーだ。DP HYPERは序盤のシンセが 8分になったり同色階段だったりと簡単なのだが、ラストは隣接階段のまま片側に寄っていると いう終盤難な譜面に。DP ANOTHERは全体難だがやはり終盤が鍵だ。

"AMBIENT POP" Let the Snow Paint Me / Sana
 珍しくというか、家庭用からの移植ではないSana曲。序盤は表示のテンポより遅く感じるほどの 音の広がり具合だが、ブレイクビーツなどが入っていても違和感はない。ギターが入ってきて 4打ちになるのだが、中盤はトランスのようなシンセのリズム。そして終盤は8分アルペジオが 微妙に音色を変化させていく。歌詞も英語で綺麗に歌い上げているのはさすがビーマニ曲の ベテランといった感じか。ムービーにも出演している。
 譜面は中盤のリズムはトランスではよくありそうなリズムなのだが配置が少々厄介で同時押しや スクラッチも入ってくるのでコンボが切れそうな箇所。そこを過ぎれば8分の同時押しさえで きればいいのでクリアは簡単な方。Another7も同時押しが増えるくらい。14keyは中盤の 難易度を考えて★7となっているが、同レベルの中では簡単な方と思われる。

"SUPER EUROBEAT" LOVE GENERATION / SUZY LAZY
 落下音の後にバスドラ連打と共にタイトルコール、そしてEUROBEATおなじみの16分シンセの嵐。 ボーカルが入ってくるAメロも8分と16分の小節が交互に出てきて、(PLAYER的に)落ち着くのは Bメロから。サビは似たようなフレーズを4回繰り返し、また冒頭の16分シンセの嵐。なんと なく展開が"NIGHT OF FIRE"に似ている気がする。実質、同じ声ネタを使っている気も。
 これも16分地帯ができればクリア、といいたいところだが、サビからスクラッチが増えてきて、 階段中に2連続スクラッチ、というのが難しい。それでも乱打部分を繋ぎさえすればスクラッチを 捨ててもクリアはできる。問題はAnotherで、バスドラが増えるならまだしもフレーズの最後に 16分縦5連打が2回続き、しかも同時に16分シンセをさばかなければならないので、 最後の連打力がクリアに大きく関わってくる。

"NEW WAVE" Love Me Do / AKIRA YAMAOKA
 同作曲者の曲から言えばRISLIMに近い(女性の低い語るようなラップや、スクラッチに当てられた チュンチュン鳴る音とか)のだろうが、テンポが速く雰囲気も神秘的な感じがする。ドラムは 目立つがよく聞けば8分中心で単調。その分歌声やBGMの音の伸びに耳を傾けて欲しい。出力アニメ はゴスロリ(ゴシックロリータな服を着て傘差してる)リリスで、ウェディングセリカとともに 人気を博した曲だとか。
 ほとんど8分の同時押しで構成されているのでどちらかと言えば簡単な方か。かといって 気を抜いていると32分ドラムやら8分中にスクラッチが16分ズレて入ってきたりとコンボを 途切れさせる要因がちらほらと。スクラッチとの同時も多いので鍵盤とスクラッチを片手で 取れるようにもしておきたい。HSさえ間違わなければAAAも難しくない。

"YEYE" Marmalade Reverie / Orange Lounge
 YEYEとはYeahYeah!と叫ぶ声が、フランス語ではそう聞こえたというところから来ており、シャン ソンにロック調のリズムを加えたものと思われる。この曲もやや高速のピアノ曲と歌声に、軽快に ドラム類がちりばめられている。もはやお馴染みOrande Loungeの3曲目となる曲である。 ムービーはやはりおなじみタルト&タフィ。スーパーでお菓子を作る材料を買っているのだが、 トランク一杯の札束は一体何をやらかしたのか(笑)
 このシリーズは大体判定は甘いのでスコアは取りやすいが、テンポが速いので気を抜くとオブジェを 見逃してしまう。それでも8分ばかりのところは取りやすいのだが、後半からのピアノ系の音の アルペジオが微妙なズレの階段になっているので光らせるのは難しいかも。

"HARDCORE TECHNO" MAX 300 / Ω
 DDR MAXからの移植曲で、IIDXでは3曲目に☆7禁の曲をHARDでAAAを出すと、4曲目に登場する 隠し曲。その名のとおりbpmが300(冒頭と中盤に遅い箇所があるが)であり、一瞬だけbpmが速くなる 曲を除けば7th時点で最速の曲だった。ゲーム性を重視した曲でドラムが激しく音を刻むのが 耳に残るが、前半はシンセのメロディらしいものがあったり、終盤のオケヒが鳴り響いていたりと 曲としての要素は確かに見られる。
 鍵盤だけ見れば同色同時押しが多めの配置。しかしbpmが速いため連打や交互打ちの要素も 多く存在する。中盤1・2鍵が交互っぽい配置になっているところは、残りを右手で取って左手の 負担を減らしたい。再加速後の交互打ちに挟まるスクラッチは、無理に取って鍵盤が崩れるなら スクラッチを捨てる方が無難だろう。DPは前半に無理なスクラッチが多めで、後半は逆に取りやすく なる。こちらも同色同時押しが多く、特に後半はしっかりとって回復したい。

"2STEP" more deep(ver2.1) / Togo project feat.Sana
 5鍵GOTTA MIXに収録されていた「more deep」の2STEP REMIXで、家庭用IIDX5thに収録され AC7thへ移植。とはいえ2 STEPのリズムよりもメロディや歌の方に耳が傾くだろう。相変わらずの 意味深な大人の歌詞である……ボーカルは原曲と同じでSana。
 ★5の割にはオブジェの密度が濃く、鍵盤の間にスクラッチも絡んでくる。連打直後の 同時押しや、32分の連打などもあるので繋げるのは難しい。キック音である1keyが小節の 終わりに16連打になっているところは常に気をつけよう。

"TRANCE" Never Look Back / DuMonde
 版権TRANCEの中ではDeadlineやFly Away、The Beauty Of Silenceの方が有名(らしい)なので この曲は影が薄いかもしれない(そのまま8thでは消えてしまった……)。TRANCEらしいシンセの メインパートは冒頭からフェードインしてくる。それに重ねて女声で何か言っているが英語なのも ありよく聞き取れない……パートの変化も中盤に1回だけ、しかもベースは変わってないので単調な 編曲だったかもしれない。原曲のフルバージョンはどうなのか知りたいところだが。
 4打ち+シンセのリズムのよくある配置。ただ小節頭の3連打がちょっと不規則な配置なのが 多いので気は抜けない。また連続スクラッチがある小節も要注意だ。まあクリアだけなら簡単な方 である。★7かと言われれば……6でもいいような気もするが、7と言えば7か。

"LIBRARY BEATS" New York / Fuzita Blender
 短い音を連ねた弦楽器と優しい感じがする管楽器。それにド派手なシンバルと硬い感じのする キック音。それぞれは違和感がありそうに思えて重ねてみると意外と合っている。なんとなく 「ウルト○クイズ」のテーマ曲と同ジャンルに思えてくるのはタイトルのせいだろうか、 むしろ狙ってのことだろうか。
 8分刻みでやや速い感じがするが密度はあまりないので表示相応の難易ど。途中の16分は やや注意か。あとAnotherは16分キック連打の滝を叩くのが速すぎてBAD連発なんてことに ならないように。

"SUPER EUROBEAT" REMEMBER ME / LESLIE PARRISH
 7thでの隠し曲だったのだが、それほど印象はなかったというか、隠しの意味があったの だろうか?それはともかく、ちょっと壮大なイントロに始まって、連続16分の入っている シンセフレーズ部分。A・Bメロ・サビは8分、そしてシンセ部分というスタンダードな構成。 強いて特徴を挙げれば、シンセ部分の音階が低音から高音へ上がっていくところが聴き所か。
 やはりシンセの連打部分ができるかどうか16分連打は同色鍵盤交互になっているので まだ取りやすい方ではあるが、4打ちも付いているので配置によっては惑わされる部分も。 他の部分は印象がないが、8分な展開なので簡単だと思われる。ちなみに、NAOKI曲の"REMEMBER YOU"と間違えないように。

"SOFT ROCK" Secret Tale / dj nagureo feat.asuka.m
 使っているドラム類はロック調のものだが、ポップスのように歌い上げている。 そのせいかテンポよりゆったりとして聞こえるのも特徴。他にもロックらしくないピチカートや 鉄琴のような高音を使っているが、これがソフトロックの特徴だろうか。
 8分メインな譜面だがテンポは速いのでよく見て叩くこと。フレーズの最後に出てくる16分 ドラムロールも不意にくると全くできないこともあるので、予測はしておく。

"SUPER EUROBEAT" SOLID GOLD / DUSTY
 曲調よりも、出力アニメでエレキが回し蹴りする「エレキック」の方が印象が大きい曲(笑)冒頭の 掛け声の後、EUROによくある16分シンセなのだが、パラパラ系というよりも力強い感じのする フレーズ。その割に急にBGMが薄くなったり、イントロがやけに長いのはこの編集で正しいの だろうか?Aメロ部分では跳ねるギター音が入ってきて、8分ばかりのフレーズというよくある パターンではない。でも最後にまた16分シンセ部分が来るのは定石通りである。
 シンセ部分だが階段状になっているのが多く、テンポも速いので★6にしては難しい方。 逆にその階段ができればクリアはできたも同然だし、Another7もシンセ部分はほとんど変わって ない(最後にスクラッチが増えているが)。ただAnother14は最後に4打ちが入ってくるので14keyが できたからといってすぐにクリアできるものではない。

"POPS" Somebody Like You / good-cool
 いろいろなジャンルの曲を手がけたgood-cool氏だが、「既存のジャンルに当てはまらない ような構成の曲」をコンセプトとして作られたのがこの曲である。それでもスクラッチ中心で、 氏らしい曲とすぐにわかるのも特徴、Spin the discやCome with meなどの「スクラッチ系 歌モノHOUSE」から変型したようなもの。もちろん4打ちキックではないが。
 16分刻みの鍵盤と変則スクラッチの混合譜面ではあるが、連続スクラッチのところは鍵盤が 少ないことが多いので助かる。32分スクラッチも登場するが、無理にGREATを取ろうとするよりは ゆっくり回してでも数を正しく繋げるように心がけよう。14keyはオブジェ数が減って★6と なるが、連続スクラッチの間の鍵盤を取るのが苦手ならやはりクリア難航。

"HOUSE" Spica / D.JW
 スピカは乙女座のα星で、日本では「真珠星」とも呼ばれる。Regulusの続編的だが、 アーティスト名義がDJ.W→D.JWとピリオドの位置が微妙に変わっていたりする。Regulusよりも さらにピアノを際立たせた爽やかな感じのする曲だ。NORMAL/HYPER/ANOTHERでピアノのフレーズが 変化する曲で、NORMALは8分メインとした穏やかな曲調。HYPERやANOTHERは難易度重視のためか 細かい音符の連続で、ピアノだけ聴けばめまぐるしい展開である。
 HYPERから、16分と24分が入り混じった隣接階段が連続する。中盤の2連打の連続は他の 鍵盤・スクラッチでリズムを崩してBADハマりしないよう。終盤は前半のパターンにスクラッチが 加わって鍵盤が取りづらくなる。ANOTHERは2重階段や32分階段が登場。パート区切りにバスドラ 連打など、ごちゃっとしたオブジェの塊がやってくる。特に中盤〜終盤あたりの同時押し連打の 1小節は圧巻。終盤はHYPERと同様、前半にスクラッチが加わった形で徐々にゲージを 削られる。

"HARD HOUSE" Spooky / good-cool
 「幽霊の出そうな」という曲名。全体的に低めの音程で構成されているが、good-cool曲に よく使われるフィルター効果(うねった音)がそういうイメージを思い起こさせることから、 このタイトルがついたのだろう。歌モノではないが、声ネタをいろんなところで使っている ところにも耳を傾けて欲しい。
 かなり浮いたアニメ調のムービー。曲名にあわせて3体のお化けが出てくるが、ドラキュラが TaQ、フランケンシュタインがTAKA、狼男がgood-cool、それぞれのコンポーザーをかたどって 描かれたもので、風貌も似せているらしい。フランケンの顎は納得(笑)
 16分ドラムロールあり、スクラッチも多数とかなりのテクニックを要する譜面。曲の最後の 16分連打+スクラッチの複合地帯で削られること必至で、ギリギリ残ったとしても安心できない。 最後の最後でbpmが加速、ムービーの扉が閉まるのに合わせてその音のオブジェが1つだけ 降ってくるのだ。これで落としたら本当泣くに泣けない……ムービーに合わせて叩けばいいのだが、 ムービーが映らない筐体の場合は、bpmの変化を見ながら予測しなければならない。300を越えた あたりで構えること。曲中にHSを変更できるようになってからは容易い。

"TECHNO" stoic / TaQ
 曲名からはHolicを彷彿させるが、曲調は全編がほとんどドラムパートと効果音で埋められ、 後はこっそり鳴っているベース音と、終盤にシンセ音が8小節ある程度。まさに「禁欲的」な 曲だが、この曲名には「転じて踊らずにはいられなくなる曲」というコンセプトがあるらしい。 それを示すかのようにムービーでは坊主頭に作務衣を着て座禅するTaQとその隣のトランが 曲に合わせて踊りだす、シンプルだが面白いものになっている。
 HYPERでNOTE数が1200を超える体力譜面。4つ打ち曲だがいろんなリズムを刻むのでほぼ 目押しで対処するしかない。鍵盤乱打中のスクラッチが厄介だが、毎小節ほぼ同じ拍にやって くるので覚えて身構えよう。難所は終盤シンセ音の縦連打地帯。ANOTHERはHYPERから50NOTESほど しか増えていないが、そのほとんどが終盤縦連打地帯に加えられており難度はかなりの ものだ。DP HYPERはラスト右側小節線付近が何気に難しい。DP ANOTHERは無理スクラッチに 悩まされる。

"TRANCE" The Beauty Of Silence / Svenson & Gielen
 これも有名なトランストラックらしい。シンセメインなのは他のTRANCEと同じなのだが(というか ほとんどシンセしかないが)、特徴的なのはタイトルどおり無音になるところ。そこによく響く シンセ音で「無音の美しさ」を表現している。出力アニメなのに3Dキャラの美夏と優里、優里の ポーズがピッチャーが振りかぶってるように見えるとGOLI氏に言われたらしい(笑)後により3Dになり 動きが滑らかに。
 繰り返しが多いので一つ慣れればあとは簡単だが、小節先頭に16分の2連打があるのでちょっと 気を抜けないところ。後半になってくるとドラムパートで叩かせるのが増えてくるのでオブジェ 密度に惑わされないように。特に最後で落としにかかってくる譜面ではないのでクリアは簡単な 方である。

"TRANCE" The Sound Of Goodbye / Armin van Buuren Presents: Perpetuous Dreamer
 版権TRANCE曲を3曲続けてやると出現した隠し曲。ボーカルが入っているが序盤は ドラム以外の音はベースのみ、ブレイク後はストリングスに混ざってシンセ音も聞こえるが わずか。効果音のような残響する音が何とか特徴付けているという感じ。別の意味で 「The Beauty Of Silence」に通ずるところがある気もする。
 7keyはあまりやった覚えがないのだが、★7の中でも難しい部類だったと思う。繰り返しの 譜面なのだが、後半各小節先頭にオブジェが集中していた覚えがある。Anotherは残響を 叩かせる上連続スクラッチがあって、4打ちキック+裏打ちハット+2・4拍クラップ+ベース、 とほとんどの音を叩かせるので毎小節必死である。ひそかな難曲だったのだが、 7thのみで姿を消してしまった。ちなみに14keyは7keyより簡単。

"TRANCE" Tomorrow Perfume / dj TAKA
 6th styleの曲選択画面のBGMやエンディング曲などのシステムBGMををメドレーとしたもの。 それぞれのパートが違和感なく繋がっているのは、6thのシステムBGMがしっかりとしたコンセプト を持って作られたからであろう。明るいシンセフレーズと軽快なパーカッションが特徴の楽しく なるトランスである。ムービーは6th・7thの共通テーマである"THE PRIMARY VIVID IIDX"を 元に、カラフルな光の演出の連続となっている。「色即是香」などの造語も目に付く。
 4つ打ち+跳ねたリズムかつ変則的なフレーズでスコアを出しにくい譜面。難所は後半からの 対称的な配置で、同色鍵盤を同時押しで繋げるのも難しいので見たままを叩くしかない。単なる 同色同時押しの交互になっているところとそうでないところの切り分けをしっかりしよう。ANOTHERは あまりNOTE数は増えていないが、終盤が混合フレーズになっており左右異なったリズムで叩く ことが求められる。DPはHYPERからその左右異なるパートを叩かされることとなり、同じ難易度の 曲の中でもかなり難しい部類に属する。

"TRANCE" traces / TaQ
 自分の音楽に情熱を注ぎ込んだこれまでの「軌跡」、という意味でこの曲名を付けたTaQの 信念が窺える、神秘的なジャーマントランス。シンセは目立たず細かく刻まれており、 ほぼ同じフレーズを奏でるピアノが目立って響いている。繰り返しの中にもシンセの変化や ドラムパートの多彩さに注意して耳を傾けてみよう。
 序盤は右側に変則縦連打が寄っており、テンポもやや速いのでBADハマりに気をつけよう。 中盤は交互打ちなのでしっかり繋ぎたい。後半は左右異なったリズムの縦連打が降って来て、 目押しでも難しい。ANOTHERは前半と終盤にキックとハットによる16分3連の繰り返し、たまに 縦2連打とミスが連発しやすい配置に。特に終盤はクリアに関わる一番の難所である。DPは片側 縦連打がややきついか。HYPERとANOTHERのクリア難度差はあまり見られない。

"ELECTROSHOCK" ZERO-ONE / Mr.T
 うねったシンセベースや4打ちキック+クラップはTRANCEっぽいが、どこかレトロでなつかしい 曲調に聞こえてくる。短い音ばかりの電子音でのメインフレーズがそう特徴付けているのだろう。 中盤の連続音地帯も派手ながら哀愁が漂っていて不思議な感じがする。こういう電子音メインな 曲のジャンルをELECTROSHOCKというのだろう。初出時の出力アニメではE"R"ECTROSHOCKになってる という残念も。現在は修正済み。
 テンポが速いが繰り返しが多い、しかしその部分部分の配置が不規則。序盤や終盤はクラップが スクラッチに来ているので、鍵盤の間を縫って取るのは難しい。一番難しいのは中盤の交互連打 地帯に4打ちが入るところ、Anotherだとさらにクラップが入ってきて密度がかなり濃くなって いるので配置を見極めづらい。しかしなんといってもラスト殺しな譜面で、最後はスネアロールと シンセ音が混ざった配置で、上級者でも気を抜けば落としてしまう。クリアだけなら★7の中では 最難関だろう。曲の終わりでVoltageみたくすぐリザルトに切り替わるのは謎。

"ORCHESTRAL" 革命 / dj TAKA with NAOKI
 IIDX初のONE MORE EXTRA曲は、DDR MAX2でもボス曲として収録され、IIDX・DDRを代表する 2名・dj TAKAとNAOKIによる合作曲。ショパン「革命のエチュード」のリミックスで、 原曲は左手が16分のフレーズを延々と刻むピアノ独奏曲である。Vのようにメロディはほとんど 同じままに4つ打ちのドラムパートを足したものとなっているが、ピアノに加えてシンセが 重なっており音に厚みが出ている。
 SP HYPERは左手パートの16分階段がメインで、高音部分はわずかにスクラッチに割り当てられて いる程度。しかし延々と16分階段に加え度々のスクラッチがやっかい。クリアマークを付けたいなら やはりRANDOMが楽。SP ANOTHERは高音パートが階段の隙間に詰め込まれている。階段のパターンが 変化しているので、場合によってはHYPERより簡単と感じる箇所も。DPは原曲のピアノ演奏の ように16分パートが全て左手に来るという超偏り譜面。FLIPを使って利き手に持ってきても、 曲の終盤では手が疲労して動かなくなる人がほとんどだろう。

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